河村光陽 かもめの水兵さん 歌詞
3番の歌詞を省略すると保護者から指摘される可能性があります。
河村光陽 かもめの水兵さん 歌詞の全文
「かもめの水兵さん」の歌詞は全部で4番まであります。1番は「ならんだ水兵さん」で、白い帽子・白いシャツ・白い服を着たかもめたちが波にチャップチャップと浮かんでいる様子を描いています。uta-net+1
2番は「かけあし水兵さん」として、波をチャップチャップと越えていく活動的なかもめの姿を表現しています。この部分では、かもめたちが元気に波の上を移動する躍動感が伝わってきます。
3番は「ずぶぬれ水兵さん」で、波でチャップチャップとお洗濯をしている様子が歌われます。海の波に揺られて水浴びをするかもめの姿が、子どもにも理解しやすい「お洗濯」という言葉で表現されています。
4番は「なかよし水兵さん」として、波にチャップチャップと揺れている平和な光景で締めくくられます。全ての番に共通するのは「白い帽子、白いシャツ、白い服」というフレーズと、「チャップチャップ」という波の音です。uta-net+1
保育現場では4番全てを歌うことで、かもめの様々な動きを子どもたちに伝えられます。それぞれの番が異なる動作を表しているため、歌いながら身振り手振りを加えることで、より豊かな表現活動になります。
河村光陽と武内俊子の作曲作詞秘話
この歌が誕生したのは1933年(昭和8年)の秋のことです。作詞家の武内俊子は、ハワイに旅行する叔父の足利瑞義を見送るために横浜港のメリケン波止場(現在の大さん橋)を訪れました。wikipedia+1
夕日差す桟橋一帯にたくさんの白いカモメが飛んでいる光景を見た武内は、帰りの東海道線の車中でかもめの白い姿を水兵に見立てて詞を完成させたといいます。この発想の転換が、後世に残る名曲を生み出すきっかけとなりました。goo+1
武内はすぐにコンビを組んでいた作曲家の河村光陽に電話で連絡しました。電話で歌詞を聞いた河村は、その場でピアノを弾き始め、なんとその日のうちに曲を完成させたという驚きのエピソードが残っています。
つまり即日完成ということですね。
河村は詞から浮かんだ海の青とかもめの白の明瞭な組み合わせを曲で表現するために、音楽の基本的な三和音「ド・ミ・ソ」を歌いだしに用いて、簡潔な旋律を作り上げました。この明快なメロディーが、子どもたちにも歌いやすい理由です。
1937年(昭和12年)5月、キングレコードから河村光陽の長女である河村順子(当時11歳)の歌によってレコード化され、戦前戦後を通じて童謡売り上げNo.1の大ヒットとなりました。保育の現場でこのエピソードを伝えると、子どもたちも歌への興味が深まります。
横浜の山下公園近くの氷川丸付近には、この歌の歌碑が建てられています。実際の誕生の地を訪れることで、保育者自身もこの歌への理解が深まるでしょう。
参考)https://blog.goo.ne.jp/chor-welcome/e/e7cd81159de17f151909adade9866099
かもめの水兵さん 歌詞の意味と表現のポイント
「かもめの水兵さん」という歌詞の核心は、白いかもめを白い制服の水兵に見立てた比喩表現にあります。作詞者の武内俊子は、横浜港で見た白いかもめの群れが、まるで整列した水兵のように見えたことから着想を得ました。ko-cho+1
各番の「ならんだ」「かけあし」「ずぶぬれ」「なかよし」という言葉は、それぞれかもめの異なる行動を表しています。これは子どもたちが理解しやすい日常の言葉で、海鳥の動きを具体的に描写する工夫です。
「チャップチャップ」という擬音語は、波の音とかもめが水面を蹴る音を同時に表現しています。このリズミカルな言葉の繰り返しが、歌全体に躍動感を与え、子どもたちが真似しやすい要素となっています。uta-net+1
「白い帽子、白いシャツ、白い服」のフレーズは全ての番で繰り返されますが、これはかもめの全身が白いことを強調するとともに、水兵の制服の白さを重ね合わせた表現です。反復による記憶の定着効果も計算されています。
保育活動では、歌詞の意味を子どもたちと一緒に考える時間を設けると効果的です。「かもめさんはどうして白いのかな?」「水兵さんってどんなお仕事をする人かな?」といった問いかけで、子どもたちの想像力を広げられます。
