母の日の歌童謡を保育士が選ぶ完全ガイド

母の日の歌・童謡を保育士が選ぶ年齢別ガイド

「おかあさん」という童謡は、保育士試験の課題曲になっていたほど重要な作品です。

🌸 この記事でわかること
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定番童謡の選び方

「おかあさん」「肩たたき」「かあさんの歌」など、保育現場で長く歌われてきた定番曲の特徴と使い方を解説します。

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年齢別のおすすめ曲

0歳〜5歳まで、月齢・年齢に応じて子どもが反応しやすい曲の特徴と選び方を紹介します。

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家庭への配慮ポイント

ひとり親家庭など多様な家庭環境への対応方法と、保育士が知っておきたい注意点をまとめています。


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母の日の歌・童謡「おかあさん」の歌詞と特徴

 

「おかあさん なあに おかあさんて いいにおい」——この歌い出しを聞いて、懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。童謡『おかあさん』は、作詞:田中ナナ、作曲:中田喜直によって昭和29年(1954年)に発表された日本を代表する母の日の童謡です。

歌詞は母と子の会話形式になっており、お洗濯やお料理を頑張るお母さんから「いいにおいがする」と子どもが語りかける、ほのぼのとした内容です。つまり、日常の何気ない場面が丁寧に切り取られた歌です。歌詞が短く、メロディも覚えやすいため、2〜3歳児クラスから導入しやすいのが大きな魅力です。

この曲は2006年(平成18年)に文化庁が選定した「日本の歌百選」に選ばれています。保育士試験課題曲にもなった実績があるほど、保育現場で評価の高い一曲です。

項目 内容
作詞 田中ナナ
作曲 中田喜直
発表年 昭和29年(1954年)
受賞・選定 文化庁「日本の歌百選」(2006年)
対象年齢目安 2歳児〜

歌詞の中に「せんたくのにおい」「たまごやきのにおい」と具体的な言葉が含まれているため、子どもたちが自分のお母さんのことを想像しながら歌いやすいのが特徴です。保育士から「どんなにおいがした?」と問いかけるだけで、子どもたちが自由に感想を話してくれる導入ができます。

歌う前に「お母さんって、なんのにおいがする?」と問いかけてみましょう。シャンプーのにおい、ごはんのにおい、子どもたちからさまざまな声が上がり、自然と歌への気持ちが高まります。絵本を読み聞かせる感覚で、スケッチブックシアターと組み合わせるとさらに効果的です。

参考:童謡「おかあさん」の歌詞と詳しい解説(世界の民謡・童謡サイト)

おかあさん 歌詞と解説 いいにおい 童謡
世界の民謡・童謡

母の日の歌・童謡「肩たたき」の活用と歌詞の意味

『肩たたき』は、作詞:西條八十、作曲:中山晋平による大正12年(1923年)発表の童謡です。100年以上前の歌ですが、現代の保育現場でも根強く歌い継がれています。これは使える定番曲です。

歌詞の内容は、子どもが縁側で日なたぼっこをしているお母さんの肩をたたいてあげるという場面描写で、「タントン タントン タントントン」というリズミカルな擬音語が特徴的です。

  • 🎵 「タントン タントン」というリズムが子どもの手の動きに直結するため、歌いながらお母さんの肩をたたくという「動き」を自然に引き出せる
  • 👐 歌と動作が一体になっているため、母の日のプレゼントとして「お母さんの肩たたき券」を作る制作活動との連携がしやすい
  • 🎹 ピアノ伴奏が比較的シンプルで、弾き語りに慣れていない保育士でも挑戦しやすいキー設定になっている

3〜4歳児クラスであれば、「タントン」の部分で実際に隣の友だちの肩をやさしくたたく動作を入れることができます。「肩たたき」は歌と体の動きが組み合わさっているため、身体感覚を通じて歌詞の内容が子どもの記憶に残りやすくなります。

