春が来た 歌詞 童謡 里に来た

春が来た 歌詞 童謡

春が来た 歌詞 童謡:保育の使い方早見
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歌詞は「来た→咲く→鳴く」の三段

1番は春の到来、2番は花、3番は鳥。繰り返しが多いので、乳児クラスでも参加しやすい構造です。

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「に」と「で」を体験で理解

「山に来た/山で鳴く」の違いは、場所に“行く”のか、場所で“する”のか。散歩や模倣遊びに落とすと定着します。

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春探しとセットで盛り上がる

歌ってから「里」「野」「山」を園内に置き換えて観察へ。見つけたものを歌詞に当てはめると、クラス全体の言葉が増えます。

春が来た 歌詞 童謡の歌詞(1番・2番・3番)

 

保育園で「春が来た」を扱うなら、まずは歌詞を“通しで”確認しておくと安心です。文部省唱歌として知られるこの歌は、短いフレーズの反復でできており、子どもが途中参加しやすいのが強みです。

ただし、歌詞はサイトによって旧字(來た)表記だったり、ひらがな表記だったりします。意味としては同じなので、園の方針(年齢・文字指導の有無)に合わせて提示の形を選ぶと運用が安定します。

※歌詞は掲載元によって表記ゆれがあります。正確な全文は、下の参考リンクで確認して下さい。

歌詞(各番)の確認に便利:

歌ネット:童謡・唱歌「はるがきた」歌詞

【歌詞の構造を保育でどう使う?(ポイントだけ先に)】

  • 1番:「春が来た」=季節の到来を“見つける”導入に向く。

    参考)春が来た – Wikipedia

  • 2番:「花が咲く」=園庭・散歩の観察(つぼみ、花)に接続しやすい。​
  • 3番:「鳥が鳴く」=音(聴く)遊びに広げやすい。​

春が来た 歌詞 童謡の作詞・作曲と唱歌の背景

「春が来た」は、高野辰之の作詞、岡野貞一の作曲として広く知られる日本の童謡で、1910年(明治43年)に『尋常小学読本唱歌』で発表されたとされます。

また、2007年に「日本の歌百選」に選出されたことが紹介されています。

保育の現場では、こうした“学校唱歌として広がった歌”は、世代をまたいで共有しやすく、祖父母世代との行事(入園・進級の時期、春の集い)でも話題が作りやすい点が実務的メリットです。

【保育向け小ネタ(覚えておくと説明が締まる)】

  • 3番まであるのに、現場では1番・2番だけで終えることも多いので、「今日は3番も歌うよ」と言うだけで特別感が出ます(“全部歌えた”達成感が作れる)。​
  • フレーズを繰り返す構造が、年少の「言えるところだけ言う」参加を後押しします。​

春が来た 歌詞 童謡の「に」「で」:山に来た・山で鳴くの違い

「春が来た」の歌詞で、保育者が一度は気になりやすいのが、1番・2番は「に」なのに、3番だけ「で」になる点です(例:「山に来た」→「山で鳴く」)。

同志社女子大学の解説では、一般的な説明として「に=存在(状態)の場所/到達点」「で=動作が行われる場所」といった整理が紹介され、さらに「山で鳴く」と「山に鳴く」で受ける感じの違い(複数の鳥が各所で鳴く感じ、など)にも触れています。

この“助詞の違い”は、幼児に文法として教えるというより、活動で体感させると理解が進みます。たとえば「(先生が)ここに来た!」と移動を見せ、「ここで鳴く!(手をたたく・鈴を鳴らす)」と行為を見せると、子どもが自然に腑に落ちます。

【すぐ使えるミニ活動(入れ子なし)】

  • 🎵「に」ゲーム:保育者が部屋の3か所に移動して「ここに来た!」と言い、子どもも真似して移動する。

    参考)童謡「春が来た」の「に」と「で」 :: 同志社女子大学

  • 🔔「で」ゲーム:場所は動かず、そこで「鳴く(鈴)」「咲く(手の花)」「来た(手を広げる)」を演じ分ける。​
  • 👂音さがし:窓を開けて「どこで鳴く?」を実際の環境音に接続する(鳥でなくても風・車でもよい)。​

春が来た 歌詞 童謡を保育園の歌にする工夫(乳児・幼児)

保育園での導入は、「歌を覚える」より「春を見つけたくなる」流れにすると強いです。春の歌として定番に挙げられることも多く、季節の活動とセットで扱いやすい位置づけです。

特に「山・里・野」は園児にとって抽象的なので、園内の場所に置き換えると理解が進みます(例:山=築山、里=園舎のまわり、野=園庭のすみ)。歌詞の“どこに/どこで”の問いが、そのまま探検の合図になります。

歌う前に「どこに来た?」を問いかけるだけで、子どもは“答えを探す耳と目”になります。これが散歩や観察の集中につながり、結果として歌が「覚えさせるもの」から「思い出せるもの」へ変わります。

【年齢別の回し方(現場向け)】

  • 0〜1歳:サビ的な反復「はるがきた」を中心に、手のひらで🌸を作るなど“動きの合図”を固定する。​
  • 2〜3歳:「どこに来た?」の問いに、指差しで答えさせる(言葉が出なくても参加できる)。​
  • 4〜5歳:「に/で」の違いを、動作(来た=移動、鳴く=その場で音)で説明して、言葉にもつなげる。​

春が来た 歌詞 童謡の独自視点:山→里→野の順番を「春さがし」設計に使う

検索上位の記事は「歌詞」「作詞作曲」などの整理が中心になりがちですが、保育の強みは“順番”を活動設計に変換できることです。同志社女子大学のコラムでは、春の推移を考えると「山→里→野」という順番に違和感がある、といった見方も紹介されています。

この指摘を逆手に取り、園の活動では「歌の順番どおりに探してみよう」「本当にそうかな?」という“探究の仕掛け”にすると、子どもが主体的になります。歌がクイズになり、散歩が実験になります。

たとえば園庭で、まず「山(高いところ)に来た」を築山・滑り台で表現し、次に「里」を玄関周りの花壇、最後に「野」を園外の道ばたの草むらに置くと、歌詞の世界が生活圏に着地します。

【意外と盛り上がる“春の観察メモ”】

  • 🌱「花が咲く」の前段として、つぼみ・芽を見つけたら「咲く前も、春が来てるね」と言語化する(歌詞の外側を広げる)。​
  • 🐦「鳥が鳴く」は鳥に限定しなくてよい。「どこで音がする?」にすると、生活音も教材になる。​
  • 🧠「順番あってた?」と最後に聞くと、子どもが自分の体験から語り始めやすい(活動の振り返りが自然に発生する)。​


けんじ君の春