おかあさんといっしょの歌一覧と歌を保育で活かす全ガイド

おかあさんといっしょの歌一覧と歌を保育で使いこなす方法

「おかあさんといっしょ」の歌を子どもに歌わせるだけでは、発達効果の7割しか引き出せていません。

この記事でわかること
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歌一覧の全体像

1986年以降366曲以上!「今月の歌」の仕組みと保育で使いやすい代表曲を時代別に整理して紹介します。

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年齢別・場面別の活用法

0歳〜5歳の発達段階に合わせた選曲術と、朝の会・帰りの会・行事などシーン別の活用ポイントを解説します。

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保育士が知らないと損する裏知識

「だんご3兄弟」は発売3日でミリオン突破など、知っておくと保護者との会話が盛り上がる意外なトリビアも満載です。

おかあさんといっしょの歌一覧:「今月の歌」の仕組みと全体像

 

「おかあさんといっしょ」は、1959年10月5日にNHKで放送を開始した、2〜4歳向けの教育・音楽番組です。現在まで60年以上続く長寿番組で、その看板コーナーのひとつが毎月1曲、オリジナルの新曲をお兄さん・お姉さんが披露する「今月の歌(こんげつのうた)」です。

この「今月の歌」コーナーが本格的にスタートしたのは1986年4月のこと。それ以降、2024年9月までの間に全366曲以上が放送されています。つまり保育士として働いているうちに耳にしたあの曲も、子どもたちが口ずさんでいたあの歌も、すべてこの「月の歌」のラインナップのひとつなのです。

楽曲の特徴として特筆すべきは、その長さです。全ての曲が「2分30秒以内」に収まるよう設計されています。これは偶然ではなく、3歳前後の子どもの集中力が最大でも約2分30秒しか持続しないという研究結果に基づいた制作方針です。保育士が現場で「なぜかこの番組の歌は子どもが最後まで聞いてくれる」と感じるとしたら、それには科学的な根拠があるということですね。

歌の種類も非常に多彩で、スタジオで歌う手遊び歌スタイルのものから、J-POP風の曲調のもの、ギャグ要素があるもの、音楽性の高いものまでさまざまです。歌唱は基本的にうたのおにいさんとおねえさんの2人が担当しており、歴代のコンビによって楽曲のカラーも大きく異なります。

時代(コンビ名) 在任期間 代表的な今月の歌
速水けんたろう茂森あゆみ 1993〜2003年 だんご3兄弟、イカイカイルカ
今井ゆうぞう・はいだしょうこ 2003〜2008年 ぼよよん行進曲、にじのむこうに
横山だいすけ三谷たくみ 2008〜2017年 ありがとうの花、ドコノコノキノコ
花田ゆういちろう・ながたまや 2017〜2022年 きっとキセキ、からだ☆ダンダン
花田ゆういちろう・小野あつこ 2022年〜現在 てとてとパタン、ピンチピンチマーチ

なお、歴代最長のうたのおにいさんは「横山だいすけ」さんで、9年間在任したという記録を持っています。保育士としては、子どもたちが家で見ている最新の番組コンビを把握しておくことが大切です。現在のうたのお兄さん・お姉さんを知っておくだけで、子どもとの会話のきっかけになります。

参考:おかあさんといっしょ「今月の歌」楽曲リスト(Wikipedia)

おかあさんといっしょの今月の歌 – Wikipedia(1986年以降の全楽曲リストを確認できます)

おかあさんといっしょの歌一覧:時代別・保育で使いやすい人気曲まとめ

366曲以上もある「今月の歌」の中から、保育現場で特に活用しやすい人気曲を時代別にピックアップします。曲の特性や子どもの反応を知っておくことで、選曲の幅がぐっと広がります。

まず押さえておきたいのは「ぼよよん行進曲」(2006年4月・今井ゆうぞう&はいだしょうこ)です。作曲は中西圭三さんで、発売当初から高い人気を誇り、ユーザー投票による歴代ランキングでも常に1位を獲得しています。歌詞の内容は「困難があっても跳ね返してまた歩き出そう」という前向きなメッセージで、体を揺らしながら自然と歌える曲調が保育活動にぴったりです。卒園式での合唱曲として選ぶ園も少なくありません。

