ミュージカル エリザベート あらすじと登場人物の魅力を徹底解説

ミュージカル エリザベート あらすじを全幕で解説

エリザベートのあらすじを「知ってる」と思っていたら、実は宝塚版とウィーン版でラストの演出が全然違います。

ミュージカル エリザベート 3ポイント早わかり
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物語の主軸は「愛と自由」

自由を愛する皇妃エリザベート(シシィ)と、彼女に執着する黄泉の帝王「死(トート)」。宮廷の軋轢と自由への渇望を描く、史実をベースにした感動作。

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宝塚版・東宝版・ウィーン版の3タイプ

日本では1996年の宝塚初演以来、東宝版もロングラン継続中。ウィーン版を基本に、それぞれ演出・楽曲が異なる。

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史実との違いが多数存在

「トート」は架空のキャラクター。史実のエリザベートはスイスで暗殺された実在の皇妃で、ミュージカルには創作が多く加えられている。

ミュージカル エリザベートのプロローグと第一幕のあらすじ

 

物語は、暗殺者ルイジ・ルケーニが死者の世界で裁判にかけられているシーンから始まります 。裁判官に「皇后暗殺の動機は?」と問われたルケーニは、「動機は愛、黒幕は死だ。彼女自身が望んだのだ!」と答え、ここからエリザベートの生涯が亡霊たちの証言として語られていきます 。wikipedia+1

つまり、物語全体が「裁判の証言劇」という構造になっているのです。

1853年、バイエルン王国の自然あふれる環境でのびのびと育った14歳のシシィ(エリザベート)は、木から落下した際に「死(トート)」と初めて出会います 。シシィに一目惚れしたトートは、彼女を死後の世界へ連れていくことをやめ、以後、人生の節目ごとに姿を現すことになります 。mitsisi+1

これが基本です。

16歳のとき、姉のお見合いについていったシシィは、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に一目ぼれされ、突然、皇后となる運命に引き込まれます 。結婚後の宮廷生活では、姑ゾフィーから朝5時から綿密にスケジュールを組まれ、歩き方・言葉遣い・着替えの仕方まで厳しく躾けられました 。生まれた子供たちも次々と取り上げられ、シシィは宮廷で完全に孤立無援となります。

参考)エリザベート (ミュージカル) – Wikipedia

それでも「私は私だけのもの」と自我に目覚めます。

ミュージカル エリザベートの第二幕のあらすじ:自由と孤独の放浪

第二幕では、ハンガリーへの自治権承認に貢献したシシィが人生の絶頂を迎える一方、その後は宮廷を離れ、ヨーロッパ中を17年間放浪し続ける姿が描かれます 。皇帝から高級娼婦を与えられ夫の裏切りを知ったシシィでしたが、「むしろこれで自由になれる」と受け取り、旅を加速させました 。厳しいですね。

参考)3分でわかるミュージカル『エリザベート』のあらすじと魅力

一方、王宮に残された息子ルドルフは母を恋しがりながら成長し、父の権威主義と対立して精神を病んでいきます 。母に助けを求めましたが、宮廷との繋がりを断ち切っていたシシィはこれを拒否。絶望したルドルフは1889年、マイヤーリンクで拳銃自殺します 。

息子の死が物語の大きな転換点です。

息子の死後、シシィは豪華なドレスや宝飾品をすべて譲り渡し、残りの生涯を喪服だけで過ごしました 。1898年9月10日、スイスのレマン湖のほとりで、ルケーニに胸をやすりで刺され暗殺されます。闇の中で目覚めると、幼い頃と同じように「死(トート)」がそこにいて、シシィはすべての苦しみから解き放たれ、ついに「死」を受け入れます 。