かもめの水兵さん 保育での季節別活用法
「かもめの水兵さん」は夏の歌として保育現場で広く歌われていますが、実際の誕生は秋です。7月から8月のプール遊びや水遊びの時間に歌うと、水との関連性から子どもたちの活動意欲が高まります。
梅雨明けから夏休み前の時期には、海や船、水をテーマにした保育活動の導入曲として活用できます。歌いながら手遊びやダンスを取り入れることで、身体表現の活動にも発展させられます。
春の遠足シーズンに海や水族館へ行く予定がある場合は、事前学習として歌っておくと良いでしょう。実際にかもめを見た時に「あ、水兵さんだ!」と子どもたちが発見を楽しめます。
秋には、この歌が生まれた季節であることを伝えながら歌うことで、音楽と歴史への興味を育てられます。横浜港の写真や絵本を見せながら歌うと、子どもたちの理解が深まります。
季節を問わず活用するには、歌詞の動作に合わせた身体表現を工夫することが重要です。「ならんだ」では整列、「かけあし」では走る動作、「ずぶぬれ」では水浴びの真似、「なかよし」では友達と手をつなぐなど、各番で異なる動きを取り入れられます。
かもめの水兵さん 歌詞を使った保育教材のアイデア
歌詞カードを作る際は、ひらがな表記と振り仮名付きの両方を用意すると年齢別に対応できます。「チャップチャップ」の部分は大きく書いて、子どもたちが視覚的にリズムを捉えやすくする工夫が効果的です。
かもめの人形劇や紙芝居を作成する場合、白い帽子・シャツ・服の3つの白い要素を強調したビジュアルにすると、歌詞との対応がわかりやすくなります。
フェルトや画用紙で簡単に作れる教材です。
リトミック活動では、各番の歌詞に合わせた動きを設定します。1番は静かに揺れる、2番は元気に跳ねる、3番は水をかぶる動作、4番は友達と寄り添うなど、メリハリのある動きで構成できます。
ピアノ伴奏をする際は、河村光陽が意図した「ド・ミ・ソ」の三和音を意識すると、原曲の明るさが引き立ちます。テンポは子どもたちの歌唱速度に合わせて調整し、「チャップチャップ」のリズムを強調すると良いでしょう。
製作活動として、白い画用紙でかもめを作り、青い背景に貼り付ける共同制作も人気です。子どもたち一人ひとりが作ったかもめを「ならんだ水兵さん」として掲示すると、歌詞の世界観が視覚化されます。
この活動は3歳児クラスから実施可能です。
河村光陽の他の代表曲と作曲スタイル
河村光陽(本名・直則)は1897年に福岡県田川郡上野村(現・福智町)で生まれた童謡作曲家です。神社に隣接する生家で育ち、神楽の音色が彼の音楽の原点となりました。ameblo+1
代表曲には「うれしいひなまつり」があり、1936年に発表されて大ヒットしました。武内俊子との名コンビで「赤い帽子白い帽子」「りんごのひとりごと」「船頭さん」なども生み出しています。wikipedia+2
河村の作曲スタイルの特徴は、簡潔で明るい旋律と、子どもでも歌いやすい音域設定です。基本的な三和音を効果的に使い、リズミカルで覚えやすいメロディーを作る技術に長けていました。
1929年から竹早小学校で音楽教師を務めながら作曲活動を続け、1936年にキングレコードの専属作曲家となってからは作曲に専念しました。わずか49歳で亡くなりましたが、その短い生涯で数多くの名曲を残しています。
参考)https://ameblo.jp/babahdkmr/entry-12510780291.html
保育現場で河村光陽の曲を紹介する際は、「同じ作曲家が作った歌」として複数の曲をつなげて歌う活動も効果的です。子どもたちは作曲家という存在を意識し始め、音楽への興味が広がります。
人気の童謡集CDには河村光陽の曲が複数収録されているものが多いため、クラスで継続的に聴くことで、自然と複数の曲を覚えられます。季節ごとに河村光陽の曲を取り入れる年間計画を立てると、保育の音楽活動に一貫性が生まれます。
「かもめの水兵さん」の詳しい歴史や文化的背景について、Wikipediaで確認できます
横浜港と「かもめの水兵さん」の関係性について、横浜の地域情報サイトで詳しく解説されています

ゆりかごの歌~童謡・唱歌をうた

