服部公一作曲 保育現場で愛される童謡と合唱曲の世界

服部公一作曲 保育で歌われる童謡

服部公一は実は合唱曲で評価された作曲家です。

服部公一作曲の保育現場での3つの魅力
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日本レコード大賞童謡賞受賞

「マーチング・マーチ」が1965年第7回日本レコード大賞童謡賞を受賞し、保育現場で広く歌われる名曲となりました

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子どもの感覚を音楽で表現

「アイスクリームの歌」など、子どもの日常体験を楽しい音楽で表現した曲が多数あります

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NHKみんなのうたで放送

1960年にラジオで初放送された後、テレビでも広まり、現在も保育園や幼稚園で愛唱されています

服部公一が作曲した代表的な童謡

 

服部公一(1933年4月24日生まれ)は、山形県山形市出身の作曲家です。学習院大学を卒業後、1959年に合唱曲「朝の市場」を発表して高い評価を受けました。この成功をきっかけに、子ども向けの童謡や合唱曲の作曲に力を注ぐようになります。wikipedia+1

代表曲で最も有名なのが「マーチング・マーチ」です。1965年に第7回日本レコード大賞童謡賞を受賞しました。歌は天地総子さんが担当し、運動会の行進曲として現在も保育園や幼稚園で使われています。阪田寛夫作詞によるこの曲は、リズミカルで子どもたちが元気に行進できる構成になっています。sonare-piano-lesson+1

もう一つの代表曲が「アイスクリームの歌」(正式名称「アイスクリームのうた」)です。

参考)アイスクリームのうた – Wikipedia

服部公一作曲「アイスクリームの歌」の魅力

「アイスクリームの歌」は1960年、ABCラジオ(朝日放送)の『ABC子どもの歌』のために書き下ろされました。番組チーフプロデューサーの阪田寛夫から佐藤義美作詞の詞を渡された服部公一が、スウィング・ジャズ風に作曲した作品です。つまり元々はラジオ番組用の曲だったということですね。

その後、NHK『みんなのうた』で放送されたことが大ヒットのきっかけとなりました。歌詞には「ぼくは おうじ ではないけれど アイスクリームを めしあがる」という、子どもが敬語を間違って使う可愛らしい表現が登場します。アイスクリームが喉を通る様子を「おんがくたいがとおります」と音楽隊に例えた部分も子どもの感性が輝いています。

「プカプカ ドンドン つめたいね」「ルラルーラルーラ あまいね」「チータカ タッタッタッ おいしいね」と、擬音語を多用したリズミカルな構成です。保育現場では夏の季節に歌われることが多く、実際にアイスクリームを食べた経験と結びつけやすい曲として人気があります。umetani-music+1

服部公一作曲の合唱曲と保育現場での活用

服部公一は童謡だけでなく、合唱曲の分野でも高く評価されています。1959年に発表した合唱曲「朝の市場」は、彼の名声を確立した重要な作品です。この曲は発表当初から高い評価を受け、その後の童謡・合唱曲創作の基盤となりました。weblio+1

保育園や幼稚園では、発表会や音楽会で服部公一の合唱曲が選ばれることがあります。カワイ出版から「アイスクリームのうた」児童合唱曲集も出版されており、ピアノ伴奏付きの楽譜として入手可能です。年長クラスの合唱や、複数クラス合同の発表にも適した編成になっています。

参考)服部公一:「アイスクリームのうた」児童合唱曲集|カワイ出版オ…

運動会では「マーチング・マーチ」が入場行進のBGMとして頻繁に使用されます。この曲は行進のテンポが子どもの歩幅に合っており、保育士が指導しやすいという利点があります。服部公一の作品は、子どもの発達段階や身体感覚を理解した上で作曲されているのが特徴です。

カワイ出版の服部公一児童合唱曲集では、複数の作品が収録されており、保育現場での選曲の参考になります。

服部公一作曲の童謡を保育で歌うメリット

服部公一の童謡を保育で取り入れるメリットは、子どもの日常体験と音楽が直結している点です。「アイスクリームの歌」なら、実際にアイスクリームを食べた記憶と結びつけながら歌えます。「つめたい」「あまい」「おいしい」という感覚を言葉と音楽で表現する経験は、子どもの表現力を育てます。

参考)『アイスクリームのうた』歌のレッスン:つめたい、あまい、おい…

擬音語や擬態語が多用されているため、リズム感を養うのにも効果的です。「プカプカ」「ドンドン」「チータカ」といった音は、子どもが自然に体を動かしたくなる要素を含んでいます。保育現場では歌いながら手遊びやリズム遊びを組み合わせることで、音楽活動の幅が広がります。

また、服部公一の作品は日本レコード大賞を受賞した実績があり、音楽的な質も保証されています。保護者世代も子どもの頃に聴いたことがある曲が多いため、家庭でも一緒に歌える共通の話題になります。世代を超えて歌い継がれる童謡は、保育の中で文化の継承という役割も果たすのです。wikipedia+1

服部公一作曲の活動と保育音楽への貢献

服部公一は作曲家としてだけでなく、音楽評論家やエッセイストとしても活動しています。1963年にアメリカ・ミシガン州立大学に留学し、当時アメリカで名声を得ていた小澤征爾らの協力を得て日本音楽の普及に尽力しました。世界各国を巡り、日本音楽の紹介や各国音楽の比較研究に取り組んだ経験が、彼の作曲活動にも影響を与えています。

参考)服部公一とは – わかりやすく解説 Weblio辞書

子ども向け映画、ラジオ、テレビ番組用の童謡や合唱曲を多数作曲し、著名となりました。NHK『みんなのうた』での放送が大きな転機となり、全国の保育園や幼稚園、小学校で歌われる機会が増えました。彼の作品は、子どもの感性を尊重しながらも音楽的な完成度が高いという特徴があります。wikipedia+1

現在91歳の服部公一は神奈川県鎌倉市に在住しており、長年にわたる保育音楽への貢献が評価されています。保育の現場で今も歌い継がれている彼の作品は、時代を超えて子どもたちに音楽の楽しさを伝え続けているのです。


クラシックの散歩道 (1984年) (潮文庫)