フォルテピアノの意味と音楽での使い方を保育士向けに解説
fp(フォルテピアノ)を「フォルテ(強く)と同じ」と教えると、子どもの演奏が崩れます。
フォルテピアノの意味と楽譜上の記号「fp」の読み方
楽譜に出てくる「fp」という記号、これを見て「フォルテ?ピアノ?どっちで弾けばいいの?」と迷った経験はありませんか?
「fp」はイタリア語の forte(フォルテ=強く) と piano(ピアノ=弱く) を組み合わせた記号で、正式名称を フォルテピアノ(fortepiano) といいます。 意味は「強く弾いて、直後にすぐ弱くする」というものです。cyta+1
つまり単純に「大きい音で弾く」のではなく、瞬間的に強さを出してから音を小さく引かせる、というメリハリのある表現が求められます。これが基本です。
「フォルテ=大きな音」という理解だけでは不十分です。音の大きさではなく、音のキャラクターや感情表現まで含む記号だということが、フォルテとピアノの本質的な意味です。
参考)https://ameblo.jp/yuipianovoice/entry-12856946791.html
たとえば「ドアをノックする」イメージが近いかもしれません。ノックは最初に「コン!」と当たる瞬間が強く、その後は静かに引いていきますよね。fpの演奏はまさにあのような動きです。
| 記号 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| pp | ピアニッシモ | きわめて弱く |
| p | ピアノ | 弱く |
| mp | メゾピアノ | やや弱く |
| mf | メゾフォルテ | やや強く |
| f | フォルテ | 強く |
| ff | フォルティッシモ | きわめて強く |
| fp | フォルテピアノ | 強くしてすぐ弱く |
保育士試験の保育実習理論でも、上記のような強弱記号の一覧は頻出項目です。 1つ1つ確実に覚えておくと安心です。hoikuen-job+1
参考:保育士試験で出る音楽記号の一覧まとめ
【保育士必見】音楽記号一覧!ピアノの楽譜に出てくる記号の名前と意味 | 保育みち
フォルテとピアノの意味はなぜ「音量」だけじゃないのか
「フォルテ=大きい音」「ピアノ=小さい音」と覚えている保育士さんは少なくありません。間違いではありませんが、それだけでは足りないんです。
フォルテ(forte)はイタリア語で「強く・力強く・激しく」という意味を持ちます。 音量を上げるだけでなく、音に張りやエネルギーを持たせることが求められます。一方、ピアノ(piano)は「弱く・やさしく・繊細に」という質感を含んでいます。musictrendy-vibes+1
音のキャラクターが変わるということですね。
たとえばフォルテで「おかあさんが怒っているとき」をイメージさせると、子どもは自然に力強い音を出そうとします。ピアノで「こっそり歩くネコ」をイメージさせると、やわらかい音が出やすくなります。
参考)「ママがおこっているとき」は大きな声?~♪小学2年生Sちゃん…
保育の現場では、記号の名前と意味を覚えるだけでなく、子どもが音の質感をイメージできる言葉に置き換えることが重要です。「大きく」「小さく」という指示よりも、感情や情景を示す言葉の方が、子どもの表現力を引き出せます。これは使えそうです。
フォルテは「力強く」、ピアノは「やさしく」。音量ではなく気持ちの方向です。
子どもへの伝え方のコツとして、「fの文字は太くて力強い形」「pの文字はやわらかい丸い形」と字の形と音のイメージを結びつける方法も効果的です。視覚と聴覚を同時に使うことで記憶に残りやすくなります。
フォルテピアノの記号「fp」と「pf」の意味の違いを保育士が知っておくべき理由
「fp」と「pf」。並べると似ていますが、この2つはまったく異なる記号です。保育士試験にも保育現場にも関わる知識なので、確認しておきましょう。
fp(フォルテピアノ) は先述のとおり「強く弾いてすぐ弱くする」という意味です。 一方、pf(ポコフォルテ) は「poco forte(ポコフォルテ)」の略で「やや強く」という意味です。 ハイドンのソナタなどの古典派の楽曲で見られる記号で、頻繁には登場しませんが覚えておくと楽譜の読解に役立ちます。
参考)https://kennyaku-comp.com/fp-pf/
意外ですね。
