菜の花のおひたしをめんつゆで作るコツと栄養を徹底解説
菜の花のおひたしに使う「めんつゆ」は、薄めすぎると栄養ゼロになります。
菜の花のおひたしに使うめんつゆの濃縮倍率と希釈の基本
めんつゆには「2倍濃縮」「3倍濃縮」「4倍濃縮」「ストレート」など複数の種類があり、希釈の割合を間違えると味が薄すぎたり、逆に塩辛くなったりします。これが基本です。
菜の花のおひたしに使うめんつゆの希釈の目安は、以下の通りです。
| 種類 | めんつゆ | 水 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ストレート | 大さじ4 | 大さじ2 | そのままでも使えるが薄める方が馴染みやすい |
| 2倍濃縮 | 大さじ2〜3 | 大さじ2〜3(同量) | つゆ1:水1が基本 |
| 3倍濃縮 | 大さじ1〜2 | 大さじ2〜4(2倍量) | つゆ1:水2が基本 |
| 4倍濃縮 | 大さじ1 | 大さじ3(3倍量) | つゆ1:水3が基本 |
「濃縮〇倍」とは、ストレートの状態に戻すために水で薄める倍数を示しています。つまり、3倍濃縮なら「つゆ1に対して水2を加え、合計3倍量のつゆを作る」という考え方です。
めんつゆの濃縮倍率が分からなくなったときは、パッケージ裏の「希釈倍率」表示を確認しましょう。メーカーによって多少違いがあります。おひたしの場合はそのままかけるよりも、菜の花をひたす「ひたし液」として使うので、少し薄め(ストレート換算)に仕上げるのが上品な味わいになります。
つゆが条件です。きちんと希釈して使いましょう。
菜の花のゆで方と色止め|茎と蕾を分けることが重要なコツ
菜の花のゆで方で最もよく失敗するのが「全部一緒にゆでてしまう」パターンです。茎とつぼみでは硬さが大きく異なるため、火の通り方が全然違います。
ゆで方の手順は次の通りです。
- 鍋にたっぷりの湯(目安は水1Lあたり)を沸かし、塩を小さじ1(10g程度)加える。
- 菜の花のつぼみ側を手で持ち、茎の部分だけ先に湯に入れ、30秒ほど加熱する。
- 全体を湯に沈め、さらに30〜40秒加熱する(茎の太さにより調整)。
- すぐにザルに取り、冷水(できれば氷水)にさらして色止めする。
- 水気をしっかり絞り、食べやすい長さ(3〜4cm)に切る。
ゆでるとき塩を入れる理由は2つあります。一つは野菜に塩味をつけること、もう一つは「塩が色素(クロロフィル)を安定させて退色を防ぐ」効果があるためです。これは意外に知られていません。
また菜の花は余熱でも火が通り続けます。ゆであがったらすぐ冷水に取るのが必須です。冷水にさらさないと、余熱でくたくたになり、黄緑色が黄ばんでしまいます。
茹で時間は菜の花の茎の太さが5mm程度なら合計60秒前後、1cm以上ある太めの茎なら90秒程度が目安です(出典:Nadia「菜の花のゆで方」)。
菜の花の下処理のコツについては、キッコーマンの公式サイトに詳しく解説されています。
菜の花のゆで方とゆで時間&保存方法が丸わかり!おすすめレシピ3選|キッコーマン
菜の花のおひたしの栄養価|ビタミンCはほうれん草の約4倍という事実
菜の花は見た目の春らしさだけでなく、栄養価が非常に高い野菜です。驚くべき事実があります。
菜の花に含まれるビタミンCは、100gあたり130mgで、ほうれん草(35mg)の約4倍に相当します(文部科学省「日本食品標準成分表」より)。さらにカルシウムはほうれん草の約3倍(160mg)、食物繊維は約1.5倍(4.2g)も含まれています。
| 栄養素(100gあたり) | 菜の花 | ほうれん草 |
|---|---|---|
| ビタミンC | 130mg | 35mg(約4倍差) |
| カルシウム | 160mg | 49mg(約3倍差) |
| 食物繊維 | 4.2g | 2.8g(約1.5倍差) |
| 葉酸 | 340μg | 210μg(約1.6倍差) |
これは使えそうです。
