あつこおねえさんの歌で保育が変わる人気曲と活用術

あつこおねえさんの歌を保育で活かす人気曲と実践ガイド

あつこおねえさんの歌を「子どもが好きだから流しておく」だけで終わらせると、発達支援の機会を年間100回以上逃すことになります。

この記事でわかること
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あつこおねえさんとは?経歴と歌の特徴

東京音楽大学大学院卒・声楽専攻の実力派。6年間で35曲以上を担当した「おかあさんといっしょ」第21代うたのおねえさんの背景を解説。

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保育士が押さえておきたい人気曲ベスト5

「べるがなる」「はらぺこカマキリ」など、子どもの反応が特に大きい定番曲を場面別に紹介します。

手遊び・童謡を保育に取り入れる実践的な方法

朝の会・食育・季節行事など場面別の活用法と、子どもの発達を促す効果的な導入タイミングを解説します。

あつこおねえさんの歌と経歴|保育士が知っておきたいプロフィール

 

「あつこおねえさん」こと小野あつこさんは、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の第21代うたのおねえさんとして2016年4月から2022年4月までの6年間活躍しました。意外に感じる人も多いのですが、小野さんは子どもの頃は「歌を歌うのがずっと恥ずかしかった」と語っています。4歳からピアノを習っていたものの、「伴奏だけでいい」と人前で歌うことを避けていたほどです。

転機は中学生のとき。ピアノ教室の先生へのインタビューをきっかけに「子どもたちと音楽をする人生を歩みたい」と気づき、高校の声楽の授業で歌の楽しさに目覚めました。その後、東京音楽大学音楽学部声楽専攻(声楽演奏家コース)、さらに大学院音楽研究科声楽専攻独唱研究領域まで修了。中学・高等学校教諭専修免許状(音楽)も取得しています。

つまり、あつこおねえさんは「子どもを愛するための専門家」として一流の訓練を受けた歌手です。大学1年生のときから区の児童館でアルバイトをして子どもと触れ合う経験を積み、「近所のお姉さんのような親しみやすさ」を一貫したコンセプトとして持ち続けてきました。

保育士にとって重要なのは、小野さんがオペラや声楽の発声技法をそのまま使うのではなく、子ども向けの歌には全く異なるアプローチが必要だと自身も語っている点です。「声楽とは全然違う。クラシックの歌曲と童謡は歌い方が全く違う」というコメントは、保育士が子どもに歌を届けるうえでのヒントにもなります。専門性と親しみやすさを両立させる姿勢は、保育の現場で歌を扱うときの大きな参考になります。

2022年4月の卒業後も、小野さんは保育フェスタへの出演や音楽レッスン動画の配信など子ども向けの活動を継続中です。2025年には実際に保育士として現場に入る体験動画も公開され、保育の世界への深い理解と敬意が伝わってきます。

参考:小野あつこさんが語る子どもへの歌の届け方について、ベネッセのたまひよが詳しいインタビューを掲載しています。

【うたのおねえさん 小野あつこ】歌で子どもたちを元気にするために心がけていることとは? – たまひよ

あつこおねえさんの歌の人気曲ベスト5|保育士が使いやすい厳選リスト

あつこおねえさんが「おかあさんといっしょ」在任中に担当した曲は、2022年発売のメモリアルアルバムに全35曲が収録されています。その中から保育士が現場で特に活用しやすい楽曲を5つ紹介します。

🥇 べるがなる(エンディングテーマ曲)

2017年から「おかあさんといっしょ」のエンディングを飾った行進曲調の一曲です。友達が増えていく歌詞と力強いリズムが特徴で、子どもが自然と体を動かしたくなる構成になっています。帰りの会や降園前のルーティン活動の締めくくりに使うと、子どもに「終わりの合図」として定着しやすく、生活リズムの形成に役立ちます。

🥈 はらぺこカマキリ(2019年6月の月のうた)

