スイカの歌 歌詞と手遊びを保育士が丸ごと解説

スイカの歌 歌詞と手遊びの全て:保育に使える完全ガイド

「スイカの名産地」の歌詞に、実は牛や羊が登場するアメリカ民謡が隠れていたとしたら、あなたの保育活動が一気に広がります。

この記事でわかること3つ
🎵

歌詞の全文と意味

3番まである歌詞を掲載し、「とうもろこしの花婿」など謎めいたフレーズの意味をわかりやすく解説します。

🙌

振り付けのコツと間違えやすいポイント

「め・さん・ち」の動作のポイントや、テンポを上げたときに子どもが盛り上がる導き方を具体的に紹介します。

📚

保育に活かせるねらいとアレンジ

年齢別のねらいや替え歌・発展遊びなど、保育の引き出しをぐっと増やせる活用法を解説します。


<% index %>

スイカの歌 歌詞の全文と原曲の意外な正体

 

「すいかの名産地(すいかのめいさんち)」の歌詞は、全部で3番まであります。意外と3番まで知らない保育士さんも多いので、ここで全文をしっかり確認しておきましょう。

番号 歌詞
1番 ともだちができた すいかの名産地/なかよしこよし すいかの名産地/すいかの名産地 すてきなところよ/きれいなあの娘の晴れ姿 すいかの名産地
2番 五月のある日 すいかの名産地/結婚式をあげよう すいかの名産地/すいかの名産地 すてきなところよ/きれいなあの娘の晴れ姿 すいかの名産地
3番 とんもろこしの花婿 すいかの名産地/小麦の花嫁 すいかの名産地/すいかの名産地 すてきなところよ/きれいなあの娘の晴れ姿 すいかの名産地

作詞は高田三九三(たかだ さくぞう)氏によるもので、1965年頃の作品とされています。「意味がよくわからない」と思っていた保育士さんも多いかもしれませんが、実はちゃんとしたストーリーがあるんです。

1番では、すいかの名産地に引っ越してきた主人公が新しい友達を作る様子、2番では5月にその地で結婚式が開かれること、3番でその花婿が「とうもろこし」で花嫁が「小麦」、つまり農作物が擬人化されたファンタジックな結婚式の場面が描かれています。歌詞の世界観、なかなか奥深いですね。

そして、この歌の原曲こそが驚きの事実です。アメリカ民謡「Old MacDonald Had a Farm(ゆかいな牧場)」がそのままのメロディで使われています。「Old MacDonald Had a Farm」は、マクドナルドじいさんの牧場で動物たちが暮らす内容で、英語版では「イーアイ・イーアイ・オー♪」とリフレインする有名な曲です。原曲には「スイカ」という単語が1つも出てきません。それなのに日本語版では丸ごとスイカの世界に作り変えられているというのが、この曲の面白いところです。

なぜスイカになったのかは今も諸説あり、正確な経緯は不明のままです。これを子どもたちに話すと「どうしてスイカなの?」という自由な想像を引き出すことができ、保育の話題としても使えます。

スイカの歌の振り付けと「め・さん・ち」の手遊びの正しいやり方

「すいかの名産地」の手遊びの核心は、繰り返し登場する「めいさんち(名産地)」のフレーズに合わせた動作です。ここさえ覚えれば、あとはリズムに乗って楽しめます。

基本の振り付けは以下の通りです。

  • すいか:両手を頭上で大きく合わせてスイカの丸い形を作る
  • め(名):人差し指で自分の目を指差す
  • さん(産):指を3本立てて元気よく手を上げる
  • ち(地):人差し指を下に向けて地面を指差す

「め・さん・ち」は「目・3・地」という意味です。最初にこの3つを説明しておくと、子どもたちは格段に覚えやすくなります。これは使えそうです。

実演のコツは「大げさなくらい動く」ことです。「おおきくなって」「ちいさくなって」などのフレーズが登場するバリエーション版では、手や体の動きを極端に大きく・小さくすることで、子どもたちの動きが生き生きとしてきます。

また、ある程度歌えるようになったら、テンポを少しずつ上げていくのがとても効果的です。手の動きの忙しさに追いつこうとする子どもたちが大はしゃぎになります。足踏みと組み合わせると室内での軽い運動にもなります。

難易度の観点からは、「油断していると間違えやすい振り付け」が含まれているため、3歳以上に向いています。4〜5歳児になると、スピードを競うゲームのような楽しみ方もできます。年齢別にテンポを変えて使うのが基本です。

手あそび「すいかの名産地」の振り付け解説(マイナビ保育士) ※写真付きで「め・さん・ち」の動作を確認できます

スイカの歌を保育に使うねらいと年齢別の導入アイデア

「すいかの名産地」を保育活動に取り入れる際には、年齢ごとにねらいを意識するとより効果が高まります。同じ曲でも、年齢によって発達上の意義がまったく違うからです。

2歳児のねらいは「繰り返しの歌詞とリズムに慣れ親しむこと」です。「すいかの名産地」というフレーズが何度も繰り返されるこの曲は、言語習得の途中にある2歳児に最適なリズム体験になります。導入では「スイカ、知ってる?甘いよね!今日はスイカのうたで遊ぼう!」と生活体験と結びつけるのがポイントです。

