南の島のハメハメハ大王の歌を保育で活かす全ガイド

南の島のハメハメハ大王の歌を保育に活かす完全ガイド

この歌のモデルである「ハメハメハ大王」は、実在のカメハメハ大王そのものではなく、その「友達」という裏設定で作られています。

🎵 この記事でわかること
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歌の由来と歌詞の意味

1976年NHK「みんなのうた」初放送。作詞・伊藤アキラ、作曲・森田公一。ハワイのカメハメハ大王をもじった「ハメハメハ大王」が主人公の、架空の南の島の物語です。

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保育での振り付け・手遊びの活用法

3〜5歳児向けに、年齢別のねらいと導入方法、身振り手振りを使った楽しい実践ポイントを紹介します。

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ピアノ伴奏・パネルシアターへの展開

無料楽譜の探し方から、パネルシアター・劇遊びへの発展アイデアまで、保育士がすぐ使えるヒントをまとめています。

南の島のハメハメハ大王の歌の由来と歌詞の意味を知ろう

 

「南の島のハメハメハ大王」は、1976年4月にNHK「みんなのうた」で初放送されたハワイアン風の子ども向け童謡です。作詞は伊藤アキラ(「あの鐘を鳴らすのはあなた」などの著名CMソングも手掛けた作詞家)、作曲は森田公一(アグネス・チャン「ひなげしの花」なども担当)というヒットメーカーコンビによる作品です。

歌のタイトルにある「ハメハメハ大王」は、ハワイ王国を建国した実在の王・カメハメハ1世(1758年頃〜1819年)にインスパイアされています。作詞の伊藤アキラが「カメハメハ」という響きを気に入り、少しもじって「ハメハメハ」と名付けたとされています。正式なWikipedia等の解説によれば、歌中の「ハメハメハ大王」はカメハメハ大王の「友達」という裏設定があるため、歌詞で描かれる内容は架空の島の物語です。

実際のカメハメハ1世は「孤独な人・静かな人」を意味するハワイ語の名を持ち、戦国武将のように島々を統一した剛健なリーダーでした。歌詞のように学校嫌いでお休みばかり、というイメージとは大きくかけ離れています。つまり歌の内容はあくまでフィクションです。

歌詞は4番まであり、1番は「ロマンチックな王様」(大王)、2番は「朝日のあとで起きてくる」おおらかな王妃(女王)、3番は「風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休み」な子どもたち、4番は「島の人全員がハメハメハ」という展開で、繰り返しの多いテンポよいメロディーが子どもたちの心をつかみます。繰り返しが多いのが基本です。

南の島のハメハメハ大王の歌詞全文と詳しい解説(worldfolksong.com)

この歌の歌詞全文・カメハメハ大王との関係・ハワイの祝日「カメハメハ・デー」についても詳しく紹介されています。

南の島のハメハメハ大王の歌を保育に取り入れるねらいと対象年齢

保育士向けの情報として、「南の島のハメハメハ大王」を保育活動に取り入れる際は、対象年齢と活動のねらいを意識することが大切です。結論は3歳児以上が目安です。

歌詞の内容を理解して楽しむには3歳以降が適しています。登場人物(大王・女王・子どもたち・島の人)の個性ある生活スタイルを想像する楽しさが含まれており、年齢が上がるほどキャラクターになりきる表現遊びに広げやすい曲です。おすすめの季節は夏(7〜8月)で、「南の島」「風・雨・おひさま」などの夏の自然と結びつけやすいのが特徴です。

年齢別のねらいをまとめると以下のようになります。

年齢 ねらい 導入のヒント
3歳児 歌詞の繰り返しや特徴的な動作をまねて、言葉と表現に親しむ 「ハメハメハってどんな王様かな?」と名前の響きから親しませる
4歳児 登場人物になりきって感情や状況を動きで表現する力を育てる 「風が吹いたらお休み?ほんとに?」と歌詞の不思議さを楽しむ
5歳児 自由な生活への共感と発想を広げ、自分なりのキャラクターを想像する創造力を育む 「もしみんながハメハメハ王国の家族だったら?」と創作に広げる

