どんぐりころころ 歌詞 3番とお山

どんぐりころころ 歌詞 3番

どんぐりころころ 歌詞 3番:園で困らない要点
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「3番」は“公式”が複数ある

一般に歌われる2番までとは別に、後年作られた「幻の3番」や創作3番が広まっています。

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どじょう・こりす・落ち葉がカギ

園で扱うなら、登場人物(どじょう/こりす)と情景(落ち葉/お山)を絵や動作で補うと理解が進みます。

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歌詞の転載は要注意

原曲はパブリックドメイン扱いの情報もありますが、掲載サイトの文章や独自歌詞の転載は別問題なので「引用」ルールで運用します。

どんぐりころころ 歌詞 3番の「幻の3番」とこりす

 

保育園で「どんぐりころころ」を歌っていると、子どもから「3番は?」「つづきは?」と聞かれることがあります。そこでよく話題になるのが、いわゆる「幻の3番」です。広く知られている形では、泣いているどんぐりのもとへ「仲良しこりす」が飛んできて、落ち葉にくるんでおんぶし、お山へ連れて行く、という筋立てが紹介されています。これは“昔からの原作者が作った続き”として語られがちですが、実際は作詞者・青木存義の作った原歌詞とは別で、後年に付け足された経緯がある、という整理が重要です。根拠として、百科事典的な整理では、この「幻の3番」は青木存義とは無関係で、1986年に作曲家の岩河三郎が3部合唱の編曲の際に付け足した歌詞だと説明されています。さらに岩河本人がNHK取材で「母の愛情を表現するために3番を作った」という趣旨を語った、という記述もあります。これらは“園での説明”の芯になります。

園で扱うときのポイントは、子どもにとっての納得感です。2番で終わると「泣いて困らせた」で物語が止まるため、子どもは「かわいそう」「どうなったの」と感じやすいです。そこへ、こりすが登場して助ける展開は、幼児の情緒にはわかりやすく、活動としても膨らませやすい一方、「もともと3番があった」と断言すると後で齟齬が出ます。おすすめは次の言い方です。

  • ✅言い方例:「この歌は、ふつうは2番までだけど、あとから“こういう3番も作られたよ”っていう歌い方があるんだよ。」

  • ✅補足のコツ:「こりすが“お母さんみたいに”助けるんだって」という説明は、由来とも整合しやすいです(岩河の説明に沿う)。

    参考)童謡「どんぐりころころ」には、幻の3番の歌詞がある?(季節・…

また、「こりす」「落ち葉」「お山」という単語は、季節(秋)と自然遊びに直結します。散歩で拾った落ち葉を“どんぐりの毛布”に見立てるなど、歌と生活がつながると、子どもの記憶に残りやすくなります。

(「幻の3番」の成立経緯・岩河三郎による付加・NHK取材での発言の要旨は、Wikipediaの「幻の3番」節に整理があります。)​

参考:成立経緯(「幻の3番」)の説明に有用

どんぐりころころ – Wikipedia

どんぐりころころ 歌詞 3番とどじょう:2番までの物語

「どんぐりころころ」の基本は2番までで、物語はかなりシンプルです。1番でどんぐりが池にはまって「さあ大変」、そこへどじょうが出てきて「ぼっちゃん一緒に遊びましょう」と声をかけ、2番で一緒に遊んだものの、どんぐりは「やっぱりお山が恋しい」と泣き出して、どじょうを困らせる、という流れです。ここで大人が見落としがちなのが、子どもが“どじょう側”に共感することです。「せっかく遊んであげたのに」「どうしたらいいの?」という気持ちが出て、対人関係の練習(気持ちの違い・仲直り・助けを呼ぶ)に自然につながります。

加えて、歌詞の聞き間違い問題も園あるあるです。特に「どんぶりこ」を「どんぐりこ」と歌う子が多いのは、音が似ているのに加えて、子どもの脳内では“どんぐり”に引っ張られて音が再構成されやすいからです。気象系コラムでも「どんぶりこ」は水に落ちる音を表す言葉で、「お池にはまって」と意味がつながる、と説明されています。

参考)3番4番つき【どんぐりころころ】続きが気になる歌と楽しいアニ…

指導のコツは「正誤」を強く出すより、意味を手がかりに整えることです。

  • 🎵声かけ例:「どんぶりこ、って“水にぽちゃん”の音なんだって。じゃあ池に落ちるとき、どんな音かな?」

  • 👂遊び例:手拍子や膝叩きで“ぽちゃん”を作り、歌のリズムと結びつける(2拍子の安定にもつながる)。

こうすると、発音を直すのではなく、情景理解の結果として言葉が整っていきます。保育園の歌は“覚えさせる”より“体験にする”ほうが、クラス全体の納得感が上がります。

どんぐりころころ 歌詞 3番と落ち葉:秋の遊び

「幻の3番」の核は、落ち葉が“毛布”のように機能するところです。ここは制作活動に落とし込みやすく、しかも意外と深掘りできます。落ち葉をただ拾うのではなく、歌の中の役割(包む・運ぶ・守る)として扱うと、子どもの見立てが一段上がります。

