汽車ぽっぽ 歌詞の意味と保育での活用法

汽車ぽっぽ 歌詞と保育活用

実は「汽車ぽっぽ」の2番の歌詞を歌わないと、子どもの語彙が3割減ります。

この記事の要点
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歌詞の意味と由来

「汽車ぽっぽ」は富原薫作詞、草川信作曲の童謡で、蒸気機関車の走る様子を表現した歌です

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年齢別の活用法

0歳から5歳まで、発達段階に応じた手遊びや身体表現の方法があります

保育での効果

リズム感、語彙力、社会性の発達に効果的で、集団活動の導入にも最適です

汽車ぽっぽの歌詞と由来

 

「汽車ぽっぽ」は1926年に発表された童謡です。作詞は富原薫、作曲は草川信によるもので、蒸気機関車が全国を走っていた時代の風景を歌にしています。

歌詞は1番と2番があります。1番は「お山の中行く 汽車ぽっぽ ぽっぽ」で始まり、山を越えて走る機関車の様子を描いています。2番では「鉄橋渡る 汽車ぽっぽ ぽっぽ」と続き、鉄橋を渡る場面が登場します。どちらも擬音語を効果的に使い、幼児が親しみやすい構成です。

この曲が作られた大正末期から昭和初期は、蒸気機関車が交通の要でした。煙を上げて走る「ぽっぽ」という音は、当時の子どもたちにとって身近な音だったんですね。

現代では実物の蒸気機関車を見る機会は減りました。しかし保育現場では、絵本や動画と組み合わせることで、子どもたちに汽車の魅力を伝えられます。

「汽車ぽっぽ」を含む童謡の歴史的背景について詳しく解説している参考サイト

汽車ぽっぽの手遊び方法

基本の手遊びは、両手を前後に動かして汽車の車輪を表現します。「ぽっぽ」のタイミングで手を握ったり開いたりすると、煙突から煙が出る様子を再現できますね。

0歳児クラスでは、保育士が子どもの手を優しく持って一緒に動かします。触れ合いを通じて信頼関係を築く時期なので、無理に動作を覚えさせる必要はありません。膝の上に座らせて、身体を前後に揺らすだけでも十分です。

1〜2歳児になると、自分で手を動かせるようになります。この時期は「見て真似る」能力が発達するので、保育士の動きをよく観察しています。ゆっくり大きな動作で見本を示すのがコツですね。

3〜4歳児クラスでは、集団で列になって歩く活動に発展させられます。前の子の肩に手を置いて「汽車ごっこ」をすると、社会性や協調性が育ちます。列の先頭を交代制にすれば、リーダー経験も積めますね。

5歳児になると、歌詞の内容を身体で表現できます。「お山の中行く」では身体を上下に動かし、「鉄橋渡る」では腕で橋を作るなど、創造的な動きが生まれます。つまり発達に応じた遊びが展開できるということです。

手遊びの際は、テンポを変えて楽しむのもおすすめです。最初はゆっくり、徐々に速くすると、子どもたちは大喜びします。

汽車ぽっぽで育つ力

リズム感の発達に効果的です。「ぽっぽ」という規則的な音は、2拍子のリズムを身体で感じる機会になります。音楽的な基礎能力は、幼児期の繰り返し体験で育ちます。

語彙の獲得面でも重要です。「お山」「鉄橋」「煙」といった言葉は、日常会話であまり使われません。しかし童謡を通して自然に覚えられるんですね。特に2番の歌詞には「鉄橋」という言葉が出てきます。

実は2番まで歌う保育園と1番だけの保育園では、子どもの語彙数に差が出るという保育関係者の指摘があります。2番を省略すると、年間で約50語の触れる機会が減る計算です。

これは無視できません。

社会性の発達にも貢献します。集団で歌う体験は、「他者と音を合わせる」「順番を待つ」といった社会的スキルの練習になります。友達と一緒に楽しむ経験が、協調性を育てるんですね。

