あの町この町で学ぶ保育の心と夕暮れの歌の活かし方

あの町この町を保育で活かす

4~5歳児に「あの町この町」を歌わせると語彙が増えません。

この記事の3つのポイント
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夕暮れを伝える童謡の役割

「あの町この町」は1924年発表の童謡で、夕暮れ時に帰宅を促す歌。保育の帰りの会で時間感覚を育てる教材として活用できます

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年齢別の活用法

0~1歳児には歌声とスキンシップで安心感を、3~5歳児には季節や時間の概念を学ぶ教材として活用。それぞれの発達段階に合わせた指導が重要です

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作曲家の最期と歌の背景

中山晋平はこの歌を口ずさみながら逝去。野口雨情の全盛期に生まれた作品で、日本の歌百選にも選ばれた保育現場で長く愛される理由があります

あの町この町が保育現場で選ばれる理由

 

「あの町この町」は1924年に発表された日本の童謡で、野口雨情が作詞、中山晋平が作曲しました。この曲は2007年に日本の歌百選の1曲に選ばれており、保育現場で長く歌い継がれています。

参考)あの町この町 – Wikipedia

夕暮れが迫る中で遊び続ける子どもたちに帰宅を促す内容で、「あの町この町 日が暮れる 日が暮れる 今きた この道 かえりゃんせ かえりゃんせ」という歌詞が特徴的です。特定の町を想定せず、田舎町の夕暮れと豊かな自然を歌ったもので、子どもたちが日常的に経験する帰宅の場面を情緒豊かに表現しています。yumearu-ehon+2

保育園の帰りの会で歌うことで、一日の活動に区切りをつけ、子どもたちに時間の流れを意識させる効果があります。4分の2拍子で八分音符4つを主な旋律とし、中山晋平が「はずみをつけて」という標語を記したわらべ歌のような曲調が特徴です。hoiku-labo+1

つまり保育教材として最適です。

あの町この町を年齢別に活用する方法

0~1歳児には、伴奏部分の少ないシンプルな歌が適しています。この年齢の子どもは音よりも人の声に興味を持つため、保育者の歌声を中心に、ゆったりとした触れ合いの中で「あの町この町」を歌うのが効果的です。膝の上に乗せて体を揺らしながら歌うことで、安心感を与えられます。hoikunohikidashi+1

3~5歳児には、歌詞の意味を考えさせる活動が有効です。「日が暮れる」「星が出る」といった自然現象や時間の経過を理解する力を育てられます。季節をテーマにした童謡は語彙力や想像力を伸ばす効果があるため、夕暮れの情景を絵に描かせたり、実際の夕方の空を観察させたりする活動と組み合わせると効果的です。

4~5歳児には、歌詞が長めで季節や生活をテーマにした歌がぴったりですが、「あの町この町」は繰り返しが多く単調なため、地域の風景と結びつけた活動が必要です。地域の施設見学や散歩と組み合わせることで、「あの町」「この町」という言葉に具体的なイメージを持たせられます。hoikushibank-column+1

歌詞に合わせた身体表現を取り入れると、子どもたちの表現力が育まれます。

あの町この町の作者と創作背景の意外な事実

野口雨情は1904年に父の事業失敗と死により故郷に帰り、家族から政略結婚をお膳立てされました。気の進まない結婚で後年破綻しましたが、この時期を経て1920年代に全盛期を迎え、「あの町この町」は雨情の代表作の1つとなりました。wikipedia+1

作曲者の中山晋平は、この歌を口ずさみながら逝去したと伝えられています。自身の最期の瞬間にこの曲を選んだことから、作曲家にとって特別な思い入れのある作品だったことがわかります。

栃木県宇都宮市の野口雨情旧居の近くには、この曲の歌碑があります。野口の妻・つるが当地を離れる際に、思い出の証として記念となるものを残したいと、歌人の蓬田露村に相談したことがきっかけで建立されました。

これは特別な曲ということですね。

あの町この町を帰りの会で効果的に使うコツ

帰りの会は一日の保育活動を締めくくる重要な時間です。「あの町この町」を歌うことで、「保育園での時間が終わるよ」というメリハリをつけ、子どもたちが一日のことと明日のことについて考えるきっかけになります。

参考)保育園の帰りの会で一日を楽しく締めくくる!おすすめ絵本や歌

歌詞の「かえりゃんせ」という部分を子どもたちに繰り返させることで、帰宅への心の準備を促せます。また、「お家がだんだん遠くなる」という歌詞は、遊びに夢中で時間を忘れてしまう子どもの心理を表現しており、共感を引き出しやすい内容です。tmusic.sakura+1

歌詞の一部をその日の活動にアレンジする方法も効果的です。例えば「今日は公園で遊んだね」「明日も楽しいことがあるよ」といった言葉を加えることで、子どもたちの記憶に残りやすくなります。

明日の登園も楽しみになります。

あの町この町と地域交流活動を組み合わせる

保育における地域交流は、子どもたちが地域の人々や文化に親しむ重要な機会です。「あの町この町」を地域のお祭りやイベントで歌うことで、地域の伝統や文化に触れる体験ができます。

参考)保育に地域交流を取り入れるねらいとは。実践例や導入するポイン…

地域の高齢者施設を訪問し、この童謡を一緒に歌う活動も有効です。高齢者にとって懐かしい曲であるため、世代間交流のきっかけになります。運動会発表会に地域住民を招待し、歌やダンスを発表する際にこの曲を取り入れると、地域とのつながりが深まります。

地域の農家と連携した収穫体験の後に「あの町この町」を歌うことで、自然の大切さと時間の流れを実感させられます。夕方の帰宅時間を意識させる歌詞が、実際の体験と結びついて記憶に残りやすくなります。

地域の施設見学と組み合わせると、「あの町」「この町」という言葉に具体的なイメージを持たせられます。工場見学や資料館訪問の帰り道に歌うことで、地域への関心が高まります。

保育に地域交流を取り入れるねらいと実践例

地域での子育て支援の課題と、保育園での地域交流の具体的な導入方法について詳しく解説されています。

これで地域とつながります。

あの町この町を使った保育の独自視点での展開法

「あの町この町」を現代の子どもたちに教える際、都市部と地方での歌詞の受け取り方の違いを意識することが重要です。歌詞には「田舎町の夕暮れと豊かな自然」が表現されていますが、ネオンが輝く都会では詩情が薄れてしまうという指摘があります。

参考)https://tmusic.sakura.ne.jp/myroom/anomachikonomachi.html

都市部の保育園では、写真や映像を使って田舎町の夕暮れの風景を見せることで、歌詞の世界観を補完できます。実際に近隣の公園で夕暮れ時に散歩し、空の色の変化や星の出現を観察する活動を組み合わせると、歌詞の意味が体験として理解されやすくなります。

デジタル時代の子どもたちにとって、「日が暮れる」という自然現象を意識する機会は減っています。この歌を通じて、時計の時間ではなく自然の時間の流れを感じ取る感性を育てることができます。

保育者が歌う際に、意図的にテンポを落として「だんだん遠くなる」という部分を強調することで、時間の経過をより具体的に伝えられます。さらに、子どもたちに「もし帰り道で日が暮れたらどうする?」と問いかけることで、安全意識や判断力を育てる教材としても活用できます。

保育に昔ながらの童謡を取り入れる年齢別のおすすめ

童謡を保育に取り入れるねらいや曲の選び方、子どもたちへの教え方について、具体的な実践例とともに紹介されています。

視点を変えると新しい活用法が見えてきます。


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