夏祭りの歌といえば保育士が選ぶ定番と盛り上がる音頭

夏祭りの歌といえば定番と選曲のコツを保育士向けに解説

「定番音頭だけ使えば子どもは自然に楽しめる」は思い込みで、曲が合わないと7割の子が踊りをやめてしまいます。

🎆 この記事でわかること
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定番音頭の基礎知識

炭坑節・東京音頭など、保育園の夏祭りで長年使われてきた定番曲の由来と特徴をわかりやすく解説します。

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年齢別おすすめ音頭

0歳児クラスから5歳児クラスまで、発達段階に合った曲と振り付けの選び方を具体的に紹介します。

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著作権と動画撮影の注意点

保育園行事で音楽を使う場合の著作権ルールと、保護者がSNSへ動画を投稿する際に知っておきたいポイントを解説します。


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夏祭りの歌といえば外せない定番音頭の基礎知識

 

保育士として夏祭りの選曲を始めるなら、まず「定番中の定番」と呼ばれる曲を押さえておくことが大切です。炭坑節東京音頭・花笠音頭は、保育園だけでなく地域の盆踊り大会でも必ず流れるため、子どもたちが地域のお祭りに参加したときにも「知ってる!」という気持ちで踊れます。これが基本です。

炭坑節は、明治時代に福岡県の炭鉱で働く人々の作業歌が原形とされています。「月が出た出た、月が出た、あらよいよい」のフレーズは一度聞けば忘れられず、振り付けも左右対称のシンプルな動きが中心です。難易度は★★程度で、3歳児クラスでも短期間で覚えられる点が保育士に支持される理由になっています。

東京音頭は1932年(昭和7年)生まれで、90年以上踊り継がれています。テンポが良く、手拍子が自然に出てくる構成です。保護者世代にも親しまれているため、運動会や夏祭りの出し物として披露した際に「子ども版と大人版を一緒に踊れる」という場面が生まれます。いいことですね。

花笠音頭は山形県発祥の民謡で、傘を持って踊るスタイルが印象的です。同じ動作の繰り返しが多いため、覚えてしまえば子どもでも楽しく踊れます。ただし花笠(かさ)の小道具が必要になるため、保育園では色画用紙で作った手作り花笠を使う園が多いです。準備コストはかさばりますが、製作活動と連動させると夏祭りへの期待感も高まります。

定番3曲は「まず子どもたちに文化を体感させたい」というねらいの園に特に向いています。親世代も一緒に踊れることで、保護者巻き込み型のイベントにも活用しやすいです。つまり、場を温める役割として機能します。

夏祭りの歌といえばキャラクター音頭が子どもに刺さる理由

「定番音頭から始めれば子どもは乗ってくれる」と考えている保育士は多いですが、実はそうとも限りません。演歌や民謡のリズムに慣れていない子どもたちが初めて聞くと、戸惑って体が止まってしまうケースがあります。導入はキャラクター音頭が原則です。

アンパンマン音頭は0歳〜6歳まで幅広く使えるキャラクター音頭の代表格です。作詞はやなせたかし先生、作曲はいずみたく先生が担当しており、保育士でなくとも一度は耳にしたことのある定番曲になっています。振り付け難易度は★1つ(最低レベル)で、乳児クラスの子も手拍子だけで参加できます。これは使えそうです。

ドラえもん音頭は1979年(昭和54年)から踊り継がれており、なんと45年以上の歴史を持つキャラクター音頭です。「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭2017」という新バージョンが存在し、保育士の間ではリニューアル版を使うことが推奨されています。ジャンプや回転が含まれる動きがあるため、3歳以上の幼児クラスに適しています。

近年注目されているのがすみっコぐらし音頭です。「あげもの~のこりもの~とんかつ!」という歌詞とキャラクターの動きが組み合わさり、子どもたちの笑いを誘います。難易度は★★で、4〜5歳児クラスが特に盛り上がります。女の子を中心に人気が高く、すみっコぐらしがブームの園では導入もスムーズです。

