クールダウン 保育園 音楽 リズム 遊び ストレッチ

クールダウン 保育園 音楽

クールダウンを音楽で成功させる要点
🎵

音楽は「終わりの合図」を固定する

毎回同じ短い曲・同じ流れにすると、子どもが先読みして落ち着きやすくなります。

🧘

テンポと声量を下げていく

クールダウンは「急に静かに」ではなく、動→静の階段を作るのがコツです。

👂

聴く活動を混ぜる

楽器の余韻や小さな音に耳を向けると、自然に集中が戻り、切り替えが速くなります。

クールダウン 保育園 音楽のねらいと導入

 

クールダウンは、活動で高まった興奮や緊張を「落ち着き」へ戻し、次の生活場面(着替え・手洗い・給食・午睡など)に切り替えるための時間です。特に保育園では、集団の移行が続くため、終わり方が崩れると次の場面も連鎖して荒れやすくなります。だからこそ「終わりのやり方」を日によって変えすぎず、短時間で再現できる型を持つことが現場では強い武器になります。

音楽を使う利点は、言葉だけよりも合図が伝わりやすいことです。活動の熱量が上がっているときは、指示や注意が届きにくくなりがちですが、音楽は耳に入りやすく、子どもの身体反応(動きを止める・座る・呼吸を整える)を引き出しやすい面があります。さらに、リズム遊びのような「動く活動」から「静かな活動」へ、テンポを段階的に落とす設計がしやすくなります(リズム遊び自体の定義やねらいの整理として、音楽に合わせて手拍子や身体を動かす活動であること、年齢別のねらいがあることが解説されています)。

参考)子どもの成長を促す音楽療法プログラム例とおさえておきたい3つ…

導入は難しく考えず、最初の一歩を固定します。たとえば「片付けの音(鈴)→座る→終わりの歌→深呼吸→ストレッチ」のように、毎回同じ順番にします。子どもは順序が見えると安心し、見通しが立つほど行動が安定します。職員間で言葉を統一し、「今からクールダウン」「終わりの歌のあとにストレッチ」など、短いフレーズだけ決めておくと、引き継ぎや代替職員でも回しやすくなります。

クールダウン 保育園 音楽の選曲とテンポ

選曲の基本は、テンポがゆっくりで、音量や音の密度(情報量)が少ないものです。激しい曲を終わりに入れると、子どもの身体は「もう一回動くモード」へ戻りやすく、クールダウンの目的と逆方向に働いてしまいます。音楽療法のプログラム例でも、終わりの歌の目的を「クールダウン」とし、気持ちを落ち着かせるゆっくりした曲を選び、小さい声で歌う、といった方針が示されています。現場感覚としても、ここを押さえるだけで切り替えが目に見えて楽になることが多いです。

「どんな曲が良いか」で迷ったら、まずは“終わりの歌”を1曲固定します。毎回同じ曲にすることで、子ども側に「終わりの合図」が学習されます。歌詞がある曲でも構いませんが、園全体がにぎやかな時間帯なら、歌詞が多い曲よりも、ハミングしやすい曲や短いフレーズで終われる曲のほうが運用しやすいです。ピアノが得意なら、同じコード進行でテンポだけを落とし、最後の一音を長く伸ばして余韻を作るのも効果的です。

テンポ設計は「急ブレーキ」ではなく「減速」です。おすすめは3段階で、①活動曲(元気)→②片付け曲(中くらい)→③終わりの歌(ゆっくり)にします。リズム遊びは、音の高低やスピード変化を感じながら体を動かす活動として説明されており、この“スピード変化”をそのままクールダウン設計に活用できます。子どもの体感として、自然に落ち着きに向かう流れが作れます。

参考:終わりの歌を「クールダウン」として位置づけ、ゆっくりした曲を小さい声で歌う考え方(終わりの歌の目的・方法)

子どもの成長を促す音楽療法プログラム例とおさえておきたい3つ…

クールダウン 保育園 音楽の遊びとストレッチ

クールダウンに「ストレッチ」を入れる狙いは、身体を緩めることだけではありません。大事なのは“動きをゆっくり揃える体験”を全員で共有し、集団のテンポを落とすことです。音楽に合わせた活動は、協調性や集中力につながる可能性があるとされ、クールダウンの局面でも「全員で同じ動き」を作ることが、そのまま落ち着きの質を上げます。

