ひなまつり 保育園 行事 ねらい 製作 給食

ひなまつり 保育園 行事

ひなまつり行事の全体像(準備→当日→振り返り)
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ねらいを先に決める

「由来に触れる」「伝統行事に親しむ」「友だちや保育者との交流」を軸にすると、出し物・製作・給食が一貫します。

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準備は安全と役割分担

飾りは誤飲・破損・動線を想定し、乳児と幼児で環境設定を分けるとトラブルが減ります。

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給食は意味と配慮で価値が増す

ちらし寿司・菱餅・はまぐり等の「意味」を短く添え、アレルギーや咀嚼に合わせた代替案もセットで考えます。

ひなまつり 保育園 行事 ねらい

 

保育園のひなまつり行事は、単に「楽しい会」にせず、ねらいを明確にすると指導案・準備・当日の進行がぶれにくくなります。ねらいの核としては、①ひなまつりの由来を知り日本の伝統文化に触れて親しむ、②行事食や歌、遊びを通して友だちや保育者との交流を深める、③季節の節目(節句)に関心を持つ、が立てやすいです。これらは園の活動計画にも落とし込みやすく、行事後の振り返り(子どもの姿・環境・援助)にもつながります。

ねらいを「年齢別の姿」に翻訳すると、現場での声かけが具体化します。例えば0~2歳は「雰囲気を味わう」「ことばや音に触れる」、3~5歳は「由来を簡単な言葉で知る」「製作で表現する」「友だちとルールのある遊びを楽しむ」といった形です。由来は難しく語らず、「悪いものをお人形にうつして、みんなが元気でいられるようにする日」といった短い言い換えが有効です。

行事の構成は「導入(由来)→体験(製作・ゲーム)→共有(発表・写真)→生活(給食・おやつ)」の順にすると、学びと楽しさのバランスが取りやすいです。導入で長く話すより、短い導入を複数回(絵本・ペープサート・クイズ)に分けると、集中が途切れにくくなります。

由来・節句の位置づけ(季節の節目で厄払いの意味があること)を保育者が理解しておくと、保護者向けの掲示やおたよりにも説得力が出ます。特に「ひな祭りは女の子の行事」という印象が強い一方、園では“みんなで伝統行事に親しむ”行事として設計し直すことが多く、その説明を一言添えるだけで保護者の納得感が上がります。

【参考リンク(由来・風習・食べ物の意味/ねらい例がまとまる)】

ひな祭りの由来と伝え方|おすすめの活動アイデア(ほいくis)

ひなまつり 保育園 行事 由来

ひなまつりの由来は諸説ありますが、保育向けに押さえたい軸は「上巳(じょうし)の節句」と「流し雛(ながしびな)」です。季節の変わり目に邪気を払う考えがあり、自分の厄を人形に移して川に流す風習が背景にある、と理解しておくと説明が簡潔になります。そこに、貴族の子どもたちが楽しんだ人形遊び(ひいな遊び)が重なり、現在のひなまつりにつながったと捉えると、子どもにも語りやすくなります。

保育での「伝え方」は、知識の正確さより“子どもが自分ごとにできる言葉”が優先です。例えば、幼児なら「お人形は、みんなが元気でいられるように守ってくれる存在」と説明し、飾りや行事食に意味があることを、実物を見ながら短いクイズ形式にすると定着します。乳児は言語理解よりも、桃色・白・緑など色の世界、音楽、飾りのキラキラ感といった感覚経験を中心に組み立てると無理がありません。

由来を話す時間を確保できない場合は「飾りの前での30秒トーク」を複数回やるのが現実的です。登園時、給食前、帰りの会などに分散させると、子どもにとっては“繰り返し”になり、保育者も負担が少なくなります。

また、園の行事として配慮したいのが「性別役割の固定化」を避ける言い回しです。「女の子だけのお祝い」と強調しすぎると、男児が距離を置いたり、家庭状況によって複雑さを抱える子が出ることがあります。園では「日本の伝統行事として、みんなで春の始まりを感じる日」と枠組みを少し広げると、行事参加の意味づけが安定します。

【参考リンク(由来・準備・出し物まで一連で確認できる)】

子どもと楽しむ保育園のひな祭り!由来や事前準備、当日の出し物(保育のひきだし)

ひなまつり 保育園 行事 製作

製作は、行事当日の盛り上げ役であると同時に、事前期間の「期待感づくり」に直結します。ポイントは、完成度を競わず、年齢の発達に合わせて“子どもが担う工程”を明確に分けることです。貼る・ちぎる・描く・折る・切るのうち、どれを主活動にするか決めると準備が楽になります。

