クラリネット運指表で高音をマスターする練習と替え指ガイド

クラリネット運指表で高音域を攻略する練習法と替え指ガイド

高い音が出てくるたびに指が止まる。運指表を見てもどれを使えばいいか迷う。それはよくある話です。

高音の指づかいを1つだけ覚えると、かえって音程が狂いやすくなります。

クラリネット運指表・高音攻略ガイド
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高音域の音域名と特徴

アルティッシモ音域(高いド♯〜ラ)は運指が複雑で、1つの音に複数の替え指が存在します。

替え指の選び方のポイント

速いパッセージには「指が少ない簡易運指」、伸ばす場面には「音程・音色が安定する多指運指」を使い分けるのが基本です。

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高音が出ない本当の原因

原因の多くは「指」ではなく「息のスピード不足」と「アンブシュアの締めすぎ」にあります。

クラリネット高音の音域区分と運指表の見方

 

クラリネットの音域は大きく4つに分かれています。 低音のシャリュモー音域、中音のクラリオン音域、そしてその橋渡しをするブリッジ音域(4音のみ)、そして最高音のアルティッシモ音域です。 運指表で「高音」と呼ばれる領域は、このアルティッシモ音域(記譜上の高いド♯より上)を指すことがほとんどです。clarinet-fingering-chart-app.tokyo-clarinet-school+1

市販の運指表は、アルティッシモ音域に差しかかると急に情報量が増えます。これは1つの音に対して複数の運指(替え指)が存在するためです。 たとえば高いファは「指が少ない簡易版」と「たくさん穴をふさぐ版」の2種類があり、それぞれ長所と短所がまったく違います。 「どれを使えばいいか分からない」という混乱は、この構造を知れば解消に向かいます。yukiha-cl+1

音域名 音域の範囲(記譜) 運指の難易度 特徴
シャリュモー音域 低いミ〜シ♭ ★☆☆ 規則性があり覚えやすい
ブリッジ音域 シ〜レ♭ ★★☆ 左右の指を一度に大きく動かす
クラリオン音域 レ〜ド ★★☆ レジスターキーを使う
アルティッシモ音域 ド♯〜(ラ以上) ★★★ 1音に複数の替え指・音程が不安定

参考:クラリネットの音域の詳しい図解と運指が確認できます。

クラリネット指使い・運指 構えながら確認! | 日本管打・吹奏楽学会

クラリネット高音の替え指一覧と使い分け方

高音域の替え指選びに迷ったとき、基準にすべきは「何の場面で使うか」です。 速いパッセージや半音階では、指の少ない簡易運指のほうが指の移動が小さく、連符でも崩れにくいです。 一方、ロングトーンや伸ばしの場面では、多くの穴をふさぐ運指のほうが管体の鳴りが豊かになり、音程も安定します。tokyo-clarinet-school+2

以下に、アルティッシモ音域でよく使う音の替え指の特徴をまとめます。

参考)クラリネットでよく使う高音の運指はこれだ!

  • 🎵 高いファ:簡易版(指少)は音程が上がりやすい。多指版は音色が豊かだが速いパッセージに不向き
  • 🎵 高いファ♯(ソ♭):簡易版は音程が下がりやすく音色が不安定。多指版は音程が上がりやすいため、チューナーで確認が必要
  • 🎵 高いレ(ミ♭):半音階の下行では左側(指少)の運指を使うとレガートが滑らか
  • 🎵 高いソ以上:吹奏楽曲ではほぼ登場しないが、ソロ曲では頻出。音程が非常に不安定なのでチューナー必須

つまり、「場面ごとに替え指を使い分ける」が原則です。 1つの運指しか知らないと、伸ばしで音程が外れたり、速い場面で指がつったりする原因になります。 高音の運指は「覚える」のではなく「選べるようになる」ことがゴールです。tokyo-clarinet-school+1

