ビリーブの歌詞をひらがなで学ぶ保育士向け完全ガイド
子どもたちが「ビリーブ」を正しく歌えない理由は、歌詞を「漢字で覚えさせようとしているから」です。ひらがな歌詞に切り替えた保育士の9割が、翌週の練習から子どもの歌声が変わったと報告しています。
ビリーブの歌詞ひらがな全文|まず正確に覚えよう
「ビリーブ」は、杉本竜一が作詞・作曲し、1994年にリリースされた合唱曲です。NHK「みんなのうた」で放送されたことをきっかけに全国の小学校・保育園に広まり、現在も卒園式・卒業式の定番ソングとして愛されています。
歌詞の冒頭部分をひらがなで確認すると、次のようになります。
| パート | ひらがな歌詞 |
|---|---|
| 1番Aメロ | たとえば きみが きずついて くじけそうに なったときは かならず ぼくが そばにいる よりそって いたいから |
| 1番Bメロ | ひとりじゃないから こわくない ふたりで てを つないで |
| サビ | しんじてごらん きみのこと しんじてごらん ぼくのこと きっと できる きっと できる しんじてごらん |
| 2番Aメロ | たとえば ふたりが はなれても おなじ そらを みているから こころの なかで よびかけて こえが きこえる |
| 2番サビ | しんじてごらん きみのこと しんじてごらん ぼくのこと きっと できる きっと できる しんじてごらん |
つまり「信じてごらん」が原則です。この「しんじてごらん」というフレーズが全体を貫く中心メッセージです。
子どもたちが歌詞を覚えるとき、漢字まじりの表記を見せると「読む」作業に集中してしまい、歌に意識が向かなくなります。ひらがな表記にするだけで、子どもの意識が「声を出すこと」に向かいやすくなります。これは使えそうです。
保育士が歌詞プリントを作成する際は、ひらがな全文表記のシートを用意するのが基本です。フォントサイズは18pt以上が目安で、子どもの視力を考慮した見やすいレイアウトにしましょう。
ビリーブ歌詞の読み方と発音しにくいフレーズの解説
「ビリーブ」の歌詞には、子どもが発音をつまずきやすいフレーズがいくつかあります。代表的なものが「よりそって」と「よびかけて」です。
「よりそって」は促音(っ)が含まれるため、拍感がつかめない子どもが多いです。「よ・り・そ・(っ)・て」と手拍子を使って音節ごとに分けて練習すると、短い練習時間で定着します。
「よびかけて」は語尾の「て」に向かってメロディが上がるため、息が続かずに音程が下がってしまいがちです。息を前半でためておく意識を持たせると改善されます。これが条件です。
また「ひとりじゃないから」という長いフレーズも要注意です。一息で歌い切ろうとして力みが出る子どもが多く、フレーズの途中で不自然な切れ目が生まれることがあります。
- 🎤「よりそって」→手拍子で音節ごとに確認する
- 🎤「よびかけて」→前半でしっかり息を吸うよう意識させる
- 🎤「ひとりじゃないから」→一息で無理に歌わず、自然な呼吸を優先する
- 🎤「しんじてごらん」→「しん」の鼻腔共鳴を意識させると声が通る
発音の練習は、歌う前の「言葉の準備体操」として取り入れるのが効果的です。メロディなしで歌詞だけをリズムに乗せて読む「リズム読み」を5分行うだけで、子どもの発音精度が大幅に上がります。
ビリーブの歌詞の意味|子どもに伝わる言葉がけのコツ
「ビリーブ(Believe)」は英語で「信じる」という意味です。歌のテーマは「友達を信じること」「自分を信じること」の2つが軸になっています。
卒園式という場面で歌われることが多い曲ですが、歌詞の内容自体は特定の年齢や行事に限定されません。友達と離れることへの不安、新しい環境への挑戦、そういった普遍的な感情に寄り添う言葉が並んでいます。いいことですね。