保育に童謡を取り入れるねらいとして、厚生労働省「保育所保育指針」では音楽は「表現」の項目に位置づけられています。童謡への親しみは、季節や風景への想像力を高め、自己表現を学ぶきっかけになります。ほいくis(保育士向けメディア)の調査によれば、保育者の約78%(1,432名)が「日々よく童謡を歌う」と回答しており、日常保育に童謡が深く根付いていることがわかります。これは心強いですね。

童謡を保育に取り入れるねらいや選曲ポイント、年齢別おすすめ童謡が詳しく紹介されています。

南の島のハメハメハ大王の振り付け・手遊びの実践ポイント

「南の島のハメハメハ大王」の歌は、振り付けや手遊びと組み合わせることで、子どもたちの体験がぐっと豊かになります。保育現場での実践で特に重要なのが、表情と身振り手振りの豊かさです。

実演のポイントは「登場人物の動きやセリフに合わせて、身振り手振りや表情を豊かに表現すること」に尽きます。例えば「かぜがふいたらおやすみ」の歌詞でごろーんと寝転ぶしぐさ、「あめがふったらおやすみ」で傘をさすまねをするなど、ユーモアのある振り付けが子どもたちを物語の世界に引き込みます。歌いながら演じることで、想像力・表現力・リズム感のすべてが同時に育つのがこの曲の大きな魅力です。

曲が長く歌詞が覚えづらく感じる方も多いですが、実は「大王→女王→子どもたち→島の人たち」という順番で構成されているため、流れをつかめば意外と覚えやすいです。慣れるまでは1番・2番だけで取り組んでも十分に活動が成立します。1〜2番だけで始めるのが基本です。

振り付けの「ハメハメハ ハメハメハ ハメハメハメハメハ」の繰り返し部分は、子どもたちが特に盛り上がるポイントです。腰を振ったり、手を横に振ったり、リズムに乗って自由に体を動かす時間として開放すると、乳幼児から幼児まで幅広く楽しめます。これは使えそうです。「ブンバ・ボーン!」で知られるダンス振付師の谷口國博氏もこの曲の振り付けを手掛けており、YouTubeで確認できる公式動画を参考にするのもおすすめです。

みなみのしまのハメハメだいおう|まな&ゆうによる振り付き動画(hoikunote.com)

振り付きの実演動画と、年齢別ねらい・導入の仕方が保育士向けにわかりやすくまとめられています。

南の島のハメハメハ大王の歌に合わせたパネルシアター・劇遊びへの発展

「南の島のハメハメハ大王」は、パネルシアターや劇遊びに発展させやすい曲としても保育現場で広く活用されています。登場人物が「大王・女王・子どもたち・島の人」と明確に分かれており、それぞれのキャラクターに個性があるため、視覚的な教材とも相性が非常によい曲です。

パネルシアターとして取り入れる場合、歌に合わせてキャラクターのパネル絵を次々に登場させるだけで、子どもたちの視線をぐっとひきつけることができます。手足や腰がブラブラと動く仕掛けを加えると、より動きが楽しくなり子どもたちの反応もアップします。杉並区立こども発達センターもこの曲のパネルシアターを制作・公開しており、療育の現場でも活用されていることがわかります。厳しいところですね、実は幅広い子どもたちへの活用可能性がある曲です。

劇遊びへの展開では、5歳児クラスで特に効果的です。「もしみんながハメハメハ王国の家族だったら?」という問いかけからスタートし、子どもたちが自分でキャラクターを考えて演じる創作劇に発展させることができます。登場人物が「のんびりした生活」を送るという設定は子どもたちの共感を呼びやすく、ナレーター役・王様役・島の人役などに分かれると集団での表現活動が自然に生まれます。

マグネットシアターとしてのアレンジも人気で、磁石でくっつくキャラクターをホワイトボードに貼り付けながら歌う形式は、子どもたちが自分で操作できるため参加意識が高まります。パネルシアターセットは保育教材専門店のメルカリショップやネット通販でも入手でき、手作りの手間なく活動に取り入れられます。これは便利ですね。

