エリック・カール絵本の歌で保育が輝く全活用ガイド

エリック・カール絵本の歌を保育で活かす完全ガイド

「はらぺこあおむし」の歌を保育園で歌うとき、著作者名を表示せずに使うと著作者人格権(氏名表示権)の侵害になる場合があります。

📚 この記事でわかること
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エリック・カール絵本うたの全収録曲

「はらぺこあおむし」「できるかな?」「月ようびはなにたべる?」3作品・全9曲の内容と保育への活かし方を解説します。

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保育士が知っておくべき著作権の注意点

歌の無断改変・動画公開・コピー配布など、保育現場でやりがちな著作権リスクをわかりやすく整理します。

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ピアノが苦手でも使える活用テクニック

CDや楽譜ソングブックを使った現場での活用法、女性キーへの変更など、すぐに実践できる方法を紹介します。

エリック・カール絵本うたCDの収録曲と保育での基本の使い方

 

エリック・カールの絵本3作品が歌になった「エリック・カール絵本うたCD」は、株式会社コンセルから発売されており、全9曲が収録されています。 収録曲は以下のとおりです。

参考)CD エリック・カール絵本うた (3501)

  • 🐛 はらぺこあおむし(歌・カラオケの2曲):作詞エリック・カール、日本語訳詞もりひさし、作曲・歌唱 新沢としひこ
  • 🦒 できるかな?(リズムたいそう・たいそうカラオケ・音頭カラオケの3曲):歌詞エリック・カール、日本語訳詞 工藤直子、作曲 新沢としひこ
  • 🍎 月ようびはなにたべる?(日本語の歌・カラオケ・デキシーバージョン・英語の歌の4曲):アメリカのわらべうたにエリック・カールが絵をつけた作品

つまり、CDだけで3種類のアプローチが楽しめます。 「できるかな?」は歌詞カードに振り付けのイラストが掲載されているため、保育士がピアノを弾かなくてもCDをかけるだけで体操として活用できます。 CDと絵本をセットで使うと、絵本の世界が音楽でさらに広がり、0歳〜2歳クラスでも楽しめる内容です。item.rakuten+2

はらぺこあおむしの歌でできる保育活動アイデア

「はらぺこあおむしのうた」は、曜日・数・食べ物・変態(蝶になる成長)の4つを同時に学べる、内容密度がとても高い歌です。 「月ようび、りんごをひとつたべました」というリズミカルなフレーズが繰り返されるため、0〜2歳の乳児クラスでも自然に曜日と数が身につきます。これは使えそうです。

参考)元保育士がおすすめ|エリックカールの「CD付き絵本うた」って…

保育現場では、歌の歌詞にある食べ物を子どもたちの好きな果物に置き換えて歌う応用もされています。 たとえば「りんご→ぶどう」「なし→みかん」のように差し替えると、子どもが「自分の曲」として喜ぶ効果があります。

参考)https://ameblo.jp/nono-momo-love/entry-12674624699.html

パネルシアターとこの歌を組み合わせると、視覚と聴覚の両方から子どもに刺激が届き、静かに集中して見てくれる効果があると現場の保育士から報告されています。 雨の日の室内活動でも、CDをかけながら絵本を見せるだけでしっかりとしたプログラムが成立します。

できるかな?の歌と体操で乳児クラスを盛り上げる方法

「できるかな?」はヘッドからつま先まで(From Head to Toe)という絵本が原作で、ペンギン・キリン・猫などの動物が「できるかな?」と問いかける構成です。 体操が基本です。enaminokko.hatenablog+1

この歌の最大の特徴は、子どもが自然に運動を始めることにあります。 動物の動きを真似しながら、結果として「でんぐり返し」ができるようになる子どもも報告されています。 歌に合わせて大きく体を動かすので、雨の日の室内でも運動量を確保できます。

1・2歳クラスへの導入は、まずCDを流して保育士が先に動いて見せるだけで十分です。 振り付けは歌詞カードにイラストで掲載されているため、保育士が事前に練習する手間もほとんどかかりません。 「音頭カラオケ」バージョンも収録されており、夏祭り行事との連携も可能です。askmusic.official+1

月ようびはなにたべる?の歌でバイリンガル保育に活用する視点

「月ようびはなにたべる?」はアメリカのわらべうたが原曲で、エリック・カールが絵をつけた作品です。 CDには英語バージョンも収録されており、日本語と英語の両方で歌うことができます。 意外ですね。yukionnamama+1

英語バージョンでは曜日名(Monday〜Friday)と食べ物名(fish, spaghetti, soup…)が自然に繰り返されるため、意識せずに英語のインプットが進みます。 日本語→英語の順で同じ歌を2回流すだけで、「同じ歌が英語だ」という気づきが英語への親しみにつながります。英語に触れる機会が少ない0〜2歳のうちに耳を慣らすアプローチとして、非常に合理的です。

