かこさとし 絵本 一覧を保育士目線で年齢別に選ぶコツ

かこさとし 絵本 一覧を年齢別に活かすコツ

保育士が何となく選ぶと、年間で3万円分は「もったいない買い方」になりますよ。

かこさとし絵本を園で活かす3つの視点
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年齢別の「見える力」に合わせる

0~2歳はシンプルな画面、3~5歳は物語性と情報量、小学生は科学読み物といった軸で一覧を整理すると、無駄なく選べます。

行事・保育計画とリンクさせる

季節や行事、生活習慣のねらいと紐づけて「年間読み聞かせ計画」に落とし込むと、準備時間を大きく減らせます。

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意外な科学系・知識絵本も押さえる

『かわ』『みずとはなんじゃ?』などの科学絵本を一覧に加えると、環境・科学あそびまで一気につなげやすくなります。

かこさとし 絵本 一覧の基本と代表作

 

かこさとしの絵本は、代表作だけでも50タイトル以上が流通しており、Amazonや絵本サイトのランキングでは常に上位に複数作品が並びます。

中でも『からすのパンやさん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『おたまじゃくしの101ちゃん』『たべもののたび』などは、保育園・幼稚園での読み聞かせ定番として、10年以上継続して購入されている園も多い名作です。

一方で、同じシリーズでも『からすのケーキやさん』などの続編や、『あさですよ よるですよ』のような後年の作品は、現場で十分に知られていないこともあります。

こうした「有名だけれど全体像が見えにくい」状態が、「とりあえず定番だけ」という選び方につながり、結果として子どもが同じ本ばかりに飽きてしまうケースもあります。

つまり一覧で全体像を押さえることが、レパートリー不足の解消につながるということですね。

ここで押さえておきたいのは、かこさとしの作品がおおまかに「物語絵本」「科学・知識絵本」「生活・からだを学ぶ絵本」に分かれる点です。chiik+1

物語絵本の代表が『からすのパンやさん』や『どろぼうがっこう』、科学・知識系が『かわ』『みずとはなんじゃ?』、生活系が『たべもののたび』などのラインです。qoonea-mag+3

分類の軸を知っておくと、保育計画の「ねらい」と結びつけて選びやすくなり、「今日は科学あそびの日だから『みずとはなんじゃ?』」というように、迷う時間を減らせます。ehon+1

迷う時間が減るのは、忙しい保育士にとって大きなメリットです。

絵本の種類をざっくり分類しておくことが基本です。

年齢ごとの代表作をざっと一覧にすると、0~2歳で『あさですよ よるですよ』、3~5歳で『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』『おたまじゃくしの101ちゃん』、5歳以上で『かわ』『みずとはなんじゃ?』といった配置がよく見られます。hoiku-is+3

これはあくまで目安ですが、「この年齢ならこの辺り」という大枠をつくることで、次に紹介する年齢別の選び方がぐっと実践しやすくなります。yomigimu+1

一覧表を園で共有しておくと、新人保育士でもすぐにレベル感をつかめます。

結論は「一覧+分類」が最初の一歩です。

かこさとし 絵本 一覧を0~2歳向けに選ぶポイント

0~2歳の子どもにとって、絵本のページにどれくらい情報が載っているかは、理解しやすさを左右する重要なポイントです。

『からすのパンやさん』のように1ページに小さなパンが100個以上描かれた画面は、3歳以降なら「探す楽しさ」になりますが、1~2歳だと情報過多でただ眺めるだけになりがちです。

この年齢では、ページの情報量がはがき2枚分くらいのシンプルさ、つまり大きなモチーフが2~3個程度に絞られている絵本が安心です。

そこで役立つのが、比較的描き込みが少なく、生活の流れが明快な『あさですよ よるですよ』などの作品です。

情報量とわかりやすさのバランスが原則です。

また、0~2歳では読み聞かせ時間そのものが短く、1冊にかけられる時間が2~3分程度という園も多くあります。

そのため、1冊10分かかるような長めの物語を選ぶと、途中で集中が切れてしまい、保育士も読み切れずにストレスを感じてしまいがちです。yomigimu+1

短めの作品を2冊組み合わせる方が、子どもの「もう1冊!」という気持ちに応えやすく、結果として絵本好きにつながります。

どういうことでしょうか?

