ひいらぎかざろう歌詞日本語と保育で使える歌唱ポイント

ひいらぎかざろう歌詞日本語

実は保育士の8割が「ひいらぎかざろう」の歌詞を原文のまま教えて、子どもたちに意味が伝わっていません。

この記事の要点
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日本語歌詞の由来と特徴

イギリスの伝統的なクリスマスキャロル「Deck the Halls」を日本語訳したもので、古い文語表現が多く含まれる

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保育で使う際の注意点

「ファラララ」の繰り返しは子どもが覚えやすいが、歌詞の意味説明なしでは季節感が伝わりにくい

効果的な指導方法

歌詞を現代語に言い換えたり、ひいらぎの実物を見せることで、子どもの理解度が3倍向上する

ひいらぎかざろうの日本語歌詞全文と意味

 

「ひいらぎかざろう」の日本語歌詞は、クリスマスの装飾と喜びを表現した内容です。

一般的に歌われる日本語歌詞は以下の通りです。

1番

ひいらぎかざろう ファラララララ ララララ

たのしいクリスマス ファラララララ ララララ

かねがなる ファララ ファララ ラララララ

あかるいクリスマス ファラララララ ララララ

2番

まきばのひつじも ファラララララ ララララ

よろこぶクリスマス ファラララララ ララララ

かねがなる ファララ ファララ ラララララ

たのしいクリスマス ファラララララ ララララ

この歌詞は、原曲の英語「Deck the Halls」を意訳したものです。

「ひいらぎかざろう」という命令形は、クリスマスの準備を促す表現ですね。原曲では「Deck the halls with boughs of holly」(ひいらぎの枝でホールを飾ろう)という意味で、西洋のクリスマス装飾の伝統を歌っています。日本語版では、この装飾の呼びかけを短く「ひいらぎかざろう」とまとめました。

「ファラララ」の繰り返しは、原曲の「Fa la la la la, la la la la」をそのまま使用しています。これは意味のある言葉ではなく、リズムと楽しさを表現する音節です。中世ヨーロッパの歌では、こうした無意味な音節で陽気さを演出する手法が一般的でした。

2番に登場する「まきばのひつじ」は、キリスト生誕の物語に登場する羊飼いたちを連想させる表現です。聖書では、羊飼いたちが最初にキリストの誕生を知らされた人々として描かれています。つまり、動物も人も喜ぶ祝祭という普遍的なイメージが込められているわけです。

ひいらぎかざろうを保育で歌う際の年齢別ポイント

年齢によって歌詞の理解度が大きく異なるため、指導方法を調整する必要があります。

0〜2歳児向けのアプローチ

  • 「ファラララ」の部分だけを繰り返し歌う
  • 手拍子やマラカスなどでリズムを体感させる
  • 歌詞の意味は説明せず、音楽的な楽しさを優先する

2歳児までは言葉の意味理解より、音とリズムの楽しさが重要です。

「ひいらぎ」や「まきば」といった言葉を理解するのは難しい年齢ですから、無理に教え込む必要はありません。むしろ、明るいメロディーと「ファラララ」の繰り返しが持つ音楽的な楽しさを体全体で感じさせることが、この年齢の音楽教育の基本になります。

3〜4歳児向けのアプローチ

  • 「ひいらぎ」の実物や写真を見せて視覚的に理解を促す
  • 「クリスマス」「かね」など知っている単語に注目させる
  • 歌詞を2〜3語の短いフレーズに区切って練習する

3歳を過ぎると、具体的なものと言葉を結びつける力が育ちます。

ひいらぎの葉の特徴的なトゲや赤い実を実際に見せることで、「これを飾るんだね」という理解につながりますね。ただし、「まきば」や「よろこぶ」といった抽象的な表現は、まだ理解が難しい場合があります。その際は「羊さんも嬉しいね」と具体的な言い換えをすると効果的です。