エリザベートが「死」を受け入れる点が結論です。

参考:東急シアターオーブによるストーリー公式解説

東急シアターオーブ ミュージカル『エリザベート』公式ストーリーページ

ミュージカル エリザベートの登場人物とそれぞれの役割

エリザベートの登場人物は、それぞれが「個人の自由」と「帝国の義務」という対立構造を象徴しています。主な人物は以下の通りです。

  • 🎭 エリザベート(シシィ):バイエルン王国公爵の次女として自由奔放に育ち、16歳で皇后となった主人公。自由への渇望を貫き、宮廷と戦い続ける
  • 💀 死(トート):死の概念を擬人化した架空の存在。詩人ハインリヒ・ハイネやロック歌手デヴィッド・ボウイをモデルにしたとされ、シシィに執着し続ける
  • 👑 フランツ・ヨーゼフ1世:シシィの夫であるオーストリア皇帝。トートとは「恋敵」の関係にあたる
  • 🗡️ ルイジ・ルケーニ:イタリア人無政府主義者で、エリザベートの暗殺犯。物語の狂言回しを担う
  • 🌹 ルドルフ皇太子:シシィと皇帝の息子。自由主義的な思想を持ち、父と対立して悲劇的な最期を遂げる
  • 🏰 ゾフィー(皇太后):フランツ・ヨーゼフの母。エリザベートと対立し続ける宮廷の象徴的存在

「死(トート)」の外見モデルがデヴィッド・ボウイというのは意外ですね。

ミュージカル エリザベートの史実との違い:知っておくと観劇がさらに深まる

ミュージカルと史実の最大の違いは、「トート(死の化身)」が完全に架空のキャラクターだという点です 。史実のエリザベートの人生にトートは存在せず、実際の彼女は警察の護衛も断り、ほぼ無名の状態でスイスを旅していたところを暗殺されました 。

参考)ミュージカル『エリザベート』の史実との違いとは? 知識100…

史実との違いは複数あります。

項目 ミュージカル 史実
トートの存在 物語の主軸として登場 架空のキャラクター
子育て 長女ゾフィーは棺のみで表現 長女ゾフィーはハンガリーで2歳で病死
夫の呼び方 「フランツ」 愛称の「フランツィ」
末娘 ほぼ描かれない マリー・ヴァレリーはエリザベートのもとで育てられた
ミルク風呂の担当者 リヒテンシュタイン伯爵夫人 エステルハージ伯爵夫人の可能性が高い

史実とミュージカルの違いを把握しておくと観劇の深さが変わります。

参考:史実との詳細な比較を知りたい場合

ミュージカル『エリザベート』の史実との違いとは?(hope if)

特に注目すべきなのは、息子ルドルフの最期「マイヤーリング事件」です。史実では1889年に若き愛人マリー・ヴェッツェラ男爵令嬢と命を断つという心中事件であり、ミュージカルよりも複雑な背景がありました 。ミュージカルでは「死(トート)」との絡みで描かれますが、史実では政治的孤立と精神的追い詰められが原因とされています。

ミュージカル エリザベートの宝塚版・東宝版・ウィーン版の違いと鑑賞のコツ

日本でエリザベートを観るなら、3つの版の違いを知っておくと比較鑑賞が格段に楽しくなります。宝塚版は1996年の初演以来、2024年までに宝塚大劇場での観客動員数が200万人を超えた超人気演目です 。

  • 🌸 宝塚版:「死(トート)」が主人公の扱い。オリジナル楽曲「愛と死の輪舞」が追加され、より「死との愛の物語」として描かれる
  • 🎪 東宝版:ウィーン版をベースに、エリザベートを主役として描く。2000年初演で一路真輝がエリザベート役、山口祐一郎と内野聖陽がトート役を演じた
  • 🏛️ ウィーン版(オリジナル):1992年アン・デア・ウィーン劇場で初演。6年のロングランを記録し、ドイツ語ミュージカル史上最大のヒット作となった

初めて観るなら東宝版がおすすめです。

東宝版では2025〜2026年にかけて最新公演が東急シアターオーブ・梅田芸術劇場・博多座などで上演されており、望海風斗と明日海りおがエリザベート役を務めています 。チケットは公式サイトや各劇場サイトでの確認が確実です。

参考:最新公演情報と全キャスト一覧

東急シアターオーブ ミュージカル『エリザベート』最新公演ページ

ウィーン版オリジナルの詳細な史実背景を学ぶなら、独語圏の文化・歴史の解説が充実した参考資料も読んでおくと鑑賞の解像度が高まります。

参考:ハプスブルク家とエリザベートの歴史的背景(大学研究資料)

獨協大学「歴史の中のシシィ/エリーザベト」(PDF論文)

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