ライオンの歌楽譜を保育士が選ぶ完全ガイド

ライオンの歌の楽譜を保育士が使いこなすための選び方と活用術

無料でネットから印刷した楽譜を複数の先生に配ると、著作権違反で1曲1,600円の使用料が発生します。

この記事のポイント3つ
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楽譜の種類と選び方

「ライオンのうた」には入門〜初中級まで4種類以上の楽譜が存在。自分のピアノスキルに合った1枚を選ぶことが上達の近道です。

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著作権の注意点

峯陽さんは存命の作曲家のため、楽譜の無断コピーや配布はNG。JASRAC管理楽曲のコピーは100部以内でも1曲1,600円の許諾料がかかります。

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保育への活用法

0歳〜幼児まで幅広く使える遊び歌。身体表現・ふれあい・弾き歌いと場面ごとの活用アイデアを紹介します。


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ライオンの歌とはどんな曲?峯陽作品の特徴と保育での位置づけ

 

「ライオンのうた」は、保育・音楽業界で長くその名を知られる作詞・作曲家、峯陽(みね よう)さんによる遊び歌です。2005年に音楽センターより発売されたCDブック「峯陽作品集1 ライオンのうた」に収録されており、全国の保育園・幼稚園でずっと歌い継がれてきた実績があります。

歌詞の内容はシンプルで、さまざまなライオンの姿(赤ちゃんライオン、おじいさんライオンなど)を表現しながら繰り返し歌うスタイルです。つまり「歌いながら演じる」遊び歌です。

この構造が保育現場でとても重宝されています。子どもたちが「赤ちゃんライオン」「怖いライオン」と場面を変えるたびに声の大きさや表情を変えて楽しめるため、音楽表現活動と感情表現の両方を同時に育てることができます。0歳の乳児クラスのふれあい遊びから、4〜5歳の幼児クラスの身体表現活動まで、幅広い年齢に対応できる点が大きな強みです。

保育士さんがこの歌を知らないと損する、というレベルの定番曲です。

また、保育士養成機関(短大・専門学校)の15年の経験をもとに作られた楽譜も複数販売されており、「ピアノ未経験者でも弾ける」ことが明確に意識されて設計されています。これは保育実習前や入職間もない保育士さんにとって、大きな安心材料になるでしょう。

音楽センター公式:「峯陽作品集1 ライオンのうた」CDブックの詳細・収録曲一覧

ライオンの歌の楽譜の種類と各レベル別の特徴まとめ

「ライオンのうた」の楽譜は複数の販売サイトや出版社から出ており、同じ曲でも種類が異なります。楽譜を選ぶ際に悩む保育士さんが多いのは、まさにここが理由です。

現在入手できる主な種類は次のとおりです。

種類 レベル 価格(目安) 特徴
ピアノ・ソロ譜(TeaMS_Z) 初級 220〜352円 指番号・階名付き、練習動画QRコード付き
ピアノ・伴奏譜 弾き語り(Piascore) 初級 有料 コードネーム付き、2番歌詞付き、PDF1枚
ピアノ・伴奏譜 弾き語り(圭文社) 初中級 220円 保育現場から小学校まで対応の伴奏譜
斉唱譜(教育出版) 参考 330円 ピアノなし・歌のみ指導に使える
ピアノ伴奏 初級(Piascore) 初級 有料 養成機関15年の経験もとに作成

レベルの目安として「入門〜初級」は右手のメロディに対してシンプルな左手伴奏が付く形が中心です。「初中級」になると左手のパターンが増え、和音やアルペジオが入ることもあります。ちょうどバイエル後半〜ブルクミュラー前半程度のレベルと考えると分かりやすいでしょう。

これが基本です。ピアノが得意でない保育士さんには、まず初級の弾き歌い譜から始めることを強くおすすめします。

特に注目したいのが、アット・エリーゼで販売されている「TeaMS_Z提供版」です。この楽譜にはQRコードから練習サポート動画(Google ドライブ)を無料で視聴できる機能が付いており、独学で練習する保育士さんに大変便利な仕様になっています。大学や幼稚園で効果が確認済みという編曲者のコメントもあり、信頼性の高い楽譜です。

コードネーム付きの楽譜を選べば、ピアノが苦手な保育士さんでも左手をコード弾きに置き換えて弾くことが可能です。これは使えそうです。

アット・エリーゼ:ライオンのうた 峯陽 楽譜一覧(全4種類)

ライオンの歌の楽譜を無料で使いたい保育士が知るべき著作権の話

ネット上には「無料楽譜」と検索すると手書き風やスキャン画像の楽譜が見つかることがあります。しかし、峯陽さんは現在も活動中の作曲家であり、「ライオンのうた」は現在も著作権保護期間中の楽曲です。日本の著作権法では、著作者の死後70年が経過するまで著作権は保護されます。

