ポップコーンの歌の歌詞を保育士が使いこなす完全ガイド

ポップコーンの歌の歌詞を保育で活かす方法と注意点

「ポップコーン」の歌詞を子どもに歌うと、実は著作権侵害になるケースがあります。

🍿 この記事でわかること
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代表的な「ポップコーンの歌」の歌詞一覧

手遊び版・おかあさんといっしょ版・ハローキティ版の3種類の歌詞と、それぞれの特徴を詳しく解説します。

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年齢別の活用方法とねらい

0歳〜5歳のクラス別に、どの曲をどのテンポでどう導入すれば効果的かを具体的に紹介します。

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著作権の落とし穴と安全な使い方

SNS投稿・楽譜コピー・発表会での使用など、保育士がやりがちな著作権リスクと正しい対処法を解説します。


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ポップコーンの歌の歌詞は「3種類」ある──保育士が知っておくべき基礎知識

 

「ポップコーンの歌」という言葉を聞いたとき、保育士の間でも思い浮かべる曲が異なることがよくあります。実は「ポップコーン」をテーマにした保育向けの歌は、大きく分けて3つ存在します。それぞれ作詞・作曲者も、使える年齢層も、場面も異なりますので、まずは整理しておきましょう。

曲名 作詞・作曲 特徴 対象年齢の目安
ポップコーン(手遊び歌 小倉げんき 作詞・作曲 テンポ変化が楽しい手遊び 1歳〜5歳
ポップンポップコーン 冬杜花代子 作詞/池毅 作曲 NHK「おかあさんといっしょ」の夏の定番曲 2歳〜5歳
ハローキティ(ポップコーンの歌) 八坂裕子 作詞/宮川泰 作曲 サンリオのキャラクターソング 2歳〜5歳

まず最も保育現場でよく使われる「手遊び歌・ポップコーン」は、あそび歌作家・小倉げんきが作詞・作曲した創作手遊びです。「ポップコーン ポン ポン!」という軽快なフレーズが繰り返され、テンポを上げたり下げたりすることで子どもたちの反応が大きく変わります。これが基本です。

次に「ポップンポップコーン」は、1993年7月の「おかあさんといっしょ」月の歌として放送されたNHKの楽曲です。作詞は冬杜花代子、作曲は池毅で、歌詞には「おひさま なつのうみ/おすなは フライパン/はだしで ヨーイドン/あちちち ポップコーンに なりそう」という夏の砂浜をフライパンに見立てた個性的な表現が使われています。「こんがり こげてきた/そらまで とびあがれ」という歌詞は、子どもたちが全身で表現しやすい内容になっています。

そして3つ目が、イオンやイトーヨーカドーなど大型ショッピングモールのハローキティのポップコーンマシーンから流れるあの曲、「ハローキティ」(通称ポップコーンの歌)です。1977年にリリースされたシングルで、「ハローキティ こんにちは/キティはみんなの人気者」という歌い出しが特徴的です。意外なことに、この曲の作曲は「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌でも知られる宮川泰(1931〜2006)が担当しています。

世界の民謡・童謡「ハローキティのポップコーンの歌の歌詞と由来」(作曲家・宮川泰の詳細や原曲の解説あり)

ポップコーンの歌の手遊び歌詞と振り付け──テンポ変化が子どもに与える効果

保育の現場で最も手軽に取り入れられるのが、手遊び版「ポップコーン」です。この歌の最大の魅力は、歌うたびにテンポとボリュームを変えられる点にあります。1回目は普通のテンポで、2回目は音も動きも大きく、3回目は小さく静かに、4回目はたくさんポップコーンが一気にはじける…という展開が、子どもたちの好奇心をぐんぐん引きつけます。

歌詞のフレーズは「ポップコーン ポン ポン!」を中心に、コーンがはじける様子を体で表現する内容です。両手を握って「コーン」の状態から、「ポン!」の瞬間に手をパッと開いてはじける動きをするのが基本の振り付けです。

以下の流れで使うと、子どもたちがスムーズに切り替えできます。

  • 🌽 1回目:ふつうのテンポ → 歌詞と動きを覚える
  • 💥 2回目:音も動きも大きく → テンションを上げる
  • 🤫 3回目:小さく静かに → 落ち着きを取り戻す
  • 🍿 4回目:一気にポポポポポーン! → クライマックスで大盛り上がり

ただし、4回目の「ポポポポポーン!」で子どもたちのテンションが最高潮になるため、絵本の読み聞かせや食事の前には順番を入れ替えるのが賢明です。静かなポップコーンを最後に持ってくる構成にすることで、活動の切り替えが自然にできます。つまり、「盛り上げてから静める」という順序のコントロールが保育士の技術になります。

