ジャングルぐるぐるの歌詞と保育への活かし方
保育士が「ジャングルぐるぐる」を覚えるだけで、子どもの集中力が落ちやすい活動前にすぐ使えます。
ジャングルぐるぐるの歌詞と曲の基本情報
「ジャングルぐるぐる」は、作詞・作曲:鈴木翼、作詞共同:工藤ひとみによる保育向けあそびうたです。King Recordsから2023年にリリースされた『毎日のあそび & 季節のあそび~保育園・幼稚園・こども園で人気のあそびうた~』に収録されており、演奏時間は約2分54秒とコンパクトです。
曲のテーマは「ジャングルたんけん」。歌詞の大筋は以下の流れで展開されます。
- 🌿 ジャングルの中を探検しながら進む
- 💧 川を越えたり、ヘビをかわしたりとスリルある場面が続く
- 🦁 動物たちと遭遇し、身体表現で模倣する
- 🤝 手をつなぐ場面があり、ペア・親子あそびとしても機能する
- 🌀 「ジャンジャンぐるぐる」の繰り返しフレーズでテンポよくサビへ向かう
サビの「ジャンジャンぐるぐる ジャングル ジャングル」というフレーズは覚えやすく、子どもが自然に口ずさむほどのキャッチーさがあります。つまり歌詞の反復性が高い構成です。
鈴木翼さんはNHKや各種保育メディアでも活躍する保育音楽の専門家であり、楽曲の構成自体が保育の流れを意識して設計されています。歌詞に登場する「手を繋げばお茶の子さいさい」というフレーズは、恐怖や困難を仲間と乗り越えるというメッセージを内包しています。保育士がこの部分をていねいに説明するだけで、協調性のねらいを自然に達成できます。
ジャングルぐるぐるの振り付けと歌詞の対応ポイント
歌詞と振り付けの対応を把握しておくと、子どもへの説明がスムーズになります。以下に主要フレーズと身体動作の対応をまとめます。
| 歌詞フレーズ | 主な身体動作 | 発達的ねらい |
|---|---|---|
| ジャングルの中は暗くて怖い | 体を縮めてこわごわ歩く | 感情表現・想像力 |
| 手を繋げばお茶の子さいさい | 隣の友達と手をつなぐ | 協調性・安心感の形成 |
| ジャンプジャンプジャンプ 飛び越えろ | 両足ジャンプを連続で行う | 跳躍力・下半身強化 |
| はいはいはいはい | 四つ這い姿勢でハイハイ進む | 体幹・上肢強化 |
| ジャンジャンぐるぐる ジャングル | 両腕を回しながらぐるぐる回転 | バランス感覚・前庭覚刺激 |
振り付けのポイントは「ハイハイ」の場面です。この動作は四つ這い移動であり、体幹・肩甲帯・手首への同時負荷がかかります。これは感覚統合の観点でも価値が高く、近年の保育士向け研修でも注目されている動作です。意外ですね。
四つ這い移動を日常的に取り入れている子どもは、鉛筆の握り方や字の書きやすさに良い影響が出るという研究報告もあります。この場面を「ただの移動」として流してしまうのはもったいないです。ゆっくり丁寧にハイハイさせることを意識するだけで、保育の質が上がります。
ジャングルぐるぐるを保育計画に組み込むねらいの書き方
保育士が日誌や指導案に「ジャングルぐるぐる」を記載する際、ねらいの設定が曖昧になりがちです。ここでは年齢別に使えるねらいの例文を紹介します。
【1〜2歳児向けのねらい例】
- 音楽に合わせて身体を動かす心地よさを感じる
- 保育者と一緒に手をつないで動く安心感を育む
- ジャングルの動物や場面をイメージしながら動く楽しさを体験する
【3〜4歳児向けのねらい例】
- 友達と動作を合わせる協調性を養う
- 「跳ぶ」「ハイハイする」「回る」など多様な動きを経験する
- 歌詞の意味を理解しながら、場面に応じた表現を楽しむ
