チャランゴ楽器の魅力と保育での活かし方完全ガイド

チャランゴ楽器の特徴と保育での活かし方

チャランゴ楽器とは?3つのポイント
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南米アンデス生まれの小型弦楽器

全長40〜60cmほどで、10本の弦(5コース複弦)を持つ小型ギター。ボリビア・ペルーを中心に使われる民族楽器です。

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アルマジロの甲羅が原材料だった

伝統的な製法ではアルマジロの甲羅を胴体に使用。現在はほぼ木製ですが、その独特な形状が今も受け継がれています。

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「コンドルは飛んでいく」で世界デビュー

サイモン&ガーファンクルの名曲の伴奏で世界的に知られることに。保育の音楽活動でも親しみやすい音色が魅力です。

チャランゴ楽器を「ギターの一種だから難しい」と思って、保育の現場で紹介することをあきらめているなら、実は全長40〜60cmとはがきの縦2枚分ほどのコンパクトなサイズで、3〜5歳児でも興味を持って触れられる楽器です。

チャランゴ楽器とは何か?基本の特徴をやさしく解説

 

チャランゴは、南米アンデス地方(ボリビア・ペルー・アルゼンチン北部)で生まれた小型の弦楽器です。 全長は40〜60cmほど。小学生の下敷き(長辺30cm)より少し大きい程度のコンパクトなサイズ感です。wikipedia+1

弦の数は合計10本で、2本1セットの「複弦」と呼ばれる構造が5コース並んでいます。 ギターが6本弦なのに対し、チャランゴは音の厚みを出すために弦を二重に張っているのが特徴です。つまり「10本あるけど音は5種類」という仕組みですね。

参考)チャランゴ (charango): 民族楽器の特徴、価格、歴…

音域はギターより高く、澄んだ明るい音色が特徴です。 保育現場でよく流れる童謡とも相性が良く、サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」の伴奏でも使われ、世界的に知名度が上がりました。 これは使えそうです。

参考)http://www.musica-andina.jp/~daijito/charangokaisetu.html

胴体の形はマンドリンに似た丸底タイプが多く、伝統的にはアルマジロの甲羅を素材に使っていたことでも知られています。 現在プロ演奏家が使うものはほぼ木製ですが、その丸みのある独特のフォルムは今も変わっていません。

参考)チャランゴ – Wikipedia

参考:チャランゴの構造・弦・音域についての詳細解説(musica-andina.jp)

チャランゴって? – musica-andina.jp

チャランゴ楽器の歴史:16世紀スペインからアンデスへ

チャランゴの起源は、16〜17世紀にスペイン人が南米に持ち込んだ「ビウエラ」や「ギター」にあります。 スペインによる植民地支配が広がった時代、アンデスの先住民(インディオ)たちはそのギターを独自にアレンジし、現地の素材を使って新しい楽器を作り上げました。kotobank+1

注目すべき点があります。スペインが侵略してくるまで、南アメリカには弦楽器がまったく存在しなかったとされています。 つまりチャランゴは、ヨーロッパの文化と南米先住民の知恵が出合って生まれた、「融合の産物」といえる楽器です。andes-bolivia+1

発祥の地はボリビアのポトシ北部地方とされており、現地にはチャランゴの原型となった「コンコータ」「カランペアード」なども今なお残っています。 歴史のある楽器ということですね。

派生楽器が多いのもチャランゴの特色です。地域によってサイズや弦の素材(ナイロン弦か鉄弦か)が異なり、ボリビア型・ペルー型など複数のスタイルが存在します。 保育での「世界の楽器紹介」コーナーで扱う際、地域・文化の多様性を伝えるエピソードとしても活用できます。cochabamba+1

参考:チャランゴの歴史・起源についての詳しい解説(promusicsound.com)

チャランゴ:民族楽器の特徴・価格・歴史 – ProMusicSound

チャランゴ楽器の音色と演奏スタイル:フォルクローレとは何か

チャランゴが主に演奏されるのは「フォルクローレ」と呼ばれるアンデス地方の民族音楽です。 「コンドルは飛んでいく」が日本でも有名なフォルクローレ曲で、保育士の方でも耳にしたことがある方は多いはずです。

参考)https://note.com/charango1/n/n03a8ab4b07c6

演奏スタイルは幅広く、ダイナミックな掻き鳴らしから繊細なアルペジオ(音を一つずつ鳴らす奏法)、メロディー奏法まで多彩です。 小さな楽器ながら、表現力は非常に豊か。意外ですね。

伴奏楽器として使われるのが一般的ですが、ボリビアでは高度なソロ奏法も発達しています。 特に真ん中の3コース(ミの音)は2本の弦がオクターブ差で調弦されており、この特殊な響きがチャランゴ独特の「キラキラした音色」を生み出しています。 これが基本です。musica-andina+1

保育の音楽鑑賞の場面では、実際のフォルクローレ音楽をBGMとして流しながらチャランゴの音色を紹介することで、子どもたちに「音の違い」を体感させることができます。ギターよりも高く澄んだ音は、子どもの耳にも印象的に残りやすいとされています。

チャランゴ楽器の価格帯と入手方法:初めて買うなら何円?

