鯉のぼり歌詞いらかの意味と保育での伝え方

鯉のぼり歌詞いらか

多くの保育士が「屋根より高い」の方を教えますが、実は「いらかの波」の歌も保育現場で使われます。

この記事の要点
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いらかの意味

瓦屋根を指す古語で、波のように見える様子を表現した歌詞

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保育での活用法

年齢に応じた言葉の置き換えと視覚的な説明で理解を促進

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歌詞の背景

大正2年の文部省唱歌で登龍門伝説に基づく立身出世の願い

鯉のぼり歌詞「いらか」の意味と由来

 

「いらか」は漢字で「甍」と書き、瓦屋根を意味する古い日本語です。瓦が重なって並んでいる様子が波のように見えることから、「いらかの波」という表現が生まれました。sanwa-se+1

この歌は大正2年(1913年)に刊行された『尋常小学唱歌 第五学年用』に初めて掲載されました。作詞作曲者は不詳で文部省唱歌とされていますが、一部の資料では弘田龍太郎氏が作曲したとも言われています。

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歌詞の中で「甍の波と雲の波 重なる波の中空を」と表現されているのは、地上の瓦屋根と空の雲が二重の波のように見える景色の中を鯉のぼりが泳ぐ様子です。橘(たちばな)は5~6月頃に白い花を咲かせるミカン科の常緑樹で、日本に古くから自生していた植物です。

参考)「鯉のぼり」の歌詞と意味 いらかの波は どんな波?

つまり初夏の情景ですね。

鯉のぼり歌詞の全文と各番の意味解説

この鯉のぼりの歌は全3番まであり、それぞれに深い意味が込められています。1番は「甍の波と雲の波 重なる波の中空を 橘かおる朝風に 高く泳ぐや、鯉のぼり」で、瓦屋根と雲が波のように重なる空を、橘の香りがする朝風の中で鯉のぼりが高く泳いでいる様子を歌っています。uta-net+1

2番は「開ける広き其の口に 船をも呑まん様見えて ゆたかに振うう尾鰭には 物に動ぜぬ姿あり」という内容です。大きく開いた口は船も飲み込めそうで、豊かに振る尾びれには何事にも動じない堂々とした姿があると表現しています。bensukezamurai+1

鯉のぼりの雄大さですね。

3番は「百瀬の滝を登りなば 忽ち竜になりぬべき わが身に似よや男子と 空に躍るや鯉のぼり」となっています。これは中国の「登龍門」伝説に基づいており、黄河の急流にある龍門という滝を鯉だけが登り切って龍になったという故事を指しています。男の子がどんな困難にもめげず立派な人間に成長するようにという立身出世の願いが込められています。jouhouiroiro+2

鯉のぼり歌詞を保育現場で教える際のポイント

保育現場でこの歌を教える際は、年齢に応じた工夫が必要です。0歳児には保育士が寄り添いながら歌に合わせて左右にゆったり揺れる活動が適しています。1~2歳児は保育士を見て真似をしながら1人で揺れてみる段階です。

参考)『こいのぼり』ピアノ楽譜と練習動画セット|歌詞・音楽遊びアレ…

3拍子のリズムを子どもたちが感じられるよう、保育者は1拍目に少しアクセントをつけて分かりやすく歌うことが推奨されています。「ゆったり大らかに」歌うのが基本ですが、現代の子どもには少しゆっくりすぎると感じられることもあります。hanasjoho+1

子どもの反応を見ながら調整するのがコツです。

実際、保育士の短大でもこの「いらかの波」の鯉のぼりについては触れられないことが多く、現場でも「屋根より高い」の方だけを教えている保育士が多いという報告もあります。難しい言葉が多いため、子どもの理解度に合わせて選択することが大切です。sanwa-se+1

鯉のぼり歌詞の難解な言葉の子どもへの説明方法

「いらか」を子どもに説明する時は「屋根の瓦のこと」と伝え、実際の瓦屋根の写真や絵を見せると理解しやすくなります。「中空(なかぞら)」は「空の真ん中」、「橘(たちばな)」は「昔からある花の名前で、いい香りがする」と簡単な言葉に置き換えます。give-counsel+1

「尾鰭(おひれ)」は「しっぽのひらひら」、「物に動ぜぬ」は「びっくりしない強い心」と表現すると幼児にも伝わります。「百瀬(ももせ)の滝」は「たくさんの流れがある大きな滝」、「忽ち(たちまち)」は「すぐに」と言い換えられます。nazenani-komichi+1

視覚教材が効果的です。

「登龍門」の伝説は、鯉が滝を登ると龍になるという中国の昔話として紹介し、「だから鯉のぼりは強くて立派な子どもになってねという願いが込められているんだよ」と結びつけると、子どもたちも納得しやすくなります。絵本や紙芝居を使って視覚的に説明するのも有効な方法です。ameblo+1

鯉のぼりもう一つの歌「屋根より高い」との違い

「屋根より高い こいのぼり」で始まる歌は、昭和6年(1931年)に近藤宮子氏が作詞した別の童謡です。こちらは歌詞も曲調もシンプルで親しみやすく、現代の保育現場では圧倒的にこちらが使われています。ameblo+1

「いらかの波」の方は文語調で難しい言葉が多く、曲も荘厳な雰囲気があります。対して「屋根より高い」は口語調で「お父さん」「子どもたち」「面白そうに泳いでる」など日常的な言葉で構成されています。

どちらも鯉のぼりの歌ですが、文化的背景や表現方法が大きく異なるのです。「いらかの波」は男児の立身出世を願う格調高い内容で、「屋根より高い」は家族の幸せを歌った親しみやすい内容と言えます。hanasjoho+1

両方教えるのも一つの方法です。

年長クラスになったら「実はもう一つ鯉のぼりの歌があるんだよ」と紹介し、日本の伝統的な文化に触れる機会を作ることもできます。子どもの発達段階や興味に応じて使い分けることで、より豊かな音楽体験を提供できます。

鯉のぼり歌詞を活用した保育活動のアイデア

歌詞の内容を体で表現する活動が効果的です。「高く泳ぐや」の部分で両手を広げて鯉のぼりになりきって動いたり、「尾鰭を振る」動作を真似したりすることで、歌詞の意味が体感的に理解できます。

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フラフープを使って鯉のぼりに見立て、保育士が引っ張る中を子どもたちが入って「泳ぐ」遊びも人気です。この時保育士は中腰になるため腰を痛めないよう注意が必要です。

製作活動と組み合わせるのも有効ですね。

歌詞に出てくる「波」「雲」「風」などの要素を鯉のぼり製作に取り入れ、子どもたちに「この歌に出てくる波を描いてみよう」と促すと、歌詞への理解が深まります。完成した鯉のぼりを園庭に飾り、実際に風に泳ぐ様子を観察しながら歌うことで、歌詞の情景がリアルに感じられます。uwamachi.ed+1

手遊び歌としてアレンジする方法もあります。発語を促す要素を加えたり、「こいのぼりがすいこんだ」などの擬音語を使った遊びにしたりすることで、言語教育にもつながります。子どもたちが楽しみながら日本の伝統文化に触れられる工夫が大切です。

参考になる保育活動の実践例は、保育情報サイトに多数掲載されています。

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