みいつけた! 歌を保育士が知ると得する活用術と名曲ガイド
「みいつけた!」の歌は”子ども向けだから簡単”と思うと、実は選曲ミスで子どもが30分以上泣き続けることがあります。
みいつけた! 歌の基本と番組の概要を保育士が押さえるべき理由
「みいつけた!」は、NHK Eテレで2009年3月から放送されている4〜6歳児対象の教育エンターテインメント番組です。主に月〜金曜の朝7時30分〜7時45分に放送されており、再放送は18時25分からも確認できます。イスのキャラクター「コッシー」(声:高橋茂雄/サバンナ)、サボテンの「サボさん」、女の子の「スイちゃん」を中心に、友だちとの遊び、命の不思議、自分でできる喜び、相手を思いやる心といったテーマが展開されます。
この番組が単なる子ども向け番組と異なるのは、2011年に教育コンテンツの国際コンクール「日本賞(第38回)」の幼児向けカテゴリーで最優秀賞(総務大臣賞)を受賞している点です。国際的にもその教育的価値が認められています。つまり信頼できる教材です。
保育士が「みいつけた!」の歌を知っておくべき理由は大きく2つあります。1つ目は、子どもたちが家庭でも毎朝視聴していることが多く、番組の歌を保育現場で流すことで子どもたちの「知ってる!」という共感と安心感を引き出せること。2つ目は、楽曲のクオリティが非常に高く、音楽体験として保育の場に取り入れる価値が十分にあることです。
子どもたちが共通して知っているコンテンツは、保育士にとって強力なコミュニケーションツールになります。これは使えそうです。
「みいつけた!」の歌は単純に「知ってればOK」ではなく、どの曲がどのような場面で効果的かを把握している保育士と、なんとなく流すだけの保育士とでは、子どもたちへの影響が大きく変わります。特に登園直後や昼食前の切り替え場面では、BGMの選択が子どものテンションを左右するため、曲の雰囲気を理解しておくことが大切です。
| 番組名 | 対象年齢 | 放送時間 | 主な受賞歴 |
|---|---|---|---|
| みいつけた! | 4〜6歳 | 月〜金 7:30〜7:45 | 日本賞第38回 幼児向け最優秀賞 |
参考:番組の教育的価値や受賞歴について詳しくは以下をご確認ください。
みいつけた! 歌を提供した豪華アーティストと名曲を保育士が知るメリット
「みいつけた!」の歌の最大の特徴は、子ども向けとは思えないほど豪華なアーティストが楽曲を提供していることです。これを保育士が知っておくと、保護者との会話でも話題になりやすく、番組そのものへの信頼感を共有しやすくなります。
代表的な提供アーティストと楽曲は次の通りです。
- 🎸 星野源(作曲)→「グローイング アップップ」(作詞:宮藤官九郎)
- 🎸 岸田繁(くるり)(作詞・作曲)→「ドンじゅらりん」
- 🎵 スキマスイッチ(作曲)→「あしたわらおう」
- 🎵 トータス松本(ウルフルズ)(作詞・作曲・歌唱)→「わーっ!」「みいつけた!」「あっというまっ!」
- 🎵 山崎まさよし(作詞・作曲)→「おなかとせなかがぺっタンゴ」「にじいろキャンディー」
- 🎵 森山直太朗(作詞・作曲・歌唱)→「みんなおんなじ」
- 🎸 吉井和哉(THE YELLOW MONKEY)(作曲)→「ふたりはさかさま」
- 🎵 斉藤和義(作曲)→「レッツゴー!サボテン」
- 🎵 横山剣(クレイジーケンバンド)(作曲)→「サボさんまいったな」
これだけの面々が一つの子ども番組に楽曲提供しているのは、国内でも「みいつけた!」だけと言っても過言ではありません。意外ですね。
中でも「グローイング アップップ」(作曲:星野源・作詞:宮藤官九郎)は、成長とともに子どもが赤ちゃん用の椅子や三輪車を卒業する場面を”モノの側の視点”で描いた楽曲で、親世代が「泣ける」と大きく話題になりました。さらに2023年1月には同曲をベースにした絵本も発売されています。
