磯部俶 遥かな友に 合唱曲 保育士 卒園式 歌詞の意味

磯部俶 遥かな友に 合唱曲 保育士 卒園式

遥かな友にをアンコールで歌うと著作権料が発生しません。

この記事の3つのポイント
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即興で生まれた名曲

1951年の夏合宿で寝ない部員を静かにさせるために磯部俶が即興で作詞作曲した合唱曲

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卒園式の定番曲

別れと友情をテーマにした歌詞が卒園式や保育現場で子どもたちの門出を祝う場面にぴったり

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保育士向けの指導法

シンプルなメロディーと優しい歌詞で幼児にも歌いやすく、感情を込めて歌う練習に最適

磯部俶 遥かな友に 誕生の背景

 

「遥かな友に」は1951年7月12日、早稲田大学グリークラブの夏合宿で誕生しました。神奈川県相模原市の津久井渓谷にある夫婦園での合宿中、新入部員が枕投げをするなどはしゃいでなかなか寝付かず、上級生が困り果てていたのです。wikipedia+1

翌日の練習に支障が出ると心配した上級生リーダーが、当時すでにOBで指導者だった磯部俶に相談しました。磯部は「静かな曲でも聞かせたら?」と提案すると、「そういう曲を作ってください」と依頼されたそうです。waseglee-ob.sakura+1

薪小屋の二階の畳の上で腹ばいになり、五線紙もない中で即興的に男性四部合唱の曲を作り上げました。出来上がった曲を各パートリーダーに歌わせ、その夜に四重唱で演奏したところ、部員たちは静かに眠りについたといいます。即興で作られた曲がこれほど長く愛されるとは意外ですね。ameblo+1

当時のグリークラブは分裂騒ぎから立て直したばかりで、メンバーへの切々たる思いが込められているとの証言もあります。この背景を知ると、歌詞に込められた「友情」の意味がより深く感じられます。

磯部俶 遥かな友に 歌詞の意味と解釈

「遥かな友に」の歌詞は、離れていても心でつながる友への思いを歌っています。歌詞に登場する「おまえ」とは誰を指すのか、聴く人それぞれがこれまで出会った大切な人々の姿を思い浮かべられる普遍性があります。

シンプルでありながら温かみのある言葉選びが特徴で、嬉しい時も悲しい時もどんな時にも口ずさみたくなる歌です。保育士の視点では、子どもたちが卒園後も心のどこかで園での思い出や友達を大切にしてほしいという願いを込めて歌えます。

歌詞は難しい言葉を使わず、幼児でも理解しやすい内容になっています。つまり感情教育の教材としても優れているということですね。

別れの場面だけでなく、日々の保育の中で友達を思いやる気持ちを育てる際にも活用できます。友情や絆といった抽象的な概念を、メロディーとともに子どもたちの心に届けられるのがこの曲の強みです。

磯部俶 遥かな友に 保育現場での活用法

保育園や幼稚園の卒園式で「遥かな友に」を歌う園は非常に多く、別れと旅立ちの定番曲となっています。メロディーがシンプルで覚えやすく、年長児でも無理なく歌える音域が魅力です。

卒園式の数カ月前から練習を始めるのが一般的です。最初は歌詞の意味を子どもたちと一緒に考える時間を設け、「遠くにいる友達を思う気持ち」を話し合います。友達と離れる寂しさや、また会える楽しみなど、子どもたち自身の言葉で表現させることで、より深く曲を理解できます。

練習の際は、ピアノ伴奏だけでなくアカペラで歌う機会も作りましょう。アカペラで歌うことで、子どもたちの声の調和を意識させやすくなります。

保育士自身が感情を込めて歌う姿を見せることも重要です。子どもたちは大人の表情や歌い方を真似するため、保育士が心から歌う姿が最高の手本になりますね。

式当日は保護者も一緒に歌う演出を取り入れる園もあります。保護者にとっても我が子の成長を実感する感動的な瞬間となり、園全体で子どもたちの門出を祝う一体感が生まれます。

磯部俶 遥かな友に 合唱曲としての特徴

もともと男性四部合唱曲として作られましたが、現在では独唱、混声合唱、児童合唱など様々な編成で歌われています。NHK「みんなのうた」でも放送され、合唱の枠を超えて広く知られるようになりました。

参考)遥かな友に_磯部 俶: フルートとクラシック音楽好きの人に

四部合唱版では各パートが美しく重なり合い、ハーモニーの美しさを体感できます。保育現場では子どもたちの声域に合わせて移調したり、ユニゾン(全員で同じメロディー)で歌ったりするアレンジが一般的です。

楽譜なしで歌えるほど広まっているため、演奏会のアンコールでプログラムに記載されないことが多く、著作権料は歌われる回数に比べて意外に少ないと磯部本人が著書で述べています。それでも「私はそれでいいと思っている」と語っており、曲が多くの人に愛されることを何より喜んでいたことが伝わります。

この曲の魅力は、技巧的な難しさではなく、シンプルさの中に深い感動があることです。専門的な訓練を受けていない人でも心を込めて歌えるのが基本です。

保育士が子どもたちと一緒に歌う際も、完璧な音程や発声よりも、思いを届けることを優先しましょう。心がこもっていれば、それが最も美しい演奏になります。

磯部俶 遥かな友に 卒園式での演出アイデア

卒園式で「遥かな友に」を歌う際、いくつかの演出工夫で感動をさらに高められます。歌の前に園生活の思い出をスライドショーで流すと、子どもたちの心に園での日々がよみがえり、歌詞の意味がより深く響きます。

在園児と卒園児が向かい合って歌う形式も効果的です。卒園児が在園児に「また会おうね」というメッセージを伝え、在園児が「ありがとう」の気持ちを返す、双方向のコミュニケーションが生まれます。

保育士が最初の一節を独唱で始め、徐々に子どもたちが加わっていく演出も素敵です。保育士の声に導かれて子どもたちの声が重なる瞬間は、会場全体が温かい空気に包まれます。

卒園式という厳粛な場面の緊張をほぐしつつ、心に残る瞬間を作るのが狙いです。

式後に保護者向けのプログラムで曲の誕生秘話を紹介すると、より深く曲を味わってもらえます。即興で作られた背景や、友情への思いが込められたエピソードを知ることで、保護者にとっても特別な曲になるでしょう。

磯部俶 遥かな友に 指導時の注意点

子どもたちに「遥かな友に」を指導する際、いくつかの注意点があります。まず、歌詞の「遥か」や「おまえ」といった言葉の意味を丁寧に説明することが大切です。現代の子どもたちにはなじみの薄い表現もあるため、絵本や写真を使って視覚的に理解を助けましょう。

感情を込めて歌うことを強制しすぎないようにも注意が必要です。無理に泣かせようとしたり、大げさな表現を求めたりすると、子どもたちは演技的になってしまいます。自然に湧き上がる気持ちを大切にする姿勢が原則です。

練習回数が多すぎると子どもたちが飽きてしまうため、週に2~3回、1回10~15分程度の短い練習を積み重ねる方が効果的です。他の活動の合間に口ずさむ程度の軽い雰囲気も取り入れて、曲に親しみを持たせましょう。

音程が取りにくい子への個別サポートも忘れずに行います。全体練習だけでなく、少人数やパートごとの練習時間を設け、一人ひとりの声を聴く機会を作ると良いですね。

保護者にも練習の様子や曲の背景を伝えることで、家庭でも子どもたちと話題にしてもらえます。園だよりや連絡帳で曲の誕生秘話や歌詞の意味を紹介すれば、保護者の理解と協力が得られやすくなるでしょう。


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