例えば、次のような活動が組みやすいです(入れ子にせず、園の現場ですぐ使える形にします)。

  • 🍂落ち葉の「くるむ」遊び:大きめの葉を選び、紙のどんぐり(丸めた茶紙)を包んで「おんぶ」を再現する。

  • 🎭ごっこ遊び:どじょう役/どんぐり役/こりす役に分かれ、2番の「困らせた」→3番の「助けが来た」を短い劇にする。

  • 🖼️壁面:池(青)とお山(茶・緑)を分け、どんぐりが移動するストーリー壁面にする。

“意外な情報”として入れられるのは、そもそもこの歌が大正時代に作られ、戦後(1947年)の教科書掲載を契機に広く歌われた、という普及史です。子どもに直接話す必要はありませんが、ブログ記事としては信頼の土台になりますし、保育者向けには「定番に見えて、普及のきっかけがある歌」だと示せます。​

また、落ち葉を扱うときは安全面もセットで書くと、保育園関係者の検索意図に刺さります。

  • ⚠️注意:乾燥した落ち葉は砕けて目に入ることがあるので、制作前に軽く払う。

  • ⚠️注意:虫やカビがついた落ち葉は避け、室内に持ち込む量を決める。

歌詞の世界観を守りつつ、現実の保育の設計(安全・衛生)につなげると記事が一段“使える”内容になります。

どんぐりころころ 歌詞 3番の歌詞と著作権:保育園

保育園ブログや園だよりで困りやすいのが「歌詞をどこまで載せていいのか」です。整理して書くと、読者(保育士・園長・保護者)に安心を提供できます。

まず、この曲そのものについては、日本国内の著作権保護期間が満了し、パブリックドメインとなっている、という説明があります。​

ただし注意点が2つあります。

  • ①「原曲(1番2番)」と「誰かが作った3番」は別物になり得る。

    「幻の3番」は1986年に作られた付加である、という経緯が整理されているため、原曲とは扱いが変わる可能性があります(少なくとも“原作者の歌詞ではない”)。​

  • ②Webサイトの文章・解説・編曲・イラストは著作権が残る。

    歌詞が自由でも、他人の説明文をコピーするのは別問題です。

したがって、記事の実務としては「全文転載で勝負する」より、「由来・園での扱い・遊びの提案」で価値を出し、歌詞掲載は最小限(引用要件を守る)に寄せるのが安全です。どうしても歌詞を載せる場合は、引用の目的が明確で、必要最小限で、出典が明示されていることが基本になります。

さらに“保育園ならでは”の視点として、園内掲示・保護者配布・SNS投稿でのリスクが違う点も書いておくと親切です。園内掲示はクローズドに近い一方、Web公開は拡散性が高いので、同じ文面でも判断が変わることがあります。

この章では、結論を急がず「園の運用ルール(誰がチェックするか、いつ公開するか)」まで触れると、検索意図(トラブル回避)に合致します。

どんぐりころころ 歌詞 3番とお池:独自視点

検索上位の記事は「3番の歌詞は何か」「由来は何か」に寄りがちです。保育園での歌に興味がある読者に刺さる独自視点として、“お池”を「環境」として読み替えると、歌がぐっと教材化します。

「お池にはまって さあ大変」という導入は、子どもにとっては単なる事件ですが、保育の言葉に直すと「いつもの場所から外れて困った」状態です。2番でどんぐりはどじょうと遊ぶのに、最後は「お山が恋しい」と泣く。ここには「楽しいけれど、安心できる場所に戻りたい」という揺れが描かれています。これは、入園直後の子が、クラスで笑った次の瞬間に保護者を思い出して泣く姿と似ています。つまり、歌は“秋の童謡”であると同時に、環境移行(新しい場への適応)の物語としても読めます。

ここで「3番」をどう扱うかが、園の保育観を反映します。

  • 🌱2番で止める:困りごとを残し、みんなで「どうする?」と考える余白が生まれる。

  • 🍁幻の3番も歌う:助けが来て“お山に帰る”まで描き、安心の結末で閉じられる。

どちらが正しいではなく、クラスの状態(年齢、時期、子どもの不安の強さ)で選べる、と書くと記事が一気に現場的になります。しかもこの考え方は、歌詞の背景(作者が3番を作らなかったという説や、後年の付加)とも自然に接続できます。実際、解説記事では「青木存義が“あえて3番を作らなかった”という説」や、「子どもたちが続きを考える余白」について触れられています。​

最後に、現場で使える小さな問いを置いておくと、保育の振り返りが回り始めます。

  • 🤔問い:今日は「どんぐり」役の子が多かったか、それとも「どじょう」役の子が多かったか?

  • 🤔問い:困っている友だちを見たとき、クラスの“こりす”は誰だったか?

こうした問いは、道徳の説教にせず、日々の観察と言葉がけを豊かにしてくれます。歌は、上手に歌えるかより、歌ったあとにどんな関係が生まれるかが大切です。


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