チャランゴの価格帯は幅広く、入門用でも6万円台後半〜9万円台が相場です。 国内の専門ショップ(cochabamba.jpなど)では、初心者向けに6万8,000円〜10万円前後の商品が揃っています。 厳しいところですね。

参考)https://www.cochabamba.jp/item/charango/

一方、ボリビアの通販サイトでは441〜789ドル前後(約6万5,000円〜11万円)での販売も見られます。 安価すぎるものは音が安定しにくいケースもあり、できれば専門店で試奏してから選ぶのが理想的です。

参考)https://www.boliviamall.com/jp/beginners-charangos-c-424.html

自作キット(楽器製作用)もあり、ボリビア型1本材料のキット価格は5万5,000円〜7万1,000円程度です。 保育士として「子どもに見せる楽器」として購入する場合は、まず入門用の木製品(7〜10万円台)を選ぶと安心です。

参考)https://www.cochabamba.jp/column/6

なお、保育施設での楽器紹介・鑑賞目的であれば、地域のフォルクローレ奏者やアーティストを「特別授業」として招く方法もあります。 実際にくらき永田保育園では、チャランゴやケーナ(縦笛)の演奏家を招いて子どもたちに生演奏を届けた事例があります。 購入費用ゼロで本物の音を届けられる方法として、検討する価値があります。

参考)くらき永田保育園 「南米音楽で”世界”感じて」 演奏家招きコ…

参考:国内で購入できるチャランゴの価格・種類の一覧(cochabamba.jp)

チャランゴ一覧 – アンデス・フォルクローレ楽器館 cochabamba.jp

チャランゴ楽器を保育に取り入れる独自の視点:異文化理解と音育の掛け合わせ

チャランゴを保育現場に取り入れる意義は、単なる「珍しい楽器の紹介」にとどまりません。異文化理解教育(国際理解教育)と音育を同時に実現できる素材として機能します。 これは大きなメリットです。

たとえば、チャランゴの胴体に「アルマジロの甲羅」が使われてきた歴史は、子どもたちに「地球のどこかに知らない動物・文化がある」という気づきを与える絶好の教材になります。 絵本や図鑑でアルマジロの写真を見せながら「この動物の形と楽器がつながってるよ」と伝えると、子どもの想像力が大きく刺激されます。

また、チャランゴはもともと支配される立場だった人たちが、自分たちの力で生み出した楽器という歴史的背景を持っています。 年長クラスでは、「この楽器はどんな人がどんな気持ちで作ったんだろう?」という問いかけとともに音楽を聴かせることで、共感力や想像力を育む保育へと発展させることができます。

参考)チャランゴとは? 意味や使い方 – コトバンク

実際に保育施設でチャランゴなどの民族楽器を使った音楽体験を行った事例では、子どもが普段見ない楽器に「興味津々で手を伸ばす」姿が報告されています。 民族楽器への好奇心は、音楽への興味だけでなく、「世界を知りたい」という知的好奇心にもつながっていきます。

参考)いろいろな楽器に触れてみました!

保育での導入ステップとして、以下の流れが使いやすいです。

  • 📌 絵本・図鑑でアルマジロや南米の地図を見せる(導入)
  • 🎵 フォルクローレ音楽を流してチャランゴの音色を体感させる(聴覚体験)
  • 🎸 実物または写真でチャランゴの形・大きさを確認する(視覚体験)
  • 🌍 「どんな人が弾いていたか」を子どもと一緒に想像する(共感・思考)
  • ✏️ 絵を描いたり、似た音を口で真似たりして表現する(創造活動)

参考:保育現場での楽器遊び・音楽活動の導入ポイント(hoikushibank-column.com)

保育で楽器遊びを楽しもう!鈴や太鼓の正しい使い方と導入のコツ – 保育士バンクコラム

参考:保育施設での南米音楽・チャランゴの生演奏体験事例(townnews.co.jp)

くらき永田保育園「南米音楽で”世界”感じて」演奏家招き – タウンニュース

チャランゴ 南米民族楽器