dtm フリーソフト windowsで始める音楽制作の全手順

dtm フリーソフト windowsで始める音楽制作の完全ガイド

無料DAWの多くは「初心者には使いこなせない」と思われていますが、実はWindowsの標準機能だけで楽曲の書き出しまで完結できるソフトが複数存在します。

この記事でわかること
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無料DAWの選び方

WindowsでDTMを始めるための代表的なフリーソフトを機能・難易度別に比較します。

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初期設定と音源の導入

インストール後につまずきやすいASIO設定や無料音源の追加手順を具体的に解説します。

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保育士にも使える実践活用法

子ども向けの伴奏音源やBGM制作など、現場で役立つDTM活用術を紹介します。

dtm フリーソフト windowsの代表的なDAWを機能別に比較する

 

WindowsでDTMを始める場合、まず候補に挙がるのがLMMSCakewalk by BandLabGarageBand(Mac専用のため除外)、そしてReaper(30日無制限試用)などです。

このうち完全無料かつ機能制限なしで使えるのは、LMMSとCakewalk by BandLabの2本が特に有名です。つまり「無料=機能が少ない」は思い込みということですね。

ソフト名 価格 難易度 音源数 特徴
Cakewalk by BandLab 完全無料 中級 豊富(TTS-1など付属) 元有料DAW。プロ仕様の機能をそのまま無料化
LMMS 完全無料 初級〜中級 中程度 オープンソース。電子音楽・ビートメイクに強い
Reaper 30日試用後$60(約9,000円) 中〜上級 最小限(拡張が前提) 軽量・高機能。試用期間が実質無制限に近い
Studio One Prime 無料(機能制限あり) 初〜中級 付属音源あり UI が直感的でデザインが洗練されている

Cakewalk by BandLabはもともと定価約6万円で販売されていた「SONAR Platinum」の後継です。2018年にBandLabが権利を取得し、完全無料化されました。

プロが使っていたツールが0円で使えるのは、かなりお得ですね。

保育士の方など、普段音楽ソフトに馴染みがない場合は、まずCakewalk by BandLabかStudio One Primeから試してみるのがおすすめです。インターフェースが視覚的にわかりやすく、Youtubeでの日本語解説動画も豊富に存在します。

参考:BandLab公式サイト(Cakewalk by BandLab 無料ダウンロードページ)

BandLab - Make Music Online
The cloud platform where musicians and fans create music, collaborate, and engage with each other across the globe

dtm フリーソフト windowsの初期設定でつまずかないASIO・オーディオ設定の手順

DTMソフトをインストールしても「音が鳴らない」「ノイズがひどい」という問題で挫折するケースが非常に多いです。原因のほとんどはオーディオドライバの設定ミスです。これが条件です。

Windowsの標準ドライバ(WDM/MME)はDAWとの相性が悪く、音の遅延(レイテンシ)が100〜300ミリ秒にもなることがあります。これはピアノの鍵盤を押してから音が出るまで、約0.3秒のタイムラグが生じる状態です。体感的には「弾いた音がワンテンポ遅れて聴こえる」感覚で、演奏の練習にも支障が出ます。

解決策として広く使われているのがASIO4ALLという無料のオーディオドライバです。インストールするだけで、レイテンシを10〜20ミリ秒程度に大幅削減できます。

  • ASIO4ALL公式サイト(無料)からダウンロード:https://www.asio4all.org/
  • DAWのオーディオ設定でドライバタイプを「ASIO」に変更
  • デバイスを「ASIO4ALL v2」に選択して保存
  • バッファサイズを256〜512samplesに設定するとバランスが良い

これは使えそうです。

なお、本格的に音楽制作を続けるなら、後々オーディオインターフェース(YAMAHAのAG03など実売価格約16,000円〜)を導入すると、ASIO4ALLより安定した低レイテンシ環境が構築できます。ただし、まずはASIO4ALLで十分なので、追加購入は慌てなくて大丈夫です。

dtm フリーソフト windowsで使える無料音源(プラグイン)の入れ方と選び方

フリーのDAWに付属する音源だけでは、特定のジャンルや楽器の音が不足することがあります。そこで活用したいのが無料のVSTプラグインです。

VSTとはDAW上で動作する音源・エフェクトの規格で、Windowsでは「.dll」ファイルとして配布されます。インストールの基本手順はシンプルです。

  1. 配布サイトからVSTプラグインのZIPファイルをダウンロード
  2. 解凍して「.dll」ファイルを取り出す
  3. DAWが読み込むVSTフォルダ(例:C:\Program Files\VSTPlugins)に移動
  4. DAWを再起動してプラグインをスキャン

