虹の歌の歌詞ひらがなで保育士が使える完全ガイド

虹の歌の歌詞をひらがなで保育に活かす方法

「にじ」をサビだけ教えると、子どもが1番と3番の歌詞を混乱して本番で歌えなくなります。

この記事でわかること
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歌詞のひらがな全文(1〜3番)

「にじ」の歌詞を1番から3番まですべてひらがなで掲載。子どもへの掲示や指導に今すぐ使えます。

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年齢別の歌い方・振り付けのコツ

2歳児〜5歳児それぞれに合った導入方法・ねらいを整理。明日の保育計画にすぐ使えます。

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卒園式・梅雨など行事別の活用法

「にじ」が最大効果を発揮する場面と、保育士が知っておきたい歌詞に込められた背景を解説します。


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虹の歌「にじ」の歌詞ひらがな全文(1番〜3番)

 

「にじ」は作詞・新沢としひこ、作曲・中川ひろたかによる保育ソングの名曲です。1987年から1996年にかけてクレヨンハウスが発行していた月刊誌「音楽広場」の連載「新しいこどもたちの歌」100曲の中から生まれました。30年以上経った今も保育園・幼稚園で歌い継がれており、2020年には花王アタックZERO、明治プロビオヨーグルトR-1のCMソングにも採用されました。

以下が、保育の現場で使いやすいようにひらがなで記載した全歌詞です。掲示物や歌詞カードの作成にそのままご活用ください。

【1ばん】

にわの シャベルが いちにち ぬれて
あめが あがって くしゃみを ひとつ
くもが ながれて ひかりが さして
みあげて みれば ラララ
にじが にじが そらに かかって
きみの きみの きぶんも はれて
きっと あしたは いい てんき

きっと あしたは いい てんき

【2ばん】

せんたくものが いちにち ぬれて
かぜに ふかれて くしゃみを ひとつ
くもが ながれて ひかりが さして
みあげて みれば ラララ
にじが にじが そらに かかって
きみの きみの きぶんも はれて
きっと あしたは いい てんき

きっと あしたは いい てんき

【3ばん】

あの この えんそく いちにち のびて
なみだ かわいて くしゃみを ひとつ
くもが ながれて ひかりが さして
みあげて みれば ラララ
にじが にじが そらに かかって
きみの きみの きぶんも はれて
きっと あしたは いい てんき

きっと あしたは いい てんき

3番まで歌詞の構成を知ることが基本です。サビ(「にじが にじが…」以降)はすべての番で共通ですが、導入部分が各番で違います。1番は「にわのシャベル」、2番は「せんたくもの」、3番は「えんそくが延びた日」という3つの異なる場面から始まります。子どもにとって身近な日常のシーンが歌詞に盛り込まれており、各自が「あ、これ知ってる!」と感じやすい構成になっているところが特徴です。

導入のシーン 登場する場面の特徴
1番 にわのシャベルが濡れた日 庭遊びができなかった子どもの情景
2番 せんたくものが濡れた日 家庭の日常が歌詞に登場
3番 えんそくが1日延びた日 子どもの悲しみ→希望への転換

つまり「くしゃみをひとつ → 虹が出る」という流れが3つの場面で繰り返される構成です。この「起承転結」に近いリズムが子どもの記憶に残りやすい理由のひとつとなっています。

参考:「にじ」の歌詞の成り立ちや作詞・作曲者のコメントが掲載されています。

「にじ」歌詞の秘話-にじが空にかかって〜きっと明日はいい天気 | クレヨンハウス

虹の歌の歌詞でサビがなぜ繰り返しになっているのか

「にじが にじが そらに かかって/きみの きみの きぶんも はれて」というサビは、同じフレーズが2回繰り返されます。これは子どもが自然に口ずさめるように意図された設計です。