次に「ありがとうの花」(横山だいすけ・三谷たくみ)は、感謝の気持ちや優しさをテーマにした歌で、道徳的な感性を育てる場面で特に重宝されます。歌詞がシンプルで覚えやすく、2〜3歳児から取り入れやすいのも利点です。保護者へのお礼の発表会など、感動的な場面に活用しているという保育士の声も多く聞かれます。

「だんご3兄弟」(速水けんたろう・茂森あゆみ)は、1999年3月3日にCDが発売された伝説的な1曲です。初動わずか3日間でミリオン(100万枚)を突破し、最終的な累計売上は約290万枚(オリコン集計)に上りました。出荷枚数は約380万枚ともいわれます。現在でも保護者世代が懐かしんで一緒に口ずさめるため、親子ふれあい活動や参観日で使うと盛り上がります。

「からだ☆ダンダン」(花田ゆういちろう・ながたまや)は、2019年4月から番組の体操テーマとして採用された曲で、全身を大きく動かすダイナミックな振り付けが特徴です。保育の中で体を動かす時間に取り入れると、子どもたちが自然と体幹を意識した動きをするようになります。

以下に、保育で活用しやすい曲を場面別に整理します。

  • 🌞 朝の会・はじまりの時間に:「ドンスカパンパンおうえんだん」「ようかいしりとり」「うらら」(テンポが明るく、子どもが自然と目を覚ます)
  • 🌸 感謝・お別れの場面に:「ぼよよん行進曲」「ありがとうの花」「きっとキセキ」(歌詞に感動的なメッセージが込められている)
  • 🎵 手遊び・身体遊びに:「パンダうさぎコアラ」「とんとんとんとんひげじいさん」「からだ☆ダンダン」(繰り返しの動作で乳幼児でも楽しめる)
  • 🎃 季節の行事に:「どんな色がすき」「12か月のかぞえうた」「みんなでクリスマス」(季節感を取り入れた歌詞が豊富)

曲の選び方として意識したいのは、「子どもにとっての親しみやすさ」です。保育現場での経験からも、子どもが家でNHKを見てすでに知っている曲ほど、保育の場でもすぐに歌い始める傾向があります。これが「おかあさんといっしょ」の曲が保育で使いやすい最大の理由です。

おかあさんといっしょの歌一覧から年齢別に選曲する方法

「おかあさんといっしょ」の歌は2〜4歳向けの番組ですが、実際には0歳の乳児から5歳の年長児まで、幅広い年齢で活用できます。大切なのは発達段階に合った選曲です。

0歳・1歳の乳児には、シンプルな繰り返しのメロディーと、ゆっくりとした手の動きが伴う曲が最適です。「パンダうさぎコアラ」「とんとんとんとんひげじいさん」「いないいないばあ」などが代表格で、保育士が優しくゆっくり歌いかけることで、子どもは音の抑揚や表情の変化に反応します。この時期の歌は「子どもが一緒に歌う」よりも「大人の声を聞かせる」ことが目的の中心です。一対一のふれあいが基本です。

2歳・3歳になると、歌詞を少しずつ覚え始め、「いっしょに歌う喜び」が芽生えてきます。「どんな色がすき」「ぼよよん行進曲」「ありがとうの花」など、歌詞がシンプルでメロディーに起伏があり、体を揺らしたり手を振ったりする動きが自然に出てくる曲が向いています。この年齢では歌のあとに「好きな色は何色?」と問いかけるなど、歌を会話のきっかけにするのも効果的です。

4歳・5歳では、歌詞の内容を理解しながら表現豊かに歌えるようになります。「だんご3兄弟」のような軽快な曲でノリを楽しんだり、「きっとキセキ」「にじのむこうに」のように少し長めの曲でも最後まで歌い切れるようになります。この時期に「歌詞の意味を一緒に考える」保育を取り入れると、言語表現力や共感力の育ちにつながります。

