ぼくのミックスジュース歌詞の意味を保育士が徹底解説

ぼくのミックスジュース歌詞の意味を保育士向けに解説

保育士なら誰もがポジティブな歌として教えているこの曲、実は「ネガティブな感情を消す歌」ではありません。

🎵 ぼくのミックスジュース ─ 歌詞の意味まとめ
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作詞家・五味太郎の意図

「良いことも悪いことも全部ミキサーにぶち込んで飲み干す」という発想。ネガティブを排除するのではなく、丸ごと受け入れる「レジリエンス(回復力)」がテーマです。

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朝・昼・夜の3場面構成

歌は1日の流れ(朝・昼・夜)で構成され、それぞれの場面で良い出来事と悪い出来事が混在。子どもの日常をリアルに描いています。

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保育現場への活用ポイント

感情教育の導入歌として活用すると効果的。「怖い夢」「けんか」「すりきず」が登場することで、子どもが自分のネガティブ感情を自然に認識・表現できるようになります。

ぼくのミックスジュース歌詞に登場するネガティブ要素の意味

 

「ゆうべのこわいゆめ」「けんかのべそっかき」「ひざこぞうのすりきず」──この3つは、子どもが日常的に経験するネガティブな出来事の代表例です。 五味太郎は、こうした「悪いこと」を隠したり排除したりせず、「良いことと一緒にミキサーにぶち込む」という発想でこの歌を書いています。

参考)羨望と後悔のミックスジュース|SUZUKI

つまり「混ぜてしまえばOKです」という発想が根本にあります。

保育の現場では、子どもが転んで泣いていたり、友達とけんかして落ち込んでいたりする場面は毎日のように起きますが、この歌の歌詞はそうした体験を「ダメなこと」として扱わず、一日のジュースの「材料」として位置づけています。 これは、1982年(昭和57年)に作られた曲でありながら、現代の感情教育・ウェルビーイング教育にも通じる非常に先進的な視点です。

子どもに「嫌なことがあっても大丈夫」と伝えられる歌です。

ネガティブな感情を言語化させる練習として、この歌を使う保育士もいます。「きょうのミックスジュースに何を入れる?」と問いかけると、子どもが自分の一日の気持ちを言葉で整理しやすくなります。 実際、幼児期に感情を言語化する習慣をつけることで、将来的な対人関係やストレス耐性に良い影響が出ることが複数の研究で示されています。

参考)幼児の感情教育 自分の気持ちを理解し、表現する力を育てる方法…

ぼくのミックスジュース作詞・五味太郎の世界観と保育的意義

作詞家・五味太郎は『きんぎょがにげた』などの絵本作家としても知られ、「子どもの視点に立ち切る」姿勢が一貫しています。 この曲は作曲を渋谷毅が担当し、NHK「おかあさんといっしょ」で放送されて広まりました。 初出は1982年(昭和57年)で、40年以上歌い継がれている国民的童謡です。bga.gakuen-nagano+2

長く愛される歌には理由があります。

学術論文の分析によると、「ぼくのミックスジュース」は「感情」が主体の歌として位置づけられており、「風景」よりも「子どもの内面」を歌った作品として評価されています。 つまり、この歌を歌うことで子どもは「自分の気持ちを歌っていい」「感情は表現していいものだ」という体験を自然にできます。

参考)おかあさんといっしょ ぼくのミックスジュース 歌詞 – 歌ネ…

保育士がこの歌の背景を知っていると、声かけが変わります。「なんで泣いてるの?」ではなく「今日のジュースに何が入ってる?」という一言が、子どもの感情表現を引き出す強力なフレーズになるのです。 現場での語りかけに活用できる、非常に実用的な1曲です。

ぼくのミックスジュース歌詞を使った保育活動・手遊びアイデア

「ぼくのミックスジュース」を保育活動に取り入れる際は、「ミキサーにぶち込む動作」を体で表現する手遊びが特に人気です。 腕をぐるぐると回す「混ぜる動作」は、3歳児でも理解しやすく、全身を使って楽しめるため、活動の導入や給食前のルーティンとして活用する園が多くあります。

参考)ミックスジュース|手遊び歌を保育士が実演|保育士・幼稚園教諭…

これは使えそうです。

なお、似たタイトルの手遊び歌「ミックスジュース」(りんご・ぶどう・いちごのほっぺ)は別の曲です。 原曲はアメリカ民謡「Ten Little Indians(10人のインディアン)」のメロディを使った手遊び歌で、「ぼくのミックスジュース(五味太郎作詞)」とは全く別の楽曲です。 保護者への説明や楽曲選びの際に混同しないよう注意が必要です。

