ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび 音階 ペンタトニック

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび:現場で迷わない全体像
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ねらい

「音の重なり」を体感し、聴く力・合わせる力・表現する力を遊びの中で育てます。

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進め方

単音→交互→同時(和音)へ。合図・役割・終わり方を先に決めると崩れにくいです。

🛡️

配慮

音量・待ち時間・難易度差に配慮し、成功体験が連続する設計にします。

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび のねらい

 

ミ・ソ・ラの和音あそびは、子どもが「同時に鳴る音」を身体で理解する入口になります。

とくに“ミ・ソ・ラ”は、ドレミ全体を最初から扱うよりも情報量が少なく、聴覚が育ちやすい導入素材として扱いやすいです。

ねらいは、音楽的な正解を当てさせることではなく、次のような育ちを引き出すことです。

・🎧「聴く」:自分の音と、友だちの音の違い・重なりに気づく

・🤝「合わせる」:合図で同時に鳴らす/止める、タイミングをそろえる

・🗣️「伝える」:きれい/強い/ふしぎ、など言葉で感想を共有する

・🧠「予想する」:単音→2音→3音で響きがどう変わるか想像する

保育者の視点では、和音あそびは“協同の音遊び”にもなります。

「せーの」で一緒に鳴らす経験は、集団活動の基礎(合図を待つ、周囲を聴く、同時に動く)を音で体験できる活動です。

参考:和音(コード)は3つの音を「一個飛ばし」で作ること、またメジャー/マイナーは3度の積み重ねで説明できることが整理されています(保育実習理論の学び直しにも使えます)。

和音(コード)の基本、メジャー/マイナー/dim/augの整理(保育士試験対策だが考え方が保育の説明にも転用しやすい)

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび の導入

導入で大事なのは、子どもが「できた!」を最短で感じることです。

最初から“和音を鳴らそう”と言うより、単音の面白さを十分に味わってから「重ねてみる?」へ持っていくと、活動が自然に伸びます。

導入のおすすめは、次の順番です。

  1. 👂音さがし:ミだけ鳴らして「どこから聞こえた?」(耳を開く)
  2. ✋まねっこ:保育者がミ→ソ→ラ、子どもが同じ順で鳴らす(安心して真似できる)
  3. 🚦合図ゲーム:「青で鳴らす/赤で止める」(同時に止めるが先に育つと合奏が安定)

この段階では、楽器は何でもよいです(鉄琴、ハンドベル、ピアノ、鍵盤ハーモニカ等)。

ただ、はじめてのクラスや年少寄りの集団なら「むやみにたたいても、うるさく感じにくい」音階設計の楽器を混ぜると、成功率が上がります。

例として、ペンタトニック(レ・ミ・ソ・ラ・シ)のベルは、ランダムに鳴らしても“きれいな和音”になりやすく、初めての楽器遊びに向くと説明されています。

ペンタトニック(レ・ミ・ソ・ラ・シ)で、むやみに鳴らしてもきれいに聞こえやすいという特徴(導入の環境構成の参考)

導入の声かけ例(言い切りが強すぎない形が現場向きです)。

・「いまの音、ひとりの音?みんなの音?」

・「同時に鳴ると、音が“厚く”なるね」

・「止めるのも上手。音って“終わり方”も大事だね」

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび の展開

展開では「役割」と「ルール」を入れると、遊びが“活動”として締まります。

ポイントは、難易度を上げるのではなく、組み合わせ方を増やしていくことです。

展開案A:固定役割の和音(いちばん安定)

・グループ1:ミ担当

・グループ2:ソ担当

・グループ3:ラ担当

合図で同時に鳴らして「ミ・ソ・ラ」を作ります。

次に、保育者の手の合図で「ミだけ」「ソだけ」などに切り替え、音の層が“増減”する感覚を遊びにします。

展開案B:入れ替え和音(集中が続く)