また、絵本の最終ページには楽譜が掲載されており、保育士がピアノやギターで弾き語りすることもできます。 CDだけでなく、生演奏で歌う選択肢もある、ということを覚えておけばOKです。

保育士が知らないとリスクになる著作権の基礎知識

エリック・カールの絵本の著作権はまだ切れていません。 保育士が実際にやりがちな以下の行為には、著作権法上のリスクが伴います。detail.chiebukuro.yahoo+1

行為 リスクの種類 注意点
歌の動画を保護者向けにSNS投稿 著作権(公衆送信権)侵害の可能性 私的使用の範囲を超える
歌詞を印刷して保護者に配布 複製権・頒布権侵害の可能性 施設内の多数利用は私的使用に該当しない
歌詞の一部を別の歌詞に無断改変 同一性保持権(著作者人格権)侵害 「月ようびはなにたべる?」の歌詞を別食材に変える際も注意
作曲者名を表示せずに歌の動画を公開 氏名表示権(著作者人格権)侵害 作曲:新沢としひこ、訳詞:もりひさし の表記が必要

厳しいところですね。ただし、保育室内で子どもに向けて歌ったり、CDをかけて聞かせたりすることは、営利を目的としない実演・上演として著作権法第38条の範囲で認められているケースがほとんどです。 問題になるのは主に「ネット公開」「印刷配布」「無断改変」の3点です。ikuji-hoiku+1

絵本の著作権について詳しくは偕成社(はらぺこあおむしの日本語版出版社)の著作物利用ページで確認できます。

偕成社「著作物の利用について」|偕成社公式(保育士・学校関係者向けの利用申請の窓口情報あり)

著作権の保育・学童向け解説として、以下も参考になります。

【著作権法に注意】学童や保育園で知らないとヤバい違反行為|学童クラブ指導員と保護者の部屋(ぬりえ・音楽・動画の著作権を具体例で解説)

ピアノが苦手な保育士でもすぐ実践できる楽譜と音源の選び方

「はらぺこあおむし」の歌は、原曲が男性キーで作曲されているため、女性保育士には音域が合わないことがほとんどです。 これはあまり知られていません。YouTubeやピアノ楽譜サービスでは、女性やこどもが歌いやすいキーD(♭1)に移調したバージョンが公開されており、そちらを参照するのが現実的な対処法です。

楽譜については「エリック・カール絵本うたソングブック」という別売りの楽譜集が存在し、「できるかな?」と「はらぺこあおむし」の2曲が以下の形式で収録されています。

参考)https://www.troll-store.com/shopdetail/002007000027/

  • 🎼 ピアノ・ソロ譜(歌詞なし):入門レベルの大きめ音符
  • 🎼 ピアノ・ソロ譜(歌詞付き):保育現場での指導用に最適化

ピアノが本当に苦手な場合は、CDのカラオケバージョンを使うのが一番確実な方法です。 カラオケバージョンは歌と同じキーで収録されているため、CDに合わせて肉声で歌えばそのまま保育活動になります。 生演奏とCDを状況で使い分けるのが条件です。item.rakuten+1

ピアノの弾き方の参考動画として、保育士向けに実際の弾き方を丁寧に解説しているチャンネルもあります。

男性保育士ゆきかざのピアノブログ(保育現場での弾き方ポイントや楽譜紹介、「できるかな?」「はらぺこあおむし」の解説あり)

【独自視点】エリック・カールの色彩表現を音楽と連動させる感覚統合アプローチ

エリック・カールには「うたがみえる きこえるよ」という少し異色の絵本があります。 この絵本はバイオリンの音色が色となって溢れ出す世界を描いたほぼ文字のない作品で、音楽と色彩が一体化したエリック・カールの芸術観が凝縮されています。

参考)絵本のなかから歌がきこえてくる!

この作品を通常の絵本うた活動と組み合わせると、音楽活動が「耳だけでなく目でも感じるもの」として子どもに届きます。つまり感覚統合アプローチです。 具体的には、「はらぺこあおむし」の歌をかけながら、その日食べたものの色を紙に自由に描かせる活動などに応用できます。エリック・カール本人がこの絵本の講演会でモーツァルトのK.203の旋律に合わせてページをめくっていたという逸話もあるほど、音楽と視覚の一体性はカール作品の核心にあります。

発達の観点では、0〜3歳の乳幼児期に音・色・動きを同時に体験させることは、感覚処理の土台づくりとして有効とされています。エリック・カールの絵本うた活動は、知らずしらずのうちにこのアプローチを体現しています。これは大きなメリットです。

「うたがみえる きこえるよ」についての詳細は偕成社の公式紹介ページで確認できます。

偕成社「うたがみえる きこえるよ」紹介ページ(エリック・カール公式スペシャルサイト内、音楽と色彩の関係を解説)

エリック・カール 絵本うた CD