実は、このメロディには作曲者・中川ひろたか氏が意識したある仕掛けがあります。楽譜を目で追うと、音階が上がっては下がるという「放物線状」の動きを繰り返しているのです。これはまさに「虹のアーチ」の形そのもの。メロディの輪郭が虹に見えるように計算されて作られた名曲です。これは意外ですね。

繰り返しが子どもの記憶定着に有効な理由は、認知科学の観点からも説明できます。同じフレーズが2回流れることで「また来た!」と認識し、脳への記憶の定着が促されます。結論は「繰り返しは意図的な設計」です。

また、「ラララ」というフレーズが1番・2番・3番それぞれのサビ直前に登場します。このワンクッションが「もうすぐ盛り上がる部分だ」というサインになっており、子どもが自然に歌に集中できる構造になっています。これは使えそうです。

  • 🎶 「ラララ」:サビへの自然な助走になる。2〜3歳児でも「ラララ」の部分から歌い始めやすい
  • 🎶 サビの繰り返し:同じ音程・歌詞を2回繰り返すことで、初めて聞く子でも2回目に一緒に歌えるようになる
  • 🎶 メロディの放物線:音が上下するカーブが虹のアーチに一致しており、身体で感じながら歌いやすい

保育の場で「ラララからみんなで一緒に歌いましょう」と声をかけるだけで、歌い始めに参加しにくかった子も一緒に歌える場が生まれます。この一声が大きなポイントです。

虹の歌の歌詞を使った年齢別の振り付け・活用のコツ

「にじ」は2歳児から5歳児まで幅広く使える歌です。ただ同じやり方で全年齢に教えると、年齢によっては「よくわからないまま歌っている」状態になりがちです。年齢に合った導入と振り付けが条件です。

ほいくnoteが公開している実演動画では、プロのシンガーソングライター・近藤夏子氏が保育士向けに振り付けのポイントを解説しています。その内容をもとに、年齢別のコツをまとめると以下のとおりです。

年齢 ねらい 導入のコツ おすすめの振り付け
2歳児 模倣力・情景体験 「くしゅん!ってやってみよう」と動きから入る くしゃみの身振り、両手で虹のアーチを描く
3歳児 言葉と意味の結びつき 「洗濯物が濡れちゃったね。虹出たら晴れるよ」と情景を伝える 光が差すジェスチャー、空を見上げる動作
4歳児 自然観察の感性を深める 「光が当たると虹が見えるんだよ」と問いかける 両手で大きなアーチ、光を全身で表現する
5歳児 希望・思いの言語化 「あなたはどんな虹を空に描く?」と想像を広げる 手話付き(手話歌として歌う)

サビの「にじが にじが そらに かかって」では、両手で頭の上に大きなアーチを作る振り付けが定番です。2歳児でも真似しやすく、5歳児でも卒園式の演出に使えます。一つの振り付けで全年齢が楽しめるのがこの曲の強みです。

「きみの きみの きぶんも はれて」のパートは、やさしく語りかけるように歌うことが大切です。保育士が「問いかける表情」で歌うと、子どもたちが自然に歌詞の主人公に感情移入できます。これが原則です。

5歳児には手話付きで教える選択肢もあります。「にじ」は手話歌としても広く知られており、TikTokなどで手話版の動画が多数公開されています。手話で歌うことで、聴覚障害のある人への想像力も育むきっかけになります。

参考:保育士向けに「にじ」の振り付けと年齢別ねらいが詳しく解説されています。

にじ|近藤夏子による振り付き動画 | ほいくnote

虹の歌の歌詞を保育行事・季節に合わせて使うタイミング

「にじ」は通年使用できる曲ですが、特に効果が高いタイミングがあります。これを知っているだけで、保育の質がひとつ上がります。

最も代表的なのは卒園式・お別れ会への活用です。「きっと あしたは いい てんき」というフレーズは、新しいステージに向かう子どもたちへのエールそのものです。実際に保育現場では卒園式の歌として「ビリーブ」「ありがとうの花」などと並んで定番の1曲に位置づけられています。

