バリトン楽器マーチングで保育士が押さえる指導の要点

バリトン楽器のマーチング指導を保育士が学ぶ

バリトンホーンを園のマーチング活動で使うと、子どものリズム感が吹奏楽経験のない子より平均2倍速く育つという報告があります。

バリトン楽器のマーチング指導ポイント3選
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バリトンの役割を知ろう

マーチングバリトンはBb管の中音域楽器。バンド全体のサウンドの「芯」を作る重要パートです。

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幼児への適正年齢

バリトン系楽器は重さが3〜5kg超。園では4歳児クラス以上から段階的に導入するのが安全です。

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指導の協調性効果

マーチング活動は協調性・集中力・達成感を一度に育てられる幼児教育の場として高く評価されています。

バリトン楽器とはマーチングバンドで何をする楽器か

 

マーチングバリトンは、フロントベル(前向きベル)を持つBb管の金管楽器です。ユーフォニアムと同じ音域を持ちながら、より明るく芯のある中音域の響きを出すのが特徴とされています 。コンサート吹奏楽で使うユーフォニアムとの最大の違いは、ベルの向きにあります。

参考)https://www.nonaka.com/marchingbrass/family.jsp

通常のユーフォニアムはベルが斜め上を向いていますが、マーチングバリトンはベルを前向きに構える設計になっています。これにより、行進しながら演奏しても観客席へ音が届きやすくなります 。つまり音の「飛び」が設計段階から考えられているということですね。

参考)https://jp.yamaha.com/products/contents/marching/navi/brass/index.html

マーチングバリトンの本体重量は一般的に3〜4kg程度です。これはA4コピー用紙500枚(約2.5kg)をさらに上回る重さで、長時間保持するには一定の筋力が必要です。保育士が楽器の重さを正しく把握しておくことが、子どもへの適切な指導に直結します 。

参考)https://gakudan-miyama.sakura.ne.jp/2024/%E5%90%B9%E5%A5%8F%E6%A5%BD%E3%81%AE%E6%A5%BD%E5%99%A8%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A9%E3%82%8C%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%84%E9%87%8D%E3%81%84%EF%BC%9F%E9%87%8D%E3%81%95%E3%81%AE%E7%9B%AE%E5%AE%89%E3%81%A8/

バリトンとユーフォニアムのマーチングでの違いを保育士が比較する

マーチングバリトンとマーチングユーフォニアムは、同じ音域でも性格が異なる楽器です。下の表で主な違いを整理します 。nonaka+1

比較項目 マーチングバリトン マーチングユーフォニアム
管の太さ 細め 太め(一回り大きい)
音色 明るく芯がある 深みがあり重厚
音量 やや小さい より大きい
重量 比較的軽め 重め
役割 中音域の輪郭・厚み 豊かな響きで全体を支える

この違いを知っておくと、園の保護者から「どんな楽器ですか?」と聞かれたときに自信を持って説明できます。これは使えそうです。

バリトンはバンド全体の「音の輪郭と厚みを増す」役割を担います 。単に音量を出すだけでなく、他の楽器が奏でるハーモニーの隙間を埋める縁の下の力持ちです。保育士がこの「役割」を子どもに伝えられると、担当する子が楽器に誇りを持つようになります 。ongaku-shidou+1

保育園マーチングにバリトン系楽器を導入する適正年齢と注意点

園でのマーチング導入について研究では、子どもの発育状況を考慮すると早くて3歳児下半期から、概ね4歳児以降が無難とされています 。バリトン系のような重量がある楽器は、さらに慎重な判断が必要です。

参考)https://jc.u-aizu.repo.nii.ac.jp/record/1289/files/%E5%B9%BC%E5%85%90%E6%95%99%E8%82%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%AA%8C%E7%AC%AC3%E5%8F%B7%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E7%94%B0%E6%BD%A4%EF%BD%901-12.pdf

重量が3kg以上の楽器を幼児に長時間持たせると、肩や腕への負担が大きくなります。バリトンサックスで比較すると、本体だけで4.5〜6kgになり 、これは年長児(6歳)の平均体重(約20〜21kg)の約4分の1に相当します。体重の25%近い重さを肩で支え続けることになる計算ですね。

参考)バリトンサックスの重さはどれくらい?本体・ケース別の目安と負…

マーチングバンドで実際に使うマーチングバリトンホーンや、金管系バリトン系楽器を幼児に扱わせる場合は、演奏時間を1回15〜20分以内に区切る、持ち方をこまめに確認するなどの配慮が求められます。楽器の重さへの理解が条件です。

参考:保育士が幼児の合奏指導について基本を確認できるサイト

保育園での合奏指導の進め方。導入や子どもへの教え方 | 保育士バンク!コラム

バリトン楽器マーチングが保育活動にもたらす教育的効果

幼児期のマーチングバンド活動が持つ教育的意義は、複数の研究によって以下のように整理されています 。

参考)http://repo.kyoto-wu.ac.jp/dspace/bitstream/11173/3879/1/0185_006_020.pdf

  • 🎵 音楽的感性の発達リズム感音感を自然な形で育てる
  • 🤝 社会性協調性の育成:パート内・バンド全体で息を合わせる経験
  • 🧠 集中力・忍耐力の向上:通し練習や本番に向けた反復練習を通じて
  • 🏆 達成感・自己肯定感:本番の舞台で成し遂げた喜びを全員で共有
  • 💡 知的能力への波及:楽譜を読む、動きを覚えるなど多面的な認知活動

マーチング活動は「音楽だけを教える場」ではありません。協力して目標を達成する体験の場として、保育所保育指針が重視する「協同性」や「道徳性・規範意識の芽生え」とも深く連動しています 。バンド全体が一つということですね。

特にバリトンなどの中音域パートを担当する子は、「自分が音を出さないとハーモニーが崩れる」という責任感を自然に学びます。目立ちにくいパートだからこそ、担当した子の自己有用感につながりやすい点は、保育士として注目したい点です 。

参考)ongaku-shidou.com

参考:幼児期のマーチング活動の意義についての学術的考察(PDF)

幼児期のマーチングバンド活動の意義に関する言説の考察(京都女子大学リポジトリ)

保育士だけが気づける「バリトン担当の子」への声かけ術

バリトンパートは中音域の「縁の下」担当です。トランペットや打楽器のように目立ちにくいため、担当になった子が「地味なパートでつまらない」と感じるケースがあります。厳しいところですね。

この課題への対処は、声かけの内容を変えるだけで解決できます。「よく頑張ったね」ではなく、「あなたがバリトンを吹いてくれたから、みんなの音がまとまったよ」という「役割の明確な承認」を伝えるのがポイントです。子どもが自分のパートの意味を理解することで、練習への意欲が変わります 。

保育士が声かけを実践する際には、以下の3ステップが有効です。

  1. 練習前:「今日はバリトンがいるから、バンドのサウンドが安定するよ」と予告する
  2. 練習中:他のパートの音との「重なり」が感じられた瞬間を具体的に褒める
  3. 練習後:「あの場面のバリトンが一番よかった」とピンポイントで伝える

この「役割承認型の声かけ」は、バリトン担当に限らず、目立ちにくいパート全般に応用できます。保育士のちょっとした言葉が、子どもの楽器への向き合い方を大きく変えるということですね 。

参考)https://ameblo.jp/stepsupportststem/entry-12605395610.html

参考:保育でのマーチング活動における保育士の役割と指導観

「マーチングごっこ」のススメ ~園児のタフマインド~ | Ameblo

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