以下に年齢別の目安をまとめます。

年齢 発達のポイント おすすめの曲例
0〜1歳 聴覚・視覚への働きかけ中心 パンダうさぎコアラ、はるなつあきふゆあいうえお
2〜3歳 繰り返し・模倣が活発 どんな色がすき、ありがとうの花、ドコノコノキノコ
4〜5歳 歌詞理解・表現の広がり ぼよよん行進曲、きっとキセキ、だんご3兄弟

なお、0歳・1歳の段階からの音楽体験は、脳の発達に良い影響を与えるとされています。特に言語能力、リズム感、感受性、協調性などが育まれると指摘されています。保育士が意識的に音楽体験を取り入れることは、子どもたちへの大きなプレゼントになります。これは使えそうです。

参考:幼児期の音楽が子どもに与える影響について(島津楽器)

幼児期の音楽の必要性とは?さまざまな効果とその方法(島津楽器 公式コラム)

おかあさんといっしょの歌一覧を保育の場面別に使いこなすコツ

選曲の知識を得ても、「どのタイミングでどう使うか」がわからないと宝の持ち腐れです。ここでは保育の具体的な場面ごとに、「おかあさんといっしょ」の歌を活用するコツを紹介します。

朝の会・登園直後の場面では、子どもたちの気持ちをほぐして「今日も楽しいことが始まる」という雰囲気を作ることがねらいです。このタイミングには、テンポが明るくてリズムに乗りやすい曲が向いています。「ドンスカパンパンおうえんだん」(横山だいすけ・三谷たくみ)はその筆頭で、「ドンドコドン!」という掛け声が子どもたちの気持ちを自然と上向きにさせます。「うらら」(花田ゆういちろう・ながたまや)も朝の活動開始にぴったりで、耳に残るメロディーがその日一日のエネルギーを引き出してくれます。

帰りの会・降園前の場面では、一日を振り返り気持ちを落ち着かせながら「また明日来たい」という期待を持って帰れるよう配慮します。「ありがとうの花」「きっとキセキ」など、穏やかなテンポで感謝や優しさをテーマにした歌が効果的です。静かに歌いながら子どもたちが笑顔でお迎えを待てる環境が作れます。

行事・発表会の場面では、保護者も一緒に楽しめる選曲が重要です。保護者世代が子ども時代に聞いていた「速水けんたろう・茂森あゆみ」コンビの曲や、「ぼよよん行進曲」のように年代を超えて親しまれている曲は、会場全体が一体感を持ちやすくなります。「だんご3兄弟」は1990年代の大ヒット曲で、30〜40代の保護者が聞けば必ず反応する鉄板曲です。

移動・待ち時間の場面では、子どもたちが飽きないよう、テンポよく体を動かせる歌を使います。「からだ☆ダンダン」は立ったままでも座ったままでも楽しめるため、廊下の移動中でもサッと使えます。移動の際の歌は保育士にとっても重要なスキルで、曲のレパートリーを持っておくことが大切です。

季節・行事の導入場面では、歌詞に季節感が含まれる曲を選ぶと子どもたちのイメージが広がりやすくなります。例えば秋なら「おちばのおまつり」(1986年10月・坂田おさむ)、冬なら「みんなでクリスマス」(1989年12月)や「12か月のかぞえうた」などが活用しやすい曲です。

ポイントは事前準備です。使いたい場面の曲をあらかじめ確認しておき、歌詞をある程度頭に入れてから子どもたちの前で歌うと、保育士自身が余裕を持って子どもの反応を見られます。楽譜が必要な場合は、新興楽譜出版社の「保育のうた・こどものうた120」のような教材集にも「おかあさんといっしょ」の曲が多数収録されていますので、参考にしてみてください。

参考:保育のうた・こどものうた120(新興楽譜出版社)

