こどものうた(曲集)と保育園の定番ソング集

こどものうた(曲集)と保育園の定番ソング

こどものうた(曲集)×保育園 定番ソングの選び方
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「場面」で曲集を選ぶ

朝の会・生活(食事/片付け)・行事(卒園など)で必要な曲が揃うと、年間の準備が一気にラクになります。

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「弾きやすさ」で続けられる

右手メロディ+左手シンプル伴奏、コード付きの曲集は、忙しい保育の現場で“回る”構成になりやすいです。

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「参加の形」を増やす

歌えない子も、手遊び・手拍子・楽器・合図係など役割があると安心して輪に入りやすくなります。

こどものうた(曲集)で定番ソングをそろえるコツ

 

保育園の「定番ソング」は、だいたい“毎日の生活で必ず使う歌”と“行事や季節で必ず使う歌”に分かれます。まずは曲集を買う前に、クラス運営で必要な場面を棚卸しすると失敗が減ります。特に新任や異動直後は、「知っている曲」より「現場で毎日使える曲」の比率が高い曲集を優先すると回しやすいです。

具体的には、次の3つが入っている曲集が強いです。

  • 朝の会:挨拶・はじまりの合図になる歌(例:朝の定番として紹介される「おはようのうた」など)
  • 生活:食事・歯みがき・片付け・帰り(生活の切り替えに使える)
  • 一年中:覚えやすく歌い継がれる童謡(導入がスムーズで、初めての園児にも通じやすい)

曲集の“作り”にも注目すると選びやすいです。たとえば「保育士のための こどものうた名曲集150」は、保育園・幼稚園でよく歌われる童謡や定番のこどもソングを150曲集め、右手メロディ+左手シンプル伴奏、さらにコード表記もあると説明されています。

このタイプは、ピアノが得意な先生は少しアレンジでき、苦手な先生でも最低限の伴奏で成立しやすいのがメリットです。

「紙の曲集+動画/音源」の併用も現実的です。園内研修や代替職員の引き継ぎでは、同じ曲を同じテンポで共有できる媒体があると、クラスの“音”が安定します。

参考:曲集の収載曲・仕様(右手メロディ、左手シンプル伴奏、コード付きなど)の確認に有用

保育士のための こどものうた名曲集150
保育園・幼稚園でよく歌われる童謡や定番のこどもソングを150曲あつめたピアノ伴奏集が発売。右手はメロディー・左手はシンプルな伴奏で、コードも記載してありますので、物足り

こどものうた(曲集)と保育園の朝の会の定番ソング

朝の会の定番ソングは、目的がはっきりしています。気持ちの切り替え、集団への合流、見通しづくり。この3つができる歌は、毎年メンバーが変わっても機能しやすいです。

朝の歌として「おはようのうた」は、保育園や幼稚園でよく歌われる朝の定番ソングで、シンプルな歌詞とメロディーで子どもが覚えやすいと紹介されています。

また、朝の歌は導入のためだけでなく、「登園の不安を和らげる」「集団生活への自然な導入」「言語発達・リズム感の基礎作り」「子どもと保育者の信頼関係構築」といった役割があるとも整理されています。

朝の会で定番を“ただ歌う”から一歩進めるなら、次の工夫が効きます。

  • 🎤 役割をつくる:歌の前に「歌カードを持つ係」「立つ場所を示す係」を作る(参加の入口が増える)
  • 🥁 リズムだけでも参加OK:手拍子タンバリンで「合図」を担当してもらう(発声が苦手でも肯定されやすい)
  • 🕰 テンポ固定:早くなりがちな曲は、手拍子を先に一定回数打ってから歌い始める(クラス全体が揃う)

参考:朝の歌の具体例と、朝の歌が果たす役割(不安軽減、導入、言語発達、信頼関係など)がまとまっていて便利

保育園の朝の歌10選!年齢別の選び方や楽しむ工夫を紹介

こどものうた(曲集)で生活の定番ソングを回す方法

生活の歌(食事、片付け、帰りなど)は、実は“上手に歌う”より“毎回同じ条件で始める”ことが大事です。なぜなら生活歌は、子どもにとって「行動の予告」「切り替えの合図」になっているからです。歌が始まるタイミングや、先生の声量が毎回違うと、子ども側のスイッチも入りづらくなります。

