高原列車は行く歌詞コピー保育で使う注意点
保育で歌詞をコピーして配ると著作権違反で施設が罰金を払うことになります。
高原列車は行く歌詞の著作権と保育現場でのコピー利用
「高原列車は行く」は昭和29年(1954年)に発表された楽曲で、作詞は丘灯至夫、作曲は古関裕而によるものです。保育現場で歌詞をコピーして配布する場合、著作権法上の許諾が必要になります。uta-net+1
日本音楽著作権協会(JASRAC)が管理する楽曲のため、保育施設が歌詞を印刷して保護者に配布したり、掲示したりする行為は「複製」に該当します。営利・非営利を問わず、無断でコピーすると著作権侵害となり、施設側が損害賠償を請求されるリスクがあります。
保育現場での歌詞利用には、JASRACへの利用許諾申請が原則です。
ただし、保育士が口頭で歌を教える行為や、子どもたちが歌うだけなら許諾は不要です。歌詞カードを作成して配布する場合のみ、事前の手続きが必要になります。
つまり口頭指導が基本です。
許諾申請を避けたい場合は、歌詞を一切コピーせず、保育士が黒板やホワイトボードに手書きで書いて見せる方法があります。その場で消せば複製物が残らないため、著作権上の問題を回避できます。ただし毎回書く手間がかかるため、頻繁に使う歌には向きません。
著作権の不安を完全に解消したいなら、JASRAC公式サイトから「保育施設での音楽利用」に関する情報を確認し、必要に応じて年間包括契約を結ぶ方法もあります。
このサイトでは保育施設向けの利用許諾手続きや料金体系が詳しく説明されており、複数の楽曲を年間を通じて使う場合の契約方法が分かります。
高原列車は行く歌詞の内容と構成
「高原列車は行く」の歌詞は全3番で構成され、各番に共通するサビ「ララララ ララララララララ 高原列車は ラララララ 行くよ」が特徴的です。1番は「汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の乙女が 花束なげる」で始まり、明るい青空と白樺林の風景が描かれます。worldfolksong+1
2番では「みどりの谷間に 山百合ゆれて」「君らの泊りも 温泉の宿か」と、観光バスや温泉宿の情景が登場します。保育現場では子どもたちに「温泉」や「観光」といった旅の概念を伝える教材として使えます。
3番は「峠を越えれば 夢みるような 五色のみずうみ とび交う小鳥」と続き、幸せを歌う汽笛が描かれています。五色の湖というイメージ豊かな表現は、子どもの想像力を刺激します。
各番の最後には「山越え谷越え はるばると」というフレーズが繰り返され、列車の長い旅路を表現しています。このリズミカルな繰り返しが、幼児にとって覚えやすいポイントです。
歌詞全体を通して、昭和の高原観光ブームを反映した明るく牧歌的な世界観が表現されており、保育現場では季節の歌や自然をテーマにした活動に取り入れやすい内容になっています。歌詞は抽象的な表現が少なく、具体的な風景描写が中心なので、子どもにも伝わりやすいのが特徴です。
高原列車は行く歌詞を保育活動で教える際のコツ
保育現場で「高原列車は行く」を教える際は、まず歌詞に出てくる言葉を子どもが理解できるよう説明することが大切です。「ハンケチ」は現代では「ハンカチ」と呼ばれるため、実物を見せながら教えるとイメージしやすくなります。
「牧場」「白樺林」「五色のみずうみ」といった言葉は、都市部の子どもには馴染みが薄い可能性があります。写真や絵本を使って視覚的に紹介すると、歌詞の世界観が伝わりやすいです。
理解が深まりますね。
「ララララ」の部分は子どもたちが最も楽しめる箇所なので、最初にこのサビだけを繰り返し歌う練習をすると、曲全体への興味が高まります。リズムに合わせて手拍子を入れたり、体を揺らしたりする動きを加えると、より楽しい活動になります。
歌詞の「山越え谷越え」の部分では、保育士が手で山や谷の形を作って見せると、子どもたちは言葉の意味を体感的に理解できます。身振り手振りを取り入れた指導法は、幼児期の音楽教育で効果的です。
季節の活動として取り入れる場合、春から夏にかけての遠足や園外保育の前後に歌うと、歌詞の内容と実体験が結びつきやすくなります。バスでの移動中に歌えば、「観光バスよ」の歌詞がリアルに感じられ、子どもたちの記憶に残りやすいです。
高原列車は行く作詞作曲者と時代背景
作詞を手がけた丘灯至夫(おか・としお)は、福島県小野町出身の作詞家で、昭和の歌謡界を代表する人物です。「高原列車は行く」以外にも多くのヒット曲を生み出し、日本の音楽文化に大きな影響を与えました。
参考)681.高原列車は行く(21.7.21読売夕刊) : 名曲歌…
作曲の古関裕而(こせき・ゆうじ)は、2020年のNHK連続テレビ小説「エール」のモデルになった福島県福島市出身の作曲家です。スポーツや応援歌、歌謡曲まで幅広いジャンルで活躍し、その功績は現在も高く評価されています。
「高原列車は行く」が発表された昭和29年は、戦後復興が進み、日本人が観光を楽しむ余裕が生まれ始めた時期でした。高原リゾートへの鉄道旅行が人気を集め、この曲は時代の空気を反映したヒット曲となりました。
歌詞に登場する「軽便鉄道」は、福島県の沼尻軽便鉄道がモデルとされています。この鉄道は硫黄の運搬と旅客輸送を担い、地域の重要な交通手段でした。現在は廃線となっていますが、歌の中にその記憶が残されています。
保育現場でこの曲を扱う際、作曲者古関裕而が「エール」で注目されたことを保護者に伝えると、世代を超えた共感が生まれやすくなります。祖父母世代にも馴染み深い曲のため、三世代で楽しめる音楽教材として価値があります。
高原列車は行く歌詞を使った季節の保育活動アイデア
春の遠足シーズンには、「高原列車は行く」をバスレクリエーションに取り入れると効果的です。車窓から見える風景と歌詞を結びつけることで、子どもたちの観察力と表現力が育ちます。
夏の自然観察活動では、歌詞に出てくる「山百合」や「小鳥」を実際に探す探検ごっこに発展させられます。園庭や近隣の公園で花や鳥を探し、「歌と同じものを見つけた」という体験が、子どもの学びを深めます。
実体験が大切です。
秋の製作活動では、歌詞に登場する「五色のみずうみ」をテーマに、絵の具を使った色水遊びや、折り紙での風景作りができます。「五色」という表現から色彩への興味を引き出し、創造的な活動につなげられます。
冬の発表会では、「高原列車は行く」を合唱曲として選ぶと、保護者世代にも懐かしい演目になります。歌詞の一部を劇仕立てにして、牧場の乙女や汽車の運転手の役を子どもたちが演じる構成も可能です。
世代間交流が生まれますね。
日常の保育では、歌詞カードの代わりに、保育士が大きな模造紙に歌詞の情景をイラストで描き、それを見ながら歌う方法があります。著作権の問題を避けつつ、視覚的な教材として活用できます。イラストは保育士のオリジナル作品なら、著作権上の制約を受けません。
リトミック活動に取り入れる場合、「山越え谷越え」の部分で高低差のある動きを表現したり、「ララララ」でスカーフを振ったりする動作を加えると、音楽と身体表現が結びついた豊かな活動になります。