また、この歌は「お母さんの白髪がありますね」という歌詞が含まれており、お母さんへの観察眼と温かい視線が歌われています。5歳児クラスでは「どうして白髪ができるの?」という問いに発展させることも可能で、子どもとの豊かな対話のきっかけになります。

参考:「肩たたき」歌詞と作詞・作曲者の解説

肩たたき 母さんお肩をたたきましょう 歌詞と解説 童謡
世界の民謡・童謡

母の日の歌・童謡「かあさんの歌」の由来と保育での伝え方

『かあさんの歌』は、昭和31年(1956年)に窪田聡が20歳のときに作詞・作曲した曲で、当初は「うたごえ新聞」にて発表されました。その後、ダークダックスやペギー葉山といったアーティストに取り上げられ全国に広まり、NHK「みんなの歌」でも放送された名曲です。

「かあさんが夜なべをして 手袋あんでくれた」という歌い出しで知られるこの曲は、高度経済成長前夜に故郷を離れ集団就職した人々の望郷の念と、母への感謝が重なった歌とも言われています。意外ですね。単純な「お母さんへの感謝ソング」ではなく、時代の文脈が込められた深みのある作品なのです。

  • 📅 発表年:昭和31年(1956年)
  • ✍️ 作詞・作曲:窪田聡(発表時20歳)
  • 🎤 広めた歌手:ダークダックス、ペギー葉山
  • 📺 NHK「みんなの歌」でも放送

保育現場でこの曲を活用する際、歌詞に「夜なべ」「いろり」など現代の子どもには馴染みのない言葉が含まれている点に注意が必要です。しかし、「お母さんが夜遅くまで、あなたのために手袋を作ってくれたんだよ」と言葉をかみ砕いて説明すると、4〜5歳児でも「それってどんなきもちかな?」という対話が生まれます。

歌詞の背景を保育士がしっかり理解していることが、子どもへの伝え方の質を高めます。それが基本です。歌う前に5分だけ、この曲が生まれた時代の話を自分自身でおさらいしておくと、クラスでの話しかけ方が格段に変わります。

参考:「かあさんの歌」の歌詞と由来の解説

かあさんの歌 歌詞と解説 童謡・唱歌
世界の民謡・童謡

母の日の歌・童謡を年齢別に選ぶポイント

保育士として母の日に使う童謡を選ぶとき、曲の「きれいさ」や「有名さ」だけを基準にすると、子どもが上手く歌えないことがあります。年齢・月齢に合った曲選びが、活動の成功を左右します。

年齢 特徴 おすすめ曲
0〜1歳 人の声に強く反応。短くてシンプルな歌詞が合う 「おかあさん」(保育士が歌い聞かせる形で)
2〜3歳 繰り返し表現が好き。動作と組み合わせると記憶に残りやすい 「肩たたき」「おかあさん」
4〜5歳 歌詞の意味を理解し始める。感情を込めて歌える かあさんの歌」「肩たたき」

0〜1歳クラスでは、子どもに「一緒に歌わせる」よりも「聞かせる」視点で選曲しましょう。0歳児は音よりも人の声そのものに強く反応するため、保育士がゆったりと歌い聞かせる形が最も効果的です。

2〜3歳になると、「タントン タントン」のような繰り返しのある擬音語に引きつけられます。「肩たたき」の「タントン」や「おかあさん」の「いいにおい」のように、音の響きが楽しい表現を持つ曲が向いています。

4〜5歳クラスでは歌詞の意味を少しずつ理解できるため、「かあさんの歌」のような物語性のある作品も選択肢に入ってきます。歌詞に込められた情景をイメージしながら歌える年齢です。

参考:保育士向け年齢別おすすめ歌の解説

保育園・幼稚園で歌える歌!年齢別におすすめの曲を紹介 | 保育のひきだし ~こどもの可能性を引き出すアイデア集~
子どもたちは歌うことが大好き!一生懸命に、そして楽しそうに歌っている姿はとてもすてきですよね。子どもたちが喜んで歌えるような歌をたくさん選んでいきたいものです。