曲集選びで見るべきポイントは、生活歌が「園生活のうた」としてまとまっているかどうかです。たとえば、別の曲集紹介ページでは“園生活のうた”“一年中うたえる定番ソング”などカテゴリ分けがあることが示されています。

カテゴリがある曲集は、探す時間が短く、結果として「歌が続く」確率が上がります。

生活歌を回す実務のコツは次の通りです。

  • ⏳ 1番だけ運用を標準化:長い曲でも“原則1番”にして、余裕がある日に2番へ(先生も子どもも崩れにくい)
  • 📌 入口フレーズを固定:歌い出し前に必ず同じ一言を入れる(例:「せーの」ではなく、場面名を言ってから開始)
  • 🧠 “予告→歌→動作”の順:先に「次は片付け」と言い、歌を歌い、動作へ(見通しが持てる)
  • 🧺 歌詞を環境と結びつける:片付けの歌なら“どこに戻すか”を、その日の配置に合わせて短く言い添える

意外と効く小技として、同じ曲でも「伴奏の終止形(終わり方)」を毎回同じにすると、子どもが“終わりを聞いて動ける”ようになります。ピアノが苦手でも、コード付きの曲集なら終止の形を作りやすい設計が多いので、選書時にチェックしておくと後々助かります。

こどものうた(曲集)で定番ソングの行事・季節を整理

行事・季節の定番ソングは、「その時期に急に必要になる」のが最大の特徴です。準備が遅れると、先生側が焦り、その焦りが子どもにも伝染してしまいます。だからこそ曲集は、“年間カレンダーで引ける”状態にしておくのが現場的に強いです。

たとえば「こどものうた名曲集150」には、「こいのぼり」「たなばたさま」「うれしいひなまつり」「あわてんぼうのサンタクロース」など、行事・季節に紐づく曲が曲目として並んでいます。

こうした曲がまとまっていると、行事前の短い期間でも導入しやすく、クラス全体の一体感が作りやすいです。

運用上は、次の“2段階”がおすすめです。

  • 📅 先取り段階(行事の2〜3週間前):朝の会か帰りの会に「さわり」として短く歌う
  • 🎭 仕上げ段階(直前1週間):振り・隊形・役割(歌う/鳴らす/持つ)を決めて完成度を上げる

行事歌の導入でありがちなつまずきは、「歌詞の意味が難しい」ことです。ここは、行事の由来を長々説明するよりも、歌詞のキーワードを“生活体験”に置き換えると入りやすくなります(例:季節の変化、空の色、におい、園庭の植物など)。

こどものうた(曲集)と定番ソングの独自視点:ピアノなし運用

検索上位の多くは「おすすめ曲リスト」になりがちですが、現場では「ピアノが弾けない日」「人手が薄い日」「部屋が騒がしい日」に“歌をどう成立させるか”が重要です。ここを押さえると、曲集の価値が一気に上がります。

朝の歌の文脈では、ピアノ伴奏は必須ではなく、手拍子やリズム楽器、CDやアプリで流すなどの代替が提案されています。

つまり曲集は「ピアノの本」ではあるものの、実際は“歌を回すための台本”にもなり得ます。

ピアノなしでも定番ソングを崩さない工夫を、保育園の現場向けに具体化するとこうなります。

  • 🥁 リズム楽器を“合図”にする:タンバリン1回=始まり、2回=止まる、などルール化
  • 👂 声の高さを決め打ち:毎回「ソ」や「ラ」など出しやすい音から始める(音程が安定し、子どもが歌いやすい)
  • 🧩 コール&レスポンス化:フレーズを短く区切り、先生→子どもで返す(全員が同時に歌わなくても成立)
  • 🧑‍🤝‍🧑 “歌わない参加”を制度化:歌カードめくり係、動き見本係、楽器係(不参加が減る)

さらに、コード表記がある曲集は「先生が歌いやすいキーに移調して歌う」判断もしやすくなります(ピアノで弾かない日でも、コード感が分かると音の迷いが減る)。コード付きの構成が説明されている曲集もあるため、選ぶ段階で確認しておくとよいです。


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