また「ドンじゅらりん」(作詞・作曲:岸田繁)は恐竜をモチーフにしたエンディングテーマで、韻を踏んだ歌詞と中毒性のあるメロディが子どもに刺さる一曲です。「あれは プテラ プテラノドン、これは イグア イグアノドン」というフレーズは、子どもの語彙発達にも自然に働きかける構造になっています。語感が基本です。
これらの楽曲を「ただ流す」のではなく、「誰が作った曲か」「どんなテーマを持つ曲か」を意識して保育に取り入れることで、音楽活動の幅がぐっと広がります。
参考:提供アーティストと楽曲を詳しくまとめた記事はこちらを参照ください。
みいつけた!CDは豪華アーティスト提供の名曲揃い – 音楽好きパパの子育てブログ
みいつけた! 歌を年齢・場面別に保育士が活用するコツ
「みいつけた!」の楽曲は、曲によって雰囲気もリズムも大きく異なります。保育の場面に合わせて適切な曲を選ぶことが、子どもたちの反応を引き出す最大のポイントです。闇雲に流すだけでは効果が半減します。
🌅 朝の会・登園時(落ち着いた切り替えに)
「みんなおんなじ」(森山直太朗)は、穏やかで包み込むようなメロディが特徴です。登園後の興奮を自然に落ち着かせたい朝のBGMとして最適で、歌詞の「みんな同じだよ」というメッセージは、クラスの一体感を育てる上でも意味があります。
🏃 運動・体操の場面(テンションアップに)
「ドンじゅらりん」(岸田繁/くるり)や「はじまりバーン!」はリズムが明快で、体を動かしたくなるテンポ感があります。特に「ドンじゅらりん」は運動会の遊戯でも取り入れやすく、振り付けの動画もYouTubeで確認できます。これは使えそうです。
🛁 オフロスキーの歌でカウントや言葉遊びを楽しむ
「オフロスキーかぞえうた」(作詞・作曲:小林顕作)は1から10までを数える歌で、数の概念を遊びながら身につけられます。オフロスキーの楽曲はすべて、演じている俳優・小林顕作さんの自作自演です。実は彼はフォークデュオ「羊」としても活動するほど音楽スキルが高い人物で、番組内で流れるオフロスキーの歌は全曲が小林さんのオリジナル作品という徹底ぶりです。
😢 感情を扱う場面・卒園前(共感の場に)
「グローイング アップップ」(星野源)や「あしたわらおう」(スキマスイッチ)は、感情に寄り添う歌詞が特徴です。特に「あしたわらおう」は「イヤなことがあっても友だちのことを思い出したら笑えた」というメッセージを持っており、ケンカや気持ちの切り替えが難しい子どもへのアプローチとして場面設定をしながら流すと効果的です。
年齢別の目安は以下の通りです。
| 場面・年齢 | おすすめ曲 | ポイント |
|---|---|---|
| 朝の会(4〜6歳) | みんなおんなじ | ゆったりしたテンポで落ち着きを促せる |
| 体操・運動(4〜6歳) | ドンじゅらりん | 体を動かしたくなるリズム感 |
| 数の学習(3〜5歳) | オフロスキーかぞえうた | 数に自然に親しめる楽しい歌詞 |
| 感情教育・卒園(5〜6歳) | グローイング アップップ | 成長・別れのテーマ。感情整理に |
| 気持ちの切り替え(4〜6歳) | あしたわらおう | 友だちへの思いやりを歌う内容 |
なお、保育現場で動画を流す際は、個人的な鑑賞の範囲に収まるよう配慮することが必要です。上映や発表会での使用は著作権上の取り扱いが変わる場合があるため、不明な点は各施設の方針や関係機関に確認することをお勧めします。
みいつけた! 歌と「グローイング アップップ」が保育士の卒園行事を変える理由
保育士の間で「泣ける」と話題になり続けているのが「グローイング アップップ」(作詞:宮藤官九郎/作曲:星野源)です。この曲が特別な理由は、子どもの成長を「子ども自身の視点」ではなく「使い古された椅子や三輪車の視点」から描いている点にあります。大人が聞いてグッとくるわけです。