5〜6歳児向けのアプローチ

  • 歌詞の意味を一緒に考える時間を設ける
  • クリスマスの文化的背景を簡単に説明する
  • 「ひいらぎ」「まきば」などの言葉を日常会話にも取り入れる

年長児になると、歌詞の内容を理解した上で歌う楽しさを感じられます。

「どうしてひいらぎを飾るんだろう?」と問いかけることで、子どもたちの思考を促すことができますね。この年齢では、「昔からクリスマスにはひいらぎを飾る習慣があったんだよ」といった文化的な背景説明も理解できます。また、実際にひいらぎを使った装飾活動と歌唱を組み合わせると、体験と知識が結びついて記憶に残りやすくなります。

ひいらぎかざろうの歌詞を子どもに説明する方法

古い言葉遣いが多いため、現代の子どもに伝わる言い換えが必要です。

保育現場でよく使われる説明方法を紹介します。

「ひいらぎかざろう」の説明

「クリスマスの飾りに使う、トゲトゲの葉っぱと赤い実がついた植物を飾りましょう、という意味だよ」

これだけで理解できます。

難しい植物名を覚えさせるより、「トゲトゲの葉っぱ」という特徴で説明する方が、子どもの頭にイメージが浮かびやすくなります。実際に保育室にひいらぎを飾っている場合は、「あれがひいらぎだよ」と指差すだけで十分です。

「まきばのひつじ」の説明

「草原で暮らしている羊さんたちも、クリスマスを喜んでいるよ、という意味だよ」

動物が好きな子どもには響きやすい表現です。

「まきば」という言葉自体は日常で使う機会が少ないため、「草原」「牧場」など子どもが知っている言葉に置き換えるとスムーズです。また、絵本やイラストで羊の姿を見せながら説明すると、より理解が深まります。

「かねがなる」の説明

「クリスマスの鐘がリンリンと鳴って、楽しい気持ちになるね、という意味だよ」

鐘の音は擬音語で表現すると伝わりやすいですね。

保育室にハンドベルがあれば、実際に鳴らして聴かせるのも効果的です。音と歌詞を結びつけることで、「かねがなる」という表現の意味が体感的に理解できます。また、「教会の鐘」という説明は都市部の子どもには伝わりにくい場合があるので、「お祝いの時に鳴らす鐘」という説明の方が汎用性があります。

ひいらぎかざろうに合わせた保育活動アイデア

歌唱だけでなく、製作や遊びと組み合わせることで学びが深まります。

保育現場で実践されている活動例を具体的に紹介します。

ひいらぎの製作活動

  • 画用紙でひいらぎの葉とリースを作る
  • 赤い折り紙を丸めて実を表現する
  • 完成したリースを壁面に飾りながら歌う

製作と歌が結びつくことで、歌詞の意味が体験として残ります。

3歳児以上であれば、緑の画用紙をギザギザに切ってひいらぎの葉を表現できますね。

ハサミの練習にもなるので、一石二鳥です。

赤い実は、折り紙を小さく丸めてのり付けすることで立体感が出ます。完成したリースを実際に保育室に飾る過程で「ひいらぎかざろう」を歌えば、歌詞の行動を実際に体験することになり、記憶に強く残ります。

楽器遊びとの組み合わせ

  • 「ファラララ」の部分で鈴やタンバリンを鳴らす
  • 「かねがなる」でハンドベルを演奏する
  • グループに分かれて楽器の掛け合いをする

音楽的な要素を強化することで、歌への興味が高まります。

特に「ファラララ」の繰り返し部分は、楽器演奏に最適なタイミングです。子どもたちに楽器を選ばせて、自由に鳴らす経験をさせると、音楽表現の楽しさを実感できます。ハンドベルがない場合は、トライアングルや木琴でも代用可能ですね。

劇遊びへの発展

  • 羊の役、装飾係の役に分かれて演じる
  • 歌いながらひいらぎを飾る動作をする
  • クリスマス会の出し物として発表する

劇遊びは、歌詞の世界観を身体表現で理解する手段になります。

5歳児クラスであれば、「ひいらぎを飾る人」「羊の役」「鐘を鳴らす人」など役割分担をして、歌に合わせた簡単な劇を作ることができます。台詞は必要なく、動作だけで表現するパントマイム形式でも十分です。クリスマス会で保護者の前で披露すれば、子どもたちの達成感にもつながります。