参考:よく使う高音運指の解説とPDF付きまとめ。どの替え指がおすすめかも記載されています。

高音域の指遣いまとめPDF&解説|クララボ

クラリネット高音で音が出ない原因と息のコントロール

高音が出ないとき、多くの人は「指が間違っているのでは」と疑います。意外です。原因の多くは指ではなく、息の扱いとアンブシュアにあります。 高い音を出そうとして息を強くしすぎると口が締まり、音が硬くなったり音程が上ずったりします。

参考)クラリネット高音域の運指 練習の基本と上達法

狙うべきは「息を強くする」ことではなく、「低い音のときから、すでに高い音が鳴るだけの息の流れを用意しておく」ことです。 言い換えると、音が変わる寸前から次の音の息を準備しておくイメージです。 高音の瞬間だけ「ぐっと吹く」という動作は、逆効果になりやすいです。tokyo-clarinet-school+1

息のコントロールで意識したいポイントは3つです。

  • 💨 吸うときは肩に力を入れず、背中まで広げるように深く吸う
  • 💨 吐くときは「強く」ではなく「連続的に途切れなく」送り込む
  • 💨 音が変わる瞬間に、顎や口角を動かさない(アンブシュアを固定する)

これが基本です。 アンブシュアとは、マウスピースを口でくわえる形のこと。下唇を軽く巻いてリードを支え、上歯はマウスピースの上に安定させる形が基本です。 この形が崩れると、音域をまたぐたびに音程も音色もぶれます。

参考:息・アンブシュア・レジスターキーを軸にした高音安定化の手順が体系的に解説されています。

クラリネット高音域の運指 練習の基本と上達法 | 管楽器ナビ

クラリネット高音を安定させるロングトーン練習の手順

高音を安定させる練習の基本はロングトーンです。 ただし、ただ高い音を伸ばすだけでは意味が薄く、「低い音と高い音を同じ息・同じ口で吹ける」状態を作ることが目的です。 そのために使うのがレジスターキーです。tokyo-clarinet-school+1

推奨される練習サイクルは次の通りです(テンポ:四分音符=60)。

  1. 低い音(例:ミ)を8拍伸ばす
  2. 2拍休み(息の形を崩さない)
  3. 低い音4拍→レジスターキーで高い音4拍(ミ→シ)に切り替える
  4. 2拍休み
  5. 高い音(シ)だけを8拍伸ばす
  6. 低いファ→中音のド、低いファ♯→中音のド♯と順に繰り返す

このサイクルで重要なのは、休符の間も「口と息の形を維持したまま吸う」ことです。 休んだついでに力を抜き切ってしまうと、次の音でまたアンブシュアを作り直すことになり、上達が遅くなります。休符も練習の一部です。

録音しながら練習すると、音の遷移でピッチが跳ね上がっている箇所を客観的に確認できます。 「高い音で音程が上ずる→口が締まっている」というパターンに自分で気づくことが、上達の近道になります。

クラリネット高音の運指を効率よく定着させる覚え方

クラリネットはほかの管楽器と違い、レジスターキーを押すだけでオクターブが上がる仕組みではありません。 そのため、低音域の運指と高音域の運指は別々に覚える必要があります。これが「覚えにくい」と感じる本質的な理由です。

ただし、対応関係を覚えると整理しやすくなります。

  • 📝 低いミ ↔ 中音のシ(レジスターキーで対応)
  • 📝 低いファ ↔ 中音のド
  • 📝 低いファ♯ ↔ 中音のド♯

この対応を五線紙に書き出すと、視覚的に定着します。 書く・見る・吹くの3ステップで記憶経路を増やすと、指の迷いが減ります。 特に高音域に入ってから運指が止まるケースは、この対応関係が曖昧なまま進んでいることが多いです。

覚えにくい高音の運指は、インタラクティブな運指表アプリを使うと確認が速くなります。 音をクリックするとその場で運指と替え指が表示されるタイプは、楽器を持ちながらでも使いやすく、練習中の確認ツールとして実用的です。

参考)https://clarinet-fingering-chart-app.tokyo-clarinet-school.com/ja

参考:基本運指も替え指もすぐ見つかるオンライン運指表。高音域の替え指確認に便利です。

クラリネットの運指表(インタラクティブ版)| 東京クラリネット教室

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