【5歳児向けのねらい例】
ねらいは「楽しむ」だけで終わらせないことが基本です。発達的な視点を1つ加えるだけで、保護者向けのクラスだよりにもそのまま転用できます。これは使えそうです。
指導案の「環境構成」欄には、「ジャングルをイメージできるよう、緑の布やぬいぐるみを配置する」と記載すると具体性が増します。子どもの没入感が高まり、歌詞に込められた世界観を身体全体で感じやすくなります。
ジャングルぐるぐるの運動会・お遊戯会での演出アイデア
「ジャングルぐるぐる」は運動会・お遊戯会の演目としても全国の保育園・幼稚園で採用されています。曲の長さが約3分以内で収まるため、プログラム上の時間管理がしやすい点も保育士に支持される理由のひとつです。
演出を工夫する際のポイントは以下の通りです。
- 🎭 衣装:動物の耳カチューシャやジャングル柄のTシャツを取り入れるとビジュアル的な一体感が生まれる
- 🌿 背景・舞台装飾:緑の布や大きなヤシの木のオブジェを置くだけでジャングル感が一気に高まる
- 🔊 音量設定:広い体育館や運動場では音量が拡散しやすいため、スピーカーの位置確認と音量テストを当日前に必ず行う
- 📹 立ち位置:保護者撮影を意識し、子どもの正面が客席を向く場面を多くレイアウトすると満足度が上がる
衣装コストについては、耳カチューシャであれば1個あたり100〜300円程度のものが手芸店や100円ショップで入手でき、クラス20名分でも最大6,000円以内に収まることが多いです。予算が限られている場合でも現実的な演出が可能です。
また、ペアあそびとして親子参加型の運動会種目に組み込む事例もあります。「手を繋げばお茶の子さいさい」の歌詞場面で親子が手をつなぐよう振り付けを設計すると、保護者の感動ポイントになります。結論は「歌詞の場面とペア動作を一致させる」です。
保育士だけが知っているジャングルぐるぐるの隠れた発達効果
「ジャングルぐるぐる」はただ楽しいだけの曲ではありません。感覚統合・粗大運動・社会性の3分野を同時に刺激できる設計になっています。
① 前庭覚(バランス感覚)への刺激
「ぐるぐる回る」動作は前庭覚を刺激します。前庭覚は平衡感覚とも呼ばれ、過剰に反応する子どもは回転後にふらついたり、泣いてしまうことがあります。回転系の動きをあそびの中で繰り返し経験させることで、前庭覚の調整力が少しずつ育まれます。
② 固有覚(筋肉・関節感覚)への刺激
ジャンプやハイハイの動作は固有覚を刺激します。固有覚が十分に育っている子どもは、力加減の調整が上手になり、友達を叩きすぎる・物を壊してしまうといった行動が減る傾向があります。固有覚の発達支援が目的です。
③ 模倣能力と社会性の発達
「変わった変わった 大きな変わった」というフレーズで動物に変身する場面は、子どもの模倣能力を活性化します。模倣はことばの習得や他者理解の基盤であり、2〜3歳の時期に特に重要な発達的課題です。つまり歌いながら社会性の土台が育ちます。
④ 言語・音韻意識の発達
「ジャンジャンぐるぐる」「はいはいはいはい」といった反復音は、音韻意識(言葉の音のパターンを感じる力)を高めます。この力は後の読み書き能力と相関があることが複数の研究で示されており、保育士が意図的に活用する価値があります。1曲で4領域にアプローチできます。
保育でこうした発達的視点を意識して取り入れることに関心があれば、日本感覚統合学会が発行する「感覚統合Q&A」などの資料も参考になります。
保育士向け感覚統合の基礎情報として参考になるリンクです。
保育あそびうたの詳細情報や歌詞確認に便利なリンクです。