保育士の方が現場で使いやすい音源としては、以下のような無料VSTが特におすすめです。

  • 🎹 Spitfire LABS:ピアノ・ストリングス・オルゴールなど子ども向けBGMに最適な音色が50種類以上、すべて無料
  • 🎸 MT-PowerDrumKit:本物に近い生ドラム音源が無料。発表会のBGMやリズム練習に活用できる
  • 🎺 VSCO2 Community Edition:オーケストラ音源が無料。お遊戯会や劇の伴奏づくりに向いている

Spitfire LABSは公式サイトから無料アカウントを作成するだけで利用でき、音質はプロの商業音源と比較しても遜色ないレベルです。これは業界では意外と知られていない事実です。

参考:Spitfire Audio LABS公式(無料音源のダウンロード方法)

Attention Required! | Cloudflare

dtm フリーソフト windowsで保育士が実際に制作できるコンテンツと活用シーン

「DTMは趣味の音楽制作ツール」というイメージが強いですが、保育の現場でも具体的に役立つ場面があります。知っておくと差がつきます。

  • 🎵 お遊戯会・発表会のBGM制作:市販CDを使うと著作権処理が必要になるケースがありますが、自作音源なら著作権フリーで安心して使える
  • 🎹 弾き歌いの伴奏音源づくり:ピアノが得意でない保育士でも、MIDIで伴奏を作成してPCから再生できる
  • 🔔 朝の会・帰りの会のBGM:子どもの集中力が高まる環境音楽を自作して毎日流す活用法が実際の保育現場で増えている
  • 📢 保護者向け動画の効果音・BGM:保育日誌や行事動画を配信する際のBGMを無料で作成できる

保育士が音楽制作にかける時間は「仕事として認識されにくい」という課題もあります。そこで、あらかじめBGMや伴奏音源をストックとして制作しておく方法が効率的です。つまり「制作バンク」を作る発想ですね。

一度作った音源は繰り返し使えるため、行事のたびにゼロから準備する手間が大幅に削減されます。ピアノが苦手な保育士の場合、MIDIで作成した伴奏音源をUSBスピーカーから再生するだけで、ピアノ伴奏と遜色ない発表会が実現します。

dtm フリーソフト windowsで挫折しないための独自視点:「1トラック完成法」とは

DTMを始めた人の約70%が3ヶ月以内に挫折するというデータがあります。原因の多くは「最初から複雑な楽曲を作ろうとして途中で放棄する」パターンです。

これを防ぐための方法が「1トラック完成法」です。難しい話ではありません。

具体的な手順はシンプルです。

  1. 新しいプロジェクトを作成する
  2. ピアノ音源1つだけを選ぶ
  3. 8小節だけMIDIを打ち込む(童謡・Jポップの冒頭部分でOK)
  4. MP3またはWAVファイルとして書き出す
  5. スマホで再生して「完成」と認定する

これを最初の1週間で3回繰り返すだけで、DAWの基本操作が自然に身につきます。「まず完成させる」が原則です。

保育士の場合、「きらきら星」「チューリップ」のような子どもに馴染みのある曲8小節を毎日1曲完成させることを目標にすると、2週間後には自分でBGMを作れるレベルに到達できます。実際、DTMスクールの初心者コースでも採用されている学習メソッドです。

複雑な楽曲制作への挑戦は、最低10曲完成させてからで十分間に合います。焦りは禁物ですね。

なお、完成した音源を管理・共有するためのツールとしてBandLab(無料・ブラウザ完結)を使うと、スマホからも確認・編集できて便利です。保育室でタブレットから再生することも可能になります。

参考:DTM初心者の挫折率と学習継続のコツ(Music Radarによる調査概要)

https://www.musicradar.com/tuition/tech/how-to-make-music-on-your-computer

作曲はじめます! ~マンガで身に付く曲づくりの基本