カマキリがお腹を空かせながらも、一生懸命に働くアリやハチ、長年土の中で眠っていたセミを見て「食べられない」とあきらめる、ユーモラスなストーリーの歌です。擬音語がふんだんに使われており、3〜4歳児の語彙力発達に効果的です。食育活動の導入として使うと、子どもが給食前に「食べること」への関心を高めやすくなります。

🥉 きみイロ(2020年2月の月のうた)

「色」を人それぞれの個性に例えた、インクルーシブな価値観を伝える一曲です。クラスに多様な個性の子どもがいることを楽しく伝えられる内容で、入園・進級後のクラスづくりの時期(4〜5月)に特におすすめです。「自分だけの色を大切にしていいんだ」というメッセージは、子どもだけでなく保護者にも響く内容です。

4位 すすめ!すってんすっく!(2020年5月の月のうた)

「失敗しても前に進む」をテーマにした、明るくかっこいいリズムの曲です。「失敗は頑張った証拠」というメッセージが含まれており、運動会や発表会前の練習期間中に流すと、子どものモチベーションを支えることができます。メロディが女性でも歌いやすい音域で作られており、保育士が伴奏なしで歌っても十分伝わります。

5位 べるがなるや童謡シリーズの手遊び曲

あつこお姉さんチャンネルでは「おべんとうばこのうた」「げんこつやまのたぬきさん」「グーチョキパーでなにつくろう」「いちじくにんじん」など定番の手遊び童謡が多数公開されています。これらは既存の童謡をあつこおねえさんのやさしい声と丁寧な手の動きで再現したもので、保育士が「手遊びの見本」として使えるコンテンツです。

🎵 結論は人気曲の活用です。メモリアルアルバムに収録された全35曲の中から、クラスの月齢・行事・季節に合わせて使う曲を選ぶのが最も効果的な使い方です。

参考:花田ゆういちろうさんと小野あつこさんの人気曲ランキングと各曲の特徴が詳しくまとめられています。

子供から大人まで必見!花田ゆういちろう、小野あつこの人気曲 – RAG MUSIC

あつこおねえさんの歌の手遊び|保育士が導入で使える年齢別ガイド

あつこおねえさんの手遊び曲を「なんとなく流す」だけでは、発達支援としての本来の効果が出にくくなります。手遊びを保育活動に組み込む際は、年齢ごとに期待できる発達の効果を意識して選ぶことが重要です。

大阪芸術大学の研究によると、手遊びには「言葉の発達を助ける」「数の理解を促す」「旋律を記憶する・拍子を感じる」という複数の発達効果があることが確認されています。単に楽しい遊びとして行うのではなく、明確なねらいを持って取り入れることが保育の質を高めます。

対象年齢 おすすめ手遊び曲(あつこおねえさん版) 主な発達効果
1〜2歳 むすんでひらいて、いっぽんばし、とんとんとんとんひげじいさん 手指の運動、模倣力、言葉の獲得
2〜3歳 おべんとうばこのうた、いとまき、げんこつやまのたぬきさん 語彙力の発達、指先の巧緻性
3〜4歳 グーチョキパーでなにつくろう、やきいもグーチーパー 創造的思考、数量感覚、リズム感
4〜5歳以上 こいぬのBINGO、アブラハムの子、いちじくにんじん 集中力、記憶力、英語の音感(BINGO)

手遊びの導入タイミングにも工夫が必要です。食事の前・活動の切り替え前・絵本の読み聞かせ前など、「子どもの気持ちを静めてから次の活動に入りたい」という場面で手遊びを挟むと効果的です。和歌山大学の研究でも「手遊びは集中させるための有効な手段」と評価されています。

あつこおねえさんのYouTubeチャンネル「あつこお姉さんチャンネル」では、これらの手遊び動画が無料で公開されています。手の動きが画面でわかりやすく確認でき、保育士が「自分の手遊びの精度を上げる」ための自己研修ツールとしても活用できます。これは使えそうです。