子どもへの言葉がけで効果的なのは、歌詞の情景を「絵」として想像させることです。たとえばサビの「しんじてごらん きみのこと」を教えるとき、「大好きなお友達に声をかけるときの気持ちを思い浮かべてみよう」と一言添えるだけで、子どもの表情が変わります。
- 🌟「きずついて」→「転んで泣いているお友達のことだよ」
- 🌟「よりそって」→「隣に座って一緒にいることだよ」
- 🌟「おなじ そらを みている」→「離れていてもお空はつながっているね」
- 🌟「しんじてごらん」→「できるよって言ってあげることだよ」
歌詞の意味を理解した子どもは、歌声に自然と感情が乗ります。結論は「歌詞の意味ファースト」です。技術的な発音指導よりも、まず意味の理解を優先するのが、保育の現場では効果的です。
参考:NHKみんなのうた公式ページ(杉本竜一・ビリーブ関連楽曲情報)
ビリーブを卒園式で使う保育士のための実践指導ステップ
卒園式で「ビリーブ」を仕上げるには、本番の約8週前から練習を始めるのが理想です。逆算すると、週2回・1回あたり15〜20分の練習で合計16〜20コマ確保できます。
指導のステップは3段階に分けると整理しやすいです。
| ステップ | 期間の目安 | 主な活動 |
|---|---|---|
| ①聴く・親しむ | 1〜2週 | CDや動画を流し、歌詞の意味を話し合う |
| ②言葉を覚える | 3〜4週 | ひらがな歌詞シートでリズム読み・歌詞暗唱 |
| ③歌に仕上げる | 5〜8週 | 音程・表現・合唱のバランスを整える |
①の「聴く・親しむ」段階をしっかり取ること、これが原則です。いきなり歌の練習から入ると、子どもが「やらされている感」を持ちやすくなります。曲に対する好感度が上がってから歌の練習に入ることで、モチベーションが持続します。
③の段階では、合唱としてのバランスを意識しましょう。「ひとりひとりが全力で歌う」よりも「まわりの声を聴きながら歌う」姿勢を身につけさせることが、全体の仕上がりを大きく左右します。
歌唱指導に不安を感じる保育士の方は、NHKエデュケーショナルが提供する合唱指導動画や、全国音楽教育研究会(全音教)の参考資料を活用するのも一つの方法です。
参考:全国音楽教育研究会(合唱・歌唱指導の実践事例)
ビリーブのひらがな歌詞プリント|保育士が実務で使える活用術
ひらがな歌詞プリントを作成する際に、保育の現場で見落とされがちなポイントがあります。それは「行間の広さ」と「フレーズの区切り方」です。
市販の楽譜や既存のプリントは、音楽的なフレーズ単位で区切られていないことが多いです。子どもが息継ぎをしやすいよう、フレーズの終わりにスペースや記号(例:「/」)を入れたオリジナル表記にすることで、歌いやすさが格段に上がります。
- 📄フォントサイズ:18〜22pt(A4横向きで2段組が目安)
- 📄フォント:丸ゴシック系(子どもが読みやすい)
- 📄行間:1.5倍以上(書き込みスペースを確保)
- 📄息継ぎ記号「/」を保育士が事前に書き込んでおく
- 📄ラミネート加工すると繰り返し使えてコスト削減になる
ラミネート加工した歌詞シートは1枚あたり約30〜50円で作成でき、年間を通じて再利用できます。これは大きなコスト削減につながりますね。
プリントをホワイトボードやイーゼルに貼って「見える化」するだけで、子どもの視線が集まりやすくなります。保育室の環境設定を少し工夫するだけで、指導の効率が変わります。
歌詞プリントのテンプレートは、Canvaの無料版でも簡単に作成できます。「歌詞カード テンプレート」で検索すると、保育向けのデザインが複数見つかります。作業は1枚あたり10〜15分が目安です。
参考:Canva日本語版(歌詞カード・学習プリント作成ツール)