年齢別の実務的な組み立て例です。

  • 0歳児:足形・手形で「衣装に見立てる」/顔は保育者が用意し、触る・押す体験を主にする。
  • 1歳児:千代紙ちぎり+貼り(両面テープ中心)/「桃色」「きれい」など感覚語を増やす。
  • 2歳児:顔を描く+貼り(のりに挑戦)/道具の扱いは短時間で区切る。
  • 3歳児:着物の模様づくり(スタンプ・シール)+簡単なはさみ工程/友だちと材料を選ぶ体験を入れる。
  • 4~5歳児:折り紙のひな人形、屏風、台座まで自分で構成/工程表(絵)を貼ると自走しやすい。

飾り付けは「掲示するだけ」で終わらせず、子どもの言葉を添えると保護者の満足度が上がります。作品の横に、子どもが言った一言(例:「ここは金のびょうぶ!」)を短冊にして貼ると、家庭で会話が広がりやすいです。さらに、当日発表があるクラスは「工夫したところ」を1人1つだけ言えるよう、事前に短く練習しておくと会が締まります。

安全面は、ラメ・小パーツ・ボタンなど誤飲リスクのある素材を避けるのが基本です。乳児クラスは「貼り付けたパーツが剥がれない設計」にし、幼児クラスは道具のルール(はさみの持ち運び、のりの量)を活動前に確認しておくと事故予防になります。

ひなまつり 保育園 行事 給食

給食・おやつは、行事の“学び”を生活の中で体感させるパートです。ちらし寿司・菱餅・はまぐりのお吸い物・ひなあられなどは定番ですが、保育では「意味」を子ども向けに短く添えるだけで、行事が“思い出”から“理解”に一段深まります。例えば、ちらし寿司は具材に願いが込められているとされ、菱餅の3色にも意味がある、という話題は子どもの関心を引きやすいです。

アレルギーや咀嚼への配慮は、行事食ほど差が出やすいので、事前に栄養士・調理・担任で擦り合わせておくと安心です。実務上は「同じ見た目に寄せる」よりも、「みんなが安全に食べられる」ことを優先し、代替食も行事感が出るよう“色”や“盛り付け”で工夫すると満足度が上がります。

行事食を導入に使う小技として、食べる前の“10秒確認”が便利です。

  • 「今日は何の行事?」
  • 「この色は何を思い出す?」(桃・雪・草など)
  • 「みんなが元気でいるために食べるよ」

    この短いやり取りだけで、給食が「イベントメニュー」ではなく「行事の一部」になります。

また、ひなあられの色が3色・4色で意味が語られることがあるため、実物を見て「何色がある?」と数えるだけでも、低年齢児にとっては十分な学びになります。年長は「四季」や「春の始まり」に結びつけると、季節の理解にもつながります。

ひなまつり 保育園 行事 写真

検索上位では「出し物」「製作」「由来」が中心になりやすい一方で、現場で差が出るのが写真・記録の設計です。行事写真は“かわいく撮る”だけでなく、保育のねらいが伝わるカットを意図して残すと、保護者にも上司にも説明が通りやすくなります。撮るべき瞬間を先に決めておくと、当日のバタつきが減ります。

おすすめの撮影カット例(事前に職員間で共有)

  • 🎎 由来導入:飾りの前で話を聞いている横顔(集中の姿)。
  • 🖍️ 製作:手元アップ(のり付け、ちぎり、折りの工程が分かる)。
  • 🎵 歌・出し物:身体表現や掛け合いが見える全体写真。
  • 🍽️ 給食:行事食の全景+子どもの表情(食育の記録)。
  • 🧑‍🤝‍🧑 交流:友だちに譲る、教える、拍手するなど社会性が写る場面。

個人情報の観点では、掲示・配布・SNS等の取り扱いルールを園内で明確にし、写真の目的(保育記録・保護者共有・園内掲示)ごとに管理を分けるのが安全です。顔が写らなくても、活動の意義が伝わる“手元・後ろ姿・作品中心”の写真は強い素材になります。

さらに意外と効果が高いのが、写真に「保育者の短いコメント」を添えることです。例えば「由来の話のあと、桃の花を探す子が増えました」「菱餅の色を見て“春みたい”と言う子がいました」など、子どもの姿を1行で添えると、行事が“行った事実”から“育ちの記録”に変わります。こうした一言は、行事後の職員会議で共有しておくと、次年度の改善点も見えやすくなります。


サンリオ(SANRIO) メッセージカード ひなまつり ミニひな段飾り JHN 20-5 719820