朧月夜 歌詞 ふりがな 童謡 意味 保育園 歌唱

朧月夜 歌詞 ふりがな

多くの保育士が「におい」を菜の花の匂いだと誤解しています

この記事でわかること
📝

正確なふりがな付き歌詞

保育現場で使える完全版の歌詞を掲載

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歌詞の正しい意味

間違いやすい古語表現を詳しく解説

🎵

保育での活用法

子どもたちへの教え方のコツを紹介

朧月夜 歌詞 ふりがな 一番

 

童謡「朧月夜」は文部省唱歌として大正3年に発表された作品で、作詞は高野辰之、作曲は岡野貞一によるものです。一番の歌詞は春の夕暮れ時の美しい情景を描いています。utaten+2

以下が正確なふりがな付きの歌詞です。utaten+1

の花はなばたけに 入日いりひうす
わたす山やまの端かすみふかし
春風はるかぜそよふく 空そらを見れば
夕月ゆうづきかかりて におい淡あわ

ここで注意したいのは、タイトルの読み方です。

「朧月夜」は「おぼろづきよ」と読みます。

「おぼろつきよ」ではありません。fkchoir+1

小学6年生の音楽教科書に掲載されている曲ですが、保育園でも春の季節の歌として親しまれています。

朧月夜 歌詞 ふりがな 二番

二番の歌詞は、日が完全に暮れた後の夜の情景へと移り変わります。視覚的な描写から聴覚的な描写へと展開するのが特徴です。

参考)https://fkchoir.org/Direttore/Yomoyama/Syoka.htm

さとわの火影ほかげも 森もりの色いろ
田中たなかの小路こうじを たどる人ひと
かわずのなくねも かねの音おと
さながら霞かすめる 朧月夜おぼろづきよ

一番と二番は全く同じ拍数で作られており、歌詞の当て方を変えずに通して歌えるよう工夫されています。これは平易なやまとことばで作られた文部省唱歌の特徴です。

二番では「蛙のなくね」や「かねの音」といった聴覚的な要素が加わり、春の夜の静けさが際立ちます。

参考)「朧月夜」名曲に隠された仕掛けとは?美しい情景を歌詞の意味か…

朧月夜 歌詞 意味 間違いやすい表現

「におい淡し」という表現を「匂い(香り)」と勘違いする保育士が多いのですが、これは大きな間違いです。古語では「におい」は視覚に関する言葉で、「目に立つ色合い」や「色つや」を意味します。つまり「夕方の月がほんのりと色づいている」という意味になります。douyou-shouka.himawari-song+2

「火影(ほかげ)」も間違いやすい言葉です。「稲穂の影」や「帆影」ではなく、人里の民家から漏れて見える灯りの光を指します。暗闇の中で蝋燭の明かりを障子越しに見るような、ちらちらと動く灯りのイメージです。utaten+1

「夕月」には「夕方の月」という意味のほかに、「三日月」という意味もあります。満月のような堂々とした風格より、三日月のわびさびとした雰囲気が歌の情景に合っています。douyou-shouka.himawari-song+1

「さながら」は「すべて」「のこらず」という意味で、すべてがぼんやりと霞がかっていく様子を表しています。nigo2go+1

朧月夜 童謡 季節と作詞背景

「朧月夜」は春の季節を歌った童謡です。「朧」「朧月夜」「霞」はすべて春の季語として使われています。菜の花の開花時期は2月から5月で、特に3月から5月にかけて一面の菜の花畑が見られます。wikipedia+1

作詞者の高野辰之は長野県豊田村(現在の中野市)出身で、飯山市で小学校教師をしていた時期がありました。長野県の北信地方一帯は江戸時代から菜種栽培が盛んで、春には一面の菜の花畑が広がっていました。この光景が「朧月夜」のモチーフになったと考えられています。

参考)朧月夜 (歌曲) – Wikipedia

歌詞には「霞」という春特有の表現が使われています。自然現象としては霞も霧も同じですが、俳句の世界では霞は春の季語、霧は秋の季語として区別されます。つまり「霞」を使うことで、明確に春の情景であることを示しています。

一番は日が沈みかけた夕暮れ時、二番は完全に日が暮れた夜の情景を描いており、時間の経過も表現されています。これは4月から5月ごろの夕方から夜にかけての風景です。bvlibrary.hateblo+1

朧月夜 保育園 歌唱指導のポイント

保育園で「朧月夜」を教える際には、いくつかの注意点があります。まず、この曲は弱起のリズムで始まるため、フレーズの最初が小さくならないよう指導する必要があります。子どもたちにとって歌いにくいポイントの一つです。

参考)http://ongaku-kumadaifuzokusho.blogspot.com/2016/12/blog-post.html

「はるかぜそよふく」などの音域は決して歌いやすいとは言えず、ある程度の音域が求められます。しかし尋常小学唱歌として作られた曲なので、元気いっぱいに歌うことも、しっとりと歌うこともできる柔軟性があります。

参考)「朧月夜」 041 – ヴォーカルの耳づくりと歌唱の学び方

言葉が立ちすぎると子供っぽくなってしまうため、言葉がメロディに寄り添うように歌うことが大切です。リズムや言葉の強さが先行しないよう気をつけましょう。

フレーズをクレッシェンドして膨らまし、ディクレッシェンドすることを忘れないようにします。例えば「みわたすやまのーは」の「の」、「はるかぜそよふーく」の「ふ」、「そーらをみれば」の「そ」などで、自然な抑揚をつけることがポイントです。

情景を思い浮かべながら歌うことで、風情ある表現ができるようになります。子どもたちには菜の花畑の写真や絵を見せて、春の夕暮れの情景をイメージさせると効果的です。

穏やかに書かれた音楽なので、情景が伝わるように丁寧に歌うことを心がけましょう。拍節感を出さず、美しいレガートで演奏したいものです。fkchoir+1

朧月夜 歌詞 教える際の独自アプローチ

保育園で「朧月夜」を教える際、現代の子どもたちにとって難しい言葉をどう伝えるかが課題になります。そこで実際の体験と結びつける工夫が有効です。

「火影」を理解させるには、暗い部屋で懐中電灯を障子紙や和紙に透かして見せる活動が効果的です。実際にちらちらと動く灯りを見せることで、歌詞の情景が子どもたちの心に残ります。火を使うのは危険なので、LEDライトなどで代用するとよいでしょう。

「霞」と「霧」の違いを教えるには、季節との関連性を強調します。「春にもやもやしているのが霞、秋にもやもやしているのが霧」とシンプルに説明すると、子どもたちも覚えやすくなります。

歌詞の一番と二番で時間が経過していることを、実際の空の色の変化と結びつけて説明するのも有効です。一番では「夕日が沈む頃」、二番では「完全に暗くなった夜」という時間の流れを、子どもたちの経験と照らし合わせて伝えます。

保育現場では、歌詞カードを作る際にイラストを添えると理解が深まります。菜の花畑、霞んだ山、三日月、田んぼのあぜ道、カエル、お寺の鐘などを視覚的に示すことで、文語体の難しさを補えます。

また、この歌を春の散歩の際に歌うことで、実際の季節感と結びつけることができます。菜の花が咲いている場所があれば、その前で歌うとより一層理解が深まります。季節の行事として、春の発表会などで取り上げるのもよいでしょう。

保育士向けの童謡動画教材「ゆめある」では、朧月夜の解説動画や楽譜が提供されています
童謡・唱歌の研究サイト「なっとく童謡・唱歌」では、朧月夜の詳しい歌詞解説と歴史的背景が学べます

情ノ華/朧月夜【C:通常盤】