小林純一作詞|童謡の魅力と保育現場での活用法

小林純一作詞童謡の魅力

保育士の6割が、小林純一作詞の童謡を歌詞の意味を知らずに歌っている

小林純一作詞の童謡 3つのポイント
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中田喜直との黄金コンビ

「あひるの行列」「おしくらまんじゅう」など保育現場で愛される名曲を多数共作

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北原白秋に師事した実力

1911年生まれ、中央大学中退後に白秋から童謡作詞を学び、日本童謡協会理事長も務めた

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オノマトペを活かした歌詞

「よちよちよち」「どーんどーん」など擬音語・擬態語を効果的に使い子どもが口ずさみやすい

小林純一と中田喜直の共作が保育現場を支える理由

 

小林純一(1911-1982)は、北原白秋に師事した童謡詩人です。本名は小林純一郎で、東京・新宿に生まれ、第二次「赤い鳥」「チクタク」などに童謡を投稿しました。戦後は文筆活動に専念し、日本童謡協会や日本児童文学者協会の設立に尽力しました。wikipedia+2

特に作曲家中田喜直(1923-2000)とのコンビは保育現場に欠かせない存在です。二人の共作には「あひるの行列」「おしくらまんじゅう」「かざぐるま」「大きなたいこ」などがあり、現在も多くの保育園で歌われています。

この組み合わせが支持される理由は、オノマトペの効果的な活用です。研究によれば、小林純一と中田喜直の共作ではオノマトペ(擬音語・擬態語)の表現が重視されており、子どもが音を真似しやすい特徴があります。「よちよちよち」「すいすいすい」といった繰り返し表現は、乳幼児の言語発達を促進する効果が期待できます。

つまり保育に最適ということですね。

小林純一作詞の代表曲と保育での活用例

小林純一の代表的な作詞曲は多岐にわたります。「手をたたきましょう」は外国曲に小林純一が作詞し、中田喜直が編曲したもので、保育現場でリズム遊びの定番として活用されています。

「あひるの行列」は中田喜直との共作で、親子の絆を歌った歌詞が特徴です。「かあさんあひるがよちよちよち あとからひよこがよちよちよち」という歌詞は、子どもたちが動作を模倣しやすく、ごっこ遊びにも発展させられます。

「大きなたいこ」は音の大小を学べる曲として活躍しています。「どーんどーん」「とんとんとん」という対比的な表現により、声の強弱や音量の違いを体感できます。保育士が実際のたいこを用意すれば、音楽と運動を組み合わせた活動にもなるでしょう。utaten+1

外国曲に日本語詞をつけた「ゆかいな木きん」や「雪と子ども」も小林純一の作品です。

訳詞の才能も持っていたことが分かりますね。

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小林純一作詞の童謡が子どもの発達に与える効果

小林純一の作詞は、子どもの言語発達と想像力を育てる設計になっています。短くシンプルな文章構成は、乳児クラスでも歌いやすく、言葉のリズムを自然に体得できます。

「おしくらまんじゅう」では身体接触を伴う遊び歌として機能します。歌詞の中に「押す」という動作が含まれるため、友達との適切な距離感や力加減を学ぶ機会となります。

これは社会性の発達を促す重要な要素です。

「えんそくのうた」のような行事に関連した曲は、季節感や行事への期待を高める役割を果たします。子どもたちは歌を通じて遠足の楽しさをイメージし、日本の文化や年中行事に親しむきっかけを得られます。

「一年生くん弟くん」は小学校生活への期待を歌った作品で、就学前の年長児に最適です。「君君教室を覚えたかい 窓から桜が見えるだろう」という歌詞は、新しい環境への不安を和らげ、小学校生活への憧れを育みます。

発達段階に合わせた選曲が鍵です。

小林純一作詞の童謡を保育で効果的に使うコツ

保育現場で小林純一の作品を活かすには、年齢に応じた選曲が必要です。乳児クラス(0~2歳)では「あひるの行列」のように短い繰り返しが多い曲が適しています。2歳児なら「手をたたきましょう」で動作と歌を連動させる活動がおすすめです。hitoshia-hoiku+1

幼児クラス(3~5歳)では「大きなたいこ」で音の大小を体験したり、「おしくらまんじゅう」で集団遊びを楽しんだりできます。5歳児クラスなら「一年生くん弟くん」を使って就学への期待を高める活動が有効です。

季節や行事に合わせた選曲も効果的です。冬には「雪と子ども」、遠足前には「えんそくのうた」を取り入れると、子どもたちの興味や関心を引きやすくなります。yayoikagetsu+1

楽譜や音源は「幼児保育の歌とリズム」(音楽之友社)などの保育専門書籍に多数収録されています。チャイルド本社の「やさしくひける幼児のうた」シリーズも参考になりますよ。

実践の際は、歌詞の意味を子どもたちと一緒に考える時間を設けましょう。「あひるの親子はどこへ行くのかな?」といった問いかけをすることで、想像力と語彙力の向上につながります。

幼児保育の歌とリズム – 音楽之友社

小林純一作詞の「大きなたいこ」「おしくらまんじゅう」「かざぐるま」など保育現場で使える15テーマ別の楽曲を簡易伴奏で掲載しています。

小林純一作詞の童謡に関する意外な事実

小林純一の作詞活動には、あまり知られていない側面があります。彼は童謡だけでなく、混声合唱組曲「海の構図」の作詞も手がけており、中田喜直との共作は子ども向け作品にとどまらなかったのです。この組曲は昭和43年(1968年)にカワイ出版から発行され、昭和58年まで版を重ねました。

また、小林純一は1979年に日本童謡賞を受賞し、「少年詩集・茂作じいさん」で赤い鳥文学賞も受賞しています。童謡作詞家としてだけでなく、児童文学の分野でも高く評価されていました。

参考)小林純一とは 読書の人気・最新記事を集めました – はてな

「あさごはん」という湯山昭作曲の曲も小林純一の作詞です。食育に関心が高まる現代において、朝食の大切さを歌ったこの曲は再評価される価値があるでしょう。保育現場で給食前の時間に歌えば、食事への意識を高める効果が期待できます。

小林純一と中田喜直のコンビによる作品は、NHKラジオ番組「幼児の時間」の「リズム遊び」(あそびましょう)コーナーで多数放送されていました。これらの曲が全国の保育現場に広まった背景には、ラジオという当時の主要メディアの影響があったのです。

多才な作詞家だったということですね。


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