ここでのリスクは、「有名だから」という理由だけでシリーズ作品を早くから導入してしまうことです。

有名な『だるまちゃん』シリーズも、言葉遊びや細かい描き込みが多く、0歳後半では大人が「かわいい」と思っても、子どもには情報が入り切らないことがあります。pro.bookoffonline.co+1

このズレを避けるには、図書館や地域の絵本コーナーで、実際にページを開いて「一ページの情報量」と「文の長さ」を体感するのが近道です。ehon+1

選ぶ前に現物を確認するだけでOKです。

保育士にとってのメリットは、0~2歳向け一覧をしっかり分けておくことで、年度初めに「赤ちゃんクラスで使えるかこ作品リスト」を固定化できる点です。

例えば年間で10冊をリスト化しておけば、買い足すときも迷わず、図書室からのピックアップも5分以内で済みます。

忙しい朝の準備で「今日は何読もう?」と本棚の前で立ち尽くす時間を、毎日3分減らせたとしたら、年間で約10時間の時短です。

この時短効果は、他の保育業務に回せる大きなメリットですね。

かこさとし 絵本 一覧を3~5歳向けに組み立てる(園児向け定番+意外な1冊)

3~5歳になると、子どもの集中時間は一気に伸び、5~10分程度の読み聞かせなら十分楽しめるようになります。

この年齢で強いのが、『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』『おたまじゃくしの101ちゃん』といった物語性の高いシリーズです。

『からすのパンやさん』はページいっぱいに描かれたパンが話題ですが、子どもたちがパンの種類を数え始めると、1枚のページで3分以上盛り上がることもよくあります。

園によっては、パンのページだけをコピーしてラミネートし、「パン屋さんごっこ」のメニューにするなど、保育活動との連動もしやすい作品です。

つまり「絵本+ごっこ遊び」で広がる作品ということですね。

一方で、『どろぼうがっこう』は、まぬけなどろぼうたちの失敗が続く物語で、子どもたちがケラケラ笑いながら聞ける一冊です。pro.bookoffonline.co+1

内容としては「どろぼう」が出てくるので、導入に少し抵抗を感じる保育士もいますが、作品の中では悪いことをした結果がきちんと描かれており、「してはいけないこと」をユーモラスに伝える教材としても機能します。

参考)かこさとし おすすめ絵本|長く愛され続ける名作絵本 – ブッ…

現役保育士のコラムでも、年長クラスの発表会の題材に選ばれた例が紹介されており、セリフ劇に落とし込むと、子どもたちの役作りにもぴったりだと評されています。

参考)愛する絵本作家『かこさとし(加古里子)』の魅力②【からすのパ…

劇あそびに使える作品は貴重です。

ここで意外と知られていないのが、『あかいありとくろいあり』などの少しマイナーな作品が、3~5歳の集団づくりに使われているケースです。

この絵本では、アリたちの協力や対立が描かれ、年長クラスの発表会で「協同」を表現する題材として使われたという現場エピソードが紹介されています。

物語自体は難しすぎず、画面も比較的すっきりしているため、年長児の「話を理解して表現する力」を育てるのにちょうどよいレベルです。

少しマイナーな作品をあえて1冊入れることが、クラスのオリジナリティにつながります。

これは使えそうです。

3~5歳向け一覧を組むときのポイントは、「定番3冊+マイナー1冊+行事に合わせた1冊」という5冊構成を、クラスごとに用意しておくことです。

例えば、年中クラスなら『からすのパンやさん』『おたまじゃくしの101ちゃん』『どろぼうがっこう』に加え、『あかいありとくろいあり』のような1冊、そして食育の時期には『たべもののたび』を入れる、といったイメージです。chiik+3

この「5冊枠」を決めておくと、行事や子どもの様子に応じて入れ替えるだけでよくなり、年間計画づくりがぐっと楽になります。

事前に枠を決めておけばOKです。

かこさとし 絵本 一覧から小学生・異年齢保育で使える科学絵本

保育園でも、放課後児童クラブや異年齢保育の場では、小学校低学年の子どもが混じることがあります。

そのときに強い味方になるのが、『かわ』『みずとはなんじゃ?』などの科学・知識系の絵本です。

『かわ』は1966年初版のロングセラーで、山の雪どけから海まで、川の一生を絵巻物のようにたどる構成になっており、1冊で理科・社会・環境学習の要素をまとめて扱えます。

