体操 保育園 体操曲
体操 保育園 体操曲 ねらい
保育園で体操を行うねらいは、「様々な動きで運動能力の発達を促す」「柔軟性や心肺機能を高める」「バランス感覚を養う」「音楽に合わせてリズム感覚を養う」「身体で表現する楽しさを学ぶ」などが軸になります。
この“ねらい”を先に決めると、曲のテンポや振付の複雑さ、繰り返しの多さ(覚えやすさ)を根拠を持って選べるようになります。
例えば、朝の導入で「気持ちを切り替えて活動に入る」ことが目的なら、最初に“同じ動きが何度も出る曲”を置いて成功体験を作り、最後に少しだけジャンプや方向転換を足すとまとまりやすいです。
また、体操の種類には「ストレッチ」「リトミック」「ダンス」「器械体操」などがあり、難易度と効果が異なるため、場面(朝の会・雨の日室内・運動会前)と合わせるのが実務的です。
参考)【年齢別】保育園の体操人気曲30選!ねらいや選び方も解説
特に準備運動としてのストレッチ要素を入れるなら、速い曲を“いきなり”流すより、呼吸が整う導入→少しずつテンポアップの順にするとケガ予防の文脈が通ります。
「今日は何のための体操か」を保育士同士で一言共有しておくと、途中で隊形が崩れても“戻るポイント”が一致し、立て直しが速くなります。
体操 保育園 体操曲 年齢 乳児 幼児
年齢との相性は、体操曲選びで最重要の一つで、無理な難易度は「楽しめない」「ケガの原因」になり得るため、年齢や運動レベルに合わせることが推奨されています。
乳児は寝転がる・膝の上などの形でも音楽があると動きやすく、保育士が歌ってあげるのもおすすめとされています。
1歳児は「シンプルな動きを繰り返す体操」、2~3歳児は「食べ物や生き物のイメージに合わせた動き」、4~5歳児は「少し難易度高め・協力する振り付け」など、発達段階に合わせた方向性が整理されています。
年齢別の曲選びは「人気曲リスト」だけで決めず、園の一日の流れに合わせて“使い分け”すると失敗が減ります。
- 朝の会:短く・導入が分かりやすい(集まりやすい)曲が向きます。
- 活動前:ストレッチ寄りで呼吸が乱れない曲が向きます。
- 運動会前:隊形移動や道具と合わせやすい曲が向きます(後述の道具系と相性が良い)。
意外と効く実務ポイントは、「同じ曲でも“音量”と“見本の出し方”で難易度が変わる」ことです。
動きが複雑な曲でも、最初は“サビだけ”を使い、Aメロは行進や屈伸に置き換えると年齢差のある合同保育でも回しやすくなります。
「できる子基準」で全部を完成させるより、「参加できた子が増えた」がその日の成功指標だと、クラス運営が安定します。
体操 保育園 体操曲 人気 選び方
体操曲を選ぶポイントとして、「体操のねらい」「種類と目的」「年齢との相性」の3点を押さえることが大切だと整理されています。
さらに現場での“外さない”条件は、子どもが耳から興味を持てる「親しみやすい曲」を入口にすること、難易度は様子を見ながら段階的に上げることです。
苦手な子に無理をさせず、「やりたくなったらいつでもおいで」と本人のペースに合わせる関わりも推奨されています。
毎日使う曲ほど「保育士も楽しむ」が効きます。
体操は先生の動きをマネするところから始まり、子どもはいつも以上に保育士の表情・動きを見ているため、保育士が楽しんでいる姿を見せることが大切だとされています。
そこでおすすめなのが、選曲の時点で“先生側の負担”を点検することです(毎日やる曲は、先生が息切れしすぎない・声かけできる余裕が残るテンポを優先)。
選曲チェックを「Yes/No」で簡易化すると、忙しい朝でも判断が速くなります。
- 歌詞や動きが分かりやすく、初回でも1割は参加できそうか。
- 動きに“止まる/ゆっくり/速い”など強弱があり、切り替え遊びに発展できるか。
- 失敗しても笑える要素(動物・食べ物・オノマトペ等)があるか。
体操 保育園 体操曲 道具 運動会
運動会では屋外で映えるため、ポンポンやフラッグなど“道具を使う体操曲”が華やかになりやすいとされています。
記事内でも、運動会で映える曲として「ポンポン」「フラッグ」など道具別に紹介されており、道具前提で選曲する発想が有効です。
道具を使うと、動きが揃いにくい子も“手元の動き”で参加しやすくなり、隊形の完成度より「全員が見せ場を持つ」構成にしやすくなります。
ただし道具は、盛り上がる一方で事故リスクも上がるため、“曲の速さ”より“切り替えのしやすさ”を優先すると安全側に倒せます。
- 曲の中で止まるタイミングがある:衝突や飛び出しを止めやすい。
- 繰り返しが多い:練習回数を減らしても形になりやすい。
- 位置がずれても破綻しない:円・列など単純隊形で成立する。
運動会は「当日だけ頑張る」より、普段の体操に“同じ音源の一部”を混ぜておくと緊張がほぐれやすい、という考え方とも相性がよいです。
参考)保育園、幼稚園の運動会にオススメ!毎日楽しめる体操曲集
同じ曲を“日常の体操(短縮版)”→“運動会(フル版)”へ拡張する設計にすると、子ども側も保育士側も覚える負担が減ります。
運動会練習の後半ほど、疲れで集中が切れるので、最後の決めポーズだけは「合図(掛け声)」で揃え、音が聞こえにくい屋外でも成立させるのが実務的です。
体操 保育園 体操曲 著作権 ブログ
園内で音楽を使うことと、ブログやホームページで運動会動画を公開することは扱いが異なり、公開時は「市販のCDなどの音楽が含まれる場合、レコード会社や演奏者の了解も必要」とされています。
JASRACの案内では、運動会の動画を学校のホームページやブログにアップする場合、市販CDなどの音源が含まれると追加の了解が必要になる点が明記されています。
一方で、動画投稿サイト(YouTube等)は、サイト運営者がまとめてJASRACに手続きしている場合があり、その場合はアップロードする人が個別に手続きする必要がないケースがあるとも説明されています。
保育園ブログで体操曲を扱うときにありがちな落とし穴は、「曲名の紹介」ではなく「歌詞の転載」「楽譜画像の掲載」「市販音源そのままの動画公開」に寄ってしまうことです。
参考)運動会
記事としては、具体的な曲名の例を挙げつつも、園の運用としては“公開の範囲”を決め、音源の扱いを園内ルール化するのが安全です。
- 園内:体操の導入や運動会のBGMとして流す(ただし運用は施設種別・状況で要確認)。
- 配布:園が録画して保護者に配る場合は、市販CD等が含まれると了解が必要。
- 公開:園HP・ブログへの掲載は、市販音源が入ると了解が必要。
参考:運動会の録音・録画・公開の「手続きの要・不要」や、市販CD音源が含まれる場合の注意点(ブログ/HP掲載を含む)


