小林純一作詞の童謡
小林純一が作詞した童謡は100曲以上あります。
小林純一の代表的な童謡作品一覧
小林純一(1911-1982)は詩人として、保育現場で今も歌い継がれる童謡を数多く作詞しました。
参考)https://hosen.repo.nii.ac.jp/record/2000017/files/1503kiyou_kasai.pdf
代表作には以下のようなものがあります。ongakunotomo.co+1
📌 保育で定番の童謡
- 手をたたきましょう(外国曲に改詞)
- あひるの行列(作曲:中田喜直)
参考)童謡・こどものうた一覧
- おしくらまんじゅう(作曲:中田喜直)
- かざぐるま(作曲:中田喜直)
- おそうじ(作曲:中田喜直)
- もちつき(作曲:中田喜直)
- 大きなたいこ(作曲:中田喜直)
これらは幼児保育の現場で頻繁に使われる楽曲です。
保育士なら一度は歌ったことがあるはずです。
中田喜直との共作は特に多く、オノマトペ表現に焦点を当てた研究も行われているほどです。「よちよち」「ぺったん」といった擬音語が子どもたちの耳に残りやすく、動作と結びつけやすいという特徴があります。
小林純一作詞「手をたたきましょう」の秘密
「手をたたきましょう」は実は外国曲を小林純一が改詞したものです。
もともとはチェコ民謡だったこの曲を、小林純一が日本の子どもたちにも親しみやすい歌詞に作り直しました。手を叩く、笑う、怒る、泣くといった感情表現を身体活動と結びつけて学べる点が評価されています。
保育の現場では1歳児から楽しめる手遊び歌として定着しています。最初は笑う表情だけだった子どもたちが、次第に眉間に皺を寄せて怒った表情や、目元に両手を当てて泣く表情を見せるようになります。
感情表現の発達を促す優れた教材です。
楽譜には「3歳児・4月」と記載されているものもあります。年齢に応じた発達段階を考慮した楽曲選びの参考になりますね。
この歌の普及には、保育士や教員向けのYouTubeチャンネルも大きく貢献しています。
小林純一と中田喜直のコンビ作品
小林純一と作曲家・中田喜直(1923-2000)のコンビは、保育音楽の黄金期を作り上げました。
二人の共作は数十曲に及びます。オノマトペの表現に焦点を当てた研究が行われるほど、言葉の選び方に特徴があります。
🎼 中田喜直との主な共作
- NHKラジオ番組『幼児の時間』「リズム遊び」(あそびましょう)シリーズ
- 混声合唱組曲「海の構図」
- 生活の歌シリーズ(「おそうじ」「あさごはん」など)
中田喜直は簡易伴奏でも弾きやすいメロディーを心がけていました。保育士がピアノを弾きながら子どもたちに目を配れるよう、難易度を調整していたのです。
昭和43年から昭和58年にかけて、二人の作品は何度も版を重ねました。つまり約15年間にわたって保育現場で支持され続けたということです。
小林純一の詩には、子どもの日常生活に密着したテーマが多く見られます。掃除、食事、季節の遊びなど、生活習慣の定着を歌で支援する視点が貫かれています。
小林純一作詞の童謡が保育で使われる理由
小林純一作詞の童謡は、生活習慣の定着と感情表現の発達を同時に促せる点が評価されています。
保育の現場では、歌を通じて子どもたちに生活リズムを教えることが重要です。
その点で小林純一の作品は非常に実用的です。
📊 保育での活用メリット
- 身体活動と結びつけやすい歌詞構成
- 感情表現の発達を促す内容
- 簡易伴奏で弾きやすい楽曲設計
- 年齢別の発達段階に対応
例えば「おそうじ」という曲では、昔ながらの「はたき」を使った掃除の様子が歌われています。現代の子どもたちは「はたき」を知らないかもしれませんが、この歌をきっかけに昔の生活道具について話すことができます。知らなくても子どもたちは喜んで掃除のまねっこをしてくれます。
保育書『幼児保育の歌とリズム』には、小林純一作詞の曲が複数収録されています。「生活の歌」「行事の歌」「季節・自然の歌」「リズムあそび歌」など、15テーマに分類されて編集されているため、保育士が場面に応じて選びやすい構成です。
また、「こどものうた200」(チャイルド本社)のような保育士向け楽譜集にも多数掲載されており、現場での活用が推奨されています。
小林純一作詞の童謡の独自性と影響
小林純一作詞の童謡は、民謡や外国曲の改詞という手法も積極的に取り入れた点が独自です。
ジングル・ベル(鈴がなる)、ふるいもくば(ドイツ民謡)、雪と子ども(ノルウェー民謡)など、外国の旋律に日本語の歌詞をつける仕事もしていました。これらは著作権が切れた曲や民謡であるため、保育現場で自由に使いやすいというメリットもあります。
🌍 外国曲改詞の例
- ジングル・ベル(作曲:ピアポント)
- 楽しいワルツ(作曲:ワルトトイフェル)
- スケート(ドイツ民謡)
- 遠くの町(フランス民謡)
改詞という手法は、メロディーの親しみやすさを保ちながら、日本の子どもたちに適した内容に変えられる利点があります。リズム感のある言葉選びと、子どもの発達段階に合った語彙のバランスが求められる作業です。
小林純一の作品は、音楽之友社、カワイ出版、チャイルド本社など主要な音楽出版社から楽譜が出版されています。これは彼の作品が業界標準として認められている証拠です。
現代の保育士向けYouTubeチャンネル「からふるぽっけ」や「心を育む童謡チャンネル《ここはぐ》」でも、小林純一作詞の童謡が数多く紹介されています。デジタル時代になっても、彼の作品は保育の現場で生き続けているということですね。