3歳児には「大きい・小さいといった概念を体で体感すること」がねらいとして適しています。「おおきくなって」「ちいさくなって」を体全体で表現させることで、言葉の意味が体感として定着します。

4歳児は「上下・前後の空間認識」まで広げられます。「いちばん上はどこかな?」と体を使って確かめながら遊ぶと、より豊かな活動になります。

5歳児になると「オリジナルの歌詞を考える」という創作活動へ発展させられます。「すいかの名産地」の代わりに「〇〇の名産地」を自分たちで考えて歌う替え歌遊びは、語彙力や想像力を大きく引き出します。

手遊び歌全般の効果として、国士舘大学の研究では「手の動き、リズム感、反射機能などが発達し、脳の働きが活発になる」という結果が示されています。また、「リズム感がよい子どもは言語の発達も早い傾向がある」という研究報告もあります。つまり楽しんで遊んでいるだけで、脳への多面的な刺激が自然と生まれるということですね。

手遊び歌の使用法における一考察(国士舘大学 学術機関リポジトリ) ※脳の発達・言語習得への効果に関する研究論文

スイカの歌の替え歌アレンジと「す抜きゲーム」で盛り上がる方法

「すいかの名産地」はアレンジが効きやすい曲です。定番の振り付けに慣れてきたら、次のような発展遊びで保育をさらに盛り上げましょう。

まず定番のアレンジが「〇〇の名産地」替え歌です。「トマトの名産地」「プールの名産地」など、子どもたちが思い思いの言葉を入れて歌います。食育の時間に旬の野菜を入れたり、遠足の行き先を入れたりと、保育の文脈に合わせて自由に応用できます。これは保育士の引き出しとして持っておいて損はありません。

次に、TOSSランドでも紹介されている「す抜きゲーム」です。「すいかの名産地」という歌詞の中で「す」が来るたびに声を出さず沈黙する、というルールで歌います。最初は笑いながら失敗し、だんだん集中して挑戦するようになる姿が見られます。集中力と聴覚の注意力を同時に鍛えられるゲームです。

さらに、「すいか」のパートで両手で大きな丸を作り、テンポを上げながらフォークダンス風に輪になって歌う使い方もあります。集団での一体感が生まれやすく、発表会前のウォームアップにも向いています。

子どもたちが「自分でアレンジできる」という体験は、表現力や自己肯定感にも繋がります。決まった振り付けを正確にやるだけでなく、「自分だけのバージョン」を考える楽しさを味わわせてあげましょう。アレンジの自由度が高いことが、この曲の大きな魅力の一つです。

「すいかの名産地」であそぼう(TOSSランド) ※「す抜きゲーム」や替え歌の実践アイデアが具体的に紹介されています

スイカの歌を食育・季節行事と組み合わせる保育士だけが知る活用術

「すいかの名産地」は夏の手遊び歌として有名ですが、実は保育の様々な場面に組み込める汎用性の高い曲です。特に「食育」との連動に活用している保育士さんはまだ少なく、そこに差をつけるチャンスがあります。

7〜8月の給食でスイカが出る日の「前」に、この手遊びをサッと取り入れるだけで食への期待感が高まります。「今日のおやつはスイカだよ!歌を歌ってから食べようか」という導入は、子どもたちの食卓への集中度を高め、残食率を下げる効果が現場でも報告されています。

また、「日本一のスイカの産地は熊本県」という事実を3〜4歳児に伝えると、地図や写真を見ながら「熊本ってどこ?」という地理への興味につながることがあります。こういった知識の広がりが、手遊び歌から始まるのが保育の醍醐味です。

さらに、「歌詞に登場するとうもろこしや小麦も夏の食材だよ」と触れると、食材への関心がぐっと広がります。3番の歌詞を「ただ意味不明なフレーズ」として流さず、「夏の食べ物が結婚式をしているお話だよ」と説明するだけで、子どもたちの目がキラキラします。

手遊び歌の「歌詞の意味を伝える」という行為そのものが、語彙力の拡張と物語の理解力を育てます。結論は「歌って終わり」ではもったいないということです。

保育の引き出しをもっと増やしたい場合、「ほいくis」や「ほいくnote」などの保育士向け専門サイトでは、季節ごとの手遊び歌を動画付きで多数紹介しています。「すいかの名産地」と同様に夏に使えるカラオケ版の練習動画も掲載されているので、自分のペースで振り付けを確認するのに役立ちます。


舞台 淡海乃海‐声無き者の歌をこそ聴け‐