実践しやすい流れを、1回2〜3分で回せる形にします。以下は道具なしででき、途中参加の子がいても崩れにくい構成です。

  • 🎵終わりの歌(30〜40秒):座って手は膝、声は小さめ。
  • 🫁深呼吸(20秒):鼻から吸って、口からふー。
  • 🧘ストレッチ(60〜90秒):首→肩→腕→背中→足の順に、音楽の拍に合わせてゆっくり。
  • 👂聴く時間(10秒):最後の音が消えるまで「耳でおしまい」。

「音楽に合わせて体を動かす」こと自体に、表現力や集中力などの要素が含まれると整理されています。クールダウンは表現を派手にする時間ではありませんが、動きを小さく・ゆっくりにするだけで、子どもは“音楽と身体を一致させる”経験ができます。結果として、次の活動への移行(列に並ぶ・トイレに行く・コットに向かう)がスムーズになります。

注意点は、ストレッチを「きれいにやらせる競争」にしないことです。できない子を正すほどテンションが上がり、場がざわつきます。声かけは「ゆっくり」「小さく」「息」といった方向づけに絞り、形よりも速度と雰囲気を整えます。

クールダウン 保育園 音楽の年齢別

同じ“クールダウン”でも、0〜5歳では成立する形が違います。年齢に合わない難易度だと楽しめず、結果として落ち着きにもつながりにくい、という視点はリズム遊び導入のポイントとしても述べられています。クールダウンでも同様に「できる形」に落とすのが近道です。

0〜1歳は「抱っこ・膝の上・揺れ」のように、安心感とセットにします。音が鳴る簡単な楽器に親しむ、というねらいも整理されているため、鈴やマラカスは“盛り上げ”ではなく“終わりの合図”として短く使うと安定します。たとえば「鈴を1回鳴らす→止まる→抱っこでゆらゆら→終わりの歌」のように、刺激を増やさず減らします。

2〜3歳は「まねっこ」をクールダウンに転用します。リズム遊びとして真似っこ要素を取り入れるアイデアが示されているため、「先生の手はかたつむり(ゆっくり)」「先生の声は小さな声」といった“ゆっくり模倣”にすると、遊びの延長で落ち着きが作れます。ここでポイントになるのは、静かにさせるのではなく「ゆっくりの遊び」に置き換えることです。

4〜5歳は、ゲーム性を“静かに整える方向”へ使います。リズム遊びではゲーム性が達成感につながる可能性が示唆され、クールダウンでも「最後まで音を聴けたら成功」「止まれたら勝ち」など、短い成功体験にします。ただし勝ち負けを強くしすぎると興奮するため、「今日の目標は“音が消えるまで耳”」のように、競争ではなく共通目標にすると扱いやすいです。

クールダウン 保育園 音楽の独自視点

検索上位では「選曲」「終わりの歌」「ストレッチ」などが多い一方で、現場の困りごととして見落とされがちなのが、“音の大きさ”ではなく“音の情報量”です。たとえば、同じ音量でも、歌詞が多い・楽器が多い・リズムが細かい曲ほど、子どもの注意は散りやすくなります。終わりの歌を小さな声で歌う、ゆっくりした曲を選ぶという考え方は示されており、これを一歩進めて「情報量を減らす」視点を持つと、クールダウンの成功率が上がります。

そこでおすすめなのが「余韻を聴く」クールダウンです。歌を歌って終わり、ではなく、最後の音を伸ばして止め、音が消えるまで静かに耳を向けます。これは“静かにしなさい”と言わなくても、子どもが「聴くこと」に集中しやすい形です。リズム遊びが音楽をよく聴くことで集中力につながる可能性がある、という説明とも相性が良いです。

もう一つは「先生の声がBGMに負けない設計」です。クールダウン中の声かけは、内容を増やすほど届きません。言葉を削って、合図を音楽に寄せます。

  • 🎵「終わりの歌」=座る合図
  • 🧘「ストレッチ」=動きを小さくする合図
  • 👂「耳」=音が消えるまで待つ合図

こうして合図を固定すると、注意や指示が減り、結果的に保育者の負担も下がります。特に行事前や疲れがたまる時期は、丁寧さより再現性が効いてきます。

参考:リズム遊びのねらい・効果・年齢別アイデア(0〜5歳の発達に合わせた考え方の整理)

子どもが夢中になるリズム遊び。保育に役立つ楽器やゲームを取り…

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