手遊び歌が子どもの発達に与える効果は、研究でも確認されています。両手をさまざまに動かす手遊び歌は脳への刺激が大きく、音楽に合わせた指先の運動が脳を活性化させる可能性が鹿児島大学の研究で示唆されています。また「歌いながら手を動かす」という二重課題は、マルチタスクの土台となる認知機能を自然に鍛えます。

鹿児島大学リポジトリ:幼稚園における手遊び歌の実践的研究(指先運動と脳発達の関係を詳しく解説)

ポップコーンの歌を年齢別に使い分ける──0歳〜5歳の活用例とねらい

「ポップコーンの歌」には複数のバリエーションがあるため、子どもの年齢や発達段階に合わせた選び方が重要です。同じ「ポップコーン」というテーマでも、使う曲が違うと保育のねらいもアプローチも変わってきます。

0〜1歳(乳児クラス) には、テンポがゆっくりで音の変化が楽しめる手遊び版の1回目・3回目(静かなバージョン)がおすすめです。この年齢では「真似する」よりも「見て楽しむ」段階にあるため、保育士がゆったりとした動きで歌って聞かせるだけで十分な視覚・聴覚刺激になります。「ポン!」で手をパッと開く動作は視線を引きやすく、0歳でも反応が出やすい場面のひとつです。

2歳 は手遊び版の基本形が適しています。「ポン」の動きを保育士に合わせて真似し始める時期で、「できた!」という達成感が自己肯定感につながります。言語理解も進んでいるため、「ポップコーン、はじけるよ!」という言葉がけを加えると食への興味が広がります。

3〜4歳 になると、「ポップンポップコーン(おかあさんといっしょ)」のように少し長い歌詞の曲にも挑戦できます。「おひさま なつのうみ」という情景描写の歌詞が夏の保育テーマとも連動しやすく、砂浜や夏のプールと結びつけて歌えるのが強みです。身体全体でジャンプしながら歌う「そらまで とびあがれ」のフレーズは、3歳以降の活動的な表現遊びとして最適です。これは使えそうです。

5歳 では、テンポ変化のある手遊びを子ども自身がリードする形に発展させることもできます。「今日は○○ちゃんが速さを決めてみよう!」と提案するだけで、主体性と表現力の発達を同時に促すことができます。

年齢 おすすめの曲・バージョン 主なねらい
0〜1歳 手遊び版(静かなバージョン 音とリズムの心地よさを味わう
2歳 手遊び版(基本形) 模倣・食への関心
3〜4歳 ポップンポップコーン 季節感・身体表現
5歳 手遊び版(テンポ変化あり) 主体性・表現力

ハローキティの「ポップコーンの歌」の歌詞を保育で使う前に知りたいこと

「ハローキティ こんにちは」で始まる、あのショッピングモールでお馴染みのポップコーンの歌。子どもたちが自然に口ずさむほど認知度が高く、保育でも使いたいと思う先生は多いはずです。ただし、この曲の使い方にはいくつか知っておきたいポイントがあります。

まず歌詞の内容から確認しましょう。ポップコーンマシーンから流れているのは、実は冒頭の「優しいキティと一緒なら つられて優しくなっちゃうの」の部分までです。曲自体にはその後も続きがあり、「昨日つぼみの赤いばら 今日はちょっぴり咲きました」という歌詞が続きます。その後「バイバイキティ また明日」という別パートへと移行し、「嫌なことなど忘れましょう 雨の日ばかりは続かない」という前向きなメッセージで締めくくられます。意外ですね。

歌詞には「昨日・今日・明日」という時間の流れが組み込まれており、2番のメッセージは子どもたちの心にも響く内容になっています。誰でも知っているキャラクターの歌ながら、実は「どんな状況でもキティと一緒なら笑顔になれる」というテーマを持つ深みのある構成です。

一方で、注意すべきことがあります。2024年、MAISONdesとハローキティがコラボした新曲「ポップコーン!!」がリリースされており、子どもたちが保育士に「ポップコーンの歌うたって」とリクエストしてくる場合、どちらの曲を求めているか文脈で確認することが必要になってきました。

ポップコーンマシーンバージョンの「ハローキティ」を歌い聞かせや朝の会で使う場合、著作権は1977年リリースの楽曲として宮川泰が作曲し、現在はサンリオ・および著作権管理団体が権利を持っています。宮川泰は2006年に逝去しているため、著作権の保護期間(死後70年)は2076年まで続きます。2026年現在も保護期間中です。これが条件です。