参考:幼稚園における手遊び歌の有用性と発達支援について、学術的な観点からまとめられた論文です。

幼稚園における手遊び歌に関する実践的研究(鹿児島大学リポジトリ)

あつこおねえさんの歌を保育の朝の会や季節行事に取り入れる方法

保育士がよく悩むのは「どの曲をどのタイミングで使えばいいか」という点です。あつこおねえさんの歌は月ごとのうたとして制作されたものが多く、季節感と子どもの情緒発達を結びつけて使いやすいというメリットがあります。

朝の会での活用を例に取ると、全員が座ったあとすぐに一斉活動に入るより、まず手遊びや歌で「場を揃える」ことが有効です。月のうたメドレーをBGMとして流しながら子どもを迎えるだけで、登園してきた子どもの気持ちを安定させる効果があります。あつこおねえさんのYouTubeチャンネルには「○月メドレー」としてその月に合った曲をまとめた動画が定期的に更新されており、保育士が月初めに「今月の歌」を探す手間を大幅に省けます。

季節行事への活用例を整理すると次のようになります。

  • 春(3〜5月):「あしたははれる」「きみイロ」で新しいクラスへの期待感を育む。新入園児が多い4月に流すと、不安な気持ちをやわらげる効果がある。
  • 夏(6〜8月):「はらぺこカマキリ」「シャボンだま 夏の特別編」「アイスクリームのうた」で夏の生き物・食べ物と親しむ活動につなげる。
  • 秋(9〜11月):「やきいもグーチーパー」は秋の食材「焼き芋」をテーマにした手遊びで、食育との連携に最適。収穫体験や芋掘り行事の前後に使うと子どもの記憶に残りやすい。
  • 冬(12〜2月):「1・2がつメドレー」や「11月メドレー」を活用して季節のうたを導入。クリスマスや節分など行事と組み合わせた「劇あそびの導入歌」として使うことも可能。

活動の導入として使う場合、いきなり歌から入るより「今日はどんな歌うかな?」と問いかけながらアコーディオンや手拍子から始めると、子どもの主体的な参加を引き出しやすくなります。あつこおねえさん自身が「楽しい感情は伝染する」と語っているように、保育士が全力で楽しんで見せることがもっとも効果的な方法です。

コスト面では、あつこおねえさんチャンネルの動画はすべて無料で利用可能です。ただし保育施設でYouTube動画を映写する場合、JASRAC等の著作権管理が絡む場合があります。施設の状況に応じてNHKが販売しているDVD・CDを導入する選択肢も検討する価値があります。これが条件です。

保育士だけが知るあつこおねえさんの歌の独自視点|子どもの「自己肯定感」に効く使い方

「あつこおねえさんの歌は子どもが喜ぶから使う」という視点は多くの保育士が持っています。ここではもう一歩踏み込んで、あつこおねえさんの歌が特に「自己肯定感の育成」に適している理由と、その活かし方を解説します。

まず注目したいのが、あつこおねえさんが届けてきた楽曲のテーマの特徴です。「きみイロ」は個性の多様性、「すすめ!すってんすっく!」は失敗を恐れない勇気、「きみといっしょにいると」は友達との絆、「いるよ」はそばにいることの安心感をテーマにしています。これらは単なる「楽しい歌」ではなく、子どもが自分を肯定するための感情体験を音楽で提供する設計になっています。

実際に小野さんは「子どもだからといって舐めず、初対面の大人に接するように敬意を持って関わる」と語っています。この姿勢が歌の選曲や歌い方にも表れており、子ども扱いせず「あなたの気持ちを受け止めています」というメッセージが自然に伝わります。