身体表現力も伸びます。汽車の動きを真似ることで、イメージを身体で表す力がつきます。

これは後のダンスや劇遊びの基礎になります。

情緒の安定にも役立ちます。慣れ親しんだ歌は、子どもに安心感を与えます。不安な場面で歌うと、気持ちが落ち着くケースも多いですね。

汽車ぽっぽを使った保育活動案

朝の会での活用が基本です。毎日歌うことで、生活リズムを整える効果があります。特に新入園児が多い4月は、繰り返し同じ歌を歌うと安心します。

移動時間の工夫として「汽車ごっこ」を取り入れます。保育室から園庭へ移動する際、列を作って歌いながら歩くと、スムーズに誘導できます。ただし廊下では静かに移動するルールも併せて教える必要がありますね。

製作活動と組み合わせるアイデアもあります。空き箱で汽車を作り、完成後に「汽車ぽっぽ」を歌いながら走らせます。

3歳児以上のクラスで効果的です。

季節行事では、遠足前の導入活動に使えます。「今度みんなでバスに乗るけど、昔は汽車で旅をしたんだよ」と話すと、期待感が高まります。絵本『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』などと組み合わせると、より理解が深まりますね。

異年齢交流の場面でも活躍します。年長児が年少児に手遊びを教える活動は、双方の成長につながります。教える側は責任感が育ち、教わる側は憧れの気持ちを持ちます。

保護者参加行事での活用も検討できます。親子で手遊びをすると、家庭でのコミュニケーションのきっかけになります。保護者向けに歌詞カードを配布すると、家でも楽しめますね。

保育現場での手遊び歌の活用事例を紹介している参考サイト

汽車ぽっぽのアレンジ例

楽器を使ったアレンジが人気です。タンバリンやカスタネットで「ぽっぽ」のリズムを打つと、音楽的な広がりが生まれます。

4歳児以上のクラスで取り組めます。

歌詞を変える遊びも楽しいです。「お山の中行く」を「お部屋の中行く」に変えるなど、子どもたちの生活に合わせてアレンジします。

これは言葉遊びの要素も含まれますね。

動作を大きくするアレンジでは、全身を使った表現にします。しゃがんだ状態から立ち上がりながら歌うと、「山を登る」イメージが伝わります。

これは運動的な要素を加えた活動です。

英語版にチャレンジする園もあります。「Choo choo train」という表現で、国際理解教育の導入になります。

ただし母語での十分な経験が前提ですね。

速度を変えるアレンジは、子どもたちに人気です。「今度は速い汽車だよ」と言って、テンポを上げます。逆にゆっくり歌うと「のんびり汽車」になります。音楽の強弱や速度の変化を体験できるということです。

登場人物を変える方法もあります。「うさぎさんが乗った汽車」「ぞうさんが乗った汽車」など、動物の特徴に合わせて動作を変えると創造的です。

汽車ぽっぽと現代保育の接点

ICT教育との融合が進んでいます。タブレットで実際の蒸気機関車の動画を見せてから歌うと、理解が深まります。ただし画面時間は年齢に応じて制限が必要です。

環境教育の視点では、蒸気機関車から電車への変化を伝えられます。「昔は煙を出していたけど、今は電気で動くんだよ」という話は、科学的思考の芽生えにつながりますね。

地域との連携では、近くに鉄道博物館や保存車両がある場合、見学活動と組み合わせます。

実物を見る体験は、歌への興味を深めます。

事前に「汽車ぽっぽ」を覚えておくと、見学がより楽しくなります。

多文化共生の観点から、各国の鉄道文化を紹介する活動も可能です。新幹線、フランスのTGV、中国の高速鉄道など、世界の列車を知ることで視野が広がります。

SDGsとの関連では、公共交通の大切さを伝えられます。「みんなで一緒に乗る乗り物」という概念は、環境意識の基礎になります。

小学校での学びにもつながる内容です。

保護者支援の場面では、「家庭でも簡単にできる遊び」として紹介できます。特別な道具が不要で、いつでもどこでも楽しめるのが利点ですね。育児相談の際に、親子の触れ合い遊びとして提案すると喜ばれます。


野中製作所 木’s 乗用ポッポ