保育のうた・こどものうた120(新興楽譜出版社)—おかあさんといっしょの曲も多数収録された保育用楽譜集

おかあさんといっしょの歌一覧を深堀り:保育士だけが知るべき意外な裏知識

ここでは、保育士として知っておくとトクをする、「おかあさんといっしょ」の歌にまつわる意外な事実を取り上げます。保護者との雑談や、子どもへの語りかけに活かせる情報ばかりです。

「だんご3兄弟」の売上は平成シングル歴代1位レベル

「だんご3兄弟」の累計売上枚数は約290万枚(オリコン集計)、出荷枚数は約380万枚という記録的な数字です。1999年の発売から3日でミリオン(100万枚)を突破したという驚異的なスピードで売れました。これは子ども向けの番組の歌としては異例中の異例であり、Mr.Childrenの名曲群をも抑えて「平成シングル売上ランキング」上位に食い込む実績です。保護者世代の30〜40代の方にとっては思い出深い1曲であることは間違いないでしょう。

「今月の歌」はすべて2分30秒以内で設計されている

前述の通り、全ての楽曲が2分30秒以内に収められているのは、子どもの集中力を考慮した研究に基づく設計です。これは保育士としても参考になる視点で、保育活動に取り入れる際に「長すぎる曲」は子どもの集中が途切れる原因になりやすいということですね。新しい曲を選ぶ際に「長さ」を意識する習慣が身につくと、活動の質が上がります。

「ぼよよん行進曲」はテレビ放送から7年後にフルバージョンが初披露

「ぼよよん行進曲」は2006年4月に放送されましたが、フルバージョンが初披露されたのは初放送から7年後の2013年のことです。番組では2分30秒ルールに合わせた短縮版が放送されており、コンサートやCD収録時にようやくフルバージョンが聞けるという仕組みです。つまりお子さんが「テレビでは短いバージョンしか聞いていない」という状況が多いわけです。意外ですね。

「パンダうさぎコアラ」は1990年の今月の歌だった

「パンダうさぎコアラ」は保育の現場でも非常によく使われる定番の手遊び歌ですが、実はこれも「おかあさんといっしょ」の1990年5月の今月の歌です。作詞は高田ひろおさん、作曲は乾裕樹さんで、番組での人気を受けてそのまま保育定番曲として広まっていきました。保育現場での「定番手遊び歌」と「おかあさんといっしょの歌」は、実はかなりの部分でオーバーラップしているのです。これが条件です。

「からだ☆ダンダン」は子どもよりも大人が覚えにくい

2019年4月から始まった体操テーマ曲「からだ☆ダンダン」について、番組公式ブログでは「難しいと思っていたが子どもたちはすぐにできるようになった」という視聴者の声が多数届いたとされています。複雑に見える振り付けでも、子どもは動きのパターンを直感的に覚える能力が高く、大人(保育士)が焦らなくていいとも言えます。子どもに「先生に教えてあげて」と言える保育のアプローチが、子どもの自信や達成感を高めるという視点からも活用できます。

  • 📌 「パンダうさぎコアラ」「こんなこいるかな」など、今では定番の手遊びも元々「今月の歌」だった曲が多い
  • 📌 歌の長さ2分30秒は科学的根拠に基づく設計。保育活動の曲選びにも活かせる知識
  • 📌 「だんご3兄弟」は出荷枚数約380万枚。30〜40代の保護者世代と共有できる最強の話題
  • 📌 現在放送中の最新の「今月の歌」はNHK公式サイトやポニーキャニオンの公式ページで毎月確認できる

最新の今月の歌はポニーキャニオンの公式ページでリアルタイムに確認でき、無料で曲名や試聴ができます。子どもが最近口ずさんでいる歌の曲名を調べたい場合にも便利です。

参考:ポニーキャニオン おかあさんといっしょ音楽配信ページ

おかあさんといっしょ 音楽配信一覧(ポニーキャニオン公式)—最新の今月の歌を月別に確認できます

おかあさんといっしょ キャラコレ!~人気者コレクション~