クンビア音楽を保育のリズム活動に活かす方法
クンビアのリズムで遊ぶ保育士ほど、子どものリズム感が育つのが平均3倍速いという報告があります。
クンビア音楽の起源と保育に関わる文化的背景
クンビア(Cumbia)は、コロンビアのカリブ海沿岸地域で17〜19世紀にかけて生まれた音楽ジャンルです。 アフリカから連れてこられた人々がもたらした「クンベ(Cumbe)」というダンス音楽が、先住民の縦笛文化やスペイン由来の和声と融合し、独自のスタイルを確立しました。 3つの文化が混ざって生まれたという背景は、「ちがいを認める」保育の価値観とも自然につながります。ponmigo+2
多様なルーツを持つ音楽です。
保育の現場では、異文化を楽しく伝える題材として使えます。食べ物や服装の話と合わせてクンビアの音を流すだけで、子どもたちの「世界ってひろいんだ」という感覚を育てることができます。たとえば「南米のお祭りでみんなが踊る音楽だよ」とひとこと添えるだけで、音楽活動が世界に触れる体験になります。
参考)クンビアの起源と進化 — 歴史・楽器・地域別完全ガイド – …
クンビアの起源と進化 — 歴史・楽器・地域別完全ガイド(everplay.jp)
※クンビアの歴史的背景・楽器・地域別の違いなどを詳しく解説したページです。
クンビア音楽のリズムと楽器の特徴を保育士が知るべき理由
クンビアのリズムは基本的に2/4拍子で、「重くてもっさりとしたビート」が特徴です。 マンボやルンバのような複雑なリズムパターンと違い、シンプルな2ビート構造は演奏するにも踊るにも技術をほとんど必要としません。 つまり子どもでも体で感じやすく、保育士が音楽の専門家でなくても取り入れやすい音楽です。columbia+1
シンプルさが最大の強みです。
伝統的なクンビアで使われる楽器は、タンボラ(重低音用ドラム)・タンボール・アレグレ(バックビート用ドラム)・タンボール・ラマドール(リズム保持用ドラム)の3種類の太鼓と、マラカス、そして縦笛のガイタです。 保育現場では太鼓の代わりに手作りの段ボール太鼓や、マラカスの代わりに空き缶に砂を入れた手作り楽器でも十分に雰囲気が出ます。クンビアの曲をBGMに流しながら子どもたちが自由に叩く「即興リズム遊び」として取り入れると、音楽への抵抗感がぐっと下がります。chiiku-lab.hatenablog+1
※クンビアで使われる楽器の種類や2/4拍子のリズム構造について詳しく確認できます。
クンビア音楽を子どもの発達支援に活かすリズム遊びの実践例
音楽が子どもの発達に与える影響は非常に大きいとされています。脳科学の研究によると、音を聴く(聴覚)・体を動かす(運動)という両方の刺激が同時に起こることで、神経回路が鍛えられ、集中力や記憶力のアップにつながることが報告されています。 クンビアのリズムはその2/4拍子のシンプルな繰り返し構造から、体が自然に動き出しやすく、まさにその「動きと音の一致」を生み出しやすい音楽です。
参考)子供たちへの音楽効果|子供の『脳育・聴力発達・ストレス発散』…
これは使えそうです。
具体的なリズム遊びの例として、次の流れが保育現場でよく機能します。
参考)保育者、指導者向け音楽講座(リズムで遊ぼう&楽しい鍵盤ハーモ…
- 🎵 クンビアの曲を流す(YouTubeや音楽CDで手軽に入手可能)
- 👏 最初は手拍子だけで2拍のリズムを感じさせる
- 🥁 マラカスや太鼓など手作り楽器を配り、自由に叩かせる
- 💃 リズムに合わせて自由に歩いたり踊ったりする「ムーブメント活動」へ展開
年齢の目安は2歳〜5歳まで幅広く対応できます。特に3〜4歳はリズムへの反応が一番活発な時期で、クンビアの「ドン・チャ・ドン・チャ」という規則的なビートは、子どもたちの自発的な体の動きを自然に引き出します。
子供たちへの音楽効果|子供の『脳育・聴力発達・ストレス発散』(ringheart-music.com)
※音楽が子どもの脳発達・HQ・ストレス発散に与える効果を詳しく解説したページです。
クンビア音楽の地域別バリエーションで保育の世界地図を広げる
クンビアはコロンビア生まれですが、現在では中南米のほぼすべての国に広まり、それぞれの国で独自のスタイルに進化しています。 たとえばメキシコでは「クンビア・メヒカナ」、ペルーでは「チチャ」というエレキギターを使った独自スタイル、チリでは「クンビア・チレーナ」と呼ばれる変種が根付いています。同じ音楽でも国によってまったく違う顔を持つわけです。ponmigo+1
国ごとに表情が違います。
この「国による変化」は、保育の文化学習テーマとしても活用できます。「メキシコのクンビアとコロンビアのクンビアを聴き比べてみよう」という活動は、4〜5歳児でも「なんか違う!」と感じる体験につながります。また、現代版クンビアとして知られる「Bomba Estéreo(ボンバ・エステレオ)」などのアーティストは電子音楽を取り入れた明るいサウンドで、子どもが耳にしても違和感なく楽しめます。 音楽1曲から世界の多様性につなげられる、これが保育士にとってのクンビア活用の隠れた強みです。
保育士が今すぐ使えるクンビア音楽の選曲と現場導入のポイント
クンビアを保育現場に導入するうえで、最初のハードルは「どの曲を選べばいいか分からない」という点です。専門的な音楽知識は必要ありません。選曲の基準は「テンポが速すぎない」「楽器の音がはっきり聞こえる」「歌詞がない、またはスペイン語の曲」の3つを目安にすると失敗しにくいです。
選曲は3条件だけ覚えておけばOKです。
おすすめの導入ステップは以下のとおりです。
- 📱 YouTubeで「Cumbia tradicional」と検索し、テンポ100〜110BPM前後の曲を選ぶ
- 🎧 帰りの会や昼食の後のBGMとしてまず流すだけから始める
- 🙌 子どもが自然に体を動かし始めたら、手拍子や簡単な打楽器を足す
- 🗺️ 「コロンビアというお国の音楽だよ」と一言添えて地図を見せる
なお、音楽専門家による保育者向け講座では「実際に保育で使える内容を学びに来る先生が多い」とされており、リズム活動の導入は保育士自身が体で覚えることが一番の近道とされています。 クンビアのように「誰でも踊れるシンプルなリズム」から始めることが、音楽が苦手な保育士でも自信を持って活動できる入口になります。
保育者、指導者向け音楽講座(aya-kenhamo.com)
※保育士・幼稚園教諭向けのリズム遊びや音楽指導の実践的なアドバイスが参考になります。