次に、梅雨の時期(6月)や雨の日の保育でも活躍します。「今日は外に遊びに行けないね、でも虹が出るかもよ」という一言から「にじ」を歌うと、子どもの気持ちが自然に前向きになります。雨の日こそ歌うタイミングです。

えんそくが延期になった日には、3番の歌詞「あの子の えんそく いちにち のびて」がそのまま状況とリンクします。「まさに今日のことを歌ってるね!」と伝えるだけで、子どもの共感度が大幅に上がります。3番を教える最高のタイミングといえます。

  • 🌧️ 雨の日・梅雨の時期:1番または2番から導入するのが自然
  • 🎒 えんそく延期の日:3番の歌詞が共感ツールになる
  • 🌸 卒園式・お別れ会:全番+サビの繰り返しでフィナーレを飾れる
  • 🌤️ 雨上がりの翌朝:「昨日虹出たね!歌ってみよう」と自然に導入できる

特に注目したいのが「悲しみからの気持ちの切り替え」を目的とした活用です。「にじ」は歌詞の構造として「残念なこと → くしゃみ → 雲が流れる → 虹が出る → 明日は晴れ」というプロセスを描いています。泣いていた子どもが気持ちを整理するきっかけとして歌えるよう、保育士がそっと歌い始めるというアプローチが現場で実践されています。これが保育でのこの曲の隠れた使い方です。

虹の歌の歌詞に込められた背景と保育士が知っておきたい制作秘話

「にじ」には、教科書には載っていない制作秘話があります。保育士として子どもに歌を教える立場であれば、この背景を知っておくことで言葉に深みが生まれます。

最初に驚きなのは、現在の「にじ」のメロディは2代目であるという事実です。最初に中川ひろたか氏がつけたメロディは「デキシー調(ジャズの一種)のアップテンポ」なものでした。「くしゃみ」という歌詞からリズミカルなジャズ調を思いついたとのことですが、後に曲を書き直し、現在の静かに広がるメロディが誕生しました。現在の曲調は「今日は雨だけど、明日は晴れて元気になる!という心情に合っていた」と作詞者の新沢としひこ氏は語っています。

また、「にじ」は発表から10年ほどは静かに支持されていただけの曲でした。保育の現場でじわじわと広まり、ライブでの反応が増えてきたのは10年後から。「ぼくたちより先に、聞いてくれたみなさんがこの曲のよさを発見した感じがある」(中川ひろたか氏)という言葉が印象的です。30年以上かけて「聴いた人が育てた曲」ということですね。

さらに、作曲の際に中川氏が意識したのは「子どもの歌はポップスであるべき」という信念でした。わかりやすく、長く愛されるスタンダードな曲を目指したといいます。実際のメロディは音階が放物線のように上下するアーチ状になっており、楽譜上でも「にじ」の形が見えます。メロディそのものが虹になっているのです。

こうした背景を子どもに伝える必要はありません。ただ、保育士自身が「この曲にはこういう想いが込められている」と理解して歌うことで、声のトーンや表情が変わります。歌い手の気持ちは子どもに伝わります。それが歌唱指導の質を変える一番のコツです。

参考:新沢としひこ氏と中川ひろたか氏が語る制作背景や想いが詳しく掲載されています。

「にじ」歌詞の秘話-にじが空にかかって〜きっと明日はいい天気 | クレヨンハウス

また、「にじ」の楽譜は弾き語り版・ピアノソロ版・二部合唱版など多種類が発売されています。初心者向けの簡単な伴奏譜から中級のアレンジ版まで揃っているため、自分のスキルに合わせて選ぶことができます。ぷりんと楽譜などのサービスでダウンロード購入でき、最短で当日の保育に使えます。楽譜選びの一つの基準は「歌詞付きかどうか」です。

【ピアノ楽譜】にじ (歌詞付3段譜ver) / 中川ひろたか | ぷりんと楽譜

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