自己肯定感の育成に活かすための具体的な方法としては、歌を「聴かせる」だけでなく「歌詞について語る」活動を組み合わせることが有効です。たとえば「きみイロ」を歌ったあとに「あなたの色は何色だと思う?」と問いかけると、子どもが自分の個性を言葉にするきっかけになります。「すすめ!すってんすっく!」であれば、「失敗しちゃったときどうする?」という話し合い活動につなげられます。

保育士にとって重要なのは、歌を「活動の合間のつなぎ」として流すだけでなく、歌を中心に据えた「情操教育の時間」として意図的に設定する視点です。週に1回でも「今週の歌についてみんなで話そう」という5分間を設けるだけで、言語発達・自己表現・他者理解という複数のねらいを同時に達成できます。

あつこおねえさん自身も卒業後の活動を通じて、2025年には保育士体験の様子をYouTubeで公開し、現場の保育士と交流しています。こうした活動は「歌のおねえさん」という役割を超えて、子どもの育ちを支える大人たちへのエールとも受け取れます。

参考:子どもの歌遊び・手遊びの発達効果について、わかりやすく解説されています。

子供の歌遊び・手遊びの意外な効果とは?おすすめ曲やポイントを解説 – EYS-Kids

参考:小野あつこさんの保育士体験・音楽レッスン動画(2025年公開)。保育現場での歌の活かし方を実際に見ることができます。

Atsuko’s experience as a nursery teacher(小野あつこチャンネル) – YouTube

あつこおねえさんの歌チャンネルを保育士が効果的に使う方法とよくある疑問

「あつこお姉さんチャンネル」はYouTube上で運営されている公式チャンネルで、童謡・手遊びのプレイリストが整理されており保育士が使いやすい構成になっています。チャンネルには「あつこおねえさんの童謡プレイリスト」と「あつこおねえさんの手遊びプレイリスト」の2種類が用意されており、目的に応じて使い分けができます。

保育士がこのチャンネルを活用する際によく聞かれる疑問を整理します。

❓ 子どもが歌詞を覚えられない場合はどうすれば?

あつこおねえさんの動画は歌詞テロップなしで収録されているものが多いため、保育士が「歌詞カードを手作りする」か「別途歌詞を調べて大きな文字で掲示する」と子どもが歌いやすくなります。歌詞がわかると、3歳以上の子どもは自然に口ずさむようになります。

❓ 保育中にYouTubeを流すのは著作権的に問題ないの?

個人宅での鑑賞は問題ありませんが、保育施設のように複数人が集まる場所での「上映」はJASRACの管理楽曲に該当する場合があります。施設としての年間使用料を支払うか、NHK公式のDVD・CDを購入して使用するのが安心です。「使えるかどうか」を確認する最短の方法は施設長や法人の担当者に相談することです。

❓ OBのあつこおねえさんのコンテンツを使っていいの?

あつこおねえさんが卒業後に自身のチャンネルで公開している動画は、小野あつこさん個人として発信しているコンテンツです。「おかあさんといっしょ」の番組映像ではないため、NHKの版権とは別に扱われますが、商業利用は別途確認が必要です。保育士が自己研修や教材研究として視聴する分には問題ありません。

❓ 高齢の子どもには物足りないのでは?

4歳以上の子どもでは「はらぺこカマキリ」のような複雑なストーリー付きの歌や「アブラハムの子」のような動きが多い手遊びが特に喜ばれます。あつこおねえさんのレパートリーは1〜2歳向けのシンプルな曲から5歳以上でも楽しめる難易度の高い曲まで幅広く、年齢と活動のねらいに合わせて選曲するのが基本です。

いくつか注意点もあります。同じ曲を連続して繰り返すと子どもが飽きてしまうため、月のメドレー動画を使いながら「今月のうた」を1〜2曲に絞って集中的に歌い込む方法が効果的です。「今月の歌」として掲示物に書いて子どもが意識しやすい環境を作ると、家庭での歌い聞かせにもつながります。

あつこおねえさんチャンネルはこちらから確認できます。

あつこお姉さんチャンネル(YouTube公式)

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