・1回鳴らすごとに担当を交代

・交代の合図は、カード(ミ/ソ/ラ)や色で提示

子どもは「次は自分がどれ?」を見て聴いて動くので、待ち時間のダレが減ります。

展開案C:ストーリー和音(保育らしくなる)

ミ=小鳥、ソ=風、ラ=おひさま…のようにイメージを割り当てます。

「風が来たらソ」「おひさまが出たらラ」と合図を“物語の出来事”にすると、音の同時性が自然に起こります。

展開を支える“保育者の合図”の工夫

・🖐️手の形を固定:鳴らす=手を上、止める=手を胸

・⏱️長さを決める:2拍だけ、4拍だけ(長引くと崩れやすい)

・🔁繰り返しを多め:成功回数が増えるほど、音がそろいます

なお、集団で音を合わせる時は、最初の和音を「音が合いやすい形」に調整するのも現場の知恵です。

例えば鍵盤ハーモニカ活動の記録では、当初の複雑な分け方よりも「ド・ミ・ソ・ド」にすると音が合いやすく、子どもが“きれい”と感じたという実践が示されています(同時発音は、設計の単純化で成功しやすい)。

集団で和音を合わせるとき、音の選び方を単純化すると成功しやすいという実践例(展開設計の考え方に転用)

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび の援助

和音あそびでつまずきやすいのは、音感よりも「集団の操作」と「感覚過敏・音量」の部分です。

ここを先回りすると、活動が荒れにくく、子どもの“聴く楽しさ”が残ります。

援助の具体例

・🔊音量が大きい子:強さの指標を視覚化(「小雨」「ふつう」「雷」など)し、雷は1回だけOKなど“出番”にする

・⌛待てない子:担当音を固定し、短い回数で成功を積ませる(交代式は後から)

・😣音が苦手な子:耳をふさがなくて済む距離(楽器から少し離れる席)を用意し、鳴らす役ではなく「合図係」「カード出し係」から入る

・🎹音がズレる集団:鳴らす前に“止める練習”を増やす(止めが揃うと鳴りも揃う)

保育者が注意したい観察ポイント(チェックに使えます)

・目線:合図を見る→友だちを見る→自分の手元を見る、が行き来できているか

・間:鳴らす前の沈黙を保てるか(音遊びの質が一段上がる瞬間)

・感想:きれい/こわい/おもしろい、など多様な語彙が出るか

そして“褒め方”は、音程の正誤ではなくプロセスへ。

・「今、待てたね」

・「友だちの音を聞いてから鳴らしたね」

・「止めるのがそろうと、次の音もそろうね」

ミ・ソ・ラ 保育 和音あそび の音階

ここは検索上位でも触れられがちですが、保育現場では“理屈を短く、使い方を長く”が扱いやすいです。

ミ・ソ・ラは「3つの音」なので、和音(同時に鳴る響き)を作りやすく、子どもが重なりを聴き取りやすい素材になります。

また、音階の選び方は環境構成に直結します。

・音が濁りやすい組み合わせ:叩き方が強いクラスだと疲れやすい

・音が濁りにくい組み合わせ:ランダムでも心地よく、初回の成功率が上がる

意外と効く小技は「音を減らす」ことです。

最初はミ・ソ・ラの3音だけに限定し、慣れてきたら「ミ・ソ・ラ・シ」など“増やす”方向へ拡張します。

ペンタトニック(5音)にすると、むやみに鳴らしてもきれいに聞こえやすい、という商品説明の考え方は、教材選び・音選びのヒントになります。

ペンタトニックは「むやみにたたいてもきれいな和音が聞こえやすい」という説明(音階設計の考え方の参考)

最後に、保育者のための“超短い言語化”テンプレを置いておきます。

・単音=「ひとりの音」

・2音=「ふたりの音(会話みたい)」

・3音=「みんなの音(ふくらむ)」

この表現にすると、音楽理論の説明よりも子どもがイメージで理解しやすく、活動が続きます。


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