けん玉の歌歌詞を保育で活かす全番解説と実践ガイド

けん玉の歌「歌詞」全番を保育で活かす完全ガイド

「けん玉の歌」の歌詞を4番まで全部言えると、子どもの技の練習時間が約3倍に延びます。

この記事でわかること
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歌詞の全文(1〜4番)

「もしもしかめよ」の正式曲名は「うさぎとかめ」。1901年発表の童謡で、全4番の歌詞をすべて紹介します。

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「もしかめ」技の教え方とコツ

大皿・中皿を交互に乗せる技をリズムよく教えるポイントと、保育現場でよくある失敗例を解説します。

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けん玉が子どもの発達に与える効果

集中力・バランス感覚・目と手の協調性など、保育のねらいと結びつく発達効果をまとめました。


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けん玉の歌「歌詞」の正式タイトルと誕生の背景

 

「もしもしかめよ、かめさんよ」という歌い出しで誰もが口ずさめる、あの歌。保育の現場では「けん玉の歌」と呼ばれることが多いですが、正式なタイトルは「うさぎとかめ」です。これは意外に知られていない事実です。

この曲は1901年(明治34年)、石原和三郎・作詞、納所弁次郎・作曲によって『幼年唱歌 二編上巻』で発表されました。明治時代から125年以上にわたって歌い継がれてきた、まさに超ロングセラーの童謡です。石原和三郎は「金太郎」「花咲爺」「大黒様」なども手がけた作詞家で、群馬県みどり市出身の「童謡の父」とも呼ばれる人物です。

歌詞のストーリーのルーツは、イソップ寓話「ウサギとカメ(The Tortoise and the Hare)」にあります。16世紀後半にポルトガルから日本に伝来し、江戸初期以降に『伊曾保物語』として広まったこの物語が、明治の童謡として新たに生まれ変わりました。つまり歌詞の内容は純粋な日本オリジナルではなく、ヨーロッパ発祥の教訓話が土台になっています。これはなかなか興味深い点です。

けん玉の「もしかめ」技の名前は、この曲の出だし「もしもし亀よ」と、技の内容(大皿・中皿を交互に繰り返す)を組み合わせた俗称で定着したものです。つまり「もしかめ」はあくまで技の名前であり、歌の正式タイトルとは別物だということは、ぜひ子どもたちにも伝えておきたいところです。

参考情報:童謡の父・石原和三郎の功績について(群馬県みどり市公式)

童謡の父 石原和三郎|群馬県みどり市
群馬県みどり市

けん玉の歌「歌詞」全4番を完全収録

実は「もしもしかめよ」を1番しか知らない保育士さんは多くいます。でも全4番が言えると、子どもが「もしかめ」技を練習する時間が格段に長くなり、達成感を伴う活動ができるようになります。ここで全文を確認しておきましょう。

番号 歌詞 主な場面
🐢 1番 もしもし かめよ かめさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみの のろい ものはない
どうして そんなに のろいのか
ウサギがカメをバカにする場面
🐰 2番 なんと おっしゃる うさぎさん
そんなら おまえと かけくらべ
むこうの おやまの ふもとまで
どちらが さきに かけつくか
カメが競走を申し込む場面
😴 3番 どんなに かめが いそいでも
どうせ ばんまで かかるだろ
ここらで ちょっと ひとねむり
グーグーグーグー グーグーグー
ウサギが油断して昼寝する場面
🏆 4番 これは ねすぎた しくじった
ピョンピョンピョンピョン ピョンピョンピョン
あんまり おそい うさぎさん
さっきの じまんは どうしたの
ウサギが遅れてカメが勝つ場面

全4番でひとつの物語が完結しています。1番がウサギのからかい、2番がカメの宣言、3番がウサギの油断(グーグーの効果音が子どもに大ウケです 😄)、4番がカメの勝利という構造です。4番まで通して歌うと、子どもたちは自然とストーリーに入り込み、けん玉の手も自然と止まりにくくなります。

歌詞は場所によって「せかいのうちに」「せかいのうちで」と1文字違うことがあります。一般には「せかいのうちで」が使われることが多いですが、いずれも正式版として扱われています。気にしなくて問題ありません。

参考情報:「うさぎとかめ」の歌詞全文と音楽研究資料

うさぎとかめ(もしもしかめよ) 童謡・唱歌
世界の民謡・童謡

けん玉の歌に合わせた「もしかめ」技のやり方と教え方のコツ

「もしかめ」は、童謡「うさぎとかめ」の歌詞に合わせて、けん玉の玉を大皿と中皿に交互に乗せ続ける技です。難易度はかなり高く、保育現場では4〜5歳児向けとされています。ただし、正しい手順で教えれば、年中さんでも10回程度は続けられるようになります。

まず押さえておきたいのが持ち方です。「皿持ち」と呼ばれる持ち方で、けん先が下を向くように握り、親指と人差し指で軸の先端をつまみます。残りの指は小皿に軽く添える形です。右利きの場合は右手でこの持ち方をします。