ポップコーンの歌と著作権──SNSに動画投稿すると10年以下の懲役になることも

「先生、子どもたちと一緒に手遊びしている動画をInstagramに上げたら問題ありますか?」──これは保育士からよく出る疑問のひとつです。結論から言うと、投稿先のSNSによって答えが大きく変わります。これだけ覚えておけばOKです。

著作権法第119条第1項によると、著作権侵害が成立した場合、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金(または両方)が科せられる可能性があります(文化庁公開資料より)。刑事罰の対象になるということですね。ただし、保育現場での「歌い聞かせ」「子どもたちと一緒に歌う活動」それ自体は、著作権法上の「非営利かつ無料の上演・演奏」に該当するため、多くのケースで問題になりません。

問題が起きやすいのは以下の場面です。

  • 📱 SNS・YouTubeへの手遊び動画の投稿
  • 📄 楽譜の無断コピー・保護者配布
  • 💿 発表会のDVD・CDの作成と販売
  • 💻 有償オンラインセミナーでの使用

特に注意が必要なのはSNSへの投稿です。Instagram・FacebookはJASRACと包括利用許諾契約を締結しているため、これらのプラットフォームへの手遊び動画の投稿は原則として問題ありません。しかしX(旧Twitter)はJASRACとの提携がなく(2024〜2025年時点)、演奏・歌唱動画の投稿には個別の確認が必要です。厳しいところですね。

手遊び版「ポップコーン」の作者・小倉げんきのような現代の創作手遊び歌作家の楽曲は、著作権を個人または所属事務所が管理しているケースがほとんどです。保育発表会や行事で使用する前に、必ず作者の公式サイトや連絡先で利用条件を確認しましょう。無断使用が発覚した場合、金銭的な請求が来ることもゼロではありません。

一方で、1920年以前に作られた童謡(「ちょうちょ」「さくらさくら」など)は著作権の保護期間が終了しているパブリックドメイン楽曲として自由に使えます。著作権フリーで安心して使いたい場合は、こうした楽曲を選ぶか、作者のサイトで無料利用を明記している曲を選ぶのが確実な方法です。

文化庁:著作権が侵害された場合の対抗措置(罰則・手続きについて詳しく記載された公式資料)
愛知文教女子短期大学:保育現場で必要な著作権の知識(JASRAC連携によるやりがちな著作権違反の具体的な事例紹介)

ポップコーンの歌の活用アイデア──保育の場面別おすすめ活用法

「ポップコーンの歌」は歌詞の楽しさだけでなく、保育のさまざまな場面で活用できる汎用性の高さが魅力です。使い方次第で、毎回新鮮な活動として子どもたちに届けることができます。

おやつ・給食前の導入として使うのが最もオーソドックスな方法です。「ポップコーンみたいにパチパチはじけてから手を洗おうか!」という言葉がけで自然に生活動作へつなげられます。食べ物をテーマにした手遊びは食育の入り口にもなり、保育のねらいとも直結しやすいです。

活動の切り替えにも効果的です。外遊びから室内活動に移行するとき、子どもたちの気持ちをリセットする手段として「ポップコーンの歌」を挟むと、エネルギーを発散しながら気持ちの切り替えが促せます。特にテンポをコントロールするバージョンは、最後を静かな音で終わらせることで自然と落ち着いた雰囲気をつくれます。

夏のテーマ保育や行事との連携も見逃せません。「ポップンポップコーン」の歌詞にある「おひさま なつのうみ」「はだしで ヨーイドン」というフレーズは、夏祭りや水遊び・プール活動のテーマと絶妙にマッチします。7月・8月の「月の歌」として1993年に放送された実績があるように、夏の保育全体の流れにのせやすい一曲です。

誕生日会や集会の出し物として取り入れる場合は、子どもたちが主役になれるよう「今日ははじけるポップコーンになってみよう」と役割を与えるアレンジが効果的です。5歳クラスでは子ども自身がリーダーになってテンポを指示するゲーム性を加えることで、リーダーシップの芽を育てることもできます。

パラバルーン活動との組み合わせも、意外と相性が良いアレンジです。長野市の子育て支援イベントでも報告されているように、シーツやパラバルーンにボールを乗せて「ポン!」のタイミングでボールを飛ばす活動は、ポップコーンのはじける様子そのものを再現できるため、子どもたちから大歓声が上がります。集団での達成感を生みやすい点が特長です。

ほいくnote:おやつたーべよの振り付きレビュー(給食・おやつ前の手遊び導入方法の参考に)

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