fpのもう1つの解釈として、「アクセントをつけずに突然弱くする(subito p効果)」という演奏法もあります。 曲の文脈によってどちらの解釈が正しいかが変わるため、楽曲全体の流れを見て判断するのが原則です。
この「fp」「pf」の区別は、保育士試験の保育実習理論に出題される強弱記号の応用問題として意識しておくと良いでしょう。記号は記録するだけでなく、「前後の文脈で意味が変わる」という柔軟な理解が必要です。これだけ覚えておけばOKです。
参考:fp・pfの演奏法と違いについての専門的な解説
【ピアノ】演奏に迷いがちなダイナミクス記号 fp・pf の違いと演奏法 | 倹約コンプ
フォルテピアノの音楽史的な背景と「ピアノ」という楽器名の由来
「フォルテピアノ」という言葉が持つ歴史を知ると、音楽記号の意味がより深く理解できます。保育士として子どもに「なぜそう呼ぶの?」と聞かれたときに答えられると、信頼感が増します。
現代の「ピアノ」という楽器の正式名称は ピアノフォルテ(pianoforte) です。 18世紀初頭、チェンバロを改造して生まれたこの楽器は「弱い音(ピアノ)も強い音(フォルテ)も自在に出せる」ことが最大の特徴でした。 それ以前のチェンバロは鍵盤を押す強さを変えても音量が変わらず、強弱の表現が非常に困難だったのです。sheetmusic.yamaha+1
そこが革命的だったということですね。
現代のピアノに対し、18〜19世紀の初期の楽器を特に区別して「フォルテピアノ(fortepiano)」と呼ぶこともあります。 モーツァルトが活躍した時代のピアノは音域が約5オクターヴで、現代のピアノ(約7オクターヴ)よりも音域が狭く、アクションも軽くて繊細な表現に適していました。wikipedia+1
つまり、「フォルテピアノ」という言葉は「音楽記号(fp)」と「歴史的な楽器の名前」という2つの意味を持っているということです。子どもへの音楽指導の場では「強く弾いてすぐ弱くする記号のこと」として教えるのが分かりやすい方法です。
| 用語 | 意味・用途 |
|---|---|
| フォルテピアノ(記号:fp) | 強く弾いてすぐ弱くする強弱記号 |
| フォルテピアノ(楽器名) | 18〜19世紀の初期ピアノの呼称 |
| ピアノフォルテ(楽器名) | 現代ピアノの正式な呼び名 |
参考:ピアノフォルテの起源と音楽史における位置づけ
ピアノフォルテの起源と進化|歴史・構造・演奏実践を深掘り | EverPlay
保育士がフォルテピアノを含む強弱記号を子どもに教えるときの独自ポイント
保育士として「fp(フォルテピアノ)」を子どもたちに伝えるとき、専門的な説明よりも「体感させる工夫」の方がはるかに効果的です。ここでは現場で使えるアプローチを紹介します。
まず、fpを教えるときは「雷の音」に例えると伝わりやすいです。⚡ 空に「ドン!」と鳴り響いたあと、すぐに静かになっていく。あの感覚がまさにフォルテピアノです。子どもは音楽記号として覚える前に、身体で感覚を掴む方が習得が早いです。
次に、強弱記号全体を教えるときは、声と体を使うワークが効果的です。
- pp(ピアニッシモ)→ 耳元でこっそりひそひそ話す声のイメージ🤫
- p(ピアノ)→ やさしく話しかけるときの声🌸
- mf(メゾフォルテ)→ 普通に話す声📢
- f(フォルテ)→ 運動場で友達を呼ぶ声🏃
- ff(フォルティッシモ)→ 全力で応援するときの声🎉
- fp(フォルテピアノ)→ 大きい声で呼んだあと、すぐに静かにする声(先生が「シーッ!」と言うイメージ)🤫
記号と感覚がつながるということですね。
保育士試験の保育実習理論では、強弱記号の読み方と意味を正確に答えられることが重要です。 特にfpは「fortepiano=強く弾いてすぐ弱く」という正式な意味を問われることがあるため、楽器演奏の経験がない方でも用語として正確に記憶しておくことが条件です。
また、ピアノが苦手な保育士さん向けに、強弱記号の意味だけ先に覚えておき、楽器の練習と並行して理解を深める方法もあります。強弱記号は弾けなくても「意味と記号の対応」は覚えられますし、楽譜を読む際の理解度が大きく変わります。
参考)【保育士必見】音楽記号一覧!ピアノの楽譜に出てくる記号の名前…
参考:保育実習理論における音楽用語・記号の解説
保育実習理論♪おぼえよう!音楽の基礎知識③音楽用語 | 保育園のお仕事club

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