バンジョーの楽器としての特徴を徹底解説
バンジョーは、実はギターよりも習得が難しい楽器です。子どもに聴かせると自然に体が動きだすほど、特有のリズム感が強い楽器なのです。保育士がこの特性を理解しておくと、音楽活動の幅が大きく広がります。
バンジョーの楽器としての基本構造と仕組み
バンジョーは、金属製または木製のリム(外周の環状パーツ)に、ポリエステルまたは山羊の皮を張った円形の胴体を持つ撥弦楽器です。 見た目はギターに似ていますが、胴体の構造がまったく異なります。ギターは木製の箱型ですが、バンジョーはドラムのヘッドと同じ構造の張り皮が使われており、これが独特の「パリッとした」明るい音色を生み出しています。wikipedia+1
ネックやブリッジの素材にはメイプルやウォールナットが使われることが多く、弦は基本的に金属弦です。 ギターはボールエンド弦を使いますが、バンジョーはループエンド弦をテールピースの爪に引っ掛けて張るという違いもあります。 つまり、同じ弦楽器でもギターとはパーツの設計が根本的に異なるということですね。atelier-eren+1
サウンドの面では、バンジョーはサスティン(音が消えていく際の伸び)がほとんどない楽器です。 弦を弾いた瞬間に音が出て、すぐに消える。この短い音のパルスを連続させることで、独特のリズミカルな演奏感が生まれます。保育現場でも、子どもたちが思わず体を動かしたくなるような軽快なリズムを引き出せる楽器です。
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バンジョーの楽器としての種類と違いを比較
バンジョーは主に「5弦バンジョー」と「4弦バンジョー」の2種類に大別されます。 5弦バンジョーはブルーグラスやカントリー音楽でよく使われ、低音から「GDGBD」に調弦されます。 4弦バンジョーはディキシーランドジャズやアイリッシュ音楽で使われ、テナーバンジョーはヴァイオリンと同じ「GDAE」のチューニングが特徴です。banjostompers+1
さらに、胴体の構造による2タイプの違いも重要です。
- 🔊 リゾネーターバンジョー:背面に「お盆」のような共鳴板(リゾネーター)が取り付けられており、音量が大きく遠くまで響きます。ブルーグラスのステージ演奏向きです。
- 🌿 オープンバックバンジョー:共鳴装置を持たないシンプルなタイプ。音量は控えめで、素朴な音色が楽しめます。フォークソングやオールドタイム音楽に向いています。
- 📏 ロングネックバンジョー:通常よりもネックが長く、より低い音域をカバーできるタイプです。
- ⚡ エレクトリックバンジョー:ピックアップを持ち、アンプに接続して演奏できるタイプです。
これだけ種類があります。初心者や保育活動での導入には、オープンバックタイプが扱いやすくおすすめです。
バンジョーの楽器としての音色と特徴的な奏法
バンジョーの音色は「明るく軽快で、リズミカル」と形容されることが多く、速いテンポのアルペジオや装飾音を多用するのが特徴です。 演奏者は親指・人差し指・中指の3本にメタル製のフィンガーピックを装着し、弦を弾きます。これを「3フィンガー奏法(スクラッグス・スタイル)」と呼び、ブルーグラスでは最もポピュラーな奏法です。
参考)バンジョーの音色の特徴と歴史【楽器辞典53】 – 音楽道楽
もう一つの代表的な奏法が「クロウハンマー奏法(ダウン・ピッキング)」です。 こちらはピックを使わず指の爪で弦を上から叩くように弾くスタイルで、オールドタイム音楽でよく使われます。音の雰囲気もやや素朴でフォーキーになります。これは使えそうです。
参考)永遠の初心者”西田”が語る!!バンジ…
バンジョーはまた、「オープンチューニング」を多用する楽器でもあります。 開放弦を弾くだけでコードが鳴るように調弦するため、押さえるフレットが少なくても豊かなサウンドが出せます。この点は、難しそうに見えるバンジョーが、導入段階では意外と音を出しやすい楽器である理由の一つです。
以下は代表的な奏法の特徴をまとめた表です。
| 奏法名 | 主な使用ジャンル | 特徴 |
|---|---|---|
