朝はどこから歌詞意味
「朝はどこから」は光の国や空ではなく家庭から来るという答えが込められています。
朝はどこから作詞の背景と時代
「朝はどこから」は1946年(昭和21年)3月に朝日新聞が募集した「健康的なホームソング」から生まれました。終戦直後の暗い日本を励ますための企画で、応募総数は10,526通にも及びました。tmusic.sakura+1
その中から一等当選したのが森まさるさんの作詞で、賞金は1000円でした。当時の1000円は現在の価値に換算すると相当な高額です。
参考)https://tmusic.sakura.ne.jp/myroom/jojouka-asawadokokara.html
作曲は橋本国彦が担当し、同年5月にコロムビアレコードから発売されました。NHKのラジオ歌謡第2弾として、安西愛子と東京放送合唱団により5月12日から全国放送されたんです。
つまり戦後復興期の希望の歌ですね。
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朝日新聞社の企画担当者は音楽記者の野呂信次郎で、コロムビアとタイアップして全国に広まりました。敗戦の翌年という厳しい時期に、国民が声を合わせて歌える明るい歌を求めた背景があります。ne+1
朝はどこから歌詞に込められた意味
歌詞の構成は問いかけと答えの繰り返しです。1番では「朝はどこから来るかしら」と問い、「光の国から」という幻想的な答えを否定します。
「いえいえ そうではありませぬ」という返しの後、「それは希望の家庭から」と答えるんです。2番では「働く家庭から昼が来る」、3番では「楽しい家庭から夜が来る」と続きます。
この歌詞の本質は、おとぎ話や幻想ではなく現実の家庭生活こそが生活の根源だというメッセージです。「光の国とかおとぎの国とか、そんなくだらない目に見えないものは相手にするな」という形で、目に見える家庭の価値を強調しています。
作詞者が復興期の大人たちに伝えたかったのは「元気に働いて、将来に希望を持てる、楽しい家庭を築こう」というメッセージでした。各番の最後に「お早よう」「今日は」「今晩は」という挨拶が入り、明るい挨拶は楽しい家庭から生まれることを示しています。ne+1
朝はどこから保育現場での活用法
保育園では「朝の歌」として現在も活用されています。朝の会で歌うことで、登園の不安を和らげ、集団生活への自然な導入ができるんです。
参考)保育園の朝の歌10選!年齢別の選び方や楽しむ工夫を紹介
バラバラに登園してくる時間帯から、朝の歌をきっかけに同じスペースに集まり保育のリズムがスタートします。それまで家庭のペースで過ごしていた子どもたちが、歌を通じて気持ちを切り替えられるわけです。
朝の歌には眠気を解く効果もあります。寝ぼけまなこを擦りながら登園してくる子どもたちに、動きや歌声を大きくすることで目覚めを促せます。
参考)朝の歌10選!保育園で歌おう【ピアノ楽譜・幼稚園・歌詞・童謡…
4〜5歳児には歌詞が長めで生活をテーマにした歌がぴったりです。「朝はどこから」は言葉の理解が深まる年齢層に、家庭や挨拶の大切さを伝えられる教材として価値があります。
保育者との信頼関係作りにも役立ちますね。
朝はどこから歌詞の独自の解釈視点
この歌詞は一見すると明るい家庭賛歌ですが、実は戦後の価値観転換を象徴しています。「光の国」「ねんねの里」「お伽の国」という非現実的なものを明確に否定する構造が特徴的です。worldfolksong+1
戦前の教育では神話や精神論が重視されましたが、敗戦後は現実的で実用的な価値観へのシフトが求められました。「いえいえ そうではありませぬ」という否定のフレーズは、幻想から現実へという時代の転換点を表しているんです。
「希望の家庭」「働く家庭」「楽しい家庭」という3つの要素は、戦後民主主義が目指した家族像を示しています。軍国主義から民主主義へ、国家中心から家庭中心へという価値観の変化が歌詞に反映されているわけです。
また各番の最後に挨拶を入れる構成は、コミュニケーションの再構築を意図していました。戦時中の厳格な上下関係から、平等で明るい人間関係への移行を促す狙いがあったと考えられます。保育士として子どもたちにこの歌を教える際、単なる朝の歌ではなく平和と家庭の価値を伝える教材として捉えると深みが増します。
参考)https://www.ne.jp/asahi/sayuri/home/doyobook/doyo00hashimoto.htm
朝はどこから活用時の工夫とアレンジ
保育現場では「今月のうた」として設定し、子どもの見える場所に歌詞を書いておく工夫が効果的です。視覚的に歌詞を確認できることで、文字への興味も育ちます。
伴奏の工夫も重要です。ピアノだけでなく、ギターやウクレレを使うと雰囲気が変わります。楽器の多様性は子どもたちの音楽的興味を広げるきっかけになるんです。
子どもと一緒にオリジナルの歌詞や振り付けを考える活動もおすすめです。「朝はどこから」の構造を活かして、「おやつはどこから」「笑顔はどこから」など派生バージョンを作れます。
創造性が育ちますね。
手遊びを組み合わせる方法も有効です。「空越えて 雲越えて」の部分で手を上に伸ばしたり、「家庭から」で家の形を作ったりすると、歌詞の意味が体験として理解できます。
季節や行事に合わせて歌う場面を変えることで、年間を通じて活用できます。入園直後の4月は挨拶の習慣づけに、秋の運動会シーズンは「働く家庭」のパートを強調するなど、教育的意図に応じた使い分けが可能です。
歌詞の全文と詳しい解説はこちらの日本の歌百選で確認できます
保育園での朝の歌の選び方や年齢別の工夫についてはマイナビ保育士の記事が参考になります
