にほんごであそぼ 歌 いちじゅうひゃくせんで数の単位を楽しく覚えよう

にほんごであそぼ 歌 いちじゅうひゃくせんを保育で活かす方法

「いちじゅうひゃくせん」を保育に取り入れると、子どもの集中力が上がるどころか逆に散漫になることもあります。

📚 この記事でわかること
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「いちじゅうひゃくせん」ってどんな歌?

NHK Eテレ「にほんごであそぼ」の人気コーナー。一十百千万…から無量大数まで、数の単位を歌で覚える知育ソングの全容を解説します。

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保育士が使える!年齢別の導入方法

2歳児から5歳児まで、発達段階に合わせた使い方を紹介。「ただ流すだけ」で終わらない、ねらいを持った活用術とは?

語彙力・記憶力への驚きの効果

「不可思議」「無量大数」など難解な仏教用語が由来の言葉まで自然に覚えてしまう理由と、保育現場での実践的な活用事例を紹介します。

にほんごであそぼ「いちじゅうひゃくせん」の歌の内容と特徴

NHK Eテレ「にほんごであそぼ」は、2003年から放送されている子ども向け日本語教育番組です。 そのなかの人気コーナー「ちょちょいのちょい暗記」で歌われる「いちじゅうひゃくせん」は、数の単位を一から無量大数まで歌で覚えるという、ユニークな知育ソングです。 作詞・作曲はおおたか静流が担当しており、スマイルキッズとチバナギサが歌ったバージョンが広く知られています。iitereko.hatenadiary+2

この歌でカバーされる数の単位の全ラインナップは、以下のとおりです。note+1

  • 一(いち)→ 十(じゅう)→ 百(ひゃく)→ 千(せん)→ 万(まん)
  • 億(おく)→ 兆(ちょう)→ 京(けい)→ 垓(がい)
  • 秭(じょ)→ 穣(じょう)→ 溝(こう)→ 澗(かん)→ 正(せい)→ 載(さい)→ 極(ごく)
  • 恒河沙(ごうがしゃ)→ 阿僧祇(あそうぎ)
  • 那由他(なゆた)→ 不可思議(ふかしぎ)→ 無量大数(むりょうたいすう)

「無量大数」は1の後ろに0が68個つく数です。 これはただの数学用語ではなく、古代インドの仏教用語に由来しています。 たとえば「恒河沙」はガンジス川の無数の砂、「那由他」は極めて大きな数、「不可思議」は理解や言葉を超えたことを意味します。 つまりこの歌は、仏教の世界観を歌に閉じ込めた、奥深いコンテンツということですね。japonin+1

また、「一十百千」と万以降では数の性質が異なることも特徴です。 一・十・百・千は10倍ずつ大きくなりますが、万以降は「万・億・兆・京」のように1万倍ずつ増える単位体系に変わります。 この違いを保育士自身が理解しておくと、子どもの「なんで?」という疑問に答えやすくなります。

日本語の数の単位(一〜無量大数)の一覧と由来の解説 | japonin.com

(「いちじゅうひゃくせん」に登場するすべての単位の読み方・由来・意味が日英両語で整理されています。)

にほんごであそぼ「いちじゅうひゃくせん」を保育で使う年齢別のねらい

「いちじゅうひゃくせん」を保育に取り入れる際は、年齢によってねらいを変えることが大切です。 2歳児では「数字という言葉がある」という気づきと、歌うことの楽しさを体感させることが中心になります。 3歳児では、自分の言葉で表現したい気持ちと、数字を使ってみたいという意欲を育てることがねらいです。choki-peta+1

年齢ごとの活用イメージをまとめると、以下のようになります。choki-peta+1

年齢 数の発達目安 「いちじゅうひゃくせん」の使い方
2歳児 1〜3の数唱が始まる頃 BGMとして流し、音やリズムに親しむ
3歳児 5〜10まで数えられる 一緒に口ずさみ、声を出す楽しさを共有
4歳児 10〜20まで数唱できる 「まん」「おく」など単位に注目して楽しむ
5歳児 数の順序・ルールを理解 単位を書いてみたり、クイズに発展させる

4〜5歳児向けには、歌を聴かせるだけでなく、「次の単位は何だっけ?」とクイズ形式にする発展活用がおすすめです。 小学校入学前に「数には無量大数まである」という事実を知っておくと、算数への興味・関心が高まります。これは使えそうです。

参考)https://mei-official.com/numbers-from-what-age/

子どもが数字を理解するのは何歳から?年齢別の発達段階と学び方 | mama-school

(各年齢の数の発達状況と、歌やゲームを使った数唱学習の具体的な方法が解説されています。保育計画作成の参考に。)

にほんごであそぼ「いちじゅうひゃくせん」が語彙力を伸ばす理由

歌で言葉を覚えると、ただ読むより記憶に残りやすくなります。 「音読」「歌唱」は脳に音とリズムのセットで記憶されるため、歌いだしを聞くだけで次の言葉が自動的に出てくる、という暗記効果が生まれます。 NHK Eテレ「にほんごであそぼ」の総合指導を務める明治大学教授・齋藤孝先生も、音読・歌唱による語彙力向上の効果を強調しています。chichi+1