| 3フィンガー奏法(スクラッグス・スタイル) | ブルーグラス | 3本の指に金属ピックをつけて高速アルペジオを演奏 |
| クロウハンマー奏法 | オールドタイム、フォーク | 指の爪で弦を上から叩くダウン・ピッキング |
| コード弾き(フラット・ピッキング) | 4弦バンジョー全般 | フラットピック1枚でコードや単音を弾くスタイル |
バンジョーの楽器としての歴史とアフリカ起源の事実
バンジョーの起源は、1600〜1800年代にアフリカからアメリカへ連れてこられた奴隷たちが、母国の弦楽器を参考に作った「ゴード・バンジョー」にさかのぼります。 ヒョウタンの実をくり抜いて胴体にし、皮を張って弦を張ったこの楽器が、現代のバンジョーの原型です。アフリカ起源の楽器という事実は意外と知られていません。
参考)バンジョー : 民族楽器の特徴、価格、歴史について最新版を解…
その後、19世紀のアメリカでミンストレル・ショー(歌や踊りを含む舞台芸能)を通じて広まり、1920〜30年代のジャズエイジにはテナーバンジョーが黄金時代を迎えました。 カントリー音楽やブルーグラスの発展とともに5弦バンジョーが確立され、現在の形になっています。歴史が深いですね。
参考)https://www.banjostompers.tokyo/posts/3838661/
バンジョーはアメリカ音楽の象徴のように思われがちですが、実はアイリッシュ音楽やケルト音楽でも広く使われています。 特にアイリッシュバンジョーはフィドル(バイオリン)と同じ調弦を使うため、フィドル奏者がそのままバンジョーを弾けるという特性もあります。音楽の国境を超えた楽器だということですね。
保育士向けの参考として、バンジョーの演奏が使われた名曲も知っておくと音楽活動に役立ちます。
- 🎵 「フォギー・マウンテン・ブレイクダウン」:アール・スクラッグスが1949年に作曲したブルーグラスの代表曲。映画「俺たちに明日はない」でも使用されました。
- 🎵 「デュエリング・バンジョーズ」:映画「脱出」(1972年)のテーマ。2本のバンジョーが掛け合いをする有名な曲で、子どもたちへの楽器紹介にも使いやすいです。
参考情報として、バンジョーの歴史・演奏法・種類をわかりやすくまとめたリソースを紹介します。
バンジョーの音色の特徴や歴史、演奏法について詳しく解説されています。
バンジョーの楽器の価格帯と保育活動での導入コスト
バンジョーを実際に導入するとなると、気になるのがコストです。入門用のバンジョーは2万5000円程度から購入できます。 ただし、長く使い続けることを考えると10万〜20万円前後の楽器のほうが品質・耐久性の面で安心感があります。 保育園の備品として導入する場合は、まず入門用で試してみるのが現実的です。
参考)バンジョーの買い方、弾き方、選び方、値段等 概要まとめ
以下は初心者が揃えるべきアイテムの目安です。
- 🎸 バンジョー本体(オープンバック):2万円〜
- 🎸 バンジョー本体(リゾネーター付き):3万円〜
- 👍 サムピック(親指用):500円〜
- 👆 フィンガーピック(人差し指・中指用):1000円〜
- 🎵 ストラップ:1500円〜
- 📏 カポタスト(移調器):3000円〜
- 🔊 弦(消耗品):1000円〜
まずはバンジョー本体と金属ピック類があれば演奏できます。保育室で子どもたちに音を聴かせるだけであれば、本体だけで十分です。
円安の影響で以前より価格は上がっており、2万円以下の入門機はほぼなくなったのが現状です。 中古品を探すならメルカリやヤフオクも選択肢になります。保育活動に「本物の楽器の音」を取り入れるコストとしては、比較的手が届きやすい部類といえるでしょう。
初心者向けのバンジョー解説書としては、スタジオジブリの課題曲を使った教則本も出版されています。 構えから奏法まで写真付きで解説されており、楽器未経験の保育士でも取り組みやすい内容です。
バンジョー入門に必要なものと価格をまとめた情報はこちらも参考になります。
5弦バンジョー始めるならまず何を揃えるべき?初心者向け機種の感想も紹介!

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