トランペット マウスピースの選び方
マウスピースを「とりあえず楽器付属のもの」で使い続けると、上達スピードが半分以下になることがあります。
トランペット マウスピースの基本構造と各パーツの役割
マウスピースは大きく4つのパーツに分かれています。 それぞれが音に直結するため、名称だけでも覚えておくと選びやすくなります。
参考)マウスピースの選び方
- 🎵 リム:唇が直接当たる縁の部分。内径の大きさと幅が演奏感に影響する
- 🎵 カップ:リムの内側にあるお椀状のくぼみ。深さ・形状によって音色と音域が変わる
- 🎵 スロート:カップの底にある最も細い通路。息の抵抗感をコントロールする
- 🎵 バックボア:スロートから楽器の管に向かって広がる部分。音の広がりと音量に影響する
この4パーツの組み合わせが変わるだけで、同じトランペットでも音が劇的に変わります。 つまり「楽器よりマウスピース次第」という側面も実際にあります。
各社から数十〜数百種類のモデルが製造販売されており、どれが自分に合うか判断するのは容易ではありません。 まず各パーツの役割を理解することが、迷わない選択への近道です。
トランペット マウスピースのリム内径とカップ深さの違いを知る
リム内径が大きいほど唇の可動域が広がり、豊かで太い音色が出しやすくなります。 一方、内径が小さいと高音域が出しやすく、体力のないときにもカバーしやすい特性があります。
カップの深さも同様に重要です。
参考)トランペットのマウスピースの選び方|房原トランペット教室
- 🔵 浅いカップ:高音が出しやすく明るい音色。ただし音量はやや小さくなる傾向がある
- 🟤 深いカップ:深く柔らかな音色で低音が出しやすい。音量も大きくなるが高音は出しにくい
カップ形状には「Uカップ」「Vカップ」「ダブルカップ」の種類があります。 UカップはコントロールがしやすくバランスがよいためBach 7Cなどに採用されており、Vカップは低音重視のクラシック奏者に向いています。
リム幅の違いも見落とせません。 リム幅が広いと長時間の演奏向きで唇が安定しやすい反面、音域のコントロールはやや難しくなります。
参考)トランペットのマウスピースを選ぶ際のポイントと注意点|コラム…
参考:ヤマハミュージック 金管楽器マウスピース選びのポイント
カップ深さとリム内径がどのように音域・音色に影響するかを図解で解説しています。
トランペット マウスピースのおすすめメーカー・モデル比較
初心者が必ず一度は候補に挙げるのが、定番の「Bach 7C」です。 7の数字はリム内径のサイズを、CはCカップ(標準的な深さ)を意味しており、長年にわたって入門モデルとして採用されてきた実績があります。
主要メーカーの特徴を表にまとめます。
| メーカー | 特徴 | 向いている奏者 |
|---|---|---|
| 🇺🇸 Bach(バック) | 世界標準。7Cが初心者の定番。バランスが良く多ジャンル対応 | 初心者〜上級者全般 |
| 🇯🇵 ヤマハ | 品質が安定しており日本人の口に合いやすい設計。コスパも良好 | 初心者・吹奏楽部員 |
| 🇺🇸 Schilke(シルキー) | 独自のリム形状。クラシック系プロ奏者に愛用者が多い | 中〜上級者のクラシック |
| 🇯🇵 Best Brass | 日本製。サイズ展開が細かく、自分好みに追い込みやすい | 中級者以上で微調整したい人 |
Bachの番号はサイズ表示が独特で、数字が小さいほど内径が大きくなります。 たとえば「1C」は内径約17.0mm以上の大型で上級者向け、「7C」は内径約16.2〜16.4mmの標準サイズです。
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メーカーごとに同じ数字でも実寸が微妙に異なるため、数値だけで単純比較することはできません。 候補を2〜3本に絞ったら実際に試奏するのが原則です。
参考:joybrass.co.jp トランペットマウスピースサイズ比較参考表
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BachとYamaha、Schilkeなど主要メーカーのリム内径を数値で一覧比較できます。
トランペット マウスピースの素材・メッキ仕上げが音色に与える影響
マウスピース本体の素材は、大多数が真鍮(しんちゅう)製です。 真鍮は軽くて反応が良く、コストパフォーマンスも高いため金管楽器全体で標準的に採用されています。
メッキの種類で音色が変わります。これは意外と知られていない事実です。
- 🥈 銀メッキ:最も一般的。落ち着いたダークな音色になりやすく、安全面でも信頼性が高い
- 🥇 金メッキ:唇への触感が滑らかで音の自由度が高い。銀メッキより抵抗感は増すが、華やかで幅広い表現が可能
- ✨ リム・インナーゴールド:リムとカップ内側のみ金メッキ。口当たりとレスポンスの良さが特徴で、プロにも愛用者が多い
「金メッキは高価なだけ」と思っている方も多いですが、唇のコントロールのしやすさという実用的メリットもあります。 特に長時間の演奏が多い奏者には、唇への負担軽減という観点から金メッキを試す価値があります。
银メッキ対金メッキの選択は予算1,000〜3,000円の差が多く、まずは標準の銀メッキから始めて、演奏目的に合わせてアップグレードするのが現実的です。
参考:lemante-brass.jp マウスピースの選び方(金管楽器専門店)
リム・カップ・スロート・素材・メッキの各要素が音色に与える影響を専門店目線で解説しています。
トランペット マウスピースを「演奏ジャンル別」に選ぶ独自視点
一般的な選び方ガイドはサイズと構造の説明が中心ですが、実際には「何の曲を吹くか」がマウスピース選びの出発点になります。 ジャンルによって求められる音域・音色・スタミナが異なるため、目的を先に決めると候補がすぐ絞れます。
- 🎷 吹奏楽・クラシック:深めのカップ+内径やや大きめ→太く豊かな音色。Bach 3C〜5Cあたりが選ばれやすい
- 🎸 ジャズ・ポップス:浅めのカップ+やや細めの内径→明るく抜けのある音。Bach 7Cより小さいサイズも候補に入る
- 🎤 ハイトーン重視のリードトランペット:内径が小さく浅いマウスピースを選ぶ奏者が多い
- 🏫 保育園・学校での子ども向け演奏:長時間演奏でも疲れにくいリム幅が広めのモデルか、小型でコントロールしやすいモデルが向いている
吹奏楽部などで長年「Bach 7C一択」と教わった方も多いですが、じつはジャンルや体格によっては別のモデルが最適になるケースが少なくありません。 「7Cが標準」という常識はあくまでも入口であり、上達とともに見直すことが大切です。
体の成長や演奏スタイルの変化に合わせて、マウスピースも定期的に見直す必要があります。 以前は楽に吹けていたのに最近つらいと感じた場合は、1サイズ変えるだけで改善するケースがあります。
参考)初心者向け!自分に合ったトランペットのマウスピースの探し方は…
参考:tn-network.jp トランペットのマウスピースの選び方(プロ奏者解説)

現役プロ演奏家がジャンル別の観点からマウスピース選びのポイントを詳しく説明しています。