活動への活用シーン例をまとめると次のようになります。

  • 🌅 朝の会:「今日のジュースに何を入れる?」と問いかけ、子どもが一日のスタート前に気持ちを発表する
  • 🌤️ 給食・おやつ前:「ミキサーにぶち込んで飲み干す!」のルーティン動作で切り替えのきっかけにする
  • 🌙 帰りの会:「今日のジュースに何が入ってた?」と振り返り、一日の感情の整理を促す
  • 😢 けんかや転倒の後:「それ、今日のジュースに入れちゃおう!」という声かけで、子どもが気持ちを前向きに切り替える手助けになる

参考リンク:保育士向けの手遊び歌の実演動画(ほいくis)

ミックスジュース|手遊び歌を保育士が実演 – ほいくis

ぼくのミックスジュース歌詞が持つ「朝・昼・夜」の構造と感情教育への効果

この歌の最大の特徴のひとつは、「朝・昼・夜」の3場面で構成されており、それぞれの時間帯に合った感情体験が描かれている点です。 朝は「おおごえ・おひさま・こわいゆめ」、昼は「なかよし・おおぞら・べそっかき」、夜は「おはなし・おふろ・すりきず」と、それぞれの場面にポジティブとネガティブの両方が混在しています。

1日の流れが歌の構造です。

この構造は、子どもの「一日を振り返る力(メタ認知)」の発達に自然に働きかけます。 幼児が感情を認識・表現できるようになると、将来的な協調性や自己制御力の向上につながるとされており、「朝・昼・夜」の3場面は子どもが時間の流れと感情の変化を結びつけて理解する練習になります。

保育士として知っておきたい数字があります。文化学園大学保育専門学校の研究によれば、保育士が「子どもの歌唱教材として重視する歌」の上位15曲に「ぼくのミックスジュース」が選ばれています。 これは、保育者の間でこの歌が感情教育の素材として長年重視されてきたことを示しています。

参考)http://bga.gakuen-nagano.ac.jp/bga-nagano/wp-content/uploads/2024/02/9b766e5fedb928cf884fa3ce1e02e148.pdf

一曲で感情教育ができるのが強みです。

  • 🌟 「朝の場面」で期待感・不安感を扱う(こわいゆめ vs おひさま)
  • 🤝 「昼の場面」で社会的感情を扱う(なかよし vs けんか)
  • 🛁 「夜の場面」で身体感覚・安心感を扱う(おふろ vs すりきず)

参考リンク:幼児の感情教育と自己表現力についての解説

幼児の感情教育 ─ 自分の気持ちを理解し、表現する力を育てる

ぼくのミックスジュース歌詞・意味の独自視点:大人が歌う意義と保育士のセルフケア

この歌は子ども向けに作られていますが、実は保育士自身が歌うことにも大きな意味があります。「良いことも悪いことも全部ミキサーにぶち込む」という発想は、慢性的なストレスにさらされやすい保育士のメンタルケアにも応用できる考え方です。

これは保育士にも刺さる話です。

保育士の離職率は他の職種と比較して高く、感情労働による消耗が大きな要因とされています。「子どものネガティブな感情を受け止め続ける仕事」という特性上、保育士自身も「受け止めた感情の消化」が必要です。 吉備国際大学の研究論文でも、「なつかしさ」を感じる歌を歌うことで、「現実のつらい気分をポジティブに変化させ、自己肯定感を高める」効果があることが報告されています。uta-net+1

つまり「ぼくのミックスジュース」は、保育士にとって「子どもへの教材」であると同時に「自分自身のリセットツール」にもなり得るということです。

覚えておく価値のある曲です。

実際に保育の現場で「今日大変だったことも、嬉しかったことも全部ジュースにしちゃおう」と歌いながらルーティンを終える園も存在します。感情の浄化(カタルシス)として音楽を使う手法は、音楽療法の分野でも認められており、簡単に日常に取り入れられるアプローチとして注目されています。

参考リンク:童謡・唱歌の歌い継ぐ意義についての学術論文(吉備国際大学)

童謡・唱歌、子どもの歌を再考する ─ 吉備国際大学研究紀要

ぼくが生きてる、ふたつの世界