「個人練習のために1枚コピーするだけならOK」というのは正しい認識です。これは著作権法第30条の「私的複製」に当たるため、問題ありません。

しかし注意が必要なのは、「職員室にある1冊から複数の先生に配る」「楽譜をクラウドにアップして同僚に共有する」といった行為です。これらは著作権者の利益を不当に害する行為に当たり、著作権者(またはJASRAC)の許諾が必要になります。

JASRACが著作権を管理している楽曲のコピーは、100部以内であれば1曲につき歌詞・楽譜それぞれ1,600円(消費税別)の使用料がかかります。これは文化庁の公式パンフレット「楽譜の無断コピーが音楽の未来にピンチをまねいています」にも明記されています。

意外ですね。「保育園内で使うだけだから大丈夫」と思っている先生も多いですが、部内や複数の先生への配布は「私的複製」の範囲外です。

では実際にどうすればいいのでしょうか?一番簡単で安全な方法は、1枚110〜330円前後のダウンロード楽譜を必要な人数分購入することです。コンビニ印刷にも対応しているサービスが多く、手間もほとんどかかりません。余計なリスクを取るよりも、正規の手順で手に入れるのが賢い選択です。

文化庁公式PDF:楽譜コピー問題協議会「楽譜の無断コピーが音楽の未来にピンチをまねいています」(2022年改訂版)
JASRAC PARK:学校など教育機関での音楽利用のルール解説

ライオンの歌の楽譜を使った保育活動の実践アイデア

楽譜を手に入れたあと、どのように保育の場で活かすかも重要です。「ライオンのうた」は遊び歌としての構造上、活用の幅が非常に広い曲です。

0〜2歳の乳児クラスでの使い方

乳児クラスでは「ふれあい遊び」として活用するのがおすすめです。子どもをひざの上に乗せて、「ガオー!」のタイミングで身体を揺らしたり、顔の周りをたてがみに見立てて優しく触れるふれあい遊びが0〜2歳に向いています。ピアノの伴奏はシンプルな左手コード弾きでも十分で、先生が大きな声で歌いかけながら進めるスタイルが効果的です。

3〜5歳の幼児クラスでの使い方

幼児クラスでは「いろんなライオンになりきる」身体表現活動が大変盛り上がります。「眠そうなライオン」「怒っているライオン」「恥ずかしいライオン」など、保育士さんがテーマを出して子どもたちが自由に表現することで、感情表現や創造力を引き出すことができます。生活発表会の導入曲や、発表会前の自由表現活動にも使いやすい曲です。

弾き歌いをするときの実践的なポイント

弾き歌いで最も難しいのは、「歌と演奏を同時に行う」ことです。最初は右手のメロディだけを弾きながら歌うことに慣れ、そこから左手のコードを足していく練習順序が効果的です。「ライオンのうた」はテンポがゆっくりで音域もせまいため、弾き歌いの練習曲としてもちょうど良いレベルです。

子どもの声のキーに合わせて移調が必要な場合は、コードネーム付き楽譜であればギター転調の要領で移調できます。これだけ覚えておけばOKです。

独自視点:ライオンの歌の楽譜が「1枚もの」であることの保育士的メリット

市販の楽譜集ではなく、「ライオンのうた」の単曲ダウンロード楽譜がPDF1ページで提供されていることには、保育士さんが見落としがちな大きな実用的メリットがあります。

まず、譜面台に置いたときに「めくる」必要がない点です。弾き歌い中にページをめくる動作は一瞬でも演奏が止まるリスクになりますが、1枚ものであればその心配が完全になくなります。コンサートピアニストでさえページめくりを計算に入れながら演奏するほど、これは実は大きな課題です。

次に、「楽譜を汚せる」点です。ダウンロード楽譜は自分でプリントした紙なので、指番号の修正・強弱記号の追加・子どもの反応をメモするなど、自由に書き込みができます。特に保育現場では「この部分でゆっくり」「ここで子どもに目線を向ける」といった実践メモが楽譜に直書きできると、練習から本番への移行がスムーズになります。

さらに、「防水対策が簡単」という観点もあります。プリントした楽譜をクリアファイルに入れるか、ラミネートをかけることで、お茶や水がかかっても汚れにくくなります。保育室はジュースや水がこぼれる環境でもあるため、高価な楽譜集より使い捨て前提のプリント楽譜の方が実用的な場面も多いのです。

保育士さんの中には、「楽譜集1冊を全部使い倒す方が得」という考え方の人も多いかもしれません。しかしレパートリーが曲ごとに細かく増えていく保育の現場では、「必要な曲だけ1枚ずつ入手する」スタイルも非常に合理的です。220円前後でピンポイントに入手できるダウンロード楽譜は、この点でとても優れた選択肢です。

1枚ものの楽譜には、まとめ買いにはない使い勝手の良さがあります。忙しい保育士さんにこそ、この視点は役立つはずです。

Piascore楽譜ストア:ライオンのうた ピアノ伴奏 初級(保育士養成機関監修・指番号付き)

ライオン・キング (吹替版)