弦楽器の種類一覧と保育士が知るべき分類と特徴

弦楽器の種類一覧と分類を知ろう

ピアノは「鍵盤楽器」ではなく、弦楽器の一種に分類されます。

📖 この記事のポイント3選
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弦楽器は「音の出し方」で3種類に分かれる

撥弦(はじく)・擦弦(こする)・打弦(たたく)の3分類で整理すると、保育士試験の楽器問題が一気にわかりやすくなります。

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保育士試験には弦楽器の問題が頻出

過去問を見ると3回に2回の割合で楽器に関する設問が出題されています。分類・特徴・発祥国がポイントです。

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世界には300種類以上の弦楽器が存在する

オーケストラの定番から日本の和楽器、アジア・中東の民族楽器まで、弦楽器の世界は驚くほど広く深いです。

弦楽器の種類を決める「音の出し方」による3分類

 

弦楽器とは、張られた弦を何らかの方法で振動させて音を出す楽器の総称です。弦だけでは音量が小さいため、ほとんどの弦楽器は「共鳴胴(きょうめいどう)」と呼ばれる木製の胴体を持ち、そこで音を増幅させる仕組みになっています。

弦楽器は大きく3種類に分けられます。弦を指やピックで「はじく」撥弦楽器(はつげんがっき)、弓などで弦を「こする」擦弦楽器(さつげんがっき)、ハンマーなどで弦を「たたく」打弦楽器(だげんがっき)の3つです。

まずこの3分類が基本です。

分類 音の出し方 代表的な楽器
撥弦楽器 弦をはじく ギター、ハープ、箏、三味線
擦弦楽器 弦をこする バイオリン、チェロ、二胡
打弦楽器 弦をたたく ピアノ、ハンマーダルシマー

それぞれの音色には大きな差があります。撥弦楽器は弦をはじいた瞬間に音が立ち上がり、その後すぐに減衰していく「アタック感のある音」が特徴です。擦弦楽器は弓で弦をこすっている間ずっと音を持続させることができるため、歌うような滑らかな旋律を奏でるのに向いています。打弦楽器はその中間的な特性を持ちます。

保育士試験では「〇〇は何楽器か」という分類問題が多数出題されており、この3分類はしっかり押さえておきたいところです。たとえば「ピアノは鍵盤楽器でもあり、打弦楽器でもある」という点は出題ポイントになりやすいので注意が必要です。

参考:撥弦・擦弦・打弦の違いについて詳しい解説はこちら

弦楽器の種類を徹底解説する完全ガイド|たんこぶちん

弦楽器の種類一覧:オーケストラの中心「ヴァイオリン属」4種

オーケストラで弦楽器セクションの中心を担うのが、ヴァイオリン属の4種類です。バイオリン・ビオラ・チェロ・コントラバスはすべて擦弦楽器で、弓で弦をこすって演奏します。

これら4種は大きさと音域に明確な対応があります。楽器が大きくなるにつれて音域が低くなるという、非常にわかりやすい関係です。

🎻 バイオリン(ヴァイオリン)

全長は約60cmで重さは約0.5kg程度。4弦構造で調弦は低い順にソ・レ・ラ・ミです。ヴァイオリン属の中で最も小さく、最も高音が出る楽器で、華やかで艶やかな音色が特徴です。オーケストラの中で最も人数が多く、主旋律を担う「第1バイオリン」と、それに呼応する「第2バイオリン」の2グループに分かれて演奏します。弓の毛には馬のしっぽの毛が使われているのも特徴のひとつです。

🎻 ビオラ(ヴィオラ)

全長は約70cmで重さは約0.6kg。バイオリンより約10cm大きく、調弦は低い順にド・ソ・レ・ラです。人間の声に最も近い音域を持つとも言われており、温かみのある中音域の音色が魅力です。オーケストラでは内声部(和音の中間部分)を担当することが多く、縁の下の力持ち的存在です。

つまり「人間の声に最も近い音域」はビオラが条件です。

🎻 チェロ

全長は約120cmで重さは約3.5kg。調弦はド・ソ・レ・ラで、座って演奏します。床に立てたエンドピンという棒で楽器を支え、膝の間に挟んで演奏するスタイルが特徴です。豊かで深みのある低音が魅力で、オーケストラ内でメロディーを担当することも多い楽器です。「楽器の王様」と呼ばれることもあります。