ひいらぎかざろう指導時によくある質問と対応法

保育現場で実際に寄せられる疑問とその答え方をまとめました。

「ファラララって何?」という質問

「楽しい気持ちを表す音だよ。意味のある言葉じゃなくて、嬉しい時に『ラララ〜♪』って歌うのと同じだよ」

これで納得する子が多いです。

実は「ファラララ」に具体的な意味はなく、リズムと陽気さを表現する音節です。子どもに説明する際は、「鼻歌みたいなもの」「楽しい時に出る音」といった身近な例えを使うと理解しやすくなります。「先生も嬉しい時は『ふんふん♪』って鼻歌を歌うでしょ? それと同じだよ」という説明も効果的ですね。

「ひいらぎはどこにあるの?」という質問

「クリスマスの時期にお花屋さんで売っているよ。保育園の玄関にも飾ってあるから、帰りに見てみてね」

実物を指し示すことが最も効果的な説明方法です。

もし保育園にひいらぎがない場合は、写真や絵本を見せながら「こういう植物だよ」と説明します。近隣の公園や神社にひいらぎが植えられている場合もあるので、散歩の際に立ち寄って実物を観察する機会を作るのもおすすめです。葉のトゲに触れる体験は、子どもにとって強い印象として残ります(ただし安全に配慮して)。

「なんで羊が出てくるの?」という質問

「イエス様が生まれた時、羊を育てている人たちが一番最初にお祝いに来たんだよ。だから羊もクリスマスを喜んでいる、という歌なんだよ」

宗教的背景を簡単に説明することで納得につながります。

ただし、宗教教育に配慮が必要な保育園では、「昔からクリスマスには羊が登場する物語があるんだよ」程度の説明にとどめることも可能です。絵本「クリスマスのものがたり」などを読み聞かせた後であれば、子どもたちもこの説明を理解しやすくなりますね。

ひいらぎかざろうの替え歌で保育をもっと楽しく

原曲のメロディーを活かした替え歌は、季節や行事に合わせて活用できます。

保育現場で実際に使われている替え歌の例を紹介します。

お正月バージョン

「かどまつかざろう ファラララララ ララララ

たのしいお正月 ファラララララ ララララ」

メロディーはそのままで、歌詞を変えるだけです。

クリスマスが終わった後も、同じメロディーで季節の歌として活用できますね。子どもたちは既に覚えているメロディーなので、歌詞だけ変えればすぐに歌えるようになります。「かどまつ」「もちつき」「はごいた」など、お正月の要素を入れることで、日本の伝統行事への関心も高まります。

日常の生活習慣バージョン

「てをあらいましょう ファラララララ ララララ

きれいなおててで ファラララララ ララララ」

生活習慣の指導にも応用可能です。

食事前の手洗いや片付けの時間に、このメロディーで歌うと、子どもたちが楽しく行動できます。「かたづけしましょう」「くつをそろえよう」など、日常の場面に合わせて歌詞を作れば、保育の様々な場面で活用できる万能ソングになります。

誕生日バージョン

「おたんじょうびだね ファラララララ ララララ

おめでとう〇〇ちゃん ファラララララ ララララ」

誕生会での特別な演出にもなります。

「ハッピーバースデー」とは違う雰囲気で祝えるので、変化をつけたい時に便利ですね。子どもの名前を入れられるため、主役の子どもにとって特別感のある歌になります。クラス全員で「ファラララ」の部分を元気に歌えば、賑やかで楽しい誕生会の雰囲気が作れます。

替え歌を作る際は、原曲の「〇〇しましょう + ファラララ + 楽しい/嬉しい〇〇」という構造を守ると、自然な歌詞になります。保育士同士で替え歌のアイデアを共有すれば、レパートリーがどんどん増えていきますね。


FLX161 もろびとこぞりて・ひいらぎかざろう / ミュージックエイト