福田和禾子 北風小僧の寒太郎 歌詞
歌詞の「電信柱も泣いている」は寒さの表現ではなく、風が電信柱を鳴らす音を指しています。
参考)北風小僧の寒太郎の堺正章と北島三郎:歌詞と意味考察:みんなの…
福田和禾子 北風小僧の寒太郎 作曲の背景
「北風小僧の寒太郎」は、1972年にNHK「おかあさんといっしょ」で初めて発表された童謡です。作曲を担当したのは福田和禾子、作詞は井出隆夫です。kkbox+1
福田和禾子は1941年、東京で流行歌手・松平晃の長女として生まれました。東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業後、1964年から子ども向け番組の音楽制作に専念し、「おかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」「みんなのうた」などで数多くの楽曲を手がけました。wikipedia+1
つまり子ども向け音楽の専門家です。
この曲は1974年12月にNHK「みんなのうた」でも放送され、堺正章が歌唱を担当しました。その後、多くの歌手にカバーされ、世代を超えて愛される冬の定番曲となっています。douyou-shouka.himawari-song+1
福田和禾子の代表作には「そうだったらいいのにな」「ありがとうさようなら」「赤鬼と青鬼のタンゴ」などがあり、2008年に66歳で永眠するまで子どもの歌の作曲一筋に活動していました。fukudawakako+1
北風小僧の寒太郎 歌詞の全文と構成
歌詞は全3番で構成されており、各番で冬の深まりを段階的に表現しています。uta-net+1
1番の歌詞:
きたかぜこぞうの かんたろう
ことしも まちまで やってきた
ヒューン ヒューン
ヒュルルンルンルンルン
冬でござんす
ヒュルルルルルルン
2番の歌詞:
きたかぜこぞうの かんたろう
口笛吹き吹き 一人旅
ヒューン ヒューン
ヒュルルンルンルンルン
寒うござんす
ヒュルルルルルルン
3番の歌詞:
きたかぜこぞうの かんたろう
電信柱も 泣いている
ヒューン ヒューン
ヒュルルンルンルンルン
雪でござんす
ヒュルルルルルルン
各番の締めくくりの言葉が「冬でござんす」「寒うござんす」「雪でござんす」と変化していきます。
冬の進行が一目瞭然です。
この構成により、冬の訪れから本格的な寒さ、そして雪が降る様子までを順序立てて描いています。「ヒューン」「ヒュルルンルンルンルン」という擬音語が繰り返されることで、北風の音を子どもたちが体感できる仕組みになっています。hoikunohikidashi+1
福田和禾子 北風小僧の寒太郎 歌詞の意味と解釈
タイトルの「寒太郎」とは「寒の入り」を擬人化した言葉です。寒の入りは1月6日ごろで、この日から立春前日(節分)までの約30日間が一年で最も寒い「寒中」と呼ばれます。sorakura+1
寒太郎という呼び方は、この楽曲が作られる以前から一部の地域で使われていたそうです。
参考)今日は二十四節気・小寒 「寒の入り」や「寒中」とは? – そ…
1番の「今年も町までやってきた」は、冬の到来を告げる表現です。寒太郎が町にやってくることで、人々に「冬が来ましたよ」と知らせているのですね。
2番の「口笛吹き吹き 一人旅」という歌詞には、寒太郎のユニークで憎めないキャラクターが表れています。寒さを運んでくる存在なのに、口笛を吹いて明るく振る舞う姿に、どこか寂しさや切なさも感じられます。
3番の「電信柱も泣いている」は、電信柱が悲しくて泣いているわけではありません。強い風が電信柱を鳴らし、ゴーゴーと音を立てている様子を「泣いている」と表現しています。広い原っぱにポツンと立つ電信柱が風で音を出すほど、厳しい寒さだということです。
これは視覚と聴覚の両方を刺激します。
歌詞全体を通して、「ござんす」という口調が特徴的です。これは1970年代に人気だったテレビ時代劇「木枯し紋次郎」の名台詞「あっしには関わりのねぇことでござんす」から影響を受けていると考えられています。
北風小僧の寒太郎 保育活動での活用アイデア
この歌は5歳児クラスから取り入れるのが適しています。「寒太郎!」と合いの手を入れながら歌うと、子どもたちの参加意欲が高まります。
グループごとに振り付けを考えて披露すると、楽しい発表会になります。
具体的な活動例:
- 想像を広げる活動: 「寒太郎ってどんな子かな?」と話し合い、想像しながら絵を描く
- 表現活動: 「ヒューン」や「ヒュルルンルンルンルン」の歌詞に合わせて、寒太郎になったつもりで走ったり回ったりする
- 制作活動: うちわに綿をつけて雲に見立て、寒太郎の人形を作る。「ひゅーん ひゅーん」のところでパタパタ風を起こす遊びができます
- 風の体験: うちわと小さなスカーフを用意し、パタパタさせて風を起こしてスカーフを飛ばす遊び
冬の寒さを楽しむきっかけになります。
歌を導入する際は、ペープサートやスケッチブックシアターを使うと視覚的な理解が深まります。水色やグレーなど冬をイメージした色を使った制作活動と組み合わせることで、季節感をより強く感じられるでしょう。adnurse+1
参考になる手遊び歌の実演動画(保育士バンク!)。
【手遊び歌】「北風小僧の寒太郎」を現役保育士が実演♪【歌・振り付き】
北風小僧の寒太郎 歌詞から学ぶ季節の変化
この歌詞は、子どもたちに季節の移り変わりを教える優れた教材です。1番から3番にかけて「冬→寒さ→雪」と段階的に変化していく構成が、冬の深まりを自然に理解させます。hoikunohikidashi+1
保育現場では、実際の気候と歌詞を結びつけることで学びが深まります。北風が吹く日に「今日は寒太郎が来たね」と声をかけたり、雪が降った日に「3番の歌詞と同じだね」と気づきを促したりできます。
季節への関心が高まります。
「寒の入り」という言葉の意味を知ることで、日本の伝統的な暦の考え方にも触れられます。小寒(1月6日ごろ)から立春(2月4日ごろ)までの約1か月が「寒中」で、一年で最も寒い時期だという知識は、子どもたちの教養を広げます。
歌詞に出てくる「電信柱」は現代ではあまり見かけなくなりましたが、昭和の風景を伝える要素として価値があります。散歩中に電柱を見つけたら「寒太郎の歌に出てきたね」と話題にすることで、過去と現在をつなぐ対話が生まれます。
冬をネガティブに捉えるのではなく、「寒太郎」という親しみやすいキャラクターを通じて楽しもうという気持ちにさせてくれるのが、この歌の最大の魅力です。寒い季節だからこそ、歌いながら身体を動かして楽しむことで、ぽかぽかで元気な気分になれるでしょう。
参考になる歌詞解説サイト(世界の民謡・童謡)。