🎻 コントラバス

全長は約180cmで重さは約10kg。コントラバスは人の背丈と同じくらいの大きさです(成人の平均身長160〜170cmと比較するとイメージしやすいでしょう)。ヴァイオリン属の中で唯一、立って演奏するのが基本です。調弦は低い順にミ・ラ・レ・ソ(5弦の場合はさらに低いシが加わります)で、オーケストラの低音域を支える重要な役割を担います。ジャズやポップスでもウッドベースとして広く活躍しています。

保育士試験ではヴァイオリン属を「大きさ順に並べる」問題が出ることもあります。小さい順に「バイオリン→ビオラ→チェロ→コントラバス」と覚えておきましょう。

参考:ヤマハによるバイオリン属4種の詳しい解説

弦楽器の種類と違い|Start!はじめてさんの弦楽器ガイド|ヤマハ

弦楽器の種類一覧:保育士試験に出る弦楽器「ギター・三味線」

保育士試験の過去問で実際に出題されている弦楽器は、ヴァイオリン属以外にもあります。ギターと三味線です。この2つは特に押さえておく必要があります。

🎸 ギター

ギターは6本弦(または12弦)の撥弦楽器です。調弦は低い弦から順にミ・ラ・レ・ソ・シ・ミとなっています。ギターには主に3種類あります。

  • クラシックギター(スパニッシュギター):ナイロン弦を張った元祖ギター。柔らかく落ち着いた音色が特徴。
  • アコースティックギター(フォークギター):スチール弦を張ったギターで、弾き語りなどに使われる。
  • エレクトリックギター(エレキギター):アンプに接続して音を増幅させるタイプ。

保育現場ではアコースティックギターを使って弾き語りをする保育士さんも多く、子どもとの音楽活動に活用しやすい楽器です。実際、保育士試験の実技試験「音楽表現」では、ピアノだけでなくギターも選択できる場合があります。ギターは使えそうです。

🎵 三味線(しゃみせん)

三味線は日本を代表する撥弦楽器で、3本の弦をバチではじいて演奏します。保育士試験でまさかの出題実績があり、知らないと失点しかねない楽器です。

三味線は棹(さお)の太さによって3種類に大別されます。

種類 特徴 用いられる音楽ジャンル
細棹(ほそざお) 細くて軽い 長唄・河東節など
中棹(なかざお) 中間的な太さ 地歌・端唄・小唄など
太棹(ふとざお) 太くて重厚 義太夫節・津軽三味線など

また調弦方法も3種類あります。「本調子」「二上り」「三下り」の3つで、伴奏する音楽のジャンルに合わせて使い分けます。室町時代に中国の「三絃」が琉球へ渡り「三線(さんしん)」となり、それが日本本土に伝わって三味線へと発展した歴史があります。

参考:保育士試験に出る楽器知識のまとめ

保育実習理論 おぼえよう!音楽の基礎知識④いろいろな楽器|保育えんjob

弦楽器の種類一覧:日本の伝統楽器「箏・琵琶・胡弓」の特徴

日本には三味線以外にも個性的な弦楽器が存在します。箏(そう)・琵琶(びわ)・胡弓(こきゅう)の3つはぜひ知っておきたい楽器です。特に保育士として「日本の音文化」を子どもたちに伝える機会にも役立ちます。

🎵 箏(そう)

箏は全長約180cmの桐の板に13本の弦を張った撥弦楽器です。高さ180cmというと冷蔵庫1台分ほどの長さになります。「柱(じ)」と呼ばれる小さな三角形の支柱で弦の長さを調節して音程を変え、箏爪(ことづめ)をはめた右手の指で弦をはじいて演奏します。箏は奈良時代に中国(唐)から伝わり、当初は雅楽の楽器として宮廷で使われていました。

よく「箏と琴(こと)は同じ楽器?」と混同されますが、厳密には別の楽器です。箏には音程を調整する「柱」がありますが、琴には柱がなく、直接弦を押さえて音程を変えます。この違いは覚えておきましょう。

🎵 琵琶(びわ)