母の日の歌・童謡と著作権——保育士が知っておくべき注意点

「子どものために歌うんだから著作権は関係ない」——こう思っている保育士は少なくないはずです。しかし、これは大きな誤解です。

童謡は「歌う・演奏する」こと自体よりも、「録画・録音して配布・公開する」行為に著作権の問題が発生します。具体的に言うと、保育士がピアノで弾き語りした動画を保育園のSNSや公式サイトに掲載する場合、JASRACへの手続きや使用料が必要になるケースがあります。

  • ✅ 保育室内で子どもたちと歌う → 問題なし
  • 発表会でお母さんに向けて歌う(入場料なし・営利目的なし)→ ほぼ問題なし
  • ⚠️ 歌や演奏を録音・録画して園のサイトやSNSに公開 → JASRACへの手続きが必要になる可能性がある
  • ❌ 楽譜を無断コピーして大量配布 → 著作権法違反のリスクあり

保育園は著作権法第38条による非営利上映の対象になりうる施設ですが、株式会社が運営する保育園の場合はグレーゾーンになることもあります。JASRACの資料では、「営利団体が関わっている場合は第38条の適用外」とされることもあるため、注意が必要です。

楽譜の取り扱いについても同様です。1冊の楽譜集を購入し、そのページをコピーして複数の保育士に配るのは「著作物の複製・頒布」にあたります。著作権法に抵触する可能性がある行為です。楽譜が必要であれば、必要な部数を正規購入するか、JASRACが認可したデジタル楽譜サービス(例:「Piascore」など)を活用するのが安心です。

「知らなかった」では済まない場面も出てくる時代です。万が一訴えられた場合、著作権法違反は10年以下の懲役または1000万円以下の罰金という、窃盗罪よりも重い罰則が定められています。自分を守るための基礎知識として、JASRACのウェブサイトで「教育機関向け」ページを一度確認しておくことをおすすめします。

参考:保育園・学童で知っておきたい著作権の基本

【著作権法に注意】学童や保育園で知らないとヤバい違反行為
学童クラブや保育園で知っておくべき著作権法、ぬりえや音楽、読み聞かせ、版権モノで賠償支払いも増えてます 学童クラブ指導員と保護者の部屋

母の日の歌・童謡を使う前に保育士が行う家庭への配慮

母の日の歌を取り入れる際、一番慎重に考えたいのが「家庭環境への配慮」です。近年、ひとり親家庭は増加を続けており、2023年時点では日本の一人親世帯数は約120万世帯(厚生労働省調べ)とも言われています。クラスに1人以上はそのような子どもがいることを前提に準備する必要があります。

「お母さんに感謝を伝えよう!」という活動が、家庭の事情によっては子どもを傷つけてしまうリスクがあります。これは保育士として最も避けたいことですね。

  • 🔹 活動前に保護者向けのおたよりや連絡帳で告知し、個別相談の機会を作る
  • 🔹 子どもに「だれかお世話になっている人へのお歌」として広く提示し、選択肢を持たせる
  • 🔹 「天国のお母さん」に歌いたいという子どもの気持ちも尊重できる声かけをする
  • 🔹 「家族の日」「ファミリーデー」として設定し直すことで、全員が参加しやすい活動にする

保育士が複雑な家庭の子どもに対して「○○ちゃんはお父さんへのお歌を歌おうね」と勝手に誘導するのはNGです。大切なのは、子どもに選択肢を与えることです。「誰に歌いたい?」と子ども自身に決めさせることで、どんな家庭環境の子どもでも安心して参加できます。

また、「かあさんの歌」「おかあさん」のような歌詞に「お母さん」という言葉が含まれる曲を使う場合でも、保育士が「大好きな人を思い浮かべながら歌おうね」とひとこと添えるだけで、歌への参加のしやすさが大きく変わります。これだけ覚えておけばOKです。

参考:保育園で母の日をやる際の注意点と配慮のポイント

https://hoiku-labo.com/news_666.html

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