曲のタイトルは「グローイングアップ(成長)」と、にらめっこの掛け声「あっぷっぷ」を合わせた造語です。この曲では、ある男の子が成長してお下がりのイスや三輪車を卒業していく様子が、モノの目線から淡々と、しかし温かく歌われています。
「子どもの気持ちに寄り添いながら、大人の心にも刺さる」楽曲として、Eテレ史上でも特に異例の反響を呼んだ一曲です。
2023年1月には絵本化もされており(作詞担当の宮藤官九郎さんが歌詞に新エピソードを加えて再構成)、保育現場での読み聞かせにも活用できます。本の中で描かれる成長と別れのストーリーは、卒園前の子どもたちとの時間をより豊かにしてくれます。これが条件です。
保育士が卒園行事のBGMや劇の伴奏として活用する場合、この曲は「卒園 = お祝い」だけでなく「旅立ちのせつなさ」も表現できるため、子どもも保護者も自然と気持ちが高まる効果があります。4歳以上の子どもなら歌詞の内容も少しずつ理解でき、「大きくなること」を肯定的に受け取るきっかけになります。
参考:「グローイング アップップ」の詳しい内容や絵本版については以下をご覧ください。
『グローイング アップップ』が絵本に!泣けると話題の中身を解説 – どれみふぁひろば
保育士だけが知っておきたい「みいつけた! 歌」の独自視点活用術
多くの保育士がやりがちな「とりあえず流す」という使い方は、実は機会損失になっています。「みいつけた!」の楽曲は、意図的に活用することで子どもの言葉・感情・リズム感の発達に直接働きかけられます。
① 楽曲の「キャラクター別」に分けて活用する
「みいつけた!」の楽曲はキャラクターごとに傾向が異なります。
- 🪑 コッシー・スイちゃん・サボさんの曲:友だち関係・感情表現・日常の喜びがテーマ。朝の会や絵本タイム後に合う。
- 🛁 オフロスキーの曲:数・言葉遊び・ユーモアがテーマ。給食前のリラックスタイムや数の活動前に最適。
- 🌵 サボさん単体の曲:のんびりしたテンポ感。午睡前の落ち着きタイムに向いている。
「どのキャラクターの曲を流すか」を意識するだけで、場の雰囲気を狙った方向に誘導しやすくなります。
② 歌詞の内容を「感情教育」につなげる
「あしたわらおう」(スキマスイッチ作曲)は、今日イヤなことがあっても、友だちのことを考えると明日笑えると歌う内容です。子ども同士のケンカや気持ちの切り替えが難しい場面で、この曲をそっと流しながら「この歌、何を言っているかわかる?」と問いかけると、感情整理のきっかけになります。歌が橋渡しになるということですね。
③ 「みいつけた!」の歌をピアノで弾いて活用する
「NHKみいつけた! ピアノ・ソロ・アルバム」という楽譜集が市販されており、グローイング アップップ、ドンじゅらりん、みんなおんなじ、あしたわらおう、おなかとせなかがぺっタンゴなどが収録されています。ピアノが弾ける保育士であれば、子どもたちが知っている曲を生演奏することで一気に注目を集められます。
楽譜集の入手先は楽器店のほか、Amazonや楽天市場などでも購入可能です。1冊持っておくと、行事前の準備や音楽遊びの幅が広がります。これが原則です。
④ 保護者との連携ツールとして活用する
「みいつけた!」は朝の時間帯に放送されていることから、家庭で一緒に視聴している保護者も多い番組です。「今日はみいつけた!の○○という歌を使って遊びました」と連絡帳やお迎え時に一言添えるだけで、家庭での会話につながります。保護者との信頼関係づくりにも一役買ってくれる番組と言えます。
参考:楽譜集の詳細はこちらから確認できます。
「みいつけた!」ピアノ楽譜集が発売!収録曲詳細 – すくすく子育て(NHK)

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