南の島のハメハメハ大王のピアノ伴奏を保育士が習得するコツ(独自視点)

多くの保育士がこの曲の振り付けや歌詞を覚えることには注力しますが、ピアノ伴奏の習得で詰まるケースは意外に多いです。実際にピアノが苦手な保育士にとって、この曲には「左手の跳躍(音の飛び)が多い」という難しさがあります。つまりリズムよく弾くには左手の練習が鍵です。

まず最初に確認すべきは調です。保育現場でよく使われる楽譜は「ヘ長調(Fメジャー)」版で、子どもたちの声域に合わせた調整がされています。「at-elise」などの楽譜サイトや「pianojuku.info」では、ドレミふりがな&指番号つきの無料楽譜が公開されており、ピアノ初級の方でも取り組みやすいように整備されています。無料で手に入るなら問題ありません。

伴奏の弾き方として重要なのが、「跳ねるリズム(スウィング気味)」で弾くことです。この曲はハワイアン風の陽気なリズムが命であり、ベタっと平坦に弾くと雰囲気が出ません。ピアノの授業で「弾むリズムで明るく楽しい雰囲気を出す」ことがこの曲にとってふさわしい伴奏スタイルだと指摘されています。コードネーム伴奏(F・C7・B♭など基本コード)をベースに、左手は跳ねるように弾くだけでも一気に「南の島らしさ」が出てきます。

具体的な練習手順として、①まず右手だけでメロディーを歌いながら弾く、②左手のコードを別途確認する、③右手左手をゆっくりのテンポで合わせる、④テンポを上げて跳ねるリズムをつける、という4ステップが有効です。また、どうしてもピアノが難しい場面ではCDやYouTube音源を活用するのも立派な選択肢です。ピアノと動作を同時にやろうとして体が固まる保育士さんが多いのですが、音源を流しながら自分は振り付けに専念することで、子どもたちへの関わりが格段に豊かになることも少なくありません。

南の島のハメハメハ大王の無料ピアノ楽譜(難易度別3楽譜)(pianojuku.info)

初級〜中級の難易度別無料楽譜3種が掲載されています。保育のピアノ伴奏を選ぶ際の参考に最適です。

南の島のハメハメハ大王の歌に込められた文化的背景と保育への深み

「南の島のハメハメハ大王」を保育で取り扱う際、文化的背景を知っておくと、子どもたちへの言葉がけや発展活動がより豊かになります。歌の由来を知っておくことが条件です。

この歌のモデルとなったカメハメハ1世は、1810年にハワイ諸島を初めて統一した初代ハワイ国王です。「孤独な人・静かな人」を意味する名を持ち、西洋諸国との外交手腕に優れ、伝統的なハワイ文化の保護と繁栄に大きく貢献した人物です。毎年6月11日はハワイの祝日「カメハメハ・デー」として、各地でパレードやイベントが開かれ、ホノルルではカメハメハ大王の銅像にはしご車でレイを掛ける儀式も行われます。意外ですね。

一方、歌の「ハメハメハ大王」はカメハメハ大王の「友達」という裏設定で、歌詞の内容はカメハメハ1世の実像とは切り離された架空の物語です。この違いを保育士が知っておくことで、子どもたちが「南の島って本当にどんなところ?」「ハワイって知ってる?」と興味を持ったとき、地球儀を出して「本当のカメハメハ大王はハワイを作った偉大な王様だよ」と伝える素地ができます。

また「カメハメハ」はハワイ語で「孤独な人」を意味するという事実は、5歳児との言葉遊びや文化理解の活動に広げるきっかけにもなります。「ハワイの言葉でカメハメハは”孤独な人”という意味があるんだって」と保育士がさらっと伝えるだけで、子どもたちの「え、なんで?」という反応と対話が生まれます。言語への興味が育まれるのも、この歌が長く保育現場で愛され続けている理由のひとつといえるでしょう。

南の島のハメハメハ大王の解説・カメハメハ・デーについて(worldfolksong.com)

カメハメハ1世の人物像やハワイの祝日「カメハメハ・デー」の詳細が解説されており、保育の文化的な背景理解に役立ちます。


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