また2020年代に入って急速に人気を伸ばしているのが、NHKのテレビ東京乳幼児向け番組「シナぷしゅ」から生まれた「ぷしゅぷしゅ音頭」です。赤ちゃんが泣き止む・喜ぶ効果があると言われており、0歳・1歳クラスへの導入に特化した音頭として保育士の間で口コミが広がっています。意外ですね。

キャラクター音頭は「子どもがすでに好きなキャラクター」という入口があるため、踊る前から気持ちのハードルが下がっています。その点が定番音頭と大きく異なります。選曲に迷ったら、まずその年のクラスで流行っているキャラクターを確認することを1つ目のステップにしましょう。

音頭名 対象年齢 難易度 特徴
アンパンマン音頭 0〜6歳 乳児も手拍子で参加可
ドラえもん音頭 3〜6歳 ★★★ ジャンプ動作あり
すみっコぐらし音頭 4〜6歳 ★★ 笑いを誘う歌詞
ぷしゅぷしゅ音頭 0〜2歳 ★★★ 乳児向け番組発

マイナビ保育士「保育園の盆踊りで盛り上がる曲22選!選び方や由来の教え方も紹介」:キャラクター音頭・定番音頭の選び方ポイントと動画付き紹介が確認できます。

夏祭りの歌といえば年齢別に押さえたい選曲のコツ

保育園には0歳から6歳まで、発達の差が大きい子どもたちがいます。「全員同じ曲で踊らせる」という選び方は、小さい子には難しすぎて泣いてしまい、年長さんには物足りない、という結果を招きやすいです。年齢に合った曲選びが条件です。

0歳・1歳クラスは、まず「音に反応する・体が動く」を目標に選曲します。ひよこ音頭は「ピヨピヨピー」と言いながら腕をパタパタさせる振り付けで、膝の上に乗せた状態でも楽しめます。月夜のポンチャラリンも「ぽんちゃらりん」の言葉のリズムが楽しく、タヌキさんになりきる動きを保育士が見せるだけで赤ちゃんが反応します。どちらも難易度は★〜★★です。

2歳・3歳クラスは、簡単な振り付けを「少しだけ真似できた」という成功体験が大切です。この年齢では炭坑節が意外と機能します。振り付けがシンプルで左右対称のため、「見てマネする」という幼児の得意な学習スタイルに合っています。難易度は★★で、保育士が大きな動作で見本を見せながら一緒に踊ることが成功のカギになります。

4歳・5歳クラスは体のコントロール力が上がるため、少し複雑な振り付けにも挑戦できます。くわがた音頭は「ガッシガシ!」のポーズが子どもたちに大ウケで、練習段階から「ガッシガシ!やりたい!」という声が出ます。うみのおまつりおんどは海の生き物が次々と出てくる構成で、歌詞に合わせた動きが覚えやすくできています。つまり年長さんには動きで笑いが取れる音頭がハマります。

また年長クラス(5歳児)には、花笠音頭やソーラン節のような本格的な定番音頭に挑戦させるのもおすすめです。衣装や道具にこだわった本格的な発表は卒園アルバムの写真にも映えますし、子どもたちにとって「自分たちだけの特別な思い出」になります。

選曲の大原則は「最初はキャラクター音頭で気持ちをつかみ、徐々に定番音頭へ移行する」という順序です。特に初めて盆踊りを経験する子が多い場合、最初の1曲目でのモチベーション管理が当日の成功を左右します。

夏祭りの歌といえば保育士が知っておきたい著作権の注意点

保育園の夏祭りで音楽を使う際、多くの保育士が「非営利だから大丈夫」と思いがちです。しかし著作権法のルールは少し複雑で、条件を確認しないまま使うとトラブルになる可能性があります。まずここを整理します。