「いちじゅうひゃくせん」では「ごうがしゃ・あそうぎ・なゆた・ふかしぎ・むりょうたいすう」という、大人でも聞いたことのない言葉が次々と登場します。 難しい語感でも、メロディーに乗せることで4〜5歳の子どもが自然に口ずさみ始める、というのが現場報告でも多く見られます。 つまり「歌で覚える」という体験それ自体が、語彙のインプット量を飛躍的に増やすのです。utty77.exblog+1

幼児期に豊かな語彙インプットを与えることは、その後の学力にも影響します。 ある研究では、幼児向け教育番組を視聴していた子どもが、学童期の語彙認知や高校段階での学業成績の高さに関連していることが示されています。 「ただ聴かせるだけ」でも効果があるのは、大きなメリットですね。

参考)http://repository.tokaigakuen-u.ac.jp/dspace/bitstream/11334/306/1/kiyo_w016_09.pdf

齋藤孝先生に聞く「音読」のスゴい効果 | HugKum(小学館)

(音読・歌唱が子どもの集中力・語彙力・自己肯定感を高めるメカニズムを、齋藤孝先生が具体的に解説。「にほんごであそぼ」の教育的意義を深く理解できます。)

にほんごであそぼ「いちじゅうひゃくせん」の保育への具体的な導入手順

初めて使うとき、いきなり「無量大数まである」と説明するのは禁物です。 まずは「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん」だけを繰り返し聴かせ、身近な感覚をつかませましょう。 「1万円札って1万ってどのくらい?」という問いかけから入ると、子どもが自分ごととして捉えやすくなります。choki-peta+1

具体的な導入ステップは以下のとおりです。

  1. 📺 動画を流して聴かせる(最初は聴くだけでOK、1〜2週間)
  2. 🎵 一緒に口ずさむ(「まん」「おく」までを目標に)
  3. 「次は何?」クイズ(「おくの次は?」と問いかけ、一緒に確認)
  4. ✍️ 漢字カードを見せる(「兆」「京」など大きな単位の漢字に触れる)
  5. 🏆 「無量大数まで言えたよ」カードを渡す(達成感を演出)

このステップで大切なのは、「達成感」を段階的に与えること。 「全部覚えてから褒める」ではなく、「まんまで言えた!」「おくまで言えた!」と細かく認めてあげることで、子どもの挑戦意欲が持続します。達成感が次の学びを引き出す原動力になるからです。

参考)遊びを通じて学ぶ 子どもたちの成長を促す教育法とその効果 &…

また、導入時に「うさぎとかめ」のメロディーに乗せた替え歌バージョンを活用するのも有効です。 子どもたちが知っているメロディーに乗せることで、新しい語彙への心理的ハードルが大きく下がります。これは意外ですね。

参考)https://kyoiku.sho.jp/wp-content/uploads/2019/04/8a341b0e9b0aa489029c6e460e4cbba2-3.pdf

数の単位①「うさぎとかめ」に乗せた替え歌ワークシート | 小学館教育

(「うさぎとかめ」のメロディーで一十百千万〜無量大数まで歌えるワークシート。保育・小学校連携の場面でそのまま配布できます。)

保育士だけが知るべき!「いちじゅうひゃくせん」を活かすオリジナル遊び展開

「いちじゅうひゃくせん」の活用は、歌を覚えさせる以上の展開が可能です。 この歌をベースに「数の世界をテーマにした表現活動」へと発展させた保育実践があり、子どもたちが歌詞をもとに絵を描いたり、体で表現したりする活動へつなげることができます。 つまり、音楽・図工・体育を横断した保育が一つの歌から生まれるのです。ohkagakuen-u.ac+1

独自視点として注目したいのは、「逆バージョン」の活用です。 「にほんごであそぼ」には「1より小さいかず」という姉妹曲があり、「ぶ・りん・もう・し・こつ・び・せん」という小数点以下の単位を歌で覚えることができます。 「大きい方の無量大数」と「小さい方のねはんじゃくじょう」を対比させると、「数には果てがないんだ」という驚きを子どもが感じ、探求心へとつながります。iitereko.hatenadiary+1

遊び展開のアイデアをまとめると、以下のとおりです。

  • 🎨 「大きな数の絵」を描く活動(「100万個の星を描いてみよう」など)
  • 🤸 体で数を表現(「1は細く、無量大数はみんなで大きく」ボディランゲージ)
  • 📖 「数の本」を一緒に読む(算数絵本と組み合わせる)
  • 🔢 「どっちが大きい?」カードゲーム(「億」と「兆」どちらが大きい?)
  • 🌏 「宇宙の数」を調べる発展学習(太陽から地球まで1億5000万kmなど)

「全国統一小学生テスト」の対策授業でも、「いちじゅうひゃくせん」の歌で単位を覚えた子が、小学校高学年で「6京垓」など上位の単位まで自然に使いこなした事例が報告されています。 幼児期の歌の体験が、何年後もの算数力に直結するのです。これが基本です。

参考)https://ameblo.jp/teddymommy/entry-12676386037.html