雪道うた手遊び
雪道うた手遊びの保育園での導入
雪の季節は、外遊びが難しい日でも「雪道」を題材にすると、子どもがイメージを持ちやすく活動が立ち上がります。冬の手遊びは、室内で楽しめる活動として位置づけられ、歌やリズムを通して身体表現につながることが多いです。保育現場では「冬・雪」をテーマにした手遊び歌がよく取り上げられるという整理があり、導入として相性が良いと考えられます。
導入の狙いは、歌そのものを“覚えさせる”よりも、雪道の情景(ふわふわ/つるり、歩く/すべる、静か/盛り上がる)を、手の動きで先に共有することです。たとえば、最初は言葉を少なくして「雪が降ってきたよ(手のひらを上からひらひら)」だけでOKにすると、0~2歳でも参加しやすい形になります。現場アンケートをもとに年齢別に歌をまとめる記事もあり、年齢で“入口の簡単さ”を調整するのが現実的です。youtube
雪道の雰囲気を作る小ワザとして、歩く前に「手をあっためよう」と手をこすってから始めると、活動のスイッチが入りやすくなります。さらに、雪の日に歌うと子どもの実感と結びつきやすい、という考え方は「雪のペンキ屋さん」などの扱いでも示されています。導入の合言葉は「見えない雪道を、手で作る」です。
参考)【冬に楽しめる雪のうた】子ども向けの雪の童謡・手遊びうた
雪道うた手遊びと雪のこぼうず
雪道の表現に向く手遊び歌として、まず扱いやすいのが「雪のこぼうず」です。紹介記事では、この歌が「いとまき」のメロディ(替え歌)として歌えること、そして雪のこぼうずが“いろいろな場所に降りていく”展開を想像しながら楽しめることがポイントとして挙げられています。雪道の場面づくりでは、この“場所が変わる”構造が強力で、歩く場所(屋根→池→草…)を雪道に置き換えて遊びを広げられます。
進め方の例(雪道に寄せたアレンジ):
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1番(屋根):両手を頭の上にして「屋根」を作り、指をすべらせて雪が落ちる動きにする
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2番(池):手のひらを波に見立てて、指先を“するり”と沈める
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3番(草):指をちょこんと立てて草に見立て、静かに止まる
この「止まる」瞬間が、雪道の“慎重に歩く”感覚とつながり、子どもの集中が一度締まります。歌の“落ちた雪がどうなる?”という問いは、自然と想像の対話に入れるので、活動後の会話にもつながります。
歌詞をそのまま引用せずに扱うなら、保育者側は「落ちたあと、どうなったかな?」という問いだけ準備しておくと十分です。替え歌としての性質があるため、テンポや繰り返しが分かりやすく、途中参加の子も拾いやすい点もメリットです。保育でよく歌われる冬の手遊び歌の一つとして挙げられているため、園内で共有しやすい“共通言語”にもなります。
雪道うた手遊びと雪のペンキ屋さん
雪道を「見た目」で捉えさせたいときは、「雪のペンキ屋さん」の発想がとても便利です。雪が積もって街が白くなる様子を“ペンキ屋さん”にたとえる歌として紹介されており、「雪が降ると何故白くなるの?」といった子どもの想像を促す、という使い方も示されています。雪道=白い道、という認識がそろうと、次の手遊び(歩く・すべる・よける)が一気に遊びやすくなります。
保育園での具体的な入れ方:
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歌の前:床や壁面の「白いところ」を探すミニゲーム(白=雪のペンキの痕跡、という設定)
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歌の途中:指先で“ぬりぬり”の動作(手首をやわらかく)
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歌の後:雪道を歩く練習(そーっと歩く、つるりとすべる真似)
保育士向け記事では、ペープサートを用意すると世界観を楽しめる、楽器遊びを入れてもよい、といった提案もあり、表現の広げ方が具体的です。youtube
意外と盛り上がるのは「雪が白い理由」そのものを“正解”で終わらせないことです。子どもが出した答え(「空の絵の具」「雲の粉」「お砂糖」など)を一度受け止めてから、歌のたとえ(ペンキ屋さん)に戻すと、歌が“説明”ではなく“物語”になります。雪の歌を保育に取り入れる文脈自体が複数の現場記事で扱われているため、定番として構成しやすいテーマです。youtube
雪道うた手遊びとゆき
雪道テーマの基礎として外せない童謡が「ゆき」です。保育園で冬によく歌われる歌として挙げられており、特に「犬は喜び…」の有名フレーズが“実は2番”だという点は、保育士でも意外と知らないことがある、と紹介されています。歌を知っている大人ほど1番と2番が混ざって記憶されやすいので、園で扱うなら、まずは「2番だけが有名」になっている状況を保育者側が把握しておくと事故が減ります。
ここでの“雪道”への接続は、歌唱指導よりも「雪が降って積もる」情景の共有に置きます。具体的には、手遊びとして「降る(ひらひら)→積もる(手のひらを重ねる)→綿帽子(頭をぽんぽん)」の3動作だけを固定し、歌はBGMとして流しても成立します。歌詞を暗記させる形にせず、体の反応を揃えるのがポイントです。保育園の冬の歌を年齢別に整理して紹介する記事でも、乳児は身体を揺らす/手を動かす、といった取り入れ方が示されています。youtube
さらに、“雪道らしさ”を強めるなら、最後に「だれの足あと?」遊びを足すと展開が作れます。床にテープで足あとを作るのも良いですが、何もなくても、手で「小さい足あと(指先)/大きい足あと(手のひら)」を作って見せれば十分です。「ゆき」は定番だからこそ、手遊びの設計でオリジナリティが出ます。
youtube
※「ゆき」の歌詞確認(全文ではなく、正確な番の把握)に役立つ参考:
「ゆき」歌詞(1番・2番の確認)
雪道うた手遊びとマスク(独自視点)
検索上位の記事は「冬の手遊び歌の紹介」に寄りがちですが、雪道テーマは“生活動作”とも相性が良いのが独自の強みです。たとえば冬の歌として「マスク」の歌が紹介されており、風邪予防や感染対策の話の導入としてぴったりだ、とされています。ここから発想を借りると、雪道=寒い=息が白い=マスクやネックウォーマー、といった生活のリアルに接続でき、単なる季節遊びで終わらなくなります。
雪道×マスクの手遊び設計(歌がなくても成立):
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「息が白いよ」:両手で口元をふわっと覆って、吐く息を表現(声は出さなくてもOK)
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「マスクをつける」:ゴムをかける動作をゆっくり(急がない=雪道の歩き方と同じ)
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「手をふく」:手洗い後に拭く真似(雪遊び後の生活動作につながる)
この構成は、子どもが“冬の安全”を嫌な説教として受け取らず、遊びの延長で取り込めるのが利点です。マスクの歌を「話の導入」にできるという記述は、生活指導を歌に橋渡しする実装例として参考になります。
最後に、雪道の終わりを「保育室がほかほか」に着地させると、活動全体がまとまります。冬の手遊び歌は“体があたたまるように”取り入れたい、という考え方が示されているため、雪道でそーっと歩いたあと、手をこすって温める・深呼吸する、で閉じると流れが自然です。歌のうまさより、冬の感覚を安全に共有することが、保育園での価値になります。
保育園で冬の歌や手遊びを年齢別に取り入れる整理が参考:youtube
12月に取り入れる冬の歌・手遊び(年齢別の考え方)
冬の手遊び歌をまとめて把握し、雪のこぼうず・ゆき等の位置づけ確認に役立つ参考:
冬に保育園でよく歌われる手遊び歌(曲の特徴と導入)
