イ長調の音階ドレミを保育士が子どもに教える完全ガイド

イ長調の音階ドレミを保育士が子どもに教える方法

実はイ長調で「ドレミ」と歌っても、ピアノの「ド(ハ)」の鍵盤を押すと音程がずれて子どもが音感を誤って身につける可能性があります。

🎵 この記事の3ポイント
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イ長調とは「ラ」から始まる音階

イ長調(A-dur)はシャープが3つつく音階で、保育現場でもよく使われる調性です。「ドレミ」の階名はハ長調と同じように使いますが、実際の音の高さは異なります。

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シャープ3つの意味を理解しよう

イ長調には「ファ♯・ド♯・ソ♯」の3つのシャープがつきます。この3音を押さえておくだけで、子どもへの説明がぐっとスムーズになります。

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保育現場での実践的な教え方

「音名(ラシド♯…)」と「階名(ドレミ…)」を混同させない工夫が、子どもの音感育成に直結します。視覚・身体を使った指導法が効果的です。

イ長調の音階「ドレミ」の基本構造と保育士が知るべき全音・半音の並び

 

イ長調は「ラ(A)」の音から始まる長音階で、日本語の音名では「イ」にあたるため「イ長調」と呼ばれます。 英語では「A major」、ドイツ語では「A-dur(アー・ドゥア)」とも表記され、世界共通の調性名として使われています。

参考)イ長調の音階をおぼえよう! – 教育現場から生ま…

音階の構造を理解するのが第一歩です。

長音階は「全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音」の間隔で7つの音が並ぶルールになっています。 この間隔を守ることで「明るい響き」が生まれ、子どもたちが自然と楽しく歌えるメロディラインが作られます。イ長調もこの法則に従い、ラから始まる7つの音が同じ間隔で並んでいます。

参考)https://homepage-nifty.com/osiete/s708.htm

以下の表でハ長調とイ長調を比較すると違いが一目瞭然です。

階名 ファ
ハ長調(音名) ハ(C) ニ(D) ホ(E) ヘ(F) ト(G) イ(A) ロ(B)
イ長調(音名) イ(A) ロ(B) 嬰ハ(C♯) ニ(D) ホ(E) ヘ♯(F♯) 嬰ト(G♯)

参考)2. 音名と階名の違い / 誰でもわかる!音楽理論

階名(ドレミ)はどの調でも使える「相対的な呼び方」です。 つまり、イ長調の「ド」はピアノの「ラ(A)」の鍵盤を指します。ハ長調の「ド(C)」とはまったく違う音なのに、同じ「ド」と呼ぶわけです。これは最初のうち混乱しやすいポイントです。

参考)【ソルフェージュ・雑記】階名は「全ての調をハ長調/イ短調に移…

つまり「階名と音名は別物」が原則です。

イ長調のシャープ3つ「ファ♯・ド♯・ソ♯」を保育士が覚える簡単な方法

イ長調の調号はシャープが3つ、「ファ♯・ド♯・ソ♯」の3音につきます。 この3つを覚えるだけで、子どもへのピアノ伴奏でも迷わず演奏できます。これは覚える価値があります。ameblo+1

シャープが増える順番には規則性があります。

♯は「ファ→ド→ソ→レ→ラ→ミ→シ」の順番で1つずつ増えていきます。 イ長調は3番目なので、最初の3つ「ファ♯・ド♯・ソ♯」が対象です。この規則を知っていると、他の調に応用できるのでとても便利です。

参考)https://ameblo.jp/andante-poco/entry-12454477070.html

現場でよく使う覚え方を3つ紹介します。

  • 🎵 語呂合わせ:「ファド(父)ソ(そ)」と声に出して覚える
  • 🎹 鍵盤で確認:ピアノの黒鍵を実際に指で触りながら「ファ・ド・ソ」と唱える
  • 📝 楽譜に書き込む:練習用楽譜の調号部分に「ファ・ド・ソ」とメモを書いておく

3つの方法どれでも大丈夫です。

子ども向けの伴奏でイ長調の曲を弾くとき、うっかり♯を忘れると音が半音ずれて「なんか変?」と子どもに気づかれることがあります。子どもの耳は意外と敏感で、毎日音楽に触れている保育環境ではとくに影響が出やすいです。シャープ3つをしっかり意識することが、伴奏の質を上げる直接の近道です。

「音名」と「階名」の違いを保育士が子どもにわかりやすく説明するコツ

「音名」と「階名」の混同は、保育現場で起きやすいミスの一つです。音名とは「ド・レ・ミ…」ではなく「ハ・ニ・ホ…(C・D・E…)」のような絶対的な音の名前です。 一方、階名は「その調の中での役割・位置」を表す相対的な呼び名で、どの長調でも主音を「ド」と呼びます。

どういうことでしょうか?