JASRAC(日本音楽著作権協会)の公式見解によると、お祭りで音楽を流す行為は著作権法上の「演奏」に該当します。ただし「①非営利目的」「②入場無料」「③出演者への無報酬」という3つの条件をすべて満たす場合は、手続きが不要とされています。保育園の夏祭りは基本的に保護者参加の無料行事であるため、この3条件を満たすケースが多いです。3条件が条件です。

しかし問題になりやすいのが「保護者による動画撮影とSNS投稿」です。保育園の夏祭りで子どもが音楽に合わせて踊っている様子を動画で撮影し、そのままYouTubeやInstagramに投稿した場合、著作権侵害となるリスクがあります。SNSで著作権侵害が認められた場合の罰則は、著作権法上「10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金」とされており、知らなかったでは済まされません。厳しいですね。

具体的には「動画の中にBGMが入り込んでいる」「子どもが歌っている動画をSNSに上げる」などの行為が対象になります。このリスクを保護者に事前に説明しておくことは、保育士・園の責任とも言えます。夏祭りのプログラムや事前連絡に「SNSへの動画投稿についてのお願い」を一文添えるだけで、大きなトラブルを防ぐことができます。

また保育園が公式に使用許諾を取ってCD音源を流す場合は問題ありませんが、インターネット上のフリー音源と謳われているものの中には実際には著作権処理が不完全なものも存在します。音源を選ぶ際は、JASRACの管理楽曲データベース(J-WID)で確認するか、保育士向けの音楽サブスクリプションサービスを使うと安心です。確認する手間を惜しまないことが大切です。

JASRAC公式「学校など教育機関での音楽利用」:学校・保育施設での著作権処理が不要な条件と必要な手続きの詳細が確認できます。

夏祭りの歌といえば保育士だけが知る「独自視点」の活用法

保育士の現場では「選曲を工夫するだけで、同じ子どもでも翌年には自分から踊るようになった」という経験談が多くあります。これはただ人気の曲を選ぶだけでは起きない変化で、「継続性」と「導入の設計」がポイントになっています。見落とされがちな視点ですね。

具体的にどういうことかというと、保育園の夏祭りで使った曲を翌日から「朝の体操」や「帰りの時間の体操」として繰り返し流すことで、子どもたちの中に曲が定着します。最初はぎこちなかった振り付けが、2〜3週間後には子どもが自分から体を動かすレベルになります。「曲を知っている=踊れる気持ちになる」という感覚は、子どもにとって非常に強力なモチベーションです。

また「制作活動と音楽を組み合わせる」という手法も効果的です。夏祭りの数週間前からうちわや提灯を子どもたちと一緒に製作し、完成したものを使いながら踊りを練習すると、道具に対する愛着が生まれます。「自分が作ったうちわで踊る」という体験は、振り付けの習得速度を上げる副次的な効果があります。

さらにあまり知られていない工夫として、「保護者が知っている曲を1曲混ぜる」という方法があります。炭坑節や東京音頭のような定番音頭を1曲加えておくと、当日の盆踊りタイムに保護者が自然と輪に加わってきます。子どもたちも親が一緒に踊ってくれることで、緊張がほぐれてより楽しめます。つまり「子ども向けの曲」だけで固めないことが、場の一体感を生むカギです。

もう一つ、保育士の準備段階で活用したいのが「振り付けレクチャー動画」です。YouTubeには「にんにん忍たま音頭 踊り方」「くわがた音頭 振り付け」など、保育士や振付師が丁寧に解説した動画が複数公開されています。先生自身がまず動画で振り付けを覚え、それを子どもたちにわかりやすく伝える「見本」役になることが、最も効率的な練習方法です。

保育士の夏祭りの歌選びは、当日の1時間を楽しくするためだけでなく、そこから続く文化体験の入口を作ることでもあります。曲選び1つで、子どもが「日本のお祭り文化が好き」という感覚を持つかどうかが変わってきます。それだけの力が選曲にはあります。

保育求人ガイド「盆踊り曲20選!保育園で踊ろう!」:年齢別おすすめ音頭の一覧と保育園への取り入れ方の具体例が確認できます。


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