次に大切なのが膝の使い方です。膝を曲げ伸ばしするリズム(バウンド)に合わせて玉を上げると、余計な力を使わずに玉が安定します。ここを教えないで「腕だけで上げようとする」子どもが多く、それが続かない原因の第1位と言っても過言ではありません。「ひざがポンプ」と声に出して伝えると、子どもがイメージしやすくなります。

  • 🎵 歌と同期させる:「もしもし」で大皿、「かめよ」で中皿、「かめさんよ」で大皿…というように、歌詞の1音節ごとに皿を切り替えるリズムで練習する。最初は歌をゆっくり歌って合わせていく。
  • 🦵 膝を使う:腕だけでなく膝の上下でリズムを取る。「ポヨーン、ポヨーン」というイメージで弾ませると成功しやすい。
  • ⬆️ 高く上げすぎない:玉を高く上げると受けるタイミングがずれやすくなる。玉は10〜15cm程度(ボールペンの長さくらい)だけ上げるのが目安。
  • 👀 玉を目で追わない:玉ではなく皿の位置に目を向ける方が、リズムが崩れにくい。上級者ほど「皿を動かす」感覚で技を行っている。

保育の現場では、まず紙コップ製の手作りけん玉から始めるのが効果的です。軽くて怪我リスクも低く、2歳児・3歳児でも大皿に乗せる感覚を楽しみながら身につけられます。木製けん玉は4歳児以上から本格的に導入するのが目安です。

参考情報:保育現場でのけん玉遊びの遊び方・ねらい・注意点(ほいくis)

けん玉の歌とともに伝えたい「もしかめ」の世界記録と驚きの数字

「もしかめ」は子どもたちが最初に挑戦するシンプルな技ですが、突き詰めると底なしの深さがある技でもあります。けん玉協会が主催する全日本もしかめ選手権では、上位入賞者が8時間〜12時間以上もしかめを連続して続けるという、想像を絶する記録が出ています。

日本けん玉協会公式のもしかめ世界記録は12時間(一般部門)です。もし1分間に100回のペースで続けた場合、12時間で72,000回という計算になります。これは保育室のけん玉棚からけん玉を取り出して玉を乗せ、また棚に戻す動作を7万2千回繰り返す量です。この数字を子どもたちに伝えると「えー、すごーい!」という反応が必ずあります。

また、速さのギネス世界記録に関しては、けん玉パフォーマーのゆーだまさんが1分間に307回という記録を達成しています(2023年認定)。1秒間に5回以上のペースです。「みんなが1回やる間に、先生が5回できるって言ったらどう思う?」と子どもに問いかけるのも、活動の導入として面白いアプローチです。

こうした数字を伝えることは、「けん玉をやってみたい!」という動機づけとして非常に効果的です。子どもは数字が大好きですし、「世界一」という言葉には目が輝きます。これ、使えそうです。

参考情報:もしかめ世界記録一覧(公益社団法人 日本けん玉協会)

もしかめ世界記録
12時間 井上槙梧 ...

けん玉の歌を通じた保育のねらいと発達への効果

けん玉は「遊び」でありながら、保育のねらいと深く結びついています。ここを押さえておくと、指導案や月案を書くときにも迷わなくなります。それが条件です。

まず集中力の観点では、脳科学の分野でも注目されています。けん玉に集中することで、思考・分析をつかさどる前頭前野の働きが最小化され、「ゾーン」と呼ばれる高集中状態に入りやすくなることが知られています。何度も繰り返し取り組む中で、子どもは自然と「集中すること」を体で覚えます。

次にバランス感覚と目と手の協調性です。けん玉は視線・腕・膝・体幹を同時に使う全身運動です。ただ「玉を乗せる」だけに見えて、実際には全身がコントロールに参加しています。特に「もしかめ」では左右の動きのリズムを全身で取る必要があるため、リズム感と体幹の発達を同時に刺激します。

さらに、伝統遊びを通じた文化への気づきも重要なねらいです。「うさぎとかめ」の歌詞の意味をちゃんと知った上でけん玉をすると、ただ玉を乗せるのではなく「物語の主人公になって動く」ような感覚が生まれます。3番の「グーグーグーグー」で笑いが起き、4番の「さっきのじまんはどうしたの」で子どもたちが「やった!」と喜ぶ、そういった情緒的な体験がけん玉遊びには自然と組み込まれているのです。

  • 🎯 集中力:反復練習が脳の集中モードを引き出す
  • ⚖️ バランス感覚:全身の体幹・膝・腕を同期させる動きが必要
  • 👁️ 目と手の協調性(協応動作):玉の軌道を予測しながら皿を合わせる
  • 💪 忍耐力・達成感:少しずつ回数が増える喜びを体験できる
  • 🎶 リズム感:歌詞と動作を同期させることで音楽的リズム感も育つ
  • 📚 伝統文化の継承:明治時代から続く童謡と日本の伝承遊びへの親しみ

保育のねらいを記録する場面では「日本の伝統的な遊びを通じて、全身運動能力・集中力・挑戦する意欲を育てる」とまとめると、指導案にそのまま使いやすいです。発達発達支援施設でのけん玉研修でも同様の視点が取り上げられており、専門的な根拠としての信頼性も高まっています。

参考情報:けん玉による子どもの発達支援についての研修レポート

https://maririn-sports.com/blog/hattatusienn

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