例えばイ長調では「ラ(イ)」が「ド」、「シ(ロ)」が「レ」、「ド♯(嬰ハ)」が「ミ」になります。 子どもに「この曲はラから始まるドレミだよ」と伝えるだけで、混乱を防ぎながら正しい音感を育てることができます。

子どもに教えるときは次の3ステップが効果的です。

  1. まず「ハ長調のドレミ」をピアノの白鍵でしっかり覚えさせる
  2. 次に「イ長調はラから始まるドレミ」と声に出して何度も歌わせる
  3. 最後に実際の楽器(鉄琴・ピアノ)で弾いて音の違いを体で感じさせる

体験が一番の近道です。

保育士が「ド=白いピアノの鍵盤の一番左のド」と固定的に教えてしまうと、子どもが「固定ド」の感覚のみで音楽を捉えてしまいます。 これはのちの音楽教育で「調を移動して考える力(移動ド)」が育ちにくくなるデメリットにつながります。両方の感覚を幼少期から柔軟に育てることが、音楽の素地を作る上で非常に重要です。

イ長調の音階を使った保育現場での歌・手遊び活用アイデア

イ長調は「明るく力強い響き」が特徴で、子どもたちが元気に歌いやすい調性です。 ベートーヴェンのピアノソナタや童謡の一部もイ長調で書かれており、保育で使いやすい曲が多く存在します。

この調性を活かすと活動の幅が広がります。

保育現場でイ長調の音階を活用する場面としては、以下のような活動が考えられます。

  • 🎤 朝のサークルタイム:「ラ・シ・ド♯…」と音階を歌いながら一日のはじまりを元気よく演出する
  • 🎵 音感遊び:「ラから始まる音階」を子どもたちが鉄琴で叩いて音の高低を身体で感じる
  • 🖐️ 手遊び歌:イ長調の曲に合わせて指を折り曲げながら音程を確認する活動
  • 🎹 簡単な合奏シャープの音を強調しながら、グループで輪唱・合奏を楽しむ

音楽は体験で育ちます。

特に「鉄琴を使った音階遊び」は3歳〜5歳児クラスで取り入れやすく、視覚(音板の色)・聴覚(音の高低)・触覚(マレットの感触)を同時に刺激できます。シャープのついた音は「ちょっと高い音だよ」という言葉で子どもに伝えるだけで十分です。難しい理論は不要です。

イ長調の音階を日常の保育に取り入れることで、子どもたちが「ドレミの並びには種類がある」という感覚を自然に身につけていきます。これは小学校以降の音楽教育への橋渡しになる大切な土台です。

参考:イ長調の音階と音名の関係について詳しく解説されています(音楽教育向けリソース)

音名と階名の違い|studay.info

参考:イ長調の音階の構造・シャープの個数について保育・教育現場向けにわかりやすく解説

イ長調の音階をおぼえよう!|どれみ広場

【保育士の独自視点】イ長調の音階指導で「絶対音感vs相対音感」どちらを優先すべきか

イ長調の指導で見落とされがちなのが、「固定ド(絶対音感的な考え方)」と「移動ド(相対音感的な考え方)」の違いです。 保育士がどちらを優先して教えるかで、子どもの音楽的発達の方向性が変わります。これは意外と知られていない重要なポイントです。

どちらが正解かを知ることは大切です。

固定ドとは「ピアノの特定の鍵盤(C)を常にドと呼ぶ」考え方で、絶対音感の育成に向いています。 一方、移動ドとは「その調の主音をドと呼ぶ」考え方で、イ長調なら「ラ=ド」として音階の構造を理解します。どちらも一長一短があります。

以下の表で2つの考え方を整理します。

観点 固定ド(絶対音感) 移動ド(相対音感)
イ長調の「ド」 ハ(C)の音 イ(A)の音
メリット 音の高さが直感的にわかる 調性・和声の理解がしやすい
デメリット 調が変わると混乱しやすい 絶対的な音高感が育ちにくい
保育向き ピアノ伴奏の習得向き 歌・ソルフェージュ向き

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幼児教育の現場では「移動ド」を使って歌わせる場面が多いですが、ピアノを弾く保育士自身は「固定ド」で楽譜を読んでいるケースがほとんどです。この「指導者と学習者のズレ」が、子どもの混乱を生む原因になることがあります。つまり両方の視点を意識することが条件です。

解決策はシンプルで、歌うときは「ラ・シ・ド♯…の音を『ドレミ』と呼んでいるよ」と一言添えるだけで十分です。子どもは柔軟なので、正確に説明するよりも「音楽は楽しい!」と感じさせることを最優先にする姿勢が、長期的な音楽教育の成果につながります。

参考:固定ドと移動ドの認識の違いについて専門的に解説されています

階名と音名の認識の違い|virtuoso3104.com

モーツァルト ピアノソナタ イ長調 KV331[トルコ行進曲付き]: 2014年発見の自筆譜に基づく原典版 (zen-on piano library)