さらに菜の花の「ほろ苦さ」の正体は「イソチオシアネート」という成分によるものです。これはアクではなく、むしろ血液をサラサラにする効果や、がん予防に効果が期待できると国立がん研究センターも注目している成分です。つまり苦味=体に良い成分ということになります。
ビタミンCは水溶性のため、ゆでるとお湯に溶け出してしまいます。ゆで時間は1分程度に留め、ゆですぎないことが栄養を逃さないためにも大切です。おひたしにしてめんつゆごと食べる形だと、溶け出した栄養素を最小限の損失で取れる理にかなった料理です。
菜の花の栄養と健康効果について詳しく解説しているページです。
菜の花のおひたしを子どもが食べやすくする|保育士が知っておきたい苦味対策
保育の現場で「菜の花を出したら子どもが全然食べてくれなかった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。菜の花のほろ苦さは、子どもが感じやすい「苦味」の一つです。
苦味が気になるときは、以下の方法で和らげることができます。
- 🌡️ ゆで湯に和からしをひとつまみ加える:イソチオシアネートの苦み成分を中和する働きがあります。
- 💧 ゆでた後に流水で30秒ほど洗う:苦味成分は水溶性のため、水にさらすことで軽減できます。
- 🌸 つぼみが固く閉じているものを選ぶ:花が咲き始めると苦味が急激に強くなります。購入時はつぼみが締まっているものを選ぶのが原則です。
- 🍶 めんつゆの甘みで苦味をマスキングする:本みりん入りのめんつゆは甘みがあり、苦味をやわらかく包んでくれます。
給食での現場では、菜の花の使用量を少なくして白菜などと組み合わせることで、子どもが食べやすい量に調整している例もあります(出典:河内長野市学校給食のCookpadレシピ)。食べ残しが多くても焦る必要はありません。
また、食育の視点では、菜の花の「ほろ苦さ」を「春の味」として子どもに説明すると、食べ物への興味につながることがあります。「苦い=体が春に備えているサイン」と伝えることで、苦味に意味を持たせる食育が可能です。
子どもへの食育と菜の花の活用について、参考になる情報があります。
春の訪れを感じるほろにが野菜「菜の花」を食べよう!|エデュケーション食育研究所
菜の花のおひたし|めんつゆを使った基本の作り方と時短アレンジ
最後に、めんつゆを使った菜の花のおひたしの基本レシピをまとめます。調理時間は10分以内に収まります。
【材料(2〜3人分)】
- 菜の花:1束(約200g)
- めんつゆ(2倍濃縮):大さじ2〜3
- 水:大さじ2〜3(同量)
- 塩:小さじ1(ゆで用)
- かつお節:適量(お好みで)
- すりごま:適量(お好みで)
【作り方】
- 菜の花の根元を1cm切り落とし、茎とつぼみ部分を確認する。
- 塩を入れた熱湯で、茎を先に30秒→全体を30〜40秒ゆでる。
- すぐに冷水にさらして色止めし、水気をしっかり絞る。
- 保存容器またはボウルで、めんつゆ(2倍濃縮)と水を同量で合わせる。
- ゆでた菜の花を3〜4cmに切り、漬け液に10分以上浸す。
- 器に盛り付け、かつお節やすりごまをかけて完成。
10分浸すだけで味が染み込みます。冷蔵庫に入れてゆっくり味を染み込ませてもOKです。冷蔵保存なら2〜3日は美味しく食べられます。
【時短アレンジ:レンジで作る方法】
忙しい日はレンジ加熱が便利です。菜の花を耐熱皿に並べてラップをふんわりかけ、600Wで1分加熱→3分余熱を通すだけで下ごしらえが完了します。その後は冷水で色止めし、めんつゆ液に浸せば完成です。
ゆで卵を添えてたんぱく質をプラスしたり、豆腐とあわせて白和え風にしたりと、アレンジの幅も広い副菜です。春先の定番副菜として、一度冷蔵庫に作り置きしておくと便利です。
めんつゆで作る菜の花のおひたしの詳しいレシピはこちらも参考になります。
めんつゆで失敗知らず。菜の花のおひたしのレシピ|マカロニ

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