琵琶は4〜5本の弦を持つ撥弦楽器で、ヘラ状のバチで弦をかき鳴らして演奏します。奈良時代に唐から伝わり、雅楽の伴奏楽器として親しまれてきました。独特の哀愁のある音色で「弾き語り(語り物音楽)」にも使われ、鎌倉時代には「平家物語」の語りに「平家琵琶」が用いられました。日本の琵琶には楽琵琶・平家琵琶・薩摩琵琶・筑前琵琶などの種類があります。

🎵 胡弓(こきゅう)

胡弓は三味線と形が似た小ぶりな楽器ですが、決定的な違いがあります。それは「弓で弦をこする」擦弦楽器であるという点です。日本の伝統楽器の中で唯一の擦弦楽器として知られています。絹糸が3本張られており、馬の毛を使った弓で弦をこすって音を出します。かつては三味線・箏・胡弓の3つで合奏するスタイルが一般的でしたが、現在では尺八がその役割を担うことが多くなりました。現在でも富山県・八尾地区の「おわら風の盆」という民俗行事で、胡弓の演奏を聴くことができます。

なお和楽器に共通する大きな特徴として「さわり」と呼ばれる雑音付加機構があります。三味線や琵琶などでは、意図的にわずかな雑音を乗せることで独特の音色を生み出します。これは「雑音を徹底的に排除する」西洋楽器とは真逆の発想で、日本文化ならではの美意識を表しています。いいことですね。

弦楽器の種類一覧:保育活動に取り入れやすい弦楽器と鑑賞のすすめ

保育士として弦楽器の知識を持つことは、試験対策だけでなく実際の保育活動にも直結します。子どもたちに「音楽のたのしさ」を伝えるためのヒントとして、弦楽器を活用する場面を考えてみましょう。

🎸 ギター・ウクレレ:弾き語り・歌の伴奏に使える

ウクレレはギターより小さく、4本弦のハワイアン起源の撥弦楽器です。コードを押さえやすく、初心者でも数週間の練習で弾き語りができるようになることから、保育士さんの間で人気が高まっています。ウクレレ本体は5,000円〜15,000円程度からそろえることができ、ギターよりも気軽に始められます。これは使えそうです。

保育現場でギターやウクレレを演奏しながら歌うと、子どもたちの注目度が一気に上がります。ピアノが固定されている場所でなくても演奏できる機動性の高さも魅力です。

🎻 バイオリンの音色を「鑑賞活動」に取り入れる

保育士が実際にバイオリンを弾く必要はありませんが、絵本の読み聞かせや行事の際にバイオリンの演奏動画や音源を流す「鑑賞活動」は、子どもの感性を育てる上で非常に効果的です。バイオリンの弦は馬のしっぽの毛を張った弓でこすって音を出すということを子どもに話すだけでも、「えっ、馬の毛!?」と大きな反応が返ってきます。

🌍 世界の弦楽器を知ることが多文化教育につながる

世界には300種類以上の弦楽器が存在しています。「日本の箏」「インドのシタール」「中東のウード」「中国の二胡」など、異なる文化圏の楽器の音色を聴き比べることは、子どもたちへの多文化教育のきっかけになります。たとえば二胡の音色はどこか哀愁があって人間の声に似た特徴があり、子どもでも「声みたい」と感じやすい楽器です。

オーケストラへの「子ども向けコンサート(子ども定期演奏会)」に関する情報も、保育園・幼稚園から発信すると保護者にも喜ばれます。

参考:子ども向けに弦楽器をわかりやすく解説している参考ページ

弦楽器のいろいろ|こども定期演奏会

🎶 弦楽器の音域を「高い・低い」で体感させる保育のアイデア

バイオリンは高い音、コントラバスは低い音という対比を使って、子どもたちに「音の高低を体で感じてもらうゲーム」を取り入れることができます。バイオリンが鳴ったら「背伸びをする」、コントラバスが鳴ったら「しゃがむ」というように体を動かすことで、音楽と身体表現を結びつけた保育活動が実現できます。

このように弦楽器の知識は「保育士試験の知識」としてだけでなく、「子どもとの豊かな音楽体験」のためにも活用できる知識です。音域が基本です。


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