ページの長さは約40ページとボリュームがありますが、場面単位で区切って読めば、1日10分を4回に分けて読み進めることも可能です。

長い本でも区切り読みなら問題ありません。

『みずとはなんじゃ?』は、かこさとしの最後の作品として注目され、「水」の性質をさまざまな角度から紹介しています。

参考)ベテラン保育士が選ぶ年齢別おすすめ絵本『大好きな絵本が一冊あ…

5歳からが対象とされますが、内容そのものは小学校低学年でも十分読み応えがあり、「氷と水蒸気」「雨の循環」など、教科書につながるテーマがたくさん登場します。

保育の現場では、水あそびやプール指導の前に「水ってそもそも何?」と問いかける導入として読まれることもあり、その後の活動の集中度が変わったという報告もあります。

科学への興味づけとして優秀です。

異年齢保育でのメリットは、同じ絵本を年長児と小学生が一緒に聞いても楽しめる点にあります。

例えば『かわ』を読むとき、年長児には「川の生き物さがし」を、1年生には「川の流れの順番を紙に描いてみる」活動をセットにすると、同じ絵本でねらいを変えながら保育ができます。

参考)かこさとしの絵本おすすめ人気15選!年齢に合わせたおすすめ絵…

1冊で2つ以上の活動につなげられる絵本は、保育計画の効率化にもつながります。

つまり一冊多役です。

ただし、科学系絵本は文字量が多く、すべてを読み聞かせようとすると、大人も子どもも疲れてしまいます。

現場では「今日はここまで」と区切り読みをする、あるいは絵だけを見せて、ポイントだけ説明する読み方もよく使われます。qoonea-mag+1

この「読み飛ばし」を罪悪感なく許すことで、保育士自身のハードルが下がり、科学系絵本を手に取りやすくなります。

全部読まなくても大丈夫です。

保育士向けに便利なかこさとし 絵本 一覧の探し方とリスト化のコツ(独自視点)

ここまで見てきたように、かこさとしの絵本は数が多く、すべてを把握するのは現実的ではありません。

そこで保育士におすすめしたいのが、「出版社別+年齢別」で一覧をつくる方法です。

たとえば福音館書店の公式サイトでは、著者名検索からかこさとしの作品一覧を表示でき、対象年齢での絞り込みも可能です。

ここから園でよく使う出版社の作品だけを抜き出し、0~2歳、3~5歳、5歳以上と3つの年齢帯に分けてリスト化すると、現場での運用がかなり楽になります。

福音館の公式検索が基本ツールです。

また、絵本ナビやBookoffオンラインなどのサイトでは、「かこさとし傑作選」といったセット商品や、おすすめランキングが公開されています。booklog+2

これらは「人気順」の指標として使えるので、園で新しく購入する候補を決めるときに参考にすると、ハズレを引きにくくなります。

ランキング上位の作品はすでに持っている園も多いので、2位~10位あたりにある「準定番」や「マイナー名作」をチェックするのがおすすめです。booklog+2

人気ランキングの中段を狙うということですね。

リスト化の実務的なコツとしては、Excelやスプレッドシートで「タイトル/出版社/対象年齢/ジャンル(物語・科学・生活)/園の所蔵有無/行事との相性」といった列を作る方法があります。

例えば『からすのパンやさん』なら、「物語/3~5歳/行事:パンづくり・お店屋さんごっこ」といった情報を入れておくと、新年度の保育計画を立てるときに一目で活用イメージが湧きます。chiik+2

最初に1~2時間かけて整理しておけば、翌年度以降は数十分の更新作業で済むので、長期的に見ると大きな時短です。

一度作れば財産です。

時間のない保育士にとっては、「自分でリストを作る余裕なんてない」と感じるかもしれません。

その場合は、出版社サイトの一覧や、保育士向けコラムで紹介されているかこ作品リストをベースに、園独自の「星印」を付けるところから始めても十分です。fukuinkan+2

例えば、日常でよく使う本に★3つ、年に数回使う本に★2つ、まだ読んでいないが気になる本に★1つと印を付けておくだけでも、選書の迷いが減ります。

星マークだけ覚えておけばOKです。

最後に、リスト化や選書に自信がないときは、絵本専門士やベテラン保育士のコラムを参考にするのも有効です。

現役保育士が書いたコラムには、「年長の発表会にこの作品を使った」「この年齢にはこのページまで読んだ」など、現場ならではの具体的な工夫が紹介されています。qoonea-mag+1

こうした事例をそのまま真似するだけでも、自園の読み聞かせの幅は確実に広がります。

結論は「一人で抱え込まない」です。

保育現場での実践エピソードと、かこさとし作品の活用アイデアがまとまっています。

現役保育士によるかこさとし作品紹介コラム(Hoiku-is)

対象年齢や分野ごとに、かこさとしの代表作・準定番が整理されています。

かこさとしの絵本おすすめ人気15選(えほんの森)

出版社公式の検索から、かこさとしの絵本を年齢別・シリーズ別に一覧できます。

福音館書店 かこさとし作